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#9.寒天-1-
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悠透と別れてから三ヶ月くらいが経ち、夏を迎えようと暑さを帯びはじめていた空気が、今度は秋を迎えようと風に冷たさを乗せるようになっていた。
悠透がいない生活はまるで色が全て失われたかのようで、何の面白味もない。
琉志はまた、独りに戻ってしまった。
独りは慣れっこだったはずなのに、誰かといることの幸せを知ってしまうと、昔のように平気だと思える感覚に戻ることは難しいらしい。
ましてや父もいない今、悠透の存在が無くなるというのは、"世界で独り"のような気がするほど耐え難いものだった。
この寂しさを埋められるのは悠透だけなはずで、他の誰かでは意味がない。
悠透に何度も強くうなじを噛まれ、血まで流れていたのに、三ヶ月も経てば悠透がつけた跡は消えてしまって、知らない男の跡だけが残った。
その"運命の番"とやらに出会ってしまったせいで、ふたりは離れ離れだ。
運命の番に出会えるのことはごく稀で、本能的に求め合う運命的な出会いに憧れる人が多い。
しかし、運命の番など体の本能だけであって、感情でも相手を求めるわけではない。
男と出会い発情したあの時、抵抗したいと頭では思っているのに、体は相手の体を求め続け、頭と体がはっきりと分離している感覚だった。
体に頭がついてくる日が来るのだろうかと考えたが、おそらく来ないだろうと諦めてしまう。
それでも番関係になったにも関わらず、このまま放置というわけにもいかなかった。
本当に運命の番ならば、あの男も他の誰かと番うことも、性行為すらできないのだ。
そろそろどうにかしないと…
そう考えながら、あの時悠透と一緒にいたバーへと足を運んだ。
琉志が持つあの男の情報は、ここへ来ていたことくらいだった。
「あっ、玖珂さん!あの方じゃ…」
店を目前に入るのを躊躇しながら、ゆっくり扉を開けると、あの日もいたバーテンダーがこちらを見てそう言い、カウンターに座る男もこちらへ顔を向けるとばっちりと目が合う。
その男は紛れもなく、体を重ねた相手だった。
初対面ではなく番関係だからか、あの時のように発情はしないらしい。
しかし、琉志の体は全く反応しないわけではなかった。
性交した時の感覚を、知ってしまった快楽を、体が思い出して勝手に疼いてしまう。
あの日と違い理性がある為自制はできるが、男を見ただけで反応してしまう体に嫌気が差した。
「ここ最近、あなたのことを探してお店に来てくださっていたんです。来てくれて良かったです。とりあえずお席に」
バーテンダーに席へ促され、玖珂さんと呼ばれる男の隣へ座る。
「何を飲まれますか?」
「えっと…」
「スティンガーとかは?ちょっと強いんだけど」
「じゃあ、それで」
「二人ともスティンガーで」
緊張と急展開への戸惑いで酒に悩んでいると、玖珂さんはスマートに選んで提案してくれた。
悠透以外の人と二人で、このような空間にいることが今までなかった為、気持ちが落ち着かない。
逆に玖珂さんからは緊張感などは感じず、落ち着いているように思える。
玖珂さんはスーツを着て黒い髪が爽やかにセットされ、大人の雰囲気を漂わせている。
オメガの人なら誰しもこの人に選ばれたいと思わせてしまう程の魅力があると感じる。
しかしそんな人が自分の番なのだと考えると、琉志にはもちろん嬉しさなどはなかった。
「あなたの名前は?僕は 玖珂湊人です」
「俺は…相沢琉志っていいます」
「リュウジ君か。何歳?」
「二十八ですね、玖珂さんは…」
「俺は三十四だよ。六歳違うんだね。だけどもっと若いと思っていたから、なんか少し安心したかも」
玖珂さんは落ち着きからか想像では三十四歳より上に思えたが、安心して微笑んだ顔を見ると少し幼く見えた。
玖珂さんは堅苦しくなく気さくな人という印象で、こちらも安心した。
「一応なんだけど、うなじって見せてもらっても…」
「あ、はい」
最近はうなじを隠すようにして、襟足の髪をうなじよりも長く伸ばしていた。
のびた襟足の髪を、手で左右へかき分けてうなじを見せる。
「やっぱり、あの時噛んでしまったんだね…」
「はい」
「運命の番って、本当にいるんだね」
「…ですね」
「僕は、リュウジくんのことを少しずつ知れたらいいなと思うんだけど。番になったから、これからのことも考えないといけないし」
「そうですよね…」
やはり運命の番だと玖珂さんも感じていて、疑惑から確信へと変わった。
玖珂さんの言う通り、自分たちが今後どうするのか考え話し合う必要があった。
「とりあえず連絡先交換して、会ったりできたら嬉しいな」
「俺は全然」
「よかった、ありがとう」
そして琉志と玖珂さんは連絡先を交換した。
意外にも玖珂さんの人柄や積極性により、二人が打ち解けるに時間は要らず、週末は頻繁に会うようになっていた。
初めて会ったバーには行かなくなったが、琉志が気になっていたバーや居酒屋。話題のカフェ、動物園、映画館、美術館…カップルがデートで行くような場所に、色々と連れて行ってもらった。
琉志の体はもう他人を誘発することがない為、安心して出かけることができた。
発情することを気にせず外へ出られるのが初めてのことで、不思議な気持ちだった。
玖珂さんはほとんど外出することがなかった琉志を外へ連れ出し、楽しませようとしてくれるばかりで、今後の話は全然されなかった。
遠出をしようかと旅行に行ったこともあったが、恋人同士ではない関係性を考慮し、ホテルの部屋は別々にしてくれた。
気づけば玖珂さんと会うようになり三ヶ月が経っていたが、一緒にいても苦ではなかった。
二人の距離は明らかに縮まっていると思えた。
この人とこのまま過ごし続けたら好きになって、気持ちもこの人を求めるようになるのだろうか…そう悩んでも答えは出なかったが、良い印象を抱いているのは事実である。
その反面、悠透を忘れられないこともまた…
「リュウジ君?」
「えっはい、何の話でしたっけ?」
この日は二人で水族館へ来ていた。
玖珂さんは琉志が水族館へ一度も行ったことがないと知り、近場で人気な場所を提案してくれた。
「綺麗だねって、言っただけだよ」
「すみません…」
「いいよ。水族館はどう?」
「…綺麗です。こんな場所に自分が来れているのが、なんか、まだ不思議な感覚です」
「楽しい?」
「はい」
「よかった」
初めての水族館は、一つ目の大きな水槽を見た瞬間からまるで別世界に来たような感覚で、その壮大な世界に引き込まれる程の感動があった。
青く透き通った水の中で、色とりどりの魚が舞い踊る。大小さまざまな魚たちが、琉志の目の前で華麗に泳ぎ回り、光の反射が水面を美しく照らしていた。
琉志は大きな水槽に思わず手を伸ばし、冷たいガラスに触れる。
指先が少し冷え手を離し、水槽から距離を取ると、ガラスに映る自分たちに気づく。自分の隣に悠透以外の男がいることにまだ見慣れず、悠透と一緒ならもっと…そんなことを考えてしまった。
玖珂さんは琉志に様々な景色を見せてくれる。琉志がまだ知らない、知ることもなかったかもしれない、新しい景色を。
初めて見る、水族館で泳ぐ色鮮やかな魚たち。
初めて見た、観覧車から見た街並み。
初めて見た、道を真っ黄色に染めるいちょう並木。
全て感動するくらい、とても綺麗な景色だった。
それでも何を見ても、いつも何かが足りない。
あの夜、悠透と一緒に見上げた星空。それを超える景色はどこに行ってもなかった。
「疲れたかな?」
「え、いや、そんなことは」
「そっか。なんか今日は上の空のような気がして…気のせいだったかな」
ふと悠透のことを思い出してから、素直にこの場を楽しめなくなってしまった。
態度にも出てしまっていたようで、変な気を遣わせてしまったことに申し訳なくなる。
玖珂さんは琉志に優しく接して尽くしてくれるが、琉志のことをどう思っているのかは未だ分からない。
琉志の気持ちも整理できてはいないが、番関係であるにも関わらず、解決も進展すらもしていないことに焦りを覚えていた。
「リュウジ君、今日家に来ない?」
「え?」
「最近出かけるたびに、帰したくないって思ってしまって…嫌ならまた今度でも」
「あ、いや。行こう…かな」
「本当に?嬉しいな。あ、何もしないから安心してね」
冗談混じりにそう言って笑うから、琉志の口元も緩みながらはいと答えた。
これまで家に呼ばれることも、まず同じ部屋で一緒に一夜を共にすることもなかった。
突然の誘いには驚いたが、玖珂さんの気持ちに少しでも応えようと、何かが変わることに期待しながら家へ行く事にした。
いっそのこと、気持ちがついてくるのは時間に任せても良いと思った。
そう思ったはずなのに、玖珂さんと距離が更に縮みそうな今、頭の中は悠透のことでいっぱいだった。
ユウトは今、どうしているのか。
仕事でつらい思いをしていないか。
発情期でしんどい思いをしていないか。
