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第6話 罪深い思い
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カーテンから漏れる柔らかな朝の光でベルは目を覚ました。
夢を見た、気がする。
子爵が私の部屋に来て、怯える私を抱きしめてくれたような。
……まさか、ね。
そう思いながらも、誰かに抱きしめられ、背中を優しく撫でられた感触が残っている気がした。
ベルは支度を整え、食堂で朝食を取り、部屋へ戻る途中にふと庭の方を見ると、シリルがその中に立っているのが見えた。
「子爵……」
ベルは佇むシリルのその辛そうな背が気になって自分も庭に出ることにした。ブライトン邸の南の日当たりの良い場所に庭が広がっている。その庭には、緑の葉を繁らせ可憐な蕾を付けた植物が規則正しく並んでいる。見たところ全て同じ種類のようだ。
近づいてきたベルに気が付いて、シリルが振り向く。
「あの、ここにあるお花は全部同じものなんですか?」
庭に出てきたものの何を話して良いのか分からず、ベルはまず目についた植物について尋ねた。
「あぁ、そうだ。庭に植えてある花は全部竜胆だよ。妻が好きでね」
「それでこんなに?」
「おかしいだろう?」
シリルが苦笑した。
「元々庭には興味が無くて、荒れ放題だったんだが、彼女の好きな花でも植えたら戻って来るんじゃないかってね。ま、気休めみたいなものだ」
「そうだったんですか」
それにしても庭全部竜胆で埋めてしまうなんて……奥様のこと本当に愛してらっしゃるんだわ。
「昨日は済まない。酷いことをしてしまって」
シリルが申し訳なさそうに謝ってきた。
「いいえ。私がいけなかったんです。勝手に入ったりしたから」
彼の前に立ち、ベルは首を振る。
「ベル、やはりこの計画は止めようと思う。報酬はちゃんと条件通りに与えるから心配しなくて良い」
「えっ」
どうして? 私が部屋を覗いてしまったから?
彼の言葉にベルはショックを受け、固まってしまう。
そもそも、私なんかじゃやっぱり奥様の代わりは務まらない、と思われてしまったの?
「ま、待って下さいっ! 私、ちゃんとやりますからっ」
ベルは咄嗟にシリルの方へ腕を伸ばす。
「しかし、これ以上一緒に居たら、君をもっと傷つけてしまうかもしれない」
シリルが困ったように笑い、ベルにこれ以上近づくな、とでも言うようにベルの伸ばした手を一歩後ろに下がって避ける。
「そんなことっ……」
ベルはどうしてだかシリルを失望させてしまったかと思うと、無性に辛く悲しかった。伸ばした手を引っ込めて、胸許をきゅっと握る。
「私は平気ですっ。お役に立ちたいんです」
「ベル……」
真摯な瞳でベルに訴えかけられ、シリルは戸惑う。
彼女にとって、こんな茶番に付き合う理由などないはず。報酬も貰えるのだし。
「どうしてそこまで……」
思わず心に浮かんだ疑問が口に出してしまった。
「それは……その、助けて頂いたからです」
ベルはやや動揺しながら答えた。
どうして、と問われて彼女は、自分がシリルの側に居たいと思っていることを自覚してしまった。
でも、それを口にするわけにはいかないわ。だって、子爵は奥様を愛してらっしゃるのだから。
「君は、私のことを知らないからそう思うだけだ」
シリルはふと蔑むような笑みを見せる。
「私に恩を感じる必要はない。君が思うほど立派な人物じゃないんだ、私は。むしろ、ずっとずっと酷い男だ」
「子爵?」
シリルの瞳に昏いものが宿る。
これを聞けば、彼女もきっと私に失望し去っていくことだろう。
「そもそも、私がロスリンと結婚したのは金の為だ」
「えっ……」
「ロスリンは莫大な財産の相続人だった。私はその金が喉から手が出るほど欲しかった。だから、彼女を誘惑して結婚に持ち込んだ」
子爵はロスリンさんを愛していなかったなんて……。
シリルの告白に、ベルの表情に困惑したものが混じる。嬉しいような悲しいような不思議な気持ちだった。
「彼女と結婚している間、私は一度も妻を顧みることはなかった。そんなことだから、ロスリンは私の前から居なくなったんだ」
それも当然だな。
シリルは心の中で毒づく。
「そして今度は、君をその妻の代わりにしてディクソン警部を騙そうとしている。それも自分が自由の身になりたいが為に。私は君が思うよりもずっと利己的だよ」
ベルの表情を見るのが怖くて、シリルは顔を背ける。ベルはそんな彼の横顔を切なげに見つめている。
