17 / 37
#6.劣等オメガ-1-
しおりを挟む
オメガとは、馬鹿みたいに発情する、醜く情けない生き物である。
ましてや男のオメガなど、誰からも見下される最下層に位置する。
そんなオメガとは一緒にされないように生きてきたはずだ。
しかし気づけば下には誰もいない、最下層のどん底にいた。
悠透と琉志は、進路に関しての考えももちろん違ったが、お互いそれほど悩むことなく決めた。
琉志は、オメガだけが勤める会社を選んでいた。オメガだけの会社は滅多になく、その中でも給料が良い所なら当然非常に倍率が高い。
琉志は勉強ができる上、人当たりがいい。希望の会社に難なく入社することができたようだ。
だがやはりオメガだけとなると、アルファが上に立つ会社と比べて大企業と呼べるまでではなく、給料にも限界がある。
悠透はというと、そんな会社を選ぶわけがなく…アルファとベータが主で、オメガは数人程度在籍している会社を選んだ。
そういう会社はいくらでも存在するが、一流企業となると、オメガは基本不利である。
しかしアルファでも悠透より頭の悪い人は多く存在し、試験で勝つ自信しかなかった悠透には、性別の壁など関係ないと思った。
【大きい企業である。給料が良い。オメガも出世実績あり。】
それが現在勤める会社の決め手だった。
しかしいざ蓋を開けてみれば、想像とはかけ離れているものであった。
給料に関しては、平社員でさえ貰いすぎかと思うくらいに高い。
悠透がオメガだということを知っているのは、上層部の人のみで、周りの人には知られていない為、何を言われるわけでもない。
ここまでは良かった。
【オメガも出世できる】
これは、本当だけど嘘のようなものだった。
入社後、悠透が配属された営業部二課の課長はオメガだった。
性別は上層部の人しか知り得ないが、悠透が昇進を目標としていることを知っている部長が、課長の青柳さんと話す機会を与えてくれ、その際に本人が教えてくれた。
青柳課長は当時ここに勤めて十二年目で、悠透より十一歳上だった。
入社六年目にして課長まで上り詰めたらしい。
『頑張ったらここまで来れるよ』
話している中で、そう前向きな言葉をかけてくれた。
『だけど上に行きたいなら、感情は捨てるしかない』
そのようなことも言っていたが、その時の悠透は何も気に留めていなかった。
入社して一年が経ち、突然青柳課長が退職した。
役職を持った人は自然と繰り上げになり、主任には勤めて三年目くらいの人が就いた。
この会社はやはり年齢など関係なく、実力で役職を貰えていて、更にやる気が出た。
青柳課長がいなくなってから十ヶ月ほど経った頃、悠透は瀬名社長から呼び出しをされた。
何かやらかしてしまったのかと焦りがあったが、瀬名社長の顔は割と柔らかく安堵した。
『君、確か昇進したいって言ってたね』
その言葉に、期待が膨らんだことをよく覚えている。
その後、取引先になる予定だった会社の社長と会わせてもらうことになった。
ここで契約を決められれば、今後の昇進を視野に入れると言われ、もちろん悠透はやる気にみなぎっていた。
しかし当日、連れて行かれたのはホテルだった。
「あの…こういうのって、食事のお店とかじゃ…」
「君、頭はいいのに鈍いね。青柳くんはすぐに勘付いていたんだけどな」
ああ、そういうことかと、瀬名社長の言葉で瞬時に理解した。
青柳さんには実力があると思っていた分、結局体を売っていたのかって、正直失望した。
だけど俺は違う。体なんか使わなくても、実力で勝負できる。
悠透はそう思っていた。
「いや、俺はそういうのは…」
「そう…。残念だよ。君には期待していたんだけどな」
「でも!契約は取って来ます…!」
「分かってないな、君は。頭が良い賢いだけの人はね、アルファに山ほどいるんだよ」
考えてみれば当たり前のことなのに、確かに悠透はそれを分かっていなかった。
頭が良いだけのオメガは一切必要とされていない。それはアルファの人たちの役割なのだ。
結局オメガの悠透が上へ行くには、体を武器にするしか方法はなかった。
「会わせて…ください」
体を売ってまで…そうは思うのに、この選択をしてしまう。
悠透はアルファがいる会社で上に行くために、ここを選んだのだから。ずっと下にいるのなら、ここにいる意味はなかった。
「考え直してくれたかい?よかった。部屋に向かおうか。実のところね、青柳くんがいなくなって困っていたんだ。青柳くんのおかげで繋がっている取引先も結構あるからね。綺麗だし本当に評判がよかったんだよ。君もそうなれると、私は期待しているよ」