あいつは、幸せなのか…
琉志は自分ばかりが幸せになる道を歩いている気がして、このまま進み続けることに若干の怖さも覚え始めている。
悠透がいない生活はまるで色が全て失われたかのようで、何の面白味もない。
琉志はまた、独りに戻ってしまった。
独りは慣れっこだったはずなのに、誰かといることの幸せを知ってしまうと、昔のように平気だと思える感覚に戻ることは難しいらしい。
ましてや父もいない今、悠透の存在が無くなるというのは、"世界で独り"のような気がするほど耐え難いものだった。
この寂しさを埋められるのは悠透だけなはずで、他の誰かでは意味がない。
悠透に何度も強くうなじを噛まれ、血まで流れていたのに、三ヶ月も経てば悠透がつけた跡は消えてしまって、知らない男の跡だけが残った。
その"運命の番"とやらに出会ってしまったせいで、ふたりは離れ離れだ。
運命の番に出会えるのことはごく稀で、本能的に求め合う運命的な出会いに憧れる人が多い。
しかし、運命の番など体の本能だけであって、感情でも相手を求めるわけではない。
男と出会い発情したあの時、抵抗したいと頭では思っているのに、体は相手の体を求め続け、頭と体がはっきりと分離している感覚だった。
体に頭がついてくる日が来るのだろうかと考えたが、おそらく来ないだろうと諦めてしまう。
それでも番関係になったにも関わらず、このまま放置というわけにもいかなかった。
本当に運命の番ならば、あの男も他の誰かと番うことも、性行為すらできないのだ。
そろそろどうにかしないと…
そう考えながら、あの時悠透と一緒にいたバーへと足を運んだ。
琉志が持つあの男の情報は、ここへ来ていたことくらいだった。
「あっ、玖珂さん!あの方じゃ…」
店を目前に入るのを躊躇しながら、ゆっくり扉を開けると、あの日もいたバーテンダーがこちらを見てそう言い、カウンターに座る男もこちらへ顔を向けるとばっちりと目が合う。
その男は紛れもなく、体を重ねた相手だった。
初対面ではなく番関係だからか、あの時のように発情はしないらしい。
しかし、琉志の体は全く反応しないわけではなかった。
性交した時の感覚を、知ってしまった快楽を、体が思い出して勝手に疼いてしまう。
あの日と違い理性がある為自制はできるが、男を見ただけで反応してしまう体に嫌気が差した。
「ここ最近、あなたのことを探してお店に来てくださっていたんです。来てくれて良かったです。とりあえずお席に」
バーテンダーに席へ促され、玖珂さんと呼ばれる男の隣へ座る。
「何を飲まれますか?」
「えっと…」
「スティンガーとかは?ちょっと強いんだけど」
「じゃあ、それで」
「二人ともスティンガーで」
緊張と急展開への戸惑いで酒に悩んでいると、玖珂さんはスマートに選んで提案してくれた。
悠透以外の人と二人で、このような空間にいることが今までなかった為、気持ちが落ち着かない。
逆に玖珂さんからは緊張感などは感じず、落ち着いているように思える。
玖珂さんはスーツを着て黒い髪が爽やかにセットされ、大人の雰囲気を漂わせている。
オメガの人なら誰しもこの人に選ばれたいと思わせてしまう程の魅力があると感じる。
しかしそんな人が自分の番なのだと考えると、琉志にはもちろん嬉しさなどはなかった。
「あなたの名前は?僕は 玖珂湊人です」
「俺は…相沢琉志っていいます」
「リュウジ君か。何歳?」
「二十八ですね、玖珂さんは…」
「俺は三十四だよ。六歳違うんだね。だけどもっと若いと思っていたから、なんか少し安心したかも」
玖珂さんは落ち着きからか想像では三十四歳より上に思えたが、安心して微笑んだ顔を見ると少し幼く見えた。
玖珂さんは堅苦しくなく気さくな人という印象で、こちらも安心した。
「一応なんだけど、うなじって見せてもらっても…」
「あ、はい」
最近はうなじを隠すようにして、襟足の髪をうなじよりも長く伸ばしていた。
のびた襟足の髪を、手で左右へかき分けてうなじを見せる。
「やっぱり、あの時噛んでしまったんだね…」
「はい」
「運命の番って、本当にいるんだね」
「…ですね」
「僕は、リュウジくんのことを少しずつ知れたらいいなと思うんだけど。番になったから、これからのことも考えないといけないし」
「そうですよね…」
やはり運命の番だと玖珂さんも感じていて、疑惑から確信へと変わった。
玖珂さんの言う通り、自分たちが今後どうするのか考え話し合う必要があった。
「とりあえず連絡先交換して、会ったりできたら嬉しいな」
「俺は全然」
「よかった、ありがとう」
そして琉志と玖珂さんは連絡先を交換した。
意外にも玖珂さんの人柄や積極性により、二人が打ち解けるに時間は要らず、週末は頻繁に会うようになっていた。
初めて会ったバーには行かなくなったが、琉志が気になっていたバーや居酒屋。話題のカフェ、動物園、映画館、美術館…カップルがデートで行くような場所に、色々と連れて行ってもらった。
琉志の体はもう他人を誘発することがない為、安心して出かけることができた。
発情することを気にせず外へ出られるのが初めてのことで、不思議な気持ちだった。
玖珂さんはほとんど外出することがなかった琉志を外へ連れ出し、楽しませようとしてくれるばかりで、今後の話は全然されなかった。
遠出をしようかと旅行に行ったこともあったが、恋人同士ではない関係性を考慮し、ホテルの部屋は別々にしてくれた。
気づけば玖珂さんと会うようになり三ヶ月が経っていたが、一緒にいても苦ではなかった。
二人の距離は明らかに縮まっていると思えた。
この人とこのまま過ごし続けたら好きになって、気持ちもこの人を求めるようになるのだろうか…そう悩んでも答えは出なかったが、良い印象を抱いているのは事実である。
その反面、悠透を忘れられないこともまた…
「リュウジ君?」
「えっはい、何の話でしたっけ?」
この日は二人で水族館へ来ていた。
玖珂さんは琉志が水族館へ一度も行ったことがないと知り、近場で人気な場所を提案してくれた。
「綺麗だねって、言っただけだよ」
「すみません…」
「いいよ。水族館はどう?」
「…綺麗です。こんな場所に自分が来れているのが、なんか、まだ不思議な感覚です」
「楽しい?」
「はい」
「よかった」
初めての水族館は、一つ目の大きな水槽を見た瞬間からまるで別世界に来たような感覚で、その壮大な世界に引き込まれる程の感動があった。
青く透き通った水の中で、色とりどりの魚が舞い踊る。大小さまざまな魚たちが、琉志の目の前で華麗に泳ぎ回り、光の反射が水面を美しく照らしていた。
琉志は大きな水槽に思わず手を伸ばし、冷たいガラスに触れる。
指先が少し冷え手を離し、水槽から距離を取ると、ガラスに映る自分たちに気づく。自分の隣に悠透以外の男がいることにまだ見慣れず、悠透と一緒ならもっと…そんなことを考えてしまった。
玖珂さんは琉志に様々な景色を見せてくれる。琉志がまだ知らない、知ることもなかったかもしれない、新しい景色を。
初めて見る、水族館で泳ぐ色鮮やかな魚たち。
初めて見た、観覧車から見た街並み。
初めて見た、道を真っ黄色に染めるいちょう並木。
全て感動するくらい、とても綺麗な景色だった。
それでも何を見ても、いつも何かが足りない。
あの夜、悠透と一緒に見上げた星空。それを超える景色はどこに行ってもなかった。
「疲れたかな?」
「え、いや、そんなことは」
「そっか。なんか今日は上の空のような気がして…気のせいだったかな」
ふと悠透のことを思い出してから、素直にこの場を楽しめなくなってしまった。
態度にも出てしまっていたようで、変な気を遣わせてしまったことに申し訳なくなる。
玖珂さんは琉志に優しく接して尽くしてくれるが、琉志のことをどう思っているのかは未だ分からない。
琉志の気持ちも整理できてはいないが、番関係であるにも関わらず、解決も進展すらもしていないことに焦りを覚えていた。
「リュウジ君、今日家に来ない?」
「え?」
「最近出かけるたびに、帰したくないって思ってしまって…嫌ならまた今度でも」
「あ、いや。行こう…かな」
「本当に?嬉しいな。あ、何もしないから安心してね」
冗談混じりにそう言って笑うから、琉志の口元も緩みながらはいと答えた。
これまで家に呼ばれることも、まず同じ部屋で一緒に一夜を共にすることもなかった。
突然の誘いには驚いたが、玖珂さんの気持ちに少しでも応えようと、何かが変わることに期待しながら家へ行く事にした。
いっそのこと、気持ちがついてくるのは時間に任せても良いと思った。
そう思ったはずなのに、玖珂さんと距離が更に縮みそうな今、頭の中は悠透のことでいっぱいだった。
ユウトは今、どうしているのか。
仕事でつらい思いをしていないか。
発情期でしんどい思いをしていないか。
あいつは、幸せなのか…
琉志は自分ばかりが幸せになる道を歩いている気がして、このまま進み続けることに若干の怖さも覚え始めている。
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