77 / 111
王都に戻ってやること其の1
しおりを挟む
馬車へ乗り込み、王都へ動き出しますが、王都へ戻ってからやることいっぱいですね。
ただまあ…まずはルーヴェリア様のお顔を見たいです。書類処理、ちゃんとできているのか見ませんと。
ネルア嬢が住む場所ですが…確かにジョセフィーヌ嬢の話し相手もというのであれば、皇后様の宮もいいんですが、男子禁制なのでメイドに扮せば行けますが、それはそれでばれたら問題ありそうですし…後は貴族の子女がメイドとなった場合の部屋、というものもありますが…
「メイドの部屋ってどんな感じですか?わかります?」
斜向かい側に座っている執事に聞けば、ふむ。と少し考えこんでいる。
「位や役職にもよりますね。ただ、当主の婚約者ともなれば、良い部屋は頂けるでしょうが…男子禁制ですよ。まあ、忍び込めますが」
「そこもですか。まあ、そうでしょうねぇ…ただ、いくら何でも忍び込むのはちょっと。それならまだ客室の方が融通ききますかね」
「その点ではそうですが…結婚したらどうなさるおつもりで?子を考えたらずっとはいられませんでしょう?」
子。ネルア嬢の子にうちの技術を教えるかどうかはまた後で考えるとして。ルーヴェリア様の子が一気に産まれたら5人ですから、苗床に産ませるにしろ、兄達の子を貰うにしろ、大人数になりますよねぇ。乳母やメイド兼護衛を用意するだけで人数増えますし。
「そう、ですよねぇ。父の邸宅は使い勝手がいいんですが流石にどうかと思いますし、近くにいい場所あれば良いんですが…」
「探させましょうか?ご希望お伺いします」
「ネルア嬢の希望も聞きたい所ですし、しばらくは王宮の客室でいいでしょう。ルーヴェリア様のお部屋から近い所で、荷物が多いようでしたら二部屋ですかね」
私の希望としては、私の部屋からの秘密の小部屋があると良いんですが。ネルア嬢には毒とかうっかりでも触れて欲しくはないので、そういったものを保管する場所ですよ。装備に持ってるやつとかね。
それを伝えたら、何故か呆れた顔をされました。
「ベッドルームの内装とか風呂でもしやすいようにとかそういうのないんですか」
「適当では困りますが、まあ一般的な物でいいですよ」
「一般的に、でよろしいので?」
「逆にナニを期待されているのか分かりませんが」
「…鞭とか」
「求められればしますが…ネルア嬢の趣味がわかりませんので」
「当主が嗜虐趣味を出さないなんて…」
「だから趣味ではありませんって」
女の襲撃者なんかの場合、吐かせる為にそういう事をしていると、苦痛から逃れる為なのか、別の世界への扉を開きやすくなるらしく、叩いたり焼きゴテで焼いたりするうちに、気持ちよくなるやつがいるんですよ。それならそれで、方向転換して吐かせるだけなんですが…こっちも時々興に乗ってしまう時がある位ですよ。
「何人も抱えていらっしゃるのに?」
「苗床候補ですよ。そっちの具合もいいので。欲しいならあげますよ」
そう尋ねれば、ものすごくげんなりした顔で、いりませんと拒否されました。あいつとか、あいつとか…欲しがる奴、意外といるんですが、こいつはそうでもなかったようですね。
ただまあ…まずはルーヴェリア様のお顔を見たいです。書類処理、ちゃんとできているのか見ませんと。
ネルア嬢が住む場所ですが…確かにジョセフィーヌ嬢の話し相手もというのであれば、皇后様の宮もいいんですが、男子禁制なのでメイドに扮せば行けますが、それはそれでばれたら問題ありそうですし…後は貴族の子女がメイドとなった場合の部屋、というものもありますが…
「メイドの部屋ってどんな感じですか?わかります?」
斜向かい側に座っている執事に聞けば、ふむ。と少し考えこんでいる。
「位や役職にもよりますね。ただ、当主の婚約者ともなれば、良い部屋は頂けるでしょうが…男子禁制ですよ。まあ、忍び込めますが」
「そこもですか。まあ、そうでしょうねぇ…ただ、いくら何でも忍び込むのはちょっと。それならまだ客室の方が融通ききますかね」
「その点ではそうですが…結婚したらどうなさるおつもりで?子を考えたらずっとはいられませんでしょう?」
子。ネルア嬢の子にうちの技術を教えるかどうかはまた後で考えるとして。ルーヴェリア様の子が一気に産まれたら5人ですから、苗床に産ませるにしろ、兄達の子を貰うにしろ、大人数になりますよねぇ。乳母やメイド兼護衛を用意するだけで人数増えますし。
「そう、ですよねぇ。父の邸宅は使い勝手がいいんですが流石にどうかと思いますし、近くにいい場所あれば良いんですが…」
「探させましょうか?ご希望お伺いします」
「ネルア嬢の希望も聞きたい所ですし、しばらくは王宮の客室でいいでしょう。ルーヴェリア様のお部屋から近い所で、荷物が多いようでしたら二部屋ですかね」
私の希望としては、私の部屋からの秘密の小部屋があると良いんですが。ネルア嬢には毒とかうっかりでも触れて欲しくはないので、そういったものを保管する場所ですよ。装備に持ってるやつとかね。
それを伝えたら、何故か呆れた顔をされました。
「ベッドルームの内装とか風呂でもしやすいようにとかそういうのないんですか」
「適当では困りますが、まあ一般的な物でいいですよ」
「一般的に、でよろしいので?」
「逆にナニを期待されているのか分かりませんが」
「…鞭とか」
「求められればしますが…ネルア嬢の趣味がわかりませんので」
「当主が嗜虐趣味を出さないなんて…」
「だから趣味ではありませんって」
女の襲撃者なんかの場合、吐かせる為にそういう事をしていると、苦痛から逃れる為なのか、別の世界への扉を開きやすくなるらしく、叩いたり焼きゴテで焼いたりするうちに、気持ちよくなるやつがいるんですよ。それならそれで、方向転換して吐かせるだけなんですが…こっちも時々興に乗ってしまう時がある位ですよ。
「何人も抱えていらっしゃるのに?」
「苗床候補ですよ。そっちの具合もいいので。欲しいならあげますよ」
そう尋ねれば、ものすごくげんなりした顔で、いりませんと拒否されました。あいつとか、あいつとか…欲しがる奴、意外といるんですが、こいつはそうでもなかったようですね。
10
お気に入りに追加
131
あなたにおすすめの小説
完結 R18 媚薬を飲んだ好きな人に名前も告げずに性的に介抱して処女を捧げて逃げたら、権力使って見つけられ甘やかされて迫ってくる
シェルビビ
恋愛
ランキング32位ありがとうございます!!!
遠くから王国騎士団を見ていた平民サラは、第3騎士団のユリウス・バルナムに伯爵令息に惚れていた。平民が騎士団に近づくことも近づく機会もないので話したことがない。
ある日帰り道で倒れているユリウスを助けたサラは、ユリウスを彼の屋敷に連れて行くと自室に連れて行かれてセックスをする。
ユリウスが目覚める前に使用人に事情を話して、屋敷の裏口から出て行ってなかったことに彼女はした。
この日で全てが終わるはずなのだが、ユリウスの様子が何故かおかしい。
「やっと見つけた、俺の女神」
隠れながら生活しているのに何故か見つかって迫られる。
サラはどうやらユリウスを幸福にしているらしい
拾ったのは私なのに
りんご率
恋愛
※ヤンデレ注意
伯爵令嬢であるジュリーナは美しい瞳の奴隷を買った、身分しかない少女と実力がある少年が恋する話し
少し切なくて少し愛の怖い話し
美丈夫で腕っ節が強く腹黒いヤンデレ×達観したツン度90%の神経太い平凡令嬢
主人公は割と面の皮が厚いのでそこまで悲壮感はないかと
ヤンデレが苦手な方はご注意下さい
全19話 完結済みで一日一話予約投稿済みです
騎士団長の欲望に今日も犯される
シェルビビ
恋愛
ロレッタは小さい時から前世の記憶がある。元々伯爵令嬢だったが両親が投資話で大失敗し、没落してしまったため今は平民。前世の知識を使ってお金持ちになった結果、一家離散してしまったため前世の知識を使うことをしないと決意した。
就職先は騎士団内の治癒師でいい環境だったが、ルキウスが男に襲われそうになっている時に助けた結果纏わりつかれてうんざりする日々。
ある日、お地蔵様にお願いをした結果ルキウスが全裸に見えてしまった。
しかし、二日目にルキウスが分身して周囲から見えない分身にエッチな事をされる日々が始まった。
無視すればいつかは収まると思っていたが、分身は見えていないと分かると行動が大胆になっていく。
文章を付け足しています。すいません
【R18】私は婚約者のことが大嫌い
みっきー・るー
恋愛
侯爵令嬢エティカ=ロクスは、王太子オブリヴィオ=ハイデの婚約者である。
彼には意中の相手が別にいて、不貞を続ける傍ら、性欲を晴らすために婚約者であるエティカを抱き続ける。
次第に心が悲鳴を上げはじめ、エティカは執事アネシス=ベルに、私の汚れた身体を、手と口を使い清めてくれるよう頼む。
そんな日々を続けていたある日、オブリヴィオの不貞を目の当たりにしたエティカだったが、その後も彼はエティカを変わらず抱いた。
※R18回は※マーク付けます。
※二人の男と致している描写があります。
※ほんのり血の描写があります。
※思い付きで書いたので、設定がゆるいです。
伯爵令嬢のユリアは時間停止の魔法で凌辱される。【完結】
ちゃむにい
恋愛
その時ユリアは、ただ教室で座っていただけのはずだった。
「……っ!!?」
気がついた時には制服の着衣は乱れ、股から白い粘液がこぼれ落ち、体の奥に鈍く感じる違和感があった。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
【完結】お義父様と義弟の溺愛が凄すぎる件
百合蝶
恋愛
お母様の再婚でロバーニ・サクチュアリ伯爵の義娘になったアリサ(8歳)。
そこには2歳年下のアレク(6歳)がいた。
いつもツンツンしていて、愛想が悪いが(実話・・・アリサをーーー。)
それに引き替え、ロバーニ義父様はとても、いや異常にアリサに構いたがる!
いいんだけど触りすぎ。
お母様も呆れからの憎しみも・・・
溺愛義父様とツンツンアレクに愛されるアリサ。
デビュタントからアリサを気になる、アイザック殿下が現れーーーーー。
アリサはの気持ちは・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる