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[-00:11:56]創作

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 明けない朝が、どこまでも続いている。
 息が途切れて心臓が悲鳴を上げようとも、思考が薄らいで目的すら見失いそうになっても、足を止めることを辞めない。スマホから聴こえる言葉を一言も聞き漏らさぬよう、耳に意識を集中させながら、空を仰ぐ。

 泣きたいくらいに、美しい夜空がそこにはあった。

 *

『お前、ひとりの人間で承認欲求満たすの、やめとけ。自分が辛くなるだけだ』

 いつか、纏にそんなことを言われたことを、佐都子は思い出す。
 この陳腐な復讐劇の舞台に上がって、ようやく佐都子はその意味を真の意味で理解する。たった数ミリ、たった数センチ、踏み出した向きが違えば、それは進むほどに軌道修正のしようがないほどすれ違う。だから、彼女の影に焦がれた哀れな抜け殻が、どれほど手を伸ばしたところで届かないのは道理だったのだ。
 だから、これは、必然だった。

「一応さ、犯人らしく弁解でもしてみよっか? 別に最初からこんな馬鹿なことしようだなんて、思ってなかったんだぜ、私は。『無色』を作ったきっかけなんて最初は、ただの自己満だった。透花が描いたイラストの線をなぞって、透花が描くのを想像しながら色をのせたらさ、そうしたら、もう腹抱えて笑えるくらい私が望んでたものが出来上がっちゃったの。私がずっと、ずーっと欲しかった、透花の世界」

 一瞬にして、佐都子の承認欲求は満たされた。何にも代えがたい幸福とさえ錯覚した。
 その裏側で、何かが少しずつすり減っていくような感覚には知らないふりをして、佐都子はさらに透花の世界にのめり込んだ。

「透花から新曲のタイトル聞かされた時、私は思ったよ」

 軽く笑って佐都子は振り返る。

「───ああ。私はまた、置いて行かれる、ってね」

 佐都子の前に立つ、心優しき少年は、何も言わず目を伏せた。

「よく言うじゃん、人間は窮地に追い込まれると本性を現す、って。……うん。だから、そういうこと。ごめんね。私ってば、纏が庇い切れないくらいには最低な人間なんだ、知らんかったでしょ?」

 纏からの返事はなかった。それでも構わず、佐都子は続ける。

「過去と向き合って覚悟を決めた透花は、今よりもっともっと上手くなる。凡人の私なんか置いて、遠くへ行っちゃうんだ。……私には、それが、耐え切れなかった」

 自己保身の塊。劣等感に溺れた救いようのないクズ。孤独に耐え切れなかった天邪鬼。
 それが緒方佐都子のすべてだった。自らの腹を切り裂いたら、きっと見えるに堪えない真っ黒で、薄汚い膿が流れ落ちることだろう。

「結局さ、私は───私と同じくらい、透花に傷ついて欲しかった。ただそれだけ」

 殴られる準備は、出来ていた。罵倒されることも、折り込み済みだった。何なら首絞められたって、佐都子は黙って受け入れただろう。
 しかし、顔を上げた纏から返ってきた返事は、拍子抜けするほど短い言葉だった。

「それが本心?」

 猫のような双眸が、心の奥底まで見透かすように佐都子をまっすぐ見据えている。

「そうだよ」
「透花に置いて行かれたくなくて、こんな真似をしたって?」
「……うん」
「透花が創作を辞めたら、これ以上置いて行かれなくて済むから?」
「っ、だから、そうだって言ってんじゃん!」
「だったら! なんで、お前は! お前は、わざわざ僕に『ミヤ』のアカウントを教えたんだよ」

 その問いかけに、佐都子は僅かに怯む。しかし、初めて纏にそんなことを言われるなんて想定していた。それくらい、纏は聡い人間だからだ。
 佐都子は、落ち着きを取り戻すために閉じた瞼を、静かに開けた。

「……私がやったことだって気付けば、透花はもっと傷つくでしょ? その布石のため。ヒントは多い方がいいでしょ?」
「それならお前は、最後まで隠すべきだった。種明かしは、透花の心が完全に折れてからでもよかったはずだ。だってその方が、確実だ。なのにお前はそれをしなかった。それは、どうして?」

 それは、返ってくる答えがただひとつだと思っているような、確信めいた問いかけだった。

(……ああ、本当に、馬鹿だ)

「そ、れは」

(私も、纏も、)

