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#8.運命-1-
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あの日、声をかけて助けなければよかった。
あの日、星なんて一緒に見なければよかった。
そうしたら、こんな残酷すぎる運命に、絶望することもなかったのに。
あの後、久しぶりなんて、無理矢理に平気そうな顔をして、いつも通りの声のトーンで話しかけてきた琉志を、強制的に追い返してしまった。
「…会いたく、なかった」
「いつも、空気読めなくてごめん」
謝るべき立場なのは悠透の方で、琉志は悠透を責めても許される。それでも琉志はそうしない。
しかし今の悠透には、劣等感が増す材料に過ぎず、頭に浮かぶのは、卑屈な事や傷つける言葉だけになっていた。
「そういうのが嫌なんだよ」
「俺、悪いことしたなら…」
「だから!そういうのが…!!」
「っ…」
静かな街中に響き渡るほどに声を荒げてしまい、琉志は息を呑み少し怯えていた。
強そうな顔立ちをした琉志の弱った顔に悠透は弱い。その顔を見ると罪悪感は何倍にも膨れ上がり、高圧的な態度をとったことを後悔する。
いっそのこと責めて捨ててくれた方が楽だと思うと、琉志の優しさは悠透に与えられた罰なのかもしれないと感じる。
「今日は、話せない。明日会おう。場所は連絡するから」
息を整えた後悠透がそう言うと、琉志は今にも泣き出してしまいそうな顔をしながら、分かったとだけ言い帰って行った。
おそらく悠透の元へ来る前に沢山泣いたのだろう。見てすぐに分かるくらい、琉志の瞼は腫れて赤くなってしまっていた。
昔は琉志の見た目や性格から、琉志は誰かの前で泣いたり、弱音を吐いたりしない人なのだろうと思っていた。
けれど意外にも、悠透の前では涙を流すことが度々あった。
高校生の友達が発情して助けられなかったと話してくれた時や、父親が入院した時、そして亡くなった時。父親が亡くなった時は、数日経ってもふとした瞬間に涙を流していたのを覚えている。
その時悠透はずっとそばにいて、胸を貸して背中をさすっていた。
しかし今は、孤独な、自分で涙を拭うしかない空間で泣かせてしまっている。
気づけば悠透は涙を拭う立場ではなく、涙を流させる立場になっていて、支えてあげられる時はもう二度と、来ない気がした。
寂しげな背中で帰る琉志を、視界から消えるまで見つめることしかできなかった。
次の日、悠透と琉志はとあるバーに来ていた。ほとんど外出しないふたりが、唯一何度か来ていた場所だ。
そこまで広さはなく、いつも客は数人程度で、マスターは客と基本会話をせず、他のバーテンダーも一人きりの客以外とは会話をしない。出される酒はどれも美味しく、嗜む程度に呑む酒が好きなふたりにとって、落ち着けるお気に入りの場所だった。
この日も客は多くなく、テーブル席とカウンター席にそれぞれ一組ずつ座っている。
ふたりは店に入るなり、いつも座っているカウンターの一番端の席に着いた。
「何をお作りいたしますか?」
マスターではない二十代の、好青年という言葉が似合うようなバーテンダーが目の前に来て声をかける。
「XYZお願いします。リュウは?」
「俺は…カンパリオレンジで」
「かしこまりました」
それぞれ酒を出され、二人で乾杯をする。
バーテンダーの男はいつも通り、作り終えると定位置へと戻っていった。
「久しぶりだな、ここも」
「うん」
「…昨日のこと」
「うん」
「何があったのか、話してもらえるなら、聞きたい」
酒を一口呑んだ後、琉志の方から話を切り出してきた。
話したら、琉志は理解してくれようとするのだろう。しかし悠透と琉志は昔から、生き方も考え方も全く違うのだから、きっと理解などできない。
それでも恋人ならたとえ解ってもらえなくても、知ってもらわないといけないのだと思う。
悠透の情けない生き方を。
「入社して二年目の時、俺に初めて大きい契約を取る話が来たんだ」
「うん」
「社長の話にまんまと乗っかって、気づけばホテルにいた。オメガが出世できるのは、枕営業をやってこそだったんだ」
「うん」
「それから──」
それからその日そのまま、初めて枕営業をしたこと、その後も出世のためだけに枕営業を続けたこと。琉志以外の、数えきれない複数の男と、性行為をしたということ。
金曜日に会えなくなったのは、接待が理由だということ。
事細かに全て話すことは難しかったが、入社してから現在に至るまでのことを全て打ち明けた。
「…どうして、相談してくれなかった。そんなに俺、頼りなかった?」
「そういうことじゃない」
「じゃあ、どうして」
「嫌われたくなかった。惨めだって、幻滅されたくなかった」
「別に、嫌いになんねえよ…幻滅だってしない。ただ話してほしかった」
