401 / 476
第391話:リリア帝国英傑緊急会議。
しおりを挟む
俺は久しぶりにリリア帝国の帝都、エグゼスタにやってきた。
既にエグゼスタを取り囲むように障壁が張られている。
……そう言えば街を完全に包み込むような障壁を張っているのに俺達が自由に出入りできるのはどういう事なんだろう?
『それはそういう調整をされた結界だから、としか言えないわねぇ』
ラムの封入した障壁魔法が魔物だけを阻む物って事なのか。相変わらず優秀なお嬢様だなぁ。
帰ったらもっと労ってやらないといけないな。
「あら英傑王様、ようこそエグゼスタへ」
「英傑王様! 握手して下さい!」
「英傑王様!」
おぉ、あれからエグゼスタには全然来てなかったけどいつの間にか俺も人気者になってたんだと改めて実感する。
英傑王になるってのはこういう事なのか……。
まるで英雄っていうよりアイドルか何かだな。
「英傑王のおねーちゃん!」
その時、人々の奥から聞き覚えのあるガキんちょの声がした。
「おお、ジェスタか。元気にしてたか?」
「うんっ! おねーちゃんは僕のお嫁さんになりに来たの?」
事情を知らない周りの大人たちが顔を青くして道を開けた。
「ふふ、ジェスタはもうそんなに強くなったのか?」
「うーんと、まだ、かなー」
ジェスタは少しバツが悪そうに目を逸らしながら小声で呟いた。
「そうか。でも正直なのはいい事だぞ♪ 強いっていうのはさ、力が強いとか凄い魔法が使えるとかだけじゃないんだ。今のジェスタみたいに自分のダメな所を認められるのも強さだよ」
「そうなの? 強くなった?」
「ああ、自分が正しいと思った事を必死に頑張ってればこれからもっともっと強くなれるさ」
ジェスタは俺が直視するのを躊躇うほどの眩しい笑顔で「分かった! おねーちゃんと結婚するためにがんばる!」と叫ぶ。
「ふふ、楽しみにしてるよ。未来の英傑王になれるくらい頑張れ」
ジェスタと別れ、歩き出すものの……トコトコと追いかけてきたジェスタが俺のワンピースをめくり上げようとしてきた。
「甘いな。何度も同じ手に引っかかる俺じゃねーよ」
華麗にかわし、軽くデコピンしてジェスタの頭をわしゃわしゃと撫でまわしてから俺は城へ向かった。
城門前に到着すると門番達は俺の顔を見るなり敬礼し、顔パスで中に入れてくれた。
もう少し警戒心とかもたないといつか大変な事になる気がする。
仮に俺がこの姿に化けたギャルンだったりしたらあっさりと城に招き入れる事になってしまうわけだし。
……ギャルンがその気になったら誰にも見つからずに潜入するくらいわけないだろうけどな。
城の奥まで進むと、兵士の一人が「ああ、ミナト様もおこしでしたか。ささ、こちらへどうぞ」と俺を案内し始めた。
どこへ連れて行く気なのかと思ったが、王の間方面に進んでいるようなのでポコナの所まで連れて行ってくれるんだろうと思い込んでしまった。
ミナト様【も】おこしでしたか。
この【も】に注目していれば事前に予測は出来たかもしれない。
「こちらです。お入り下さい」
兵士は俺を部屋の入口まで案内すると礼をして去っていく。
到着したのは王の間から少しだけズレた場所にある扉。
ここが何の部屋なのか俺は知らなかったが、ポコナがここにいるんだろうと扉を開けると……。
「あれ、ミナトちゃん!?」
部屋の中には何人もの姿があったが、俺に一番早く反応したのはジキルだった。
髪の毛がある程度生えてきていたが、中途半端な長さでお坊ちゃんみたいになってる。
「……こりゃ一体なんの集まりだ?」
その部屋の中には、英傑達が集められていた。
真ん中に大きなテーブルがあり、一番奥にポコナが座っている。
パッと見た感じ英傑がほぼ揃っているようで、その中にはジオタリスやレナまで居た。
「おいジオタリス、こら、目を背けるんじゃない。これは何の集まりだって聞いてるんだが?」
ジオタリスは慌てて俺から目を逸らし、答えようとしない。
次にレナを見ると、「み、ミナト……これは、その……」と彼女も煮え切らない態度。
「まぁまぁ、あまり二人を虐めてやるなよ」
二人を庇うようにクイーンが俺に落ち着けと促してくるが……どう考えてもおかしいだろ。
これだけの面子が集まってどうして俺に一言も無かった?