「……透花の創作は私にとって、この世界の何よりも嫌いで、誰よりも好きだから」

 佐都子の言葉によって、纏の瞳には希望という名の光が僅かに灯りかける。
 けれど、それを打ち砕く用意なんて、とっくの昔に出来ていた。

「───とでも言ったら、纏は納得できるの? あっははは! だとしたら、漫画の読みすぎじゃない? ちょっとの良心さえあれば、犯した罪が無くなるとか、すべてが許されるとか、そんな都合の良い話あるわけないじゃん。私に例え、そんな思いがあったとして……だから、何だって言うの? 透花の絵を盗んで、挙句、盗作だって罪吹っ掛けて、透花のこと傷つけてんだよ? しかも、思いつく限りの一番最ッ低な方法で! そんな人間が最後に残ってたゴミカスみたいな一抹の良心引っ提げれば、全部許されるなんて間違ってる。……そういうとこ、本当に甘いよ、纏は。だから私みたいな人間に騙されるの」

 ぴんと、張り詰めていたピアノの弦が切れたみたいに、纏は叫んだ。

「許す許さないとか、そんなんどうだっていい! 僕が一緒に頭下げてやる! 一緒に何遍だって謝るよ、何年かかってでも! 僕がどうにかするから! だからっ、だから、」
「それは無理な話だよ。だって、悪いことしたら、ちゃんと報いを受けなきゃ。そうしないと、釣り合いが取れない」

 佐都子は、自分のポケットに手を入れ、『それ』を取り出した。
 最初から、結末は決めていた。『闇の正義ちゃん』だなんてふざけたアカウントで、透花を貶める計画を実行に移したその時から。己の身勝手さで彼女から『創作』を奪うのなら、それ相応の対価を支払うべきだろう、例えば彼女と同じものとか。それがせめてもの償いだった。

「……なんだよ、それ」

 佐都子は、『それ』からキャップを外した。床に落下したキャップがからからと空虚な音を立てて足元に転がる。利き手をテーブルに押し付けた。薄暗い月明りが差し込む一室で、『それ』の刃先は背筋が凍るほど不気味に、そして鈍く光る。
 その暗闇の中ですら、纏の顔が一瞬にして蒼褪めたのが、一目で分かった。纏は佐都子に向かって手を伸ばそうとするが、体中が強張って上手く動かせない。

「何してんだ」
「……こんな下らない茶番劇は、もうおしまい」
「っ、佐都子!」
「───これで、痛み分けだね」

 自らの利き手に向かって、佐都子は躊躇なくナイフを振り下ろす。
 それは、まるで、映写機の中にあるフィルムがスクリーンに映し出される前の、ほんの一瞬の間が永遠に続くようだった。弾かれた様に佐都子へ手を伸ばす纏の怒号も、全身の血が沸き立つほど五月蠅く動いていた心臓も、すべて佐都子の世界から消え失せた。
 一人ぼっちの世界で、佐都子はもう手遅れになった、今この現実を嘆く。

(あーあ。こうなるくらいなら、ちゃんと、言えばよかった)

 今更、後悔するにはもう何もかも手遅れだけど、と佐都子は下らない前置きをして、想う。

(ねえ、透花。私は、)

 その刃先がついに薄い皮膚を食い破ろうとした、その時だった。


「───佐都子ッ!」


 その声は、佐都子しかいないはずの世界の中で、確かに聴こえた。
 夢幻かはたまた神の悪戯か。今、目の前にある現実を佐都子は到底受け止めきれなかった。
 その手に到達する直前で止められたペナントナイフ。脂汗の滲んだ額から、一粒の雫が手の平に落ちた。引き寄せられるように、佐都子は声のする方へと振り返る。

「……な、んで?」

 佐都子の視線の先に、透花は立っていた。
 乱雑にまき散らされた黒髪と、白い肌に浮き上がるほど赤くなった頬と、どこまでも透き通った淀みのない深い青の瞳、手にしたスマホを耳に当てたまま、肩が大きく上下するほど荒い呼吸を繰り返しながら、それでも透花は佐都子を見ていた。
 一瞬にして、その場は静寂に包まれた。
 それを破ったのは、がしゃん、と透花の手からすり抜けたスマホが床に落ちる音だ。透花はそれをつま先で蹴っ飛ばしたことにすら構わず、佐都子の目の前まで一直線に迫り来る。
 そして、透花の細い左手が、一切の迷いなく刃先を握りしめた。

「───離して!!」

 これほどまでに透花の激昂した姿を見るのは、初めだった。
 咄嗟の抵抗のせいか、刃先を握りしめた透花の手から赤い鮮血がぽたり、と佐都子の手の平に落ちる。その血を目にした途端、佐都子の全身から力が抜けた。
 すかさず、そのナイフを抜き取った透花が乱暴に投げ捨てる。からん、と空しく音が鳴った。