事実を知っても悠透を責めないことは分かっていた。琉志は悠透を一番に想ってくれる、優しい人間だと知っているから。
だが、胸の内にある本音がどうかなんて分からない。
その言葉も無理してるんじゃないか、気を遣ってるだけじゃないかと思い、信じられる自信などなかった。
「俺が気づくことがなかったら、ずっと隠すつもりだった?」
「うん」
「そっ、か。それは、その…今後もやめるつもりはないの…」
琉志からの問いに、胸がひんやりと冷えていく。
枕営業を始めた当初は、やめることを考えたこともあった気がする。
しかし最近では、その考えが頭に過ぎることすらもなくなっていた。
だってやめたのなら、もし断ったなら、クビにならずとも平社員には確実に戻る。
これほど体を張って地位を掴んだというのに、それを全て無駄にすることなど考えたくもなかった。
琉志にもしやめて欲しいと言われても、悠透はきっと…
「やめてほしいって、思う?」
「…いや。目標があってここまで頑張って来たんだろ。ユウトが、続けたいなら…俺は…」
やめてほしいかという問いに、琉志は言葉を詰まらせながら答えを出そうとする。
悠透が今までしてきた事を否定しないよう、慎重に言葉を選んでいるのが伝わってくる。
しかし、当然ながら素直に応援することも難しいのだろう。
嫌なら嫌だと、はっきり言えばいいのにと思うが、言えなくしているのはおそらく悠透である。
思っていることをきちんと伝えられていた時もあったはずで、悠透の顔色ばかりを伺って話していなかったはずだ。
そうさせてしまったのは紛れもなく自分自身のせいだと理解し、
「別れよう」
その言葉を何度も頭で思い浮かべたが、喉に引っかかって飲み込んだ。
「ちょっと俺、トイレ行ってくる」
「…うん」
この先リュウが幸せに過ごすにはきっと、俺と離れることが大前提なのだろう。
俺はリュウを、手放すことができるのか…?
悠透は琉志にとっての最善を考える度、琉志が自分の前からいなくなることを想像する。すると真っ暗闇にいるような気分になり、息が詰まりそうになる。
そしてトイレでひとり、また同じように、答えの出ない今後のことを考えていた。
すると店内から、数人の騒いでいるような声がトイレまで聞こえてきた。
気になって急いで戻ったが、騒がしさは既になく、やや不機嫌そうな客にバーテンダーがお詫びに一杯サービスしますと声をかけていた。
ようやく自分が座っていた席に目をやると、そこには琉志の姿はなく、店内全てを見渡してもどこにも見当たらなかった。
あの日、星なんて一緒に見なければよかった。
そうしたら、こんな残酷すぎる運命に、絶望することもなかったのに。
あの後、久しぶりなんて、無理矢理に平気そうな顔をして、いつも通りの声のトーンで話しかけてきた琉志を、強制的に追い返してしまった。
「…会いたく、なかった」
「いつも、空気読めなくてごめん」
謝るべき立場なのは悠透の方で、琉志は悠透を責めても許される。それでも琉志はそうしない。
しかし今の悠透には、劣等感が増す材料に過ぎず、頭に浮かぶのは、卑屈な事や傷つける言葉だけになっていた。
「そういうのが嫌なんだよ」
「俺、悪いことしたなら…」
「だから!そういうのが…!!」
「っ…」
静かな街中に響き渡るほどに声を荒げてしまい、琉志は息を呑み少し怯えていた。
強そうな顔立ちをした琉志の弱った顔に悠透は弱い。その顔を見ると罪悪感は何倍にも膨れ上がり、高圧的な態度をとったことを後悔する。
いっそのこと責めて捨ててくれた方が楽だと思うと、琉志の優しさは悠透に与えられた罰なのかもしれないと感じる。
「今日は、話せない。明日会おう。場所は連絡するから」
息を整えた後悠透がそう言うと、琉志は今にも泣き出してしまいそうな顔をしながら、分かったとだけ言い帰って行った。
おそらく悠透の元へ来る前に沢山泣いたのだろう。見てすぐに分かるくらい、琉志の瞼は腫れて赤くなってしまっていた。
昔は琉志の見た目や性格から、琉志は誰かの前で泣いたり、弱音を吐いたりしない人なのだろうと思っていた。
けれど意外にも、悠透の前では涙を流すことが度々あった。
高校生の友達が発情して助けられなかったと話してくれた時や、父親が入院した時、そして亡くなった時。父親が亡くなった時は、数日経ってもふとした瞬間に涙を流していたのを覚えている。
その時悠透はずっとそばにいて、胸を貸して背中をさすっていた。
しかし今は、孤独な、自分で涙を拭うしかない空間で泣かせてしまっている。
気づけば悠透は涙を拭う立場ではなく、涙を流させる立場になっていて、支えてあげられる時はもう二度と、来ない気がした。
寂しげな背中で帰る琉志を、視界から消えるまで見つめることしかできなかった。
次の日、悠透と琉志はとあるバーに来ていた。ほとんど外出しないふたりが、唯一何度か来ていた場所だ。
そこまで広さはなく、いつも客は数人程度で、マスターは客と基本会話をせず、他のバーテンダーも一人きりの客以外とは会話をしない。出される酒はどれも美味しく、嗜む程度に呑む酒が好きなふたりにとって、落ち着けるお気に入りの場所だった。
この日も客は多くなく、テーブル席とカウンター席にそれぞれ一組ずつ座っている。
ふたりは店に入るなり、いつも座っているカウンターの一番端の席に着いた。
「何をお作りいたしますか?」
マスターではない二十代の、好青年という言葉が似合うようなバーテンダーが目の前に来て声をかける。
「XYZお願いします。リュウは?」
「俺は…カンパリオレンジで」
「かしこまりました」
それぞれ酒を出され、二人で乾杯をする。
バーテンダーの男はいつも通り、作り終えると定位置へと戻っていった。
「久しぶりだな、ここも」
「うん」
「…昨日のこと」
「うん」
「何があったのか、話してもらえるなら、聞きたい」
酒を一口呑んだ後、琉志の方から話を切り出してきた。
話したら、琉志は理解してくれようとするのだろう。しかし悠透と琉志は昔から、生き方も考え方も全く違うのだから、きっと理解などできない。
それでも恋人ならたとえ解ってもらえなくても、知ってもらわないといけないのだと思う。
悠透の情けない生き方を。
「入社して二年目の時、俺に初めて大きい契約を取る話が来たんだ」
「うん」
「社長の話にまんまと乗っかって、気づけばホテルにいた。オメガが出世できるのは、枕営業をやってこそだったんだ」
「うん」
「それから──」
それからその日そのまま、初めて枕営業をしたこと、その後も出世のためだけに枕営業を続けたこと。琉志以外の、数えきれない複数の男と、性行為をしたということ。
金曜日に会えなくなったのは、接待が理由だということ。
事細かに全て話すことは難しかったが、入社してから現在に至るまでのことを全て打ち明けた。
「…どうして、相談してくれなかった。そんなに俺、頼りなかった?」
「そういうことじゃない」
「じゃあ、どうして」
「嫌われたくなかった。惨めだって、幻滅されたくなかった」
「別に、嫌いになんねえよ…幻滅だってしない。ただ話してほしかった」
事実を知っても悠透を責めないことは分かっていた。琉志は悠透を一番に想ってくれる、優しい人間だと知っているから。
だが、胸の内にある本音がどうかなんて分からない。
その言葉も無理してるんじゃないか、気を遣ってるだけじゃないかと思い、信じられる自信などなかった。
「俺が気づくことがなかったら、ずっと隠すつもりだった?」
「うん」
「そっ、か。それは、その…今後もやめるつもりはないの…」
琉志からの問いに、胸がひんやりと冷えていく。
枕営業を始めた当初は、やめることを考えたこともあった気がする。
しかし最近では、その考えが頭に過ぎることすらもなくなっていた。
だってやめたのなら、もし断ったなら、クビにならずとも平社員には確実に戻る。
これほど体を張って地位を掴んだというのに、それを全て無駄にすることなど考えたくもなかった。
琉志にもしやめて欲しいと言われても、悠透はきっと…
「やめてほしいって、思う?」
「…いや。目標があってここまで頑張って来たんだろ。ユウトが、続けたいなら…俺は…」
やめてほしいかという問いに、琉志は言葉を詰まらせながら答えを出そうとする。
悠透が今までしてきた事を否定しないよう、慎重に言葉を選んでいるのが伝わってくる。
しかし、当然ながら素直に応援することも難しいのだろう。
嫌なら嫌だと、はっきり言えばいいのにと思うが、言えなくしているのはおそらく悠透である。
思っていることをきちんと伝えられていた時もあったはずで、悠透の顔色ばかりを伺って話していなかったはずだ。
そうさせてしまったのは紛れもなく自分自身のせいだと理解し、
「別れよう」
その言葉を何度も頭で思い浮かべたが、喉に引っかかって飲み込んだ。
「ちょっと俺、トイレ行ってくる」
「…うん」
この先リュウが幸せに過ごすにはきっと、俺と離れることが大前提なのだろう。
俺はリュウを、手放すことができるのか…?
悠透は琉志にとっての最善を考える度、琉志が自分の前からいなくなることを想像する。すると真っ暗闇にいるような気分になり、息が詰まりそうになる。
そしてトイレでひとり、また同じように、答えの出ない今後のことを考えていた。
すると店内から、数人の騒いでいるような声がトイレまで聞こえてきた。
気になって急いで戻ったが、騒がしさは既になく、やや不機嫌そうな客にバーテンダーがお詫びに一杯サービスしますと声をかけていた。
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