Black & white

本編

10

襲撃事件から数日経ち、孔こうの葬儀がしめやかに執り行われた。

玲志れいじ「凛りん話がある、ちょっといいか？」

真剣な面持ちの玲志

凛「私も、聞きたいことがある。」

玲志「だろうな、まず俺から話す。」

コクリとうなずく凛

玲志「真しんの事なんだが、阿久祭あくさいに現れたあいつは真じゃない」

凛はその言葉を聞きハッとする。

凛「私も！私もそんな感じがしてた…なんかいつもと様子が違くて…」

玲志「でもまぁ、確証は無ぇけどな。」

凛「うん…」

玲志「あともう一つ、お前孔の婆さんの力持って行っただろ？」

それを聞き化楽からくが自慢してたのを思い出す

凛「あ！それ私だけど私じゃないの！」

必死に言い訳をするが言い訳になっていない凛

玲志「まぁいいんだけどよ、どういう事だ？」

凛「こいつが勝手に持ってきた」

と自分の左辺りを指さす凛、するとモワンと現れる黒い煙

玲志「なんだこりゃあ？」

するとその煙が顔の形となり

化楽「やぁ？元気？」

ニコッと笑い話し出す

玲志「うをおおお！なんだこいつ！？」

相当びっくりしたのか後ろへ後退し石に#躓_つまず__#き尻もちをつく玲志

それを見てププッと吹き出す凛

化楽「俺は化楽、こいつのえーっとなんだっけ？」

凛「呪印じゅいん」

化楽「そーそれ！だ！」

呆気にとられている玲志

玲志「お前の呪印はしゃべるのか？放印ほういんもしてないのに出てきてやがるどうなってんだ？」

化楽「知らねーよ」

玲志「そ、そうなのか。」

明らかにひきつった顔をしている玲志をみて笑う凛

凛「あははは、おっかし！玲兄れいにぃもそんな顔するんだね。」

玲志「そりゃあするだろ、初めて見たわこんなの」

と言いタバコを吸い始める玲志

その煙が珍しいのか必死に触ろうとする可楽

ふーっと一息つくと玲志がしゃべりだす

玲志「俺の言いたかったことはこれだけだ、真の行方は俺も探してる豪ごうの力を使えばすぐ見つかるだろうがあいつはちょっとな…」

苦手そうな顔をする玲志それを見て何かを察する凛

凛「あぁ…それなら私がたのんでみるよ。」

玲志「それは助かるが無茶はするなよ。」

と凛の頭をポンポンと叩く玲志

凛「わかってるよ！」

ムッとふくれると玲志の手を払いのける

玲志「で、お前からの話は何だ？」

凛「それなんだけどね、玲兄と同じ事なんだけど私の事お姉ちゃんって言ってたんだよねまぁでも勘違いかな？」

それを聞いた玲志は明らかに動揺する

凛「私、妹も弟もいないし何言ってるんだろうって」

玲志「あ、あぁそうだよな…」

玲志は動揺を隠しまた凛の頭をポンと叩き

玲志「真の事、頼んだぞ！」

そう言うとどこかへ行ってしまった

凛「もう！頭叩くなあああ！」

またムッとし叫んだ