「……とうか」

 およそ声とも呼べない唸り声のようなものが、佐都子の口から滑り落ちる。
 その呼び声に透花はぐしゃりと顔を歪めた。それが裏切り者への憤怒だったのか、それとも悲痛によるものだったのか、佐都子にはてんで分からなかった。
 気付いた時には、息が詰まるほど襟首を掴まれていた。透花が、右腕を大きく振りかぶった一瞬、彼女の瞳から零れる星屑みたいな輝きだけは、脳裏に焼き付いて離れなかった。あとは、たぶん、ぐーだったな、ってことだけ。
 骨と骨がぶつかる様な鈍い音とともに、その衝撃によって佐都子の身体は大きく傾く。

 次に瞼を開けたとき、目の前にあるのは殺風景な天井だった。
 殴られた右頬が熱湯でもかけられたみたいに、じん、と痛みが広がっていく。視線を下げると、自分の胸元に顔を埋め小さく肩を震わせる透花の姿があった。佐都子はそれをどこか他人事のように見る。彼女に握られた胸元に赤黒い染みが付いていることに気付く。間違いなく、ナイフを握りしめたときの傷だった。

(……分からない)

 理解不能。脳内にはエラー表示が幾重にも表示されている。いくら思考に心血注いでも佐都子には、この状況を理解できなかった。

「っ、こんなのは、痛み分けなんかじゃない!!」

 息を詰まらせながら、表を上げた彼女から佐都子は目を奪われる。

「ただの一方的で、身勝手で、傲慢な自己満足でしかない!」

 ひとつ、ふたつ、と彼女の青から落っこちた透明な雫が、小雨みたいにぽたぽたと佐都子の頬に降りかかった。

「許される気もない癖に、償うとか、そんな綺麗事言わないでよ……!」

 言葉の最後は、しゃくりあげたせいか、ほとんど原型は留めていなかった。
 彼女の言う通りだ、と佐都子はその言葉が心に馴染む。今更許されるだなんて、都合の良いことを佐都子は、望んですらいなかった。この身勝手な自傷が、彼女への償いだと言い聞かせながら、彼女がどう思うかなぞ微塵も考えてはいなかった。結局、頭にあるのは自分自身のことだけ。

「言っとくけど、こんなやり方をわたしは絶対に許さないっ、許さないから! こんなことするくらいならちゃんと話そうよ、わたしの気持ち勝手に決めつけるくらいなら、そのほうが何十倍も、何百倍もいい! だって! だって、わたしたち、親友でしょう!?」

 彼女から紡ぎ出されるものは、絵も、色も、言葉も、綺麗で、透明で、穢れなんてひとつもない。
 いつだってそうだった。いつも。いつも、いつも! 
 彼女は創作に愛されていた。愛されていることに気付かないほどに。だから、彼女は簡単に捨ててしまえたのだ。その価値を知らないから。

(……だから───だから、

 佐都子は、歯を食いしばって震える唇を開く。襟首を掴む腕ごと強く握りしめて、佐都子は叫ぶ。

「私は今まで一度だって、透花を親友だと思ったことなんてない!」

 刹那。言ってしまった、と佐都子は大きく目を見開いたまま息を呑む透花の表情を見て思う。
 一度吐いた言葉が二度と戻せないことを知っていながら、佐都子は止めることをしなかった。腹に巣食う黒い泥が思考よりも早くせりあがって、止められなくなっていた。

「透花なんか大っ嫌いだった!!」

(なんで、)

「最初っから目障りだった!! 透花の描く創作がこの世界で一番大っ嫌いだった! 知らないでしょ、私が透花に劣等感持ってることも、死ぬほど嫉妬してるとこも! 気付くわけがない。だって、透花は恵まれてるから! 恵まれた人間に、私の気持ちなんか分かりっこない! 努力しても、どんだけ時間を使っても、結局才能には勝てないって思い知らされる惨めさがアンタに分かるか!?」

(なんで、なんでよ!)

「……嫌い。嫌い、嫌い、嫌い、大ッッ嫌い!!」


(なんで私は───透花に為れないの)


 佐都子の荒い息遣いが、静まり返った部屋の中で鮮明に聴こえる。
 滲んだ輪郭の曖昧な視界で、佐都子はゆっくりと瞼を瞑る。目じりの淵から、涙が零れた。
 これ以上は駄目だ、と引き留めようとする良心と、それに相反する感情がぐちゃぐちゃにかき混ぜられて、吐き気がする。
 もうこんな壊れた世界なら、いっそすべて終わてしまえ、とさえ思った。

「……透花は、ずるいよ」

 彼女からの返事はない。それでも構わず佐都子は続ける。

「私に無いもの全部持ってるのに。私がいくら努力しても手に入らない才能があるのに! ちょっと誹謗中傷されたくらいで、どうして、そんなにあっさり捨てられるの? だったら、頂戴よ。透花が要らないなら、少しでもいいから私に頂戴! ねえ、お願いだから、」

 これ以上、私を惨めにさせないで、と紡ぐ言葉は空気の塊みたいに喉に痞えて、声に出すことは出来なかった。
 言葉一つ出なかったところで、もう結果は変わらない。
 さしもの彼女でも、親友だと思っていた人間の醜悪さを知れば、身を挺して庇ったことすら後悔するだろう。

(それでいい。それが、正解だよ)

 さあ、気の赴くまま、罵声を浴びせてくれ。何なら殴ったって構わない。すべてを受け入れる覚悟は、最初から出来ていた。
 掴んだ腕が僅かに動く。彼女の息遣いが聞こえて、佐都子はいよいよかと、耳を澄ませた。

「わたしだって、佐都子に嫉妬するよ」
「…………ぇ?」

 言葉の意味が理解できないまま、佐都子は思わず、逸らしていた顔を正面に向ける。

「佐都子は、わたしのことまるで神様みたいに思ってるのかもしれないけど、そんなことない。わたしだって人並みに嫉妬するし、何なら佐都子が羨ましいって思うこと、今まで何度もあったよ」
「嘘だ」
「嘘じゃないよ。……覚えてない? わたしが、佐都子を『ITSUKA』に誘った日のこと」

 忘れるわけがないだろう、と佐都子は唇を噛み締める。自分の3年間をすべて否定された日だ。しかし、それ以外に佐都子の記憶には何一つ残っていない。佐都子には思い当たる節がないことが分かると、透花はふっと軽く笑って続ける。

「佐都子に協力してもらっても、やっぱり間に合わないってなった時、佐都子、言ったじゃん。じゃあ、サビ前までモノクロにして、サビでフルカラーにしたらエモくなるって。あの言葉聞いて、わたし、すごいって思ったよ。それと同じくらい、嫉妬した」
「そんなのは、」
「取るに足らないことだって? そんなことない。佐都子はさ、自分のこと見えてなさすぎだよ。佐都子には、わたしに無いものたくさんある。描き上げるスピードも、妥協できる切り替えの早さも冷静さも、それでいて間違いないものを描くところも。全部、わたしに無いものだよ」

 心臓の裏側がざわついて、佐都子は呼吸すら儘らならない。

「よく言ってるじゃん、纏くんも。、って。その通りだと、わたしも思う。だから、わたしは佐都子が羨ましい」

 透花はへにゃりと、締まりのない笑みにぽろぽろと涙をこぼすちぐはぐな表情で、言った。

「わたしきっと、佐都子が『ITSUKA』にいてくれなかったら、締め切りも全部破ってただろうし、結局中途半端なものしかできなかったと思う。だからね、わたしは、これからも佐都子が必要。だって、わたしにはなくて、佐都子にはあるもの、いっぱいあるから。それに、佐都子がいないと、寂しいよ」

 馬鹿だ、と佐都子は思う。こんな最低な人間を信じようとする、透花も。たった、それだけの言葉で全てが報われたような気になっている、自分自身も。
 佐都子の両手を包み込むように、透花は手を握りしめ、神に祈るように言った。

「だから、わたしともう一度───『創作』しませんか?」

 返事は、もう、決まっていた。
 佐都子は嗚咽交じりのしゃがれたひどい声で、小さく、うん、と頷いた。
 その瞬間、透花は両手でもって佐都子の身体を抱きしめた。嗅ぎ慣れた透花の優しい香りがして、佐都子の視界はさらに滲む。その腕に答えるように佐都子は背中に回した腕に力を込めた。
 瞼の裏側に映る光景は、孤独な自分の姿だ。埃かぶった椅子と、キャンパスを眺めて、ドアを開けてくれる日を待ちわびる後姿だ。

「私、本当は、ずっとっ……ずっと、待ってた。あの日から、」
「うん」
「透花が『アリスの家』に来なくなってから、ずっと待ってた」
「遅れて、ごめんね」

 透花は、佐都子の耳元で小さく、ただいま、と呟いた。
 だから、佐都子も返す。ずっと、言いたくて言えなかった言葉を。
 ───おかえり、と。
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