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2章 村での生活
84話 俺も負けてられないな!
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確か錬金術で作る物は、回復薬やステータスを上げる薬品などの消耗品の場合、錬金術のレベルに関わらず同じ品質のものが出来るはずでは?
……いや、今は考えるのをやめておこう。
このままだと、タンジーに教わる様な事にもなりかねなりかねないし……俺も色々作成しなくては。
手元にある素材だと首飾りに使えるのは森狼の爪八個と骨十個、森蔦の乾燥した蔦三個と根六個だな。
とりあえず九個は首飾りが作れそうだ。
さっきは試し忘れていた一括作成で、森狼の爪と森蔦の蔦で出来る最大数を選択……
首飾り三個で消費MPは十五だな──
「お兄さん、しゅうちゅうしてるね……」
《ああして集中してるリョウさんは格好いいのですが、普段はなぜあんなに集中力がないのでしょうか……?》
「なんでだろうね?」
《一応予想として、疑問に思ったことがあると突き詰めたくなってしまうのではないかと思うんですよね……》
「ありそう! それですぐかんがえこんで、人のはなしをきかなくなるの!」
《困ったものですよね……》
……いや、小声で話してるんだろうけど……
全部聞こえてるんだけどね……
すぐ考え込むのは確かに俺の悪い癖だ。
でも、すぐにどうこうできないんだよな……
まあそれは置いておいていいかな。
今は首飾りを作成しまくってレベルを上げて、新しいものを作りたいしな。
このままタンジーに負けてられないから、凄いものを作って驚かせてあげよう!
まずはこれを失敗させずに錬金術で一括作成だ!
────
森狼の爪 三
森蔦の乾燥した蔦 三
MP 十五
上記を消費して『首飾り』を三個作成しました
────
……よし! どうやら無事に成功したようだな!
性能はどうだ……?
『首飾り』
なんの変哲もない首飾り
攻撃力+1
防御力+2
────
攻撃力+3
防御力+1
────
攻撃力+2
防御力+2
……ようやく最低数値のみは避けられた様だが、ブレンの作ったやつと比べると微妙だな……
だが、これで俺もちゃんとしたものが作れるということが分かったし、ガンガン作るぜ!
次は森狼の爪を五個、森蔦の乾燥した根を五個だな。
────
森狼の爪 五
森蔦の乾燥した根 五
MP 25
上記を消費して『首飾り』を五個作成しました
────
……っと、ちょっとくらくらするな……
これって、MPを一気に使ったから、か──
《リョウさん大丈夫ですか!? もうっ! 目を離すとすぐ無茶するんだから!》
ブレンの声にハッとすると、どうやら俺は地面に座り込んでしまっていたらしかった。
……全然、気付かなかったな……
……いや、今は考えるのをやめておこう。
このままだと、タンジーに教わる様な事にもなりかねなりかねないし……俺も色々作成しなくては。
手元にある素材だと首飾りに使えるのは森狼の爪八個と骨十個、森蔦の乾燥した蔦三個と根六個だな。
とりあえず九個は首飾りが作れそうだ。
さっきは試し忘れていた一括作成で、森狼の爪と森蔦の蔦で出来る最大数を選択……
首飾り三個で消費MPは十五だな──
「お兄さん、しゅうちゅうしてるね……」
《ああして集中してるリョウさんは格好いいのですが、普段はなぜあんなに集中力がないのでしょうか……?》
「なんでだろうね?」
《一応予想として、疑問に思ったことがあると突き詰めたくなってしまうのではないかと思うんですよね……》
「ありそう! それですぐかんがえこんで、人のはなしをきかなくなるの!」
《困ったものですよね……》
……いや、小声で話してるんだろうけど……
全部聞こえてるんだけどね……
すぐ考え込むのは確かに俺の悪い癖だ。
でも、すぐにどうこうできないんだよな……
まあそれは置いておいていいかな。
今は首飾りを作成しまくってレベルを上げて、新しいものを作りたいしな。
このままタンジーに負けてられないから、凄いものを作って驚かせてあげよう!
まずはこれを失敗させずに錬金術で一括作成だ!
────
森狼の爪 三
森蔦の乾燥した蔦 三
MP 十五
上記を消費して『首飾り』を三個作成しました
────
……よし! どうやら無事に成功したようだな!
性能はどうだ……?
『首飾り』
なんの変哲もない首飾り
攻撃力+1
防御力+2
────
攻撃力+3
防御力+1
────
攻撃力+2
防御力+2
……ようやく最低数値のみは避けられた様だが、ブレンの作ったやつと比べると微妙だな……
だが、これで俺もちゃんとしたものが作れるということが分かったし、ガンガン作るぜ!
次は森狼の爪を五個、森蔦の乾燥した根を五個だな。
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森狼の爪 五
森蔦の乾燥した根 五
MP 25
上記を消費して『首飾り』を五個作成しました
────
……っと、ちょっとくらくらするな……
これって、MPを一気に使ったから、か──
《リョウさん大丈夫ですか!? もうっ! 目を離すとすぐ無茶するんだから!》
ブレンの声にハッとすると、どうやら俺は地面に座り込んでしまっていたらしかった。
……全然、気付かなかったな……
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