饒舌に話す瀬名社長を気持ち悪いと思った。
オメガである青柳課長がいなくなって困っていたくせに、なぜオメガをぞんざいに扱うことができるのか、甚だ理解できなかった。
「あ、ここだね。今連絡入れたからすぐに出てくると思う。最初は私も入って挨拶するから。あと、念の為にこれね」
瀬名社長は悠透に太めの首輪を渡した。万が一発情期が来て、番になるのは流石に困るらしい。
瀬名社長がインターホンを鳴らしたあと、すぐにドアが開いた。
「ああ、お待ちしていました。とりあえず、中に入ってください」
おそらく、五十代前半の人だ。社長なだけあって、身だしなみもちゃんとしていて、清潔感があるモテるだろうなという雰囲気がある。いわゆるイケオジに当てはまる部類なのだろう。
「篠崎社長、お待たせいたしました。こちらが先日お話していた相沢です」
「営業部の相沢と申します。本日はよろしくお願いいたします」
「相沢くんは、アルファのような見た目だね?顔立ちが良いし強そうだ。僕の方が食われないか心配だよ」
「あはは、もし心配でしたら私もここで待機致しますが…」
「まあ、最初だしこの見た目だからね、そうしてもらおうかな?」
二人の会話をただ聞くしかなく、このおじさんとセックスして、それを瀬名社長に見られるという地獄的な状況になることが決定した。
悠透の処女は、この男に捧げられることになった。
気がつけば取引は成立し、篠崎社長は満足げに帰って行き、ホテルの部屋には、悠透と瀬名社長二人きりになった。
「もし次があっても大丈夫そうかな。新規じゃなく、お得意先とかもあると思う。それこそ青柳くんが担当していたところとかね」
「大丈夫です」
「…そう、よかった。普通の接待ももちろんあるから、毎回こうなるわけではないよ」
「はい」
最初は瀬名社長を気持ち悪いと思ったが、悪い人ではないのだろうと思い直した。
この時の瀬名社長は嬉しそうでも安堵した顔でもなく、苦しそうに見えたからである。
篠崎社長と性交し、青柳さんの言葉をふと思い出していた。
『上に昇りたいなら感情は捨てるしかない』
この時昇進のことしか頭になかった悠透は、既にそれ以外の感情は一切なかったと思う。
正直、この日この時のことをあまり覚えていない。
篠崎社長は悠透のことを酷く扱うことはなく、こんなもんかとさえ思った。
唯一覚えてることといえば、気持ちよかったってことくらい。
感情は無なはずなのに、体は勝手に気持ちよくなり何度もイった。
この時自分はオメガの体なんだと、改めて現実を突きつけられた。
ましてや男のオメガなど、誰からも見下される最下層に位置する。
そんなオメガとは一緒にされないように生きてきたはずだ。
しかし気づけば下には誰もいない、最下層のどん底にいた。
悠透と琉志は、進路に関しての考えももちろん違ったが、お互いそれほど悩むことなく決めた。
琉志は、オメガだけが勤める会社を選んでいた。オメガだけの会社は滅多になく、その中でも給料が良い所なら当然非常に倍率が高い。
琉志は勉強ができる上、人当たりがいい。希望の会社に難なく入社することができたようだ。
だがやはりオメガだけとなると、アルファが上に立つ会社と比べて大企業と呼べるまでではなく、給料にも限界がある。
悠透はというと、そんな会社を選ぶわけがなく…アルファとベータが主で、オメガは数人程度在籍している会社を選んだ。
そういう会社はいくらでも存在するが、一流企業となると、オメガは基本不利である。
しかしアルファでも悠透より頭の悪い人は多く存在し、試験で勝つ自信しかなかった悠透には、性別の壁など関係ないと思った。
【大きい企業である。給料が良い。オメガも出世実績あり。】
それが現在勤める会社の決め手だった。
しかしいざ蓋を開けてみれば、想像とはかけ離れているものであった。
給料に関しては、平社員でさえ貰いすぎかと思うくらいに高い。
悠透がオメガだということを知っているのは、上層部の人のみで、周りの人には知られていない為、何を言われるわけでもない。
ここまでは良かった。
【オメガも出世できる】
これは、本当だけど嘘のようなものだった。
入社後、悠透が配属された営業部二課の課長はオメガだった。
性別は上層部の人しか知り得ないが、悠透が昇進を目標としていることを知っている部長が、課長の青柳さんと話す機会を与えてくれ、その際に本人が教えてくれた。
青柳課長は当時ここに勤めて十二年目で、悠透より十一歳上だった。
入社六年目にして課長まで上り詰めたらしい。
『頑張ったらここまで来れるよ』