「でもっ、子爵は恵まれない人や困っている人を助けてらっしゃいます。私を助けたみたいに。利己的とは違うと思います」
「それだって自分が許されたいだけさ」
「許されたい?」
「そう。多少の善行さえ積めば、過去の悪行を許してもらえるんじゃないか、という甘えの産物だよ」
「ブライトン子爵……」
「だが、まぁ、妻は帰って来ない。それが答えだろう」
私は許されないのだ。
「それでも、子爵は多くの人の人生を救ってらっしゃいますっ。私やこの屋敷の人々も、皆貴方に感謝しているんです。それに悔やんでいらっしゃるのでしょう、過去のことを」
ベルはシリルに近づいて顔を下から覗き込む。
「……どうして、君が泣きそうになっているんだ?」
「えっ……」
シリルに指摘されて、ベルは初めて自分がどのような表情をしているのか知った。
「……だって、子爵とても辛そうです。私は子爵とエルマーさんに救って頂きました。だから、お役に立てるなら……今度は私が、子爵を助けたいんです」
「ベル……」
エメラルドグリーンの滲んだ瞳に見つめられ、シリルは思わず片手を彼女の頬に伸ばし、そっと触れる。ベルはその温かさを堪能するように目を閉じた。シリルはもう片方の手を彼女の背に回そうとしたとき、はっと動きを止めた。
私は一体何をしようと……。
そう思い、シリルは彼女の頬から手を退ける。
「ベル、あまり私に心を許さない方が良い」
「子爵……」
ベルは目を開けると、苦悶に眉根を寄せるシリルが目に入った。
そうだわ。私はだた彼の願いを叶えるための協力者に過ぎない。ロスリンさんの代わりを努めれば良いだけ。ただ、それだけ。
ブライトン子爵は過去はどうあれ、立派な貴族。方や私は自分の名前も分からない貧乏な娘。何がどうなるものでもないじゃない。
しっかりするのよ、ベル。
痛みを抑えるようにベルは無理やり笑みを浮かべる。
「私、そのディクソン警部って人を必ず騙してみせます! それに……奥様が見つかることを願ってます」
「あ、あぁ……そうだな」
「それじゃ、私部屋で習ったこと復習しますね。失礼します」
ベルは頭を下げて足早に庭を後にする。シリルは彼女の腕を取ろうと伸ばし掛けていた手を止め、彼女が去っていくのを見つめた。
あぁまた、この夢だわ。
暗がりの中に見事な赤毛に喪服を着た若い女性が俯きがちに椅子に座っている。今度はその周りを数名の大人達が取り囲んでいた。皆いかにも少女を気遣っているように見せていたが、目は何かを狙っているように油断がない。
”君はまだ若いから財産を管理する人が必要だよ……”
”実は君の父上から君の財産のことを任されていてね……”
”貴女のお金、もっと増やしてみたいと思わない? 良い話があるんだけど……”
”うちの息子、昔から貴女のことが好きだったのよ。だから、どうかしら……”
「やめて! 財産、お金……もう、うんざり!」
赤毛の女の子が髪を振り乱して叫ぶ。
「どうして誰も彼も、お父様やお母様の死を嘆くよりもお金の話ばかりなの……」
少女が両手で顔を覆う。すると、周囲の大人達は消え、一人の金髪の眩しい美しい若者が目の前に現れる。
”君のご両親のことは本当に残念です。高い理念と行動力をお持ちだった。あぁ、生前に一度話をしてみたかったところです。ご両親に救われた多くの人が死を悼んでいることでしょう”
その言葉に少女は顔を上げると、その若者は彼女を慰めようと、優しく微笑み彼女の肩に手を置く。
彼はその後度々、彼女の許を訪れては他愛もないことを話していく。
”王立植物園では今薔薇が見頃だそうで、私も見に行きましたがそれは綺麗でした”
”外国からサーカスがやってきて、毎日盛況ですよ。熊が曲芸したり、空中ブランコで人が跳んだりと大層面白いそうです”
”今季のオペラ座の演目の評判が良くて、特にテノール歌手の声が絶品なんだとか”
”今はそんな気になれないと思いますが、いつか見に行ってみましょう……”
やがて美しい笑みを浮かべた青年も暗がりに吸い込まれるように消えていく。
たった一人になった少女は虚空を見上げ呟く。
「あの人は今日も帰って来ないのね……」
閉じられた瞼から涙が一筋零れ頬を伝い落ちていく。
これは何……? 私の記憶? それとも、ロスリンさんのことばかり考えているから見える幻か妄想なの? それにしては随分生々しい気がする……。
ベルはうつらうつら目を覚ます。ここ数日、夢なのか妄想なのかよく分からないものを見るようになっていた。
「変ね。罪深いことをしようとしているから、こんな幻を見るのかしら?」
ベッドから降りて、窓に近づきカーテンを開ける。妙な夢と気分を振り払うように朝陽を浴びた。
「さて、今日は気合を入れなきゃ」
いよいよ、一世一代の大芝居が始まるのだから。
夢を見た、気がする。
子爵が私の部屋に来て、怯える私を抱きしめてくれたような。
……まさか、ね。
そう思いながらも、誰かに抱きしめられ、背中を優しく撫でられた感触が残っている気がした。
ベルは支度を整え、食堂で朝食を取り、部屋へ戻る途中にふと庭の方を見ると、シリルがその中に立っているのが見えた。
「子爵……」
ベルは佇むシリルのその辛そうな背が気になって自分も庭に出ることにした。ブライトン邸の南の日当たりの良い場所に庭が広がっている。その庭には、緑の葉を繁らせ可憐な蕾を付けた植物が規則正しく並んでいる。見たところ全て同じ種類のようだ。
近づいてきたベルに気が付いて、シリルが振り向く。
「あの、ここにあるお花は全部同じものなんですか?」
庭に出てきたものの何を話して良いのか分からず、ベルはまず目についた植物について尋ねた。
「あぁ、そうだ。庭に植えてある花は全部竜胆だよ。妻が好きでね」
「それでこんなに?」
「おかしいだろう?」
シリルが苦笑した。
「元々庭には興味が無くて、荒れ放題だったんだが、彼女の好きな花でも植えたら戻って来るんじゃないかってね。ま、気休めみたいなものだ」
「そうだったんですか」
それにしても庭全部竜胆で埋めてしまうなんて……奥様のこと本当に愛してらっしゃるんだわ。
「昨日は済まない。酷いことをしてしまって」
シリルが申し訳なさそうに謝ってきた。
「いいえ。私がいけなかったんです。勝手に入ったりしたから」
彼の前に立ち、ベルは首を振る。
「ベル、やはりこの計画は止めようと思う。報酬はちゃんと条件通りに与えるから心配しなくて良い」
「えっ」
どうして? 私が部屋を覗いてしまったから?
彼の言葉にベルはショックを受け、固まってしまう。
そもそも、私なんかじゃやっぱり奥様の代わりは務まらない、と思われてしまったの?
「ま、待って下さいっ! 私、ちゃんとやりますからっ」
ベルは咄嗟にシリルの方へ腕を伸ばす。
「しかし、これ以上一緒に居たら、君をもっと傷つけてしまうかもしれない」
シリルが困ったように笑い、ベルにこれ以上近づくな、とでも言うようにベルの伸ばした手を一歩後ろに下がって避ける。
「そんなことっ……」
ベルはどうしてだかシリルを失望させてしまったかと思うと、無性に辛く悲しかった。伸ばした手を引っ込めて、胸許をきゅっと握る。
「私は平気ですっ。お役に立ちたいんです」
「ベル……」
真摯な瞳でベルに訴えかけられ、シリルは戸惑う。
彼女にとって、こんな茶番に付き合う理由などないはず。報酬も貰えるのだし。
「どうしてそこまで……」
思わず心に浮かんだ疑問が口に出してしまった。
「それは……その、助けて頂いたからです」
ベルはやや動揺しながら答えた。
どうして、と問われて彼女は、自分がシリルの側に居たいと思っていることを自覚してしまった。
でも、それを口にするわけにはいかないわ。だって、子爵は奥様を愛してらっしゃるのだから。
「君は、私のことを知らないからそう思うだけだ」
シリルはふと蔑むような笑みを見せる。
「私に恩を感じる必要はない。君が思うほど立派な人物じゃないんだ、私は。むしろ、ずっとずっと酷い男だ」
「子爵?」
シリルの瞳に昏いものが宿る。
これを聞けば、彼女もきっと私に失望し去っていくことだろう。
「そもそも、私がロスリンと結婚したのは金の為だ」
「えっ……」
「ロスリンは莫大な財産の相続人だった。私はその金が喉から手が出るほど欲しかった。だから、彼女を誘惑して結婚に持ち込んだ」
子爵はロスリンさんを愛していなかったなんて……。
シリルの告白に、ベルの表情に困惑したものが混じる。嬉しいような悲しいような不思議な気持ちだった。
「彼女と結婚している間、私は一度も妻を顧みることはなかった。そんなことだから、ロスリンは私の前から居なくなったんだ」
それも当然だな。
シリルは心の中で毒づく。
「そして今度は、君をその妻の代わりにしてディクソン警部を騙そうとしている。それも自分が自由の身になりたいが為に。私は君が思うよりもずっと利己的だよ」
ベルの表情を見るのが怖くて、シリルは顔を背ける。ベルはそんな彼の横顔を切なげに見つめている。
「でもっ、子爵は恵まれない人や困っている人を助けてらっしゃいます。私を助けたみたいに。利己的とは違うと思います」
「それだって自分が許されたいだけさ」
「許されたい?」
「そう。多少の善行さえ積めば、過去の悪行を許してもらえるんじゃないか、という甘えの産物だよ」
「ブライトン子爵……」
「だが、まぁ、妻は帰って来ない。それが答えだろう」
私は許されないのだ。
「それでも、子爵は多くの人の人生を救ってらっしゃいますっ。私やこの屋敷の人々も、皆貴方に感謝しているんです。それに悔やんでいらっしゃるのでしょう、過去のことを」
ベルはシリルに近づいて顔を下から覗き込む。
「……どうして、君が泣きそうになっているんだ?」
「えっ……」
シリルに指摘されて、ベルは初めて自分がどのような表情をしているのか知った。
「……だって、子爵とても辛そうです。私は子爵とエルマーさんに救って頂きました。だから、お役に立てるなら……今度は私が、子爵を助けたいんです」
「ベル……」
エメラルドグリーンの滲んだ瞳に見つめられ、シリルは思わず片手を彼女の頬に伸ばし、そっと触れる。ベルはその温かさを堪能するように目を閉じた。シリルはもう片方の手を彼女の背に回そうとしたとき、はっと動きを止めた。
私は一体何をしようと……。
そう思い、シリルは彼女の頬から手を退ける。
「ベル、あまり私に心を許さない方が良い」
「子爵……」
ベルは目を開けると、苦悶に眉根を寄せるシリルが目に入った。
そうだわ。私はだた彼の願いを叶えるための協力者に過ぎない。ロスリンさんの代わりを努めれば良いだけ。ただ、それだけ。
ブライトン子爵は過去はどうあれ、立派な貴族。方や私は自分の名前も分からない貧乏な娘。何がどうなるものでもないじゃない。
しっかりするのよ、ベル。
痛みを抑えるようにベルは無理やり笑みを浮かべる。
「私、そのディクソン警部って人を必ず騙してみせます! それに……奥様が見つかることを願ってます」
「あ、あぁ……そうだな」
「それじゃ、私部屋で習ったこと復習しますね。失礼します」
ベルは頭を下げて足早に庭を後にする。シリルは彼女の腕を取ろうと伸ばし掛けていた手を止め、彼女が去っていくのを見つめた。
あぁまた、この夢だわ。
暗がりの中に見事な赤毛に喪服を着た若い女性が俯きがちに椅子に座っている。今度はその周りを数名の大人達が取り囲んでいた。皆いかにも少女を気遣っているように見せていたが、目は何かを狙っているように油断がない。
”君はまだ若いから財産を管理する人が必要だよ……”
”実は君の父上から君の財産のことを任されていてね……”
”貴女のお金、もっと増やしてみたいと思わない? 良い話があるんだけど……”
”うちの息子、昔から貴女のことが好きだったのよ。だから、どうかしら……”
「やめて! 財産、お金……もう、うんざり!」
赤毛の女の子が髪を振り乱して叫ぶ。
「どうして誰も彼も、お父様やお母様の死を嘆くよりもお金の話ばかりなの……」
少女が両手で顔を覆う。すると、周囲の大人達は消え、一人の金髪の眩しい美しい若者が目の前に現れる。
”君のご両親のことは本当に残念です。高い理念と行動力をお持ちだった。あぁ、生前に一度話をしてみたかったところです。ご両親に救われた多くの人が死を悼んでいることでしょう”
その言葉に少女は顔を上げると、その若者は彼女を慰めようと、優しく微笑み彼女の肩に手を置く。
彼はその後度々、彼女の許を訪れては他愛もないことを話していく。
”王立植物園では今薔薇が見頃だそうで、私も見に行きましたがそれは綺麗でした”
”外国からサーカスがやってきて、毎日盛況ですよ。熊が曲芸したり、空中ブランコで人が跳んだりと大層面白いそうです”
”今季のオペラ座の演目の評判が良くて、特にテノール歌手の声が絶品なんだとか”
”今はそんな気になれないと思いますが、いつか見に行ってみましょう……”
やがて美しい笑みを浮かべた青年も暗がりに吸い込まれるように消えていく。
たった一人になった少女は虚空を見上げ呟く。
「あの人は今日も帰って来ないのね……」
閉じられた瞼から涙が一筋零れ頬を伝い落ちていく。
これは何……? 私の記憶? それとも、ロスリンさんのことばかり考えているから見える幻か妄想なの? それにしては随分生々しい気がする……。
ベルはうつらうつら目を覚ます。ここ数日、夢なのか妄想なのかよく分からないものを見るようになっていた。
「変ね。罪深いことをしようとしているから、こんな幻を見るのかしら?」
ベッドから降りて、窓に近づきカーテンを開ける。妙な夢と気分を振り払うように朝陽を浴びた。
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