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#2.麦-1-
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琉志を救ったヒーローは、周りが羨むほど煌びやかで堂々としている人だ。
しかしそれは全てハッタリで、本当はどこかくすんでいて、とても繊細だった。
琉志は高校生の頃から友達を作らず、自分の身は自分で守り、独りで過ごしてきた。
大学生になっても、相変わらず一人でいる。
しかし中学高校と違って一人で行動する人も多く、ずっと一人でいても浮くことはない。
オメガはアルファとベータより、一単位の時間をやや少なく考慮されているおかげで、発情期期間は気楽に休むことだってできた。
大学は意外にも、オメガにとって生きやすい場所なんじゃないかと思った。
まあもちろん、そうではなかったんだけど。
万が一発情してしまった場合、基本自分ひとりでどうにかするしかないのだ。高校の時までのように先生は守ってくれない。見つけたら助けてくれるだろうけど、細心の注意は払っていない。
そして生徒なんかは当たり前に見て見ぬ振りをする。それだけならまだいいが、心無い人が山ほどいるらしい。
大学は広いし人も多い。一度も会うことのない人だっているだろう。
それなのに、噂は一瞬で広まる。発情した写真を撮られ、拡散されてしまう人もいた。
結局オメガである以上、どこに行っても生きづらいのだ。
独りだって生きていけるのに、何も気にせず友達を作って、誰かと一緒にいられるアルファとベータが羨ましいと思う。
自分がオメガだということを気にしていなかった琉志でさえ、「オメガじゃない性別が良かった」と思い始める。
琉志は、次の講義の教室へ向かうところだった。
廊下を歩いている途中で、少し体に違和感を感じ、身体の内側が少し熱くなっているのがわかった。
一瞬にして発情期だと理解した。
しかし予定より二週間も早い。
もちろんそれはあくまで予定で、ストレスなどで大幅にズレることがあるのは当たり前のことだ。だが琉志は割と安定していた為、少し気を抜いてしまっていた。
よりによって、いつも持ち歩いている薬も忘れて来ていて、もう終わったと思った。
とりあえず他人を巻き込まないよう屋上へ急いで向かった。今が暖かい時期なら誰かいるかもしれないが、ラッキーなことに今は冬だ。
屋上に着くと案の定誰もいなくて安心したが、絶望的な状況なのはさほど変わらない。
いずれは帰らないといけないし、想像以上の寒さで長くこの場にいられそうもない。
友達がいたなら、こういう時に助けを呼べただろうか。助けを呼ぶとしたらアルファは論外、フェロモンの影響を絶対に受けない同じオメガが無難だ。
しかし、オメガとオメガが友達になることは結構難しい。そもそも人数が少ないし、皆隠しているから。
そんな存在しない友達のことよりも、この状況をどうにかしないといけない。とりあえず座ってみたが、琉志はもう動けそうにもなかった。
ここに出た時には気づかなかったが、空には雪が軽くちらつき、微かな光の中でキラキラと輝いている。しかし、冷たい風が吹き付け、唇が震えるほどの寒さが身にしみて、綺麗だと思う余裕などない。
手が悴んで指先の感覚が鈍くなり、冷えたコンクリートの地面に体温はどんどん奪われていく。
そんな寒さとヒートで、すでに考えられる頭はなかった。
どうしようと、ただひたすらにその言葉だけが頭を回る。
「おい」
「んぁ…?」
「なんて声出してんだよ」
頭がボーッとして、扉が開いたことに気づかず、もちろん人が来たことにも全く気づかなかった。
顔を上げると、年齢的にここに通う生徒であろう男の人が立っていて、本当に終わったと絶望する。
目が霞んで顔はよく見えないけど、なんとなく聞き覚えのある声な気がした。
「大丈夫かよ。どんどんやらしい顔になってきてる」
「…」
「おーい、薬とかない?」
座り込んでいる琉志の顔を覗き込むように男もしゃがんで、初めて顔がはっきりと見えた。
と同時に思い出した。時々学食で見かける高身長イケメンである。
いかにもアルファですみたいなオーラで一際目立ってる奴らの中にいる、その中でもトップみたいな感じの…
「…えっ、おま、離れろ」
「大丈夫」
咄嗟に距離を取ろうとしたが、琉志の体は思うように動かない。それに男も、大丈夫と言って一切離れようとはしない。
というか、発情したオメガとこんなに近くにいるのに、フェロモンに当てられている様子がないのだ。
もしかしてベータだったのだろうか。
「聞こえる?こんなとこにずっといたら死ぬぞ。薬飲めるか」
そう言い、カバンから抑制剤とペットボトルの水を取り出した。
なんて出来た人間なんだろうと思わず感心した。こんな風に助けてくれる、アルファやベータなんて見たことがない。
なにより自分が使うわけでもないのに、薬を用意して持ち歩いてる人がいること自体に驚いた。
「ほらちゃんと飲んで」
男は左手で琉志の顎を少し上げ、薬を飲ませてくれた。
発情したオメガにいつもこんなことをしてあげるのだろうかと、ふと疑問に思った。
誰かにこうしてもらったのが初めてで、琉志は男のことが少し気になってしまう。
「…はぁ……ふぅ…」
「つらいだろうけど、効いてくるまで我慢な。この状態じゃ人前行けないし。とりあえず横になってろ」
優しく声をかけられながら、琉志の頭は男の膝の上に乗せられ、上着まで脱いでかけられてしまった。
男も寒いだろうと思ったが、上着に残るじんわりとした暖かさに少し甘えてしまう。
もし男に今付き合ってる人がいるのなら、その相手は例えどの性別でも幸せなのだろうと思う。
「落ち着いてきたか?」
「ん」
「そう、ならよかった。お前、アルファみたいな見た目してオメガなんだな」
「ああ」
「俺と同じ」
「え…?」
琉志は全く予想していなかった言葉に、何度頭でその言葉を再生させても理解することができなかった。
もしそれが本当だとして、なぜ言ったのかも理解できなかった。
「なんか言えよー、変わんないだろお前と。この世で一番生きづらい、男のオメガ」
「え、いや…なんで。別に隠せば…」
「お前の秘密知っちゃったから、これで平等」
これは決して暴かれたわけではなくて、琉志が勝手にバラしたようなものなのに。それならむしろ、不平等じゃないか。
助けてくれた上に、立場を対等にしようとしてくれた。こんな優しさに触れたのは、初めてだった。
ヒートは治まってきているはずなのに、体の内側はまだ熱を持っている。これが何なのか気づかないほど、琉志は鈍感ではない。
助けられたのが初めてだから。
いいや、絶望的な状況だったからかもしれない。吊り橋効果みたいな。
この時の琉志には、この男が神様のように映り、そして一瞬にして惚れていた。
こういうのを"運命の出逢い"って言うんじゃないかとさえ思った。
だってこんな真冬に、こんな状況の時に、たまたま屋上に現れるなんて…運命だと思ってしまうじゃないか。
ヒートが落ち着いて少しだけ話をした後、ふたりは別々に屋上を出た。
話した際に男は、「悠透」だと名前を教えてくれた。
悠透はやはり優しいようで、帰り道送ってくれようとしていたが、琉志はそれを断った。薬が確実に効いているとは限らないし、効いていなかった場合迷惑をかけてしまうから。
悠透は帰る前、念の為にともう一錠薬をくれた。
最後まで心配して優しくしてくれる悠透と、本音では一緒に帰りたくて、屋上を出ようとする悠透の腕を掴んでしまいそうになった。
しかしそれは全てハッタリで、本当はどこかくすんでいて、とても繊細だった。
琉志は高校生の頃から友達を作らず、自分の身は自分で守り、独りで過ごしてきた。
大学生になっても、相変わらず一人でいる。
しかし中学高校と違って一人で行動する人も多く、ずっと一人でいても浮くことはない。
オメガはアルファとベータより、一単位の時間をやや少なく考慮されているおかげで、発情期期間は気楽に休むことだってできた。
大学は意外にも、オメガにとって生きやすい場所なんじゃないかと思った。
まあもちろん、そうではなかったんだけど。
万が一発情してしまった場合、基本自分ひとりでどうにかするしかないのだ。高校の時までのように先生は守ってくれない。見つけたら助けてくれるだろうけど、細心の注意は払っていない。
そして生徒なんかは当たり前に見て見ぬ振りをする。それだけならまだいいが、心無い人が山ほどいるらしい。
大学は広いし人も多い。一度も会うことのない人だっているだろう。
それなのに、噂は一瞬で広まる。発情した写真を撮られ、拡散されてしまう人もいた。
結局オメガである以上、どこに行っても生きづらいのだ。
独りだって生きていけるのに、何も気にせず友達を作って、誰かと一緒にいられるアルファとベータが羨ましいと思う。
自分がオメガだということを気にしていなかった琉志でさえ、「オメガじゃない性別が良かった」と思い始める。
琉志は、次の講義の教室へ向かうところだった。
廊下を歩いている途中で、少し体に違和感を感じ、身体の内側が少し熱くなっているのがわかった。
一瞬にして発情期だと理解した。
しかし予定より二週間も早い。
もちろんそれはあくまで予定で、ストレスなどで大幅にズレることがあるのは当たり前のことだ。だが琉志は割と安定していた為、少し気を抜いてしまっていた。
よりによって、いつも持ち歩いている薬も忘れて来ていて、もう終わったと思った。
とりあえず他人を巻き込まないよう屋上へ急いで向かった。今が暖かい時期なら誰かいるかもしれないが、ラッキーなことに今は冬だ。
屋上に着くと案の定誰もいなくて安心したが、絶望的な状況なのはさほど変わらない。
いずれは帰らないといけないし、想像以上の寒さで長くこの場にいられそうもない。
友達がいたなら、こういう時に助けを呼べただろうか。助けを呼ぶとしたらアルファは論外、フェロモンの影響を絶対に受けない同じオメガが無難だ。
しかし、オメガとオメガが友達になることは結構難しい。そもそも人数が少ないし、皆隠しているから。
そんな存在しない友達のことよりも、この状況をどうにかしないといけない。とりあえず座ってみたが、琉志はもう動けそうにもなかった。
ここに出た時には気づかなかったが、空には雪が軽くちらつき、微かな光の中でキラキラと輝いている。しかし、冷たい風が吹き付け、唇が震えるほどの寒さが身にしみて、綺麗だと思う余裕などない。
手が悴んで指先の感覚が鈍くなり、冷えたコンクリートの地面に体温はどんどん奪われていく。
そんな寒さとヒートで、すでに考えられる頭はなかった。
どうしようと、ただひたすらにその言葉だけが頭を回る。
「おい」
「んぁ…?」
「なんて声出してんだよ」
頭がボーッとして、扉が開いたことに気づかず、もちろん人が来たことにも全く気づかなかった。
顔を上げると、年齢的にここに通う生徒であろう男の人が立っていて、本当に終わったと絶望する。
目が霞んで顔はよく見えないけど、なんとなく聞き覚えのある声な気がした。
「大丈夫かよ。どんどんやらしい顔になってきてる」
「…」
「おーい、薬とかない?」
座り込んでいる琉志の顔を覗き込むように男もしゃがんで、初めて顔がはっきりと見えた。
と同時に思い出した。時々学食で見かける高身長イケメンである。
いかにもアルファですみたいなオーラで一際目立ってる奴らの中にいる、その中でもトップみたいな感じの…
「…えっ、おま、離れろ」
「大丈夫」
咄嗟に距離を取ろうとしたが、琉志の体は思うように動かない。それに男も、大丈夫と言って一切離れようとはしない。
というか、発情したオメガとこんなに近くにいるのに、フェロモンに当てられている様子がないのだ。
もしかしてベータだったのだろうか。
「聞こえる?こんなとこにずっといたら死ぬぞ。薬飲めるか」
そう言い、カバンから抑制剤とペットボトルの水を取り出した。
なんて出来た人間なんだろうと思わず感心した。こんな風に助けてくれる、アルファやベータなんて見たことがない。
なにより自分が使うわけでもないのに、薬を用意して持ち歩いてる人がいること自体に驚いた。
「ほらちゃんと飲んで」
男は左手で琉志の顎を少し上げ、薬を飲ませてくれた。
発情したオメガにいつもこんなことをしてあげるのだろうかと、ふと疑問に思った。
誰かにこうしてもらったのが初めてで、琉志は男のことが少し気になってしまう。
「…はぁ……ふぅ…」
「つらいだろうけど、効いてくるまで我慢な。この状態じゃ人前行けないし。とりあえず横になってろ」
優しく声をかけられながら、琉志の頭は男の膝の上に乗せられ、上着まで脱いでかけられてしまった。
男も寒いだろうと思ったが、上着に残るじんわりとした暖かさに少し甘えてしまう。
もし男に今付き合ってる人がいるのなら、その相手は例えどの性別でも幸せなのだろうと思う。
「落ち着いてきたか?」
「ん」
「そう、ならよかった。お前、アルファみたいな見た目してオメガなんだな」
「ああ」
「俺と同じ」
「え…?」
琉志は全く予想していなかった言葉に、何度頭でその言葉を再生させても理解することができなかった。
もしそれが本当だとして、なぜ言ったのかも理解できなかった。
「なんか言えよー、変わんないだろお前と。この世で一番生きづらい、男のオメガ」
「え、いや…なんで。別に隠せば…」
「お前の秘密知っちゃったから、これで平等」
これは決して暴かれたわけではなくて、琉志が勝手にバラしたようなものなのに。それならむしろ、不平等じゃないか。
助けてくれた上に、立場を対等にしようとしてくれた。こんな優しさに触れたのは、初めてだった。
ヒートは治まってきているはずなのに、体の内側はまだ熱を持っている。これが何なのか気づかないほど、琉志は鈍感ではない。
助けられたのが初めてだから。
いいや、絶望的な状況だったからかもしれない。吊り橋効果みたいな。
この時の琉志には、この男が神様のように映り、そして一瞬にして惚れていた。
こういうのを"運命の出逢い"って言うんじゃないかとさえ思った。
だってこんな真冬に、こんな状況の時に、たまたま屋上に現れるなんて…運命だと思ってしまうじゃないか。
ヒートが落ち着いて少しだけ話をした後、ふたりは別々に屋上を出た。
話した際に男は、「悠透」だと名前を教えてくれた。
悠透はやはり優しいようで、帰り道送ってくれようとしていたが、琉志はそれを断った。薬が確実に効いているとは限らないし、効いていなかった場合迷惑をかけてしまうから。
悠透は帰る前、念の為にともう一錠薬をくれた。
最後まで心配して優しくしてくれる悠透と、本音では一緒に帰りたくて、屋上を出ようとする悠透の腕を掴んでしまいそうになった。
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