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第94話:馬鹿でアホでボケナスの館。
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「屋敷は魔物に取り囲まれておりますが、館内に侵入しているのは一人だけです。ただ、その相手は迷わずここへ向かっているように思えてなりません」
「それはおそらくそいつの狙いがアルマだからね」
……アルマの存在に気付いている? ママドラやゲオルだってさっき知ったばかりなのに、ここにアルマが居るとどうして分かる?
それに、それを知っていたのならばどうして今まで放置していたんだ。今になってやって来る意味が分からない。
「侵入者の目的はアルマ様……?」
「そう考えるのが普通でしょう? 夢の種なんて魔物には用がないでしょうし。どうやってアルマの事を嗅ぎ付けたのかは本人に聞くしかないわね」
「ま、まさかここで戦うおつもりですか!?」
ママドラのやる気にかむろが顔を引きつらせた。
俺としてもここで戦うのはどうかと思うんだが……。
「それについては考えがあるわ。そいつがここに来たら即私とイリス、アリア……あとついでにゲオルを別次元に移動させてちょうだい。勿論相手も一緒にね♪」
ゲオルを一緒にっていうのはギリギリまで悩んでるあたりママドラらしい。
「しかし……空間を無理矢理こじ開けて侵入してくるほどの相手であれば私の小細工など破られてしまうのでは……」
「破られるでしょうね。でもそれでいいのよ。別次元に移動した瞬間に私がその空間を固定して逃げ場を奪うから。アルマには手を出させないと約束するわ」
かむろは目を閉じ、悩みながらもうなずいた。
「分かりました。その通りに致します。そして……相手もご到着のようです」
その言葉が終わる前に、目の前の空間に亀裂が入り、そこからひょろ長い腕が突き出てきた。
まるで亀裂を無理矢理広げるように魔物……というには力が強すぎるソレが不敵な笑みを浮かべながら現れる。
「おやおや……これは思っていた以上の収穫ですね。まさかこの場にミナト氏までいるとは……」
「では皆さま宜しくお願いします!」
パキン。
そいつが完全にこちらに出てきた瞬間を見計らってかむろが空間を切り離す。
「おや……? 」
そいつは能面のような仮面を被り、黒く広がるローブを纏っていてそこから覗く手足は棒切れのように細い。
頭部からやたら硬そうな毛が大量に生えていて、頭には巨大な角が二本両サイドから生えている。
「さて、と……貴方が何者かは知らないけれどここに来たからにはもうおしまいよ。どこにも逃げる事は出来ないわ」
ママドラが地面に手を当て、力を込めると場の空気が変わる。
「結界……ですか? 特に問題はありませんね。貴方たち全員を倒せば済む話です」
『私疲れたから後は宜しくね』
えっ、戦うのは俺かよ!!
どうせなら最後までやっていけって……。
『あのね、無理矢理空間を固定する結界張るのだって疲れるのよ?』
いや、お前全然余裕じゃねぇかよ。どうせゲオルと一緒に戦うのが嫌なだけだろ!?
『……バレたか。まぁそういう訳だからよろしくね?』
はぁ……。
「しょうがねぇな。こっから先お前の相手はこの俺だ」
ストレージからディーヴァを取り出し相手へ向ける。
「ギャハハ! 俺様も居るぜ!」
「無論、私も力になろう……!」
ゲオルとアリアも戦闘態勢を取り、イリスはいまいち緊張感無いまま少し離れた所で突っ立っていた。
「ふむ……どうやら私はなかなか物騒な所へ迷い込んでしまったようですねぇ」
「何が迷い込んだ、だよ。どう考えてもここを目指してまっしぐらだったじゃねぇか」
「おや、そこまでバレていましたか。お気付きかと思いますが……私はアルマの反応を察知してここへ来たわけです。という訳で……さっさとアルマを出せやガキ共」
さっきまで能面のようだった仮面がいつの間にか般若のような恐ろしい顔に変わっている。
「アルマの反応を察知したって言ったよな? どうやってアルマの存在に気付いた?」
「……カオスリーヴァ」
ボソリと能面般若が呟いた。
その瞬間だ。
俺の身体の中で何かが爆発したかのように熱くなる。
「なん……だ?」
おい、ママドラ……! 少し、押さえろ……。
『ハッ、ごめんなさい。つい感情的になってしまって……』
ママドラは正直に暴走気味になっていた事を謝る。……が、身体の火照りは消えなかった。
「おい仮面野郎、その名前を出して無事に帰れると思うなよコラ!」
俺が湧き上がる熱い何かに耐えている間にゲオルが能面般若に殴り掛かった。
「くふ……貴方の拳は相変わらず軽い。防御にリソースを割きすぎなんですよ。だから守りたい物も守れない」
能面般若はゲオルの拳をそのひょろひょろの指一本で止めてみせる。
おい、あいつかなりヤバくないか!?
『確かに強いのは間違いないわ。でもゲオルは……アイツが言った通り攻撃は苦手なのよ』
防御特化って事か? それにしたって六竜の攻撃を指一本はおかしいだろ。
「ギャハハ! お前強いな! いいぞいいぞ!」
確かに動きを見ていると、ゲオルは物凄く素早いし一発一発は充分重たい打撃だと思う。
ただ、目で追えない訳じゃないし、俺でもきっちり受け止める気になればなんとかなりそうな気はする。
『そう、アレは気性が荒くて好戦的な癖に攻撃には向かない体質の残念な奴なのよ。その代わり……見てなさい。あいつの質の悪い所が見れるわ』
ママドラの言う通りゲオルと能面般若の戦いを眺めていると、徐々にゲオルが押し始めた。
能面般若が魔法攻撃を何度も繰り返すが、ゲオルには全く効いていない。
それどころかゲラゲラ笑いながら楽しそうに突進していくばかり。
「くっ、相変わらず頑丈な奴ですねぇ!」
「ギャーッハッハ! お前いいぞいいぞ! 強い奴は好きだぜぇぇぇ!」
いくら攻撃しても全く通用せず、ひたすら突っ込んでくる。それって確かに物凄く辛い。
相当に鬱陶しいだろうな。
『そうなのよ! 分かってくれてうれしいわ。本当にゲオルの馬鹿は猪突猛進というかそれしかできない馬鹿なのアホなのボケカスなのよ』
「それはおそらくそいつの狙いがアルマだからね」
……アルマの存在に気付いている? ママドラやゲオルだってさっき知ったばかりなのに、ここにアルマが居るとどうして分かる?
それに、それを知っていたのならばどうして今まで放置していたんだ。今になってやって来る意味が分からない。
「侵入者の目的はアルマ様……?」
「そう考えるのが普通でしょう? 夢の種なんて魔物には用がないでしょうし。どうやってアルマの事を嗅ぎ付けたのかは本人に聞くしかないわね」
「ま、まさかここで戦うおつもりですか!?」
ママドラのやる気にかむろが顔を引きつらせた。
俺としてもここで戦うのはどうかと思うんだが……。
「それについては考えがあるわ。そいつがここに来たら即私とイリス、アリア……あとついでにゲオルを別次元に移動させてちょうだい。勿論相手も一緒にね♪」
ゲオルを一緒にっていうのはギリギリまで悩んでるあたりママドラらしい。
「しかし……空間を無理矢理こじ開けて侵入してくるほどの相手であれば私の小細工など破られてしまうのでは……」
「破られるでしょうね。でもそれでいいのよ。別次元に移動した瞬間に私がその空間を固定して逃げ場を奪うから。アルマには手を出させないと約束するわ」
かむろは目を閉じ、悩みながらもうなずいた。
「分かりました。その通りに致します。そして……相手もご到着のようです」
その言葉が終わる前に、目の前の空間に亀裂が入り、そこからひょろ長い腕が突き出てきた。
まるで亀裂を無理矢理広げるように魔物……というには力が強すぎるソレが不敵な笑みを浮かべながら現れる。
「おやおや……これは思っていた以上の収穫ですね。まさかこの場にミナト氏までいるとは……」
「では皆さま宜しくお願いします!」
パキン。
そいつが完全にこちらに出てきた瞬間を見計らってかむろが空間を切り離す。
「おや……? 」
そいつは能面のような仮面を被り、黒く広がるローブを纏っていてそこから覗く手足は棒切れのように細い。
頭部からやたら硬そうな毛が大量に生えていて、頭には巨大な角が二本両サイドから生えている。
「さて、と……貴方が何者かは知らないけれどここに来たからにはもうおしまいよ。どこにも逃げる事は出来ないわ」
ママドラが地面に手を当て、力を込めると場の空気が変わる。
「結界……ですか? 特に問題はありませんね。貴方たち全員を倒せば済む話です」
『私疲れたから後は宜しくね』
えっ、戦うのは俺かよ!!
どうせなら最後までやっていけって……。
『あのね、無理矢理空間を固定する結界張るのだって疲れるのよ?』
いや、お前全然余裕じゃねぇかよ。どうせゲオルと一緒に戦うのが嫌なだけだろ!?
『……バレたか。まぁそういう訳だからよろしくね?』
はぁ……。
「しょうがねぇな。こっから先お前の相手はこの俺だ」
ストレージからディーヴァを取り出し相手へ向ける。
「ギャハハ! 俺様も居るぜ!」
「無論、私も力になろう……!」
ゲオルとアリアも戦闘態勢を取り、イリスはいまいち緊張感無いまま少し離れた所で突っ立っていた。
「ふむ……どうやら私はなかなか物騒な所へ迷い込んでしまったようですねぇ」
「何が迷い込んだ、だよ。どう考えてもここを目指してまっしぐらだったじゃねぇか」
「おや、そこまでバレていましたか。お気付きかと思いますが……私はアルマの反応を察知してここへ来たわけです。という訳で……さっさとアルマを出せやガキ共」
さっきまで能面のようだった仮面がいつの間にか般若のような恐ろしい顔に変わっている。
「アルマの反応を察知したって言ったよな? どうやってアルマの存在に気付いた?」
「……カオスリーヴァ」
ボソリと能面般若が呟いた。
その瞬間だ。
俺の身体の中で何かが爆発したかのように熱くなる。
「なん……だ?」
おい、ママドラ……! 少し、押さえろ……。
『ハッ、ごめんなさい。つい感情的になってしまって……』
ママドラは正直に暴走気味になっていた事を謝る。……が、身体の火照りは消えなかった。
「おい仮面野郎、その名前を出して無事に帰れると思うなよコラ!」
俺が湧き上がる熱い何かに耐えている間にゲオルが能面般若に殴り掛かった。
「くふ……貴方の拳は相変わらず軽い。防御にリソースを割きすぎなんですよ。だから守りたい物も守れない」
能面般若はゲオルの拳をそのひょろひょろの指一本で止めてみせる。
おい、あいつかなりヤバくないか!?
『確かに強いのは間違いないわ。でもゲオルは……アイツが言った通り攻撃は苦手なのよ』
防御特化って事か? それにしたって六竜の攻撃を指一本はおかしいだろ。
「ギャハハ! お前強いな! いいぞいいぞ!」
確かに動きを見ていると、ゲオルは物凄く素早いし一発一発は充分重たい打撃だと思う。
ただ、目で追えない訳じゃないし、俺でもきっちり受け止める気になればなんとかなりそうな気はする。
『そう、アレは気性が荒くて好戦的な癖に攻撃には向かない体質の残念な奴なのよ。その代わり……見てなさい。あいつの質の悪い所が見れるわ』
ママドラの言う通りゲオルと能面般若の戦いを眺めていると、徐々にゲオルが押し始めた。
能面般若が魔法攻撃を何度も繰り返すが、ゲオルには全く効いていない。
それどころかゲラゲラ笑いながら楽しそうに突進していくばかり。
「くっ、相変わらず頑丈な奴ですねぇ!」
「ギャーッハッハ! お前いいぞいいぞ! 強い奴は好きだぜぇぇぇ!」
いくら攻撃しても全く通用せず、ひたすら突っ込んでくる。それって確かに物凄く辛い。
相当に鬱陶しいだろうな。
『そうなのよ! 分かってくれてうれしいわ。本当にゲオルの馬鹿は猪突猛進というかそれしかできない馬鹿なのアホなのボケカスなのよ』
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