話している中で、そう前向きな言葉をかけてくれた。
『だけど上に行きたいなら、感情は捨てるしかない』
そのようなことも言っていたが、その時の悠透は何も気に留めていなかった。
入社して一年が経ち、突然青柳課長が退職した。
役職を持った人は自然と繰り上げになり、主任には勤めて三年目くらいの人が就いた。
この会社はやはり年齢など関係なく、実力で役職を貰えていて、更にやる気が出た。
青柳課長がいなくなってから十ヶ月ほど経った頃、悠透は瀬名社長から呼び出しをされた。
何かやらかしてしまったのかと焦りがあったが、瀬名社長の顔は割と柔らかく安堵した。
『君、確か昇進したいって言ってたね』
その言葉に、期待が膨らんだことをよく覚えている。
その後、取引先になる予定だった会社の社長と会わせてもらうことになった。
ここで契約を決められれば、今後の昇進を視野に入れると言われ、もちろん悠透はやる気にみなぎっていた。
しかし当日、連れて行かれたのはホテルだった。
「あの…こういうのって、食事のお店とかじゃ…」
「君、頭はいいのに鈍いね。青柳くんはすぐに勘付いていたんだけどな」
ああ、そういうことかと、瀬名社長の言葉で瞬時に理解した。
青柳さんには実力があると思っていた分、結局体を売っていたのかって、正直失望した。
だけど俺は違う。体なんか使わなくても、実力で勝負できる。
悠透はそう思っていた。
「いや、俺はそういうのは…」
「そう…。残念だよ。君には期待していたんだけどな」
「でも!契約は取って来ます…!」
「分かってないな、君は。頭が良い賢いだけの人はね、アルファに山ほどいるんだよ」
考えてみれば当たり前のことなのに、確かに悠透はそれを分かっていなかった。
頭が良いだけのオメガは一切必要とされていない。それはアルファの人たちの役割なのだ。
結局オメガの悠透が上へ行くには、体を武器にするしか方法はなかった。
「会わせて…ください」
体を売ってまで…そうは思うのに、この選択をしてしまう。
悠透はアルファがいる会社で上に行くために、ここを選んだのだから。ずっと下にいるのなら、ここにいる意味はなかった。
「考え直してくれたかい?よかった。部屋に向かおうか。実のところね、青柳くんがいなくなって困っていたんだ。青柳くんのおかげで繋がっている取引先も結構あるからね。綺麗だし本当に評判がよかったんだよ。君もそうなれると、私は期待しているよ」
饒舌に話す瀬名社長を気持ち悪いと思った。
オメガである青柳課長がいなくなって困っていたくせに、なぜオメガをぞんざいに扱うことができるのか、甚だ理解できなかった。
「あ、ここだね。今連絡入れたからすぐに出てくると思う。最初は私も入って挨拶するから。あと、念の為にこれね」
瀬名社長は悠透に太めの首輪を渡した。万が一発情期が来て、番になるのは流石に困るらしい。
瀬名社長がインターホンを鳴らしたあと、すぐにドアが開いた。
「ああ、お待ちしていました。とりあえず、中に入ってください」
おそらく、五十代前半の人だ。社長なだけあって、身だしなみもちゃんとしていて、清潔感があるモテるだろうなという雰囲気がある。いわゆるイケオジに当てはまる部類なのだろう。
「篠崎社長、お待たせいたしました。こちらが先日お話していた相沢です」
「営業部の相沢と申します。本日はよろしくお願いいたします」
「相沢くんは、アルファのような見た目だね?顔立ちが良いし強そうだ。僕の方が食われないか心配だよ」
「あはは、もし心配でしたら私もここで待機致しますが…」
「まあ、最初だしこの見た目だからね、そうしてもらおうかな?」
二人の会話をただ聞くしかなく、このおじさんとセックスして、それを瀬名社長に見られるという地獄的な状況になることが決定した。
悠透の処女は、この男に捧げられることになった。
気がつけば取引は成立し、篠崎社長は満足げに帰って行き、ホテルの部屋には、悠透と瀬名社長二人きりになった。
「もし次があっても大丈夫そうかな。新規じゃなく、お得意先とかもあると思う。それこそ青柳くんが担当していたところとかね」
「大丈夫です」
「…そう、よかった。普通の接待ももちろんあるから、毎回こうなるわけではないよ」
「はい」
最初は瀬名社長を気持ち悪いと思ったが、悪い人ではないのだろうと思い直した。
この時の瀬名社長は嬉しそうでも安堵した顔でもなく、苦しそうに見えたからである。
篠崎社長と性交し、青柳さんの言葉をふと思い出していた。
『上に昇りたいなら感情は捨てるしかない』
この時昇進のことしか頭になかった悠透は、既にそれ以外の感情は一切なかったと思う。
正直、この日この時のことをあまり覚えていない。
篠崎社長は悠透のことを酷く扱うことはなく、こんなもんかとさえ思った。
唯一覚えてることといえば、気持ちよかったってことくらい。
感情は無なはずなのに、体は勝手に気持ちよくなり何度もイった。
この時自分はオメガの体なんだと、改めて現実を突きつけられた。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
キンモクセイは夏の記憶とともに
広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。
小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。
田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。
そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。
純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。
しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。
「俺になんてもったいない!」
素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。
性描写のある話は【※】をつけていきます。
恋のキューピットは歪な愛に招かれる
春於
BL
〈あらすじ〉
ベータの美坂秀斗は、アルファである両親と親友が運命の番に出会った瞬間を目の当たりにしたことで心に深い傷を負った。
それも親友の相手は自分を慕ってくれていた後輩だったこともあり、それからは二人から逃げ、自分の心の傷から目を逸らすように生きてきた。
そして三十路になった今、このまま誰とも恋をせずに死ぬのだろうと思っていたところにかつての親友と遭遇してしまう。
〈キャラクター設定〉
美坂(松雪) 秀斗
・ベータ
・30歳
・会社員(総合商社勤務)
・物静かで穏やか
・仲良くなるまで時間がかかるが、心を許すと依存気味になる
・自分に自信がなく、消極的
・アルファ×アルファの政略結婚をした両親の元に生まれた一人っ子
・両親が目の前で運命の番を見つけ、自分を捨てたことがトラウマになっている
養父と正式に養子縁組を結ぶまでは松雪姓だった
・行方をくらますために一時期留学していたのもあり、語学が堪能
二見 蒼
・アルファ
・30歳
・御曹司(二見不動産)
・明るくて面倒見が良い
・一途
・独占欲が強い
・中学3年生のときに不登校気味で1人でいる秀斗を気遣って接しているうちに好きになっていく
・元々家業を継ぐために学んでいたために優秀だったが、秀斗を迎え入れるために誰からも文句を言われぬように会社を繁栄させようと邁進してる
・日向のことは家族としての好意を持っており、光希のこともちゃんと愛している
・運命の番(日向)に出会ったときは本能によって心が惹かれるのを感じたが、秀斗の姿がないのに気づくと同時に日向に向けていた熱はすぐさま消え去った
二見(筒井) 日向
・オメガ
・28歳
・フリーランスのSE(今は育児休業中)
・人懐っこくて甘え上手
・猪突猛進なところがある
・感情豊かで少し気分の浮き沈みが激しい
・高校一年生のときに困っている自分に声をかけてくれた秀斗に一目惚れし、絶対に秀斗と結婚すると決めていた
・秀斗を迎え入れるために早めに子どもをつくろうと蒼と相談していたため、会社には勤めずにフリーランスとして仕事をしている
・蒼のことは家族としての好意を持っており、光希のこともちゃんと愛している
・運命の番(蒼)に出会ったときは本能によって心が惹かれるのを感じたが、秀斗の姿がないのに気づいた瞬間に絶望をして一時期病んでた
※他サイトにも掲載しています
ビーボーイ創作BL大賞3に応募していた作品です
ぽっちゃりαは高嶺の花に恋をする〜テディベア系男子の初恋〜
grotta
BL
αの名門家系の長男で9歳の克海(かつみ)はぽっちゃり体型なことを同級生にからかわれている。
ある日いじめられてママに泣きついたところ「今はイケメンのパパも昔はぽっちゃりだったんだよ」と教えられびっくり。
その後ハーフの転校生瑠衣(るい)に一目惚れした克海はいじめっ子に立ち向かう決意をし……?
「初恋」がテーマの他サイト短編コンテスト用に書いたもので、全年齢向け。
※受け視点も追加しました。実は一癖ありな受けくんです。
【完結】終わりとはじまりの間
ビーバー父さん
BL
ノンフィクションとは言えない、フィクションです。
プロローグ的なお話として完結しました。
一生のパートナーと思っていた亮介に、子供がいると分かって別れることになった桂。
別れる理由も奇想天外なことながら、その行動も考えもおかしい亮介に心身ともに疲れるころ、
桂のクライアントである若狭に、亮介がおかしいということを同意してもらえたところから、始まりそうな関係に戸惑う桂。
この先があるのか、それとも……。
こんな思考回路と関係の奴らが実在するんですよ。
β様のコイビト【β×Ω】
むらくも
BL
α、β、Ωの生徒が同じだけ集められる少し特殊な全寮制の男子校。
その生徒会長を務める通称『β様』こと仁科儀冬弥は、Ωの後輩である行家春真とパートナー関係にある。
けれど少しパートナーの行動が少しおかしい。
そう思っていたある日、αの弟と密かに会っている姿を目撃してしまった。
抱いていたαと弟へのコンプレックスが同時に刺激され、少しずつ暴走を始めてしまい……。
βでなければ。αであれば。
無理矢理にでも繋ぎ止める術があったのに。
学園オメガバース(独自設定あり)
【αになれないβ×βに近いΩ】の盛大で人騒がせな痴話喧嘩の話。
※「芽吹く二人の出会いの話」でくっついた二人のお話です。
いつかコントローラーを投げ出して
せんぷう
BL
オメガバース。世界で男女以外に、アルファ・ベータ・オメガと性別が枝分かれした世界で新たにもう一つの性が発見された。
世界的にはレアなオメガ、アルファ以上の神に選別されたと言われる特異種。
バランサー。
アルファ、ベータ、オメガになるかを自らの意思で選択でき、バランサーの状態ならどのようなフェロモンですら影響を受けない、むしろ自身のフェロモンにより周囲を調伏できる最強の性別。
これは、バランサーであることを隠した少年の少し不運で不思議な出会いの物語。
裏社会のトップにして最強のアルファ攻め
×
最強種バランサーであることをそれとなく隠して生活する兄弟想いな受け
※オメガバース特殊設定、追加性別有り
.
螺旋の中の欠片
琴葉
BL
※オメガバース設定注意!男性妊娠出産等出て来ます※親の借金から人買いに売られてしまったオメガの澪。売られた先は大きな屋敷で、しかも年下の子供アルファ。澪は彼の愛人か愛玩具になるために売られて来たのだが…。同じ時間を共有するにつれ、澪にはある感情が芽生えていく。★6月より毎週金曜更新予定(予定外更新有り)★
ベータですが、運命の番だと迫られています
モト
BL
ベータの三栗七生は、ひょんなことから弁護士の八乙女梓に“運命の番”認定を受ける。
運命の番だと言われても三栗はベータで、八乙女はアルファ。
執着されまくる話。アルファの運命の番は果たしてベータなのか?
ベータがオメガになることはありません。
“運命の番”は、別名“魂の番”と呼ばれています。独自設定あり
※ムーンライトノベルズでも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる