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6章:異世界で幸せになりました

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 結婚してからは、日本での仕事はあればやるという事になったから、特に2日間縛りの必要はなくなった。でも一人でリュリュクスにいるとキルギスさんが心配するからと、機関に飛ぶか、日本に行く前にキルギスさんの予定を聞いておいて危なくない仕事任務の時は魔道具が示す場所に飛ぶようにという、本当にどんだけ心配症なんだってみんなに突っ込みを入れられてたけども。
 キルギスさんの任務はいろんな場所に行くから、街中の場合もあるし、山や海なんかの場合がほとんどだそうだけど…こっちの海も綺麗で一緒に夕焼けをみちゃったりして、なんかこう、満喫してる。

 満喫してた、んだけど。

『おめでとう!妊娠したよ~』
「は?」

 久しぶりの神様空間に驚く間もなく、そんな事を言われて、それしかでなかった。

「妊娠?」
『そ。妊娠~さっきまでのアレで~』

 と、言われてかあっと顔というか全身熱くなる。

「見てたの!?」
『そういう訳じゃないけど~妊娠したってことはシタって事じゃない~?二人の事、というか魔王の動向は見ておきたいからこう、センサー的な』

 だとしてもちょっと言い方!

『一応、世界をまたぐのは…臨月は止めた方がいいけど、あんまり気にしなくていいよって言いたかっただけだから~だって影響あるんなら、妊娠が分かるまで時間差あるんだもん。いろいろ無理でしょ~』

 そっか。言われてみればそうよね。臨月は、っていうのは…早産とかで生まれた場合に転移が出来ないからっていう事らしい。

『これで魔王になっちゃう確率が0になったからねぇ。今後ともいちゃいちゃヨロシク~』

 と、すっごく軽く言われて文句を言おうとしたけど…目が覚めてしまった。

「…駄女神め」
「ん?ユカ、起きたのか?」

 と、声をかけて来たキルギスさん。いやもう、毎回だけどいまだに慣れない、このドアップキラキライケメンの顔。

「うん。おはようございます…」

 というか…どうしよう。言おうか悩む。あーでも、女神様と会話した事は松田さんに言っただけなんだよね。言わない方がいいっていう事になってたけど…結婚式の祝福の花の事もあるし、大丈夫かもだけど…内容が。でもここで言わないと言い出しにくくなる。

「あの、キルギスさん」
「ん?まだ少し早い。ゆっくりしていても構わないが」
「えぇと、そうではなくて、妊娠したみたいです」

 と、言ったら…ぴきっと音がなるのではないかというほど、顔も、私の頭を撫でていた手も固まった。

「…妊娠?」
「えぇと、そうですね」

 と、聞き返されたので答えるとがばりと起き上がって、体は大丈夫なのか、昨夜も随分したから問題ないのかとか言われてめちゃくちゃ恥ずかしかったわよ。


 そうして、キルギスさんの過保護が加速したりした物の、みんなに助けられて出産した。女の子だった。
 結局私は2男3女を産んで大所帯になったけど、周りの人に助けられて、時々キャンプをしたりして楽しく過ごせた。

「ユカ、愛してる」

 毎晩、歳をとってもイケメンなキルギスさんと愛を交わして。



ーーーENDーーー

あとがき…最後の終わり方、何度も書き直したけども納得いかなくてぶった切り感満載ですが、楽しんでいただけたのなら幸いです…
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