「この朴念仁め今すぐ部屋を出ていけ貴様など呼んだ覚えはないぞ!」
「相変わらず口の悪い女だな……」
俺に噛みついてきたのは勿論ロリナだ。
人間の姿に戻ったくせに頭には獣耳が生えている。それはロリナだけではなく、英傑達の半数ほどはそんな状態だった。
獣人達との軋轢が無くなったのは良い事だがこれはこれでよく分からん国になった物だと思う。
俺は何も困らないしもういっそ女子は全員それでいいんじゃないかとも思ってるけど、何故か野郎も生やしてんだよなぁ。
「ミナト様、実はわたくし、英傑達を招集して重要な会議をしていたんですわ」
机に両肘を付き、口の前で指を組んだ状態でポコナが鋭い眼光をこちらに向ける。
この国で何が起きようとしているんだ?
英傑達を集めて重要な会議……?
俺に何も言わない事と、面子の隅っこにいるエクスが腕を組んだまま無言で何も語ろうとしないのが気味悪い。
「実は……」
ポコナは俺をまっすぐに見つめながら、この会議の主旨を説明してくれた。
「皆様から情報を集めていた所ですわ」
どうという事は無い。
ただ、姫という立場、権力を利用して俺の情報をかき集めていただけだった。
「次に話すのは余の番だった筈だが、そろそろ構わないか?」
「ええ、勿論ですわ。エクスからは特に聞きたい事が山ほどありますの!」
なんでエクスまでノリノリなのか理解に苦しむ。
英傑集めてミナト・ザ・ブレイブストーリー第二巻の情報収集してるとはさすがの俺も脱帽である。
怒る気にもならん。
「……そこで余はミナトと一緒に風呂に入ってな、あまりの豪胆さと美しさに惚れ込んで求婚したのだ」
「お前余計な事言うんじゃねー!」
前言撤回。
怒りしかわかん。
既にエグゼスタを取り囲むように障壁が張られている。
……そう言えば街を完全に包み込むような障壁を張っているのに俺達が自由に出入りできるのはどういう事なんだろう?
『それはそういう調整をされた結界だから、としか言えないわねぇ』
ラムの封入した障壁魔法が魔物だけを阻む物って事なのか。相変わらず優秀なお嬢様だなぁ。
帰ったらもっと労ってやらないといけないな。
「あら英傑王様、ようこそエグゼスタへ」
「英傑王様! 握手して下さい!」
「英傑王様!」
おぉ、あれからエグゼスタには全然来てなかったけどいつの間にか俺も人気者になってたんだと改めて実感する。
英傑王になるってのはこういう事なのか……。
まるで英雄っていうよりアイドルか何かだな。
「英傑王のおねーちゃん!」
その時、人々の奥から聞き覚えのあるガキんちょの声がした。
「おお、ジェスタか。元気にしてたか?」
「うんっ! おねーちゃんは僕のお嫁さんになりに来たの?」
事情を知らない周りの大人たちが顔を青くして道を開けた。
「ふふ、ジェスタはもうそんなに強くなったのか?」
「うーんと、まだ、かなー」
ジェスタは少しバツが悪そうに目を逸らしながら小声で呟いた。
「そうか。でも正直なのはいい事だぞ♪ 強いっていうのはさ、力が強いとか凄い魔法が使えるとかだけじゃないんだ。今のジェスタみたいに自分のダメな所を認められるのも強さだよ」
「そうなの? 強くなった?」
「ああ、自分が正しいと思った事を必死に頑張ってればこれからもっともっと強くなれるさ」
ジェスタは俺が直視するのを躊躇うほどの眩しい笑顔で「分かった! おねーちゃんと結婚するためにがんばる!」と叫ぶ。
「ふふ、楽しみにしてるよ。未来の英傑王になれるくらい頑張れ」
ジェスタと別れ、歩き出すものの……トコトコと追いかけてきたジェスタが俺のワンピースをめくり上げようとしてきた。
「甘いな。何度も同じ手に引っかかる俺じゃねーよ」
華麗にかわし、軽くデコピンしてジェスタの頭をわしゃわしゃと撫でまわしてから俺は城へ向かった。
城門前に到着すると門番達は俺の顔を見るなり敬礼し、顔パスで中に入れてくれた。
もう少し警戒心とかもたないといつか大変な事になる気がする。
仮に俺がこの姿に化けたギャルンだったりしたらあっさりと城に招き入れる事になってしまうわけだし。
……ギャルンがその気になったら誰にも見つからずに潜入するくらいわけないだろうけどな。
城の奥まで進むと、兵士の一人が「ああ、ミナト様もおこしでしたか。ささ、こちらへどうぞ」と俺を案内し始めた。
どこへ連れて行く気なのかと思ったが、王の間方面に進んでいるようなのでポコナの所まで連れて行ってくれるんだろうと思い込んでしまった。
ミナト様【も】おこしでしたか。
この【も】に注目していれば事前に予測は出来たかもしれない。
「こちらです。お入り下さい」
兵士は俺を部屋の入口まで案内すると礼をして去っていく。
到着したのは王の間から少しだけズレた場所にある扉。
ここが何の部屋なのか俺は知らなかったが、ポコナがここにいるんだろうと扉を開けると……。
「あれ、ミナトちゃん!?」
部屋の中には何人もの姿があったが、俺に一番早く反応したのはジキルだった。
髪の毛がある程度生えてきていたが、中途半端な長さでお坊ちゃんみたいになってる。
「……こりゃ一体なんの集まりだ?」
その部屋の中には、英傑達が集められていた。
真ん中に大きなテーブルがあり、一番奥にポコナが座っている。
パッと見た感じ英傑がほぼ揃っているようで、その中にはジオタリスやレナまで居た。
「おいジオタリス、こら、目を背けるんじゃない。これは何の集まりだって聞いてるんだが?」
ジオタリスは慌てて俺から目を逸らし、答えようとしない。
次にレナを見ると、「み、ミナト……これは、その……」と彼女も煮え切らない態度。
「まぁまぁ、あまり二人を虐めてやるなよ」
二人を庇うようにクイーンが俺に落ち着けと促してくるが……どう考えてもおかしいだろ。
これだけの面子が集まってどうして俺に一言も無かった?
「この朴念仁め今すぐ部屋を出ていけ貴様など呼んだ覚えはないぞ!」
「相変わらず口の悪い女だな……」
俺に噛みついてきたのは勿論ロリナだ。
人間の姿に戻ったくせに頭には獣耳が生えている。それはロリナだけではなく、英傑達の半数ほどはそんな状態だった。
獣人達との軋轢が無くなったのは良い事だがこれはこれでよく分からん国になった物だと思う。
俺は何も困らないしもういっそ女子は全員それでいいんじゃないかとも思ってるけど、何故か野郎も生やしてんだよなぁ。
「ミナト様、実はわたくし、英傑達を招集して重要な会議をしていたんですわ」
机に両肘を付き、口の前で指を組んだ状態でポコナが鋭い眼光をこちらに向ける。
この国で何が起きようとしているんだ?
英傑達を集めて重要な会議……?
俺に何も言わない事と、面子の隅っこにいるエクスが腕を組んだまま無言で何も語ろうとしないのが気味悪い。
「実は……」
ポコナは俺をまっすぐに見つめながら、この会議の主旨を説明してくれた。
「皆様から情報を集めていた所ですわ」
どうという事は無い。
ただ、姫という立場、権力を利用して俺の情報をかき集めていただけだった。
「次に話すのは余の番だった筈だが、そろそろ構わないか?」
「ええ、勿論ですわ。エクスからは特に聞きたい事が山ほどありますの!」
なんでエクスまでノリノリなのか理解に苦しむ。
英傑集めてミナト・ザ・ブレイブストーリー第二巻の情報収集してるとはさすがの俺も脱帽である。
怒る気にもならん。
「……そこで余はミナトと一緒に風呂に入ってな、あまりの豪胆さと美しさに惚れ込んで求婚したのだ」
「お前余計な事言うんじゃねー!」
前言撤回。
怒りしかわかん。
0
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる