127 / 143
2章 村での生活
80話 タンジーの錬金術レベルが上がった!?
しおりを挟む
タンジーの思いを聞いて、より一層タンジーの錬金術レベルを上げる手伝いがしたくなった。
そして都合のいいことに、俺に必要な素材とタンジーに必要な素材は全く違うものだ。
まあ、あくまでも"現時点"ではだけどな。
「タンジー、そんなに畏まった言い方をしなくてもいいよ」
「え? でも……」
「俺達が素材を集めるから、それでタンジーは美味しい干し肉を作ってくれる。お互いに助け合ってるようなものなんだからさ!」
《そうですね! 私も美味しい干し肉が食べたいから、沢山素材を持ってきますよ!》
ブレンに目を向けると、目があった時に俺だけに見えるように片目を瞑った。
タンジーが変に責任を感じてしまわないようにしたいという、俺の考えを理解してくれたみたいだな。
「そんな訳で、早速タンジーにお願いしたい。俺達が出す素材から、とりあえず一回レベルが上がるまで干し肉を作ってもらえないか?」
そう言いながら、俺はストレージに入っていた屑肉五個を取り出した。
そこにブレンがコモンセージ草を同量出してくれた。
これで、さっき渡したものと合わせて干し肉を八個作ることが出来るだろう。
肉が必要ならまた動物系統の魔物を分解すればいくらでも出すことが出来る。
あとはブレンがどれほどハーブ類を所持しているかにもよるけどな。
「え……あの……?」
「頼むよタンジー。俺達、あの干し肉の虜になっちゃったからさ!」
《お願いします、タンジーさん!》
「…………わかった! お兄さんたちがそう言うなら、たくさん作ってあげる!」
タンジーは、若干涙を滲ませながらも笑顔で承諾してくれた。
早速錬金術を始めるタンジーを背に、俺は部屋にもう一つある作業台……というかテーブルを使わせてもらうことにした。
……汚れないように使えば、怒られることはない! ……はずだ。
俺は魔物を分解しながら首飾り作成の準備を、タンジーは干し肉を作成すること僅か数秒で──
「れんきんじゅつのレベル上がったよ!」
というタンジーのお言葉を頂戴した……
いや、早すぎないか!?
失敗を回数に含めたにしても、まだ三回しか錬金術をやってないはずだが!?
「お、おめでとう……?」
《タンジーさん、おめでとうございます!》
「えへへー!! ありがとう!」
タンジーは飛び上がって喜んでいる。
それは普通なのだが、ブレンがあまり驚いてなさそうに見えるぞ……?
そして都合のいいことに、俺に必要な素材とタンジーに必要な素材は全く違うものだ。
まあ、あくまでも"現時点"ではだけどな。
「タンジー、そんなに畏まった言い方をしなくてもいいよ」
「え? でも……」
「俺達が素材を集めるから、それでタンジーは美味しい干し肉を作ってくれる。お互いに助け合ってるようなものなんだからさ!」
《そうですね! 私も美味しい干し肉が食べたいから、沢山素材を持ってきますよ!》
ブレンに目を向けると、目があった時に俺だけに見えるように片目を瞑った。
タンジーが変に責任を感じてしまわないようにしたいという、俺の考えを理解してくれたみたいだな。
「そんな訳で、早速タンジーにお願いしたい。俺達が出す素材から、とりあえず一回レベルが上がるまで干し肉を作ってもらえないか?」
そう言いながら、俺はストレージに入っていた屑肉五個を取り出した。
そこにブレンがコモンセージ草を同量出してくれた。
これで、さっき渡したものと合わせて干し肉を八個作ることが出来るだろう。
肉が必要ならまた動物系統の魔物を分解すればいくらでも出すことが出来る。
あとはブレンがどれほどハーブ類を所持しているかにもよるけどな。
「え……あの……?」
「頼むよタンジー。俺達、あの干し肉の虜になっちゃったからさ!」
《お願いします、タンジーさん!》
「…………わかった! お兄さんたちがそう言うなら、たくさん作ってあげる!」
タンジーは、若干涙を滲ませながらも笑顔で承諾してくれた。
早速錬金術を始めるタンジーを背に、俺は部屋にもう一つある作業台……というかテーブルを使わせてもらうことにした。
……汚れないように使えば、怒られることはない! ……はずだ。
俺は魔物を分解しながら首飾り作成の準備を、タンジーは干し肉を作成すること僅か数秒で──
「れんきんじゅつのレベル上がったよ!」
というタンジーのお言葉を頂戴した……
いや、早すぎないか!?
失敗を回数に含めたにしても、まだ三回しか錬金術をやってないはずだが!?
「お、おめでとう……?」
《タンジーさん、おめでとうございます!》
「えへへー!! ありがとう!」
タンジーは飛び上がって喜んでいる。
それは普通なのだが、ブレンがあまり驚いてなさそうに見えるぞ……?
0
お気に入りに追加
280
あなたにおすすめの小説
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
セイヴァーオンライン
ゴロヒロ
ファンタジー
救世社から新しいVRMMOが発表された
それがセイヴァーオンライン
様々な世界に向かい、その世界の危機を救う それがこのゲームのコンセプトだ!!
カクヨムでも投稿してます
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる