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エピローグ
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新曲「Bite the Peach」の売れ行きは上々である。もともと紅害嗣のファンで曲を聴いてみたら気に入ったという新規ファンも獲得しつつある。英語の歌詞でも製作することが決定した。
「英語版にするにあたって、少し編曲も変えてみたんだよね。この曲の新しい魅力を伝えるためにも。だからまた練習が必要だからよろしくね」
玉竜がはりきってメンバーに楽譜を渡す。
「これで全世界を俺達のファンにしちまうんだな。俺たぶん南米とかアフリカとかでモテそうな気がすんだよね」
楽譜をびらびらと振り回しながら八戒は、調子に乗った。
「どこからくるのだその自信は?」
「南半球は顔の濃い方がモテるって言うだろ?」
「初耳だが」
八戒と悟浄が例の如くくだらぬ会話を繰り広げていると、玄奘が手を挙げた。
「あのう……できれば英語以外の言語でも製作したいのですが、検討していただけますか?」
磁路がふんふんとメモをとりながら頷く。
「どこの言葉だ?中国語か?フランス語か?プロデューサーにかけあってみるが」
「サンスクリット語です。この涅槃の思想あふれる曲を、大乗仏教の仏典が書かれた言語でぜひ歌ってみたいと思いまして」
聞いた皆は一様に微妙な顔をした。さすが仏教オタクは考えることが違う、と悟空は心の中で頷いた。サンスクリット語は古代インドで使われていたマイナー言語である。
「う~ん……。サンスクリット語は現在使われておらぬからのう。誰が聞いても意味がわからぬ曲になる故、どうだろうか……」
「玄奘がやりてえって言うんだから、とりあえずやってみようぜ」
悟空は玄奘のためにコーヒー牛乳にストローを挿してやりながら言う。そのまま玄奘の隣に座る。
「兄貴は玄奘の言うこと優先しすぎだよ。恋人になったからって調子乗りすぎ」
「いや恋人になる前から悟空は盲目的に玄奘を信仰しておる」
「うるっせえんだよ、お前ら」
玄奘は三人のやりとりを見てふふふ、と笑いながら、コーヒー牛乳を飲む。もちろん思い出深い三角パックのものである。
ちなみに玄奘発案のサンスクリット語版の「Bite the Peach」は発売と同時に全く意味がわからないところが、逆に子守歌のように安心効果にあふれているとして全世界で大ヒットすることになるのだが、この時のジャニ西には知る由もなかった。
仕事の話がひと段落すると、八戒が玄奘に尋ねた。
「ねえ、玄奘。結局あれからヤれたんですか?どうでした?痛かったでしょう?」
八戒から興味津々で尋ねられたが、さんざん悟空に言い含められていた玄奘は何も言わずに微笑んだ。
「え~、俺たちの玄奘が何も言わなくなってる!なんでだよ!いろいろ聞いてやろうと手ぐすね引いてたのになあ」
肩を落として残念がる八戒がいる一方で、悟浄は何度も頷いている。もっと前からこうして当人二人で話し合っていれば、こんなにこじれずに早く恋人になれただろうに、と情け深い悟浄は考えている。
「残念だったな、豚野郎。もう玄奘はお前らに相談する必要はねえんだってよ。玄奘が一番信頼しているおれになんでも言えるからな」
腰に両手をあてて悟空はふんぞり返った。
「油断してると危ないと思うけどなあ。恋人になったからこそ、遠慮のない関係になってしまって相手のだめなところを許せなくなって別れる、とか、新しく気になる人ができて別れる、とかそういう危険があるんだぜ」
「心配してくれてありがとう、八戒。しかし、私たちなら大丈夫だ」
玄奘のことばに、悟空はふふん、と勝ち誇った顔でいる。と、玄奘が悟空に耳打ちをした。
「最近、じんじんする場所が代わってきたんだ。前ではなくて後ろの孔に」
「そ、そうなんですか」
こんな場所でなんてことを言い出すんだと悟空は慌てるが、先程「玄奘はおれになんでも言える」と豪語してしまった手前、文句を言うわけにもいかない。
「挿れられるのは好きだが、悟空のことも気持ちよくさせたい。今度私も悟空に挿れてもいいだろうか」
「そ、それは……二人きりの時に話し合いましょう」
こそこそと答えたが動揺を隠せずにコーヒーを零した悟空を見て、八戒が腹を抱えて笑った。
「なんか面白そうなこと話してんじゃないの?俺も仲間に入れてくれよ」
「だめだ、お前は近寄るな」
「ケチな猿だな」
「もうひっかきまわされてたまるかっつーの」
「俺達がいて相談に乗ってやってたから、兄貴は玄奘とつきあえたくせに。感謝の念が足りねえよ、なあ悟浄」
「もう放っておいてやるがいい」
悟浄のあきれ顔に八戒はむくれたが、まったく懲りていないのはいつものことだ。
爽やかな風が吹く屋上で悟空は磁路とぼんやり流れる雲を見ていた。空が高い。もうすぐ秋が来るのだ。
「私の言う前世をやっと信じるようになったのだな」
磁路は感慨深く腕を組む。吹き抜ける風が磁路の艶やかな髪をなびかせる。
「競馬場や玄奘の家で見たものが単なる幻にも思えなかったしな。しかし、わからねえことがあって」
「なんだ?」
「おれの前世は不老不死の神猿孫悟空だったんだろ?でも前世ってことは死んでるんだよな?不老不死のくせに?」
磁路はため息をついた。
「前世の玄奘三蔵が天寿を全うして亡くなった後、大聖殿の意気消沈した姿は見るも無残でな。誰も何も声をかけられなんだ。飲まず食わずのまま何十年も何百年も玄奘の墓の前を動かなかったのだ。そしてついに立ち上がったかと思うと、向かったのは地獄の閻魔大王のところであった。この広い三千世界すべての生き物の寿命が書かれた閻魔帳をぺらぺらとめくり、大聖殿自身の寿命が書かれたその頁に、『今日までの命』と書き込んでその場で倒れ込み、大聖殿は死んだのだ」
「そうか……前世のおれは死にたくて死んだのか」
「というよりも、玄奘のいないこの世に生きる意味を見出せなかったのであろうな」
物悲しい磁路の声音からは前世の自分への友情を感じる。悟空は拳を握って言った。
「前世のおれも玄奘のことがすごく好きだったんだな。文字通り、死ぬほど好きだったんだ」
「そうだな、大聖殿の愛は深かった」
「それでも恋人というわけでもなかったんだろう?」
「前世の二人は仏弟子の上に師弟関係であったからの。取経するにあたり玄奘は清廉な身である必要もあり、肉体関係を伴う関係になるのは難しかったのだ。心からの深い絆で精神は結ばれていたことは確かだが、それを言葉にして確認し合うことも困難であった」
「……そうか」
「私は前世の二人から知っている。やっと成就して心から嬉しいのだぞ、本当に本当にだ」
悟空は珍しく素直に礼を言った。
「……磁路、いろいろありがとうな」
「それにな、私は人間の大聖殿が玄奘と結ばれたことを喜ぶ理由が他にもあるのだ」
磁路が嬉しさを隠せないえびす顔で告白する。
「なんだよ」
「過去の大聖殿は自分の陰茎の心配をしておってな」
「はぁ?」
「ここだけの話だが、猿の陰茎はヒトのものよりもだいぶ細いのだ。妖怪とは言え、前世の大聖殿は猿であるからして陰茎が細くて小さかったのだ。もし、仮に、万が一、性行為に及んだ場合、師父を満足させることができないかもしれないと、大聖殿は非常に心配しておられてな」
磁路は悟空の股間をまじまじと見てから言った。
「今世は立派な陰茎を持っておられて、私も安心じゃ」
「ほんとに過去のおれ、なんてことを相談してんだよっ」
悟空は怒鳴った。しんみりしていたのになんて気分だ。
「英語版にするにあたって、少し編曲も変えてみたんだよね。この曲の新しい魅力を伝えるためにも。だからまた練習が必要だからよろしくね」
玉竜がはりきってメンバーに楽譜を渡す。
「これで全世界を俺達のファンにしちまうんだな。俺たぶん南米とかアフリカとかでモテそうな気がすんだよね」
楽譜をびらびらと振り回しながら八戒は、調子に乗った。
「どこからくるのだその自信は?」
「南半球は顔の濃い方がモテるって言うだろ?」
「初耳だが」
八戒と悟浄が例の如くくだらぬ会話を繰り広げていると、玄奘が手を挙げた。
「あのう……できれば英語以外の言語でも製作したいのですが、検討していただけますか?」
磁路がふんふんとメモをとりながら頷く。
「どこの言葉だ?中国語か?フランス語か?プロデューサーにかけあってみるが」
「サンスクリット語です。この涅槃の思想あふれる曲を、大乗仏教の仏典が書かれた言語でぜひ歌ってみたいと思いまして」
聞いた皆は一様に微妙な顔をした。さすが仏教オタクは考えることが違う、と悟空は心の中で頷いた。サンスクリット語は古代インドで使われていたマイナー言語である。
「う~ん……。サンスクリット語は現在使われておらぬからのう。誰が聞いても意味がわからぬ曲になる故、どうだろうか……」
「玄奘がやりてえって言うんだから、とりあえずやってみようぜ」
悟空は玄奘のためにコーヒー牛乳にストローを挿してやりながら言う。そのまま玄奘の隣に座る。
「兄貴は玄奘の言うこと優先しすぎだよ。恋人になったからって調子乗りすぎ」
「いや恋人になる前から悟空は盲目的に玄奘を信仰しておる」
「うるっせえんだよ、お前ら」
玄奘は三人のやりとりを見てふふふ、と笑いながら、コーヒー牛乳を飲む。もちろん思い出深い三角パックのものである。
ちなみに玄奘発案のサンスクリット語版の「Bite the Peach」は発売と同時に全く意味がわからないところが、逆に子守歌のように安心効果にあふれているとして全世界で大ヒットすることになるのだが、この時のジャニ西には知る由もなかった。
仕事の話がひと段落すると、八戒が玄奘に尋ねた。
「ねえ、玄奘。結局あれからヤれたんですか?どうでした?痛かったでしょう?」
八戒から興味津々で尋ねられたが、さんざん悟空に言い含められていた玄奘は何も言わずに微笑んだ。
「え~、俺たちの玄奘が何も言わなくなってる!なんでだよ!いろいろ聞いてやろうと手ぐすね引いてたのになあ」
肩を落として残念がる八戒がいる一方で、悟浄は何度も頷いている。もっと前からこうして当人二人で話し合っていれば、こんなにこじれずに早く恋人になれただろうに、と情け深い悟浄は考えている。
「残念だったな、豚野郎。もう玄奘はお前らに相談する必要はねえんだってよ。玄奘が一番信頼しているおれになんでも言えるからな」
腰に両手をあてて悟空はふんぞり返った。
「油断してると危ないと思うけどなあ。恋人になったからこそ、遠慮のない関係になってしまって相手のだめなところを許せなくなって別れる、とか、新しく気になる人ができて別れる、とかそういう危険があるんだぜ」
「心配してくれてありがとう、八戒。しかし、私たちなら大丈夫だ」
玄奘のことばに、悟空はふふん、と勝ち誇った顔でいる。と、玄奘が悟空に耳打ちをした。
「最近、じんじんする場所が代わってきたんだ。前ではなくて後ろの孔に」
「そ、そうなんですか」
こんな場所でなんてことを言い出すんだと悟空は慌てるが、先程「玄奘はおれになんでも言える」と豪語してしまった手前、文句を言うわけにもいかない。
「挿れられるのは好きだが、悟空のことも気持ちよくさせたい。今度私も悟空に挿れてもいいだろうか」
「そ、それは……二人きりの時に話し合いましょう」
こそこそと答えたが動揺を隠せずにコーヒーを零した悟空を見て、八戒が腹を抱えて笑った。
「なんか面白そうなこと話してんじゃないの?俺も仲間に入れてくれよ」
「だめだ、お前は近寄るな」
「ケチな猿だな」
「もうひっかきまわされてたまるかっつーの」
「俺達がいて相談に乗ってやってたから、兄貴は玄奘とつきあえたくせに。感謝の念が足りねえよ、なあ悟浄」
「もう放っておいてやるがいい」
悟浄のあきれ顔に八戒はむくれたが、まったく懲りていないのはいつものことだ。
爽やかな風が吹く屋上で悟空は磁路とぼんやり流れる雲を見ていた。空が高い。もうすぐ秋が来るのだ。
「私の言う前世をやっと信じるようになったのだな」
磁路は感慨深く腕を組む。吹き抜ける風が磁路の艶やかな髪をなびかせる。
「競馬場や玄奘の家で見たものが単なる幻にも思えなかったしな。しかし、わからねえことがあって」
「なんだ?」
「おれの前世は不老不死の神猿孫悟空だったんだろ?でも前世ってことは死んでるんだよな?不老不死のくせに?」
磁路はため息をついた。
「前世の玄奘三蔵が天寿を全うして亡くなった後、大聖殿の意気消沈した姿は見るも無残でな。誰も何も声をかけられなんだ。飲まず食わずのまま何十年も何百年も玄奘の墓の前を動かなかったのだ。そしてついに立ち上がったかと思うと、向かったのは地獄の閻魔大王のところであった。この広い三千世界すべての生き物の寿命が書かれた閻魔帳をぺらぺらとめくり、大聖殿自身の寿命が書かれたその頁に、『今日までの命』と書き込んでその場で倒れ込み、大聖殿は死んだのだ」
「そうか……前世のおれは死にたくて死んだのか」
「というよりも、玄奘のいないこの世に生きる意味を見出せなかったのであろうな」
物悲しい磁路の声音からは前世の自分への友情を感じる。悟空は拳を握って言った。
「前世のおれも玄奘のことがすごく好きだったんだな。文字通り、死ぬほど好きだったんだ」
「そうだな、大聖殿の愛は深かった」
「それでも恋人というわけでもなかったんだろう?」
「前世の二人は仏弟子の上に師弟関係であったからの。取経するにあたり玄奘は清廉な身である必要もあり、肉体関係を伴う関係になるのは難しかったのだ。心からの深い絆で精神は結ばれていたことは確かだが、それを言葉にして確認し合うことも困難であった」
「……そうか」
「私は前世の二人から知っている。やっと成就して心から嬉しいのだぞ、本当に本当にだ」
悟空は珍しく素直に礼を言った。
「……磁路、いろいろありがとうな」
「それにな、私は人間の大聖殿が玄奘と結ばれたことを喜ぶ理由が他にもあるのだ」
磁路が嬉しさを隠せないえびす顔で告白する。
「なんだよ」
「過去の大聖殿は自分の陰茎の心配をしておってな」
「はぁ?」
「ここだけの話だが、猿の陰茎はヒトのものよりもだいぶ細いのだ。妖怪とは言え、前世の大聖殿は猿であるからして陰茎が細くて小さかったのだ。もし、仮に、万が一、性行為に及んだ場合、師父を満足させることができないかもしれないと、大聖殿は非常に心配しておられてな」
磁路は悟空の股間をまじまじと見てから言った。
「今世は立派な陰茎を持っておられて、私も安心じゃ」
「ほんとに過去のおれ、なんてことを相談してんだよっ」
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