104 / 108
5章:2つの結婚式
104
しおりを挟む
キルギスさんが魔王にはなっていないけど、すでに怖がられている事と、ルシーさんが意外とキャンプ飯に興味を持っている事が判明した女子会が終了し…
そして、結婚式、だけども。朝からこれでもかっていう位化粧やら髪のセットやらを、お義母様お抱えのメイドさんにされて、ドレスを着てみれば。
「うわぁ…」
ばっちりメイクをされて、髪もしっかり結い上げられて、自分じゃないみたい。ドレスも白で控えめの物にしたけど、イラストと実物じゃ、全然違う!
「すごい綺麗。ありがとうございます」
「いえいえ。とても磨きがいがございました」
と、ものすごくいい笑顔で言われました。磨きがい…まあ、ここまで変化してればねぇ。というかこれ、私だってわかるんだろうかと不安になってしまう。
まだ開始まで時間があるという事で、スカートに変な皺が付いたり折れ曲がったりしない様に椅子に座って待つ。少しすると、ノックの音とともに、キルギスさんと、スーザンさんが入ってきた。うわ、イケメンがきっちり正装するともう破壊力すごすぎ。どこの王子様よっていう。
「ユカ、すごく似合ってる。綺麗だ。まるで女神の様だ…」
「ありがとうございます。キルギスさんも格好いいです。でも、言いすぎじゃないですか」
「そんな事ないですよ、タカナシさん!ドレスの白に、髪色の黒がすっごく合ってます。肌も白いからかしら?」
スーザンさんが言葉でめちゃくちゃほめてくれるけど、キルギスさんはさっきほめてくれた後から百面相してる。喜んでるのは分かるけど、なんでしかめっ面?
「キルギスさん、しかめっ面してますけど、何かおかしなところありますか?」
「あ、いや…すまない、このユカの姿を他の人に見せたくなくて」
「そこはどうだ俺の嫁綺麗だろう!って自慢するとこですよ」
「うぅーん」
それはそれで恥ずかしいんだけども。でも、まあ…そういう話はよくあるわよね。うん、読み物とか創作の話で。そんな、二人があーでもないこーでもないと話しているのを時々口を挟みつつ時間をつぶす。
そうそう、この国では結婚式は二人で入場するのだとか。だからキルギスさんがここにいて、スーザンさんは私たちの後ろについてドレスの裾が引っかかったり、ドアに挟まれたりしない様に見ていてくれる係だそうで。
あっちだと…ベールガールやベールボーイがそれにあたる…のか?でもそもそもこちらはベールがないのよね…だからそうなっているんだと思うけど。
そうしてノックされて、お時間ですと外から声が掛かる。いよいよか…と、気合を入れれば…すっと目の前に手を差し出される。
「絶対に君を幸せにする」
「はい。期待してますね」
ありがとうとお礼を言うのもおかしいし、あと…キルギスさんて尽くしたい系入ってる気もするから、こう返したんだけど…あたりだったみたいですんごくいい笑顔でまかせろとか言われたら…顔がすっごく熱い。入場までに収まってくれるといいんだけど。
そして、結婚式、だけども。朝からこれでもかっていう位化粧やら髪のセットやらを、お義母様お抱えのメイドさんにされて、ドレスを着てみれば。
「うわぁ…」
ばっちりメイクをされて、髪もしっかり結い上げられて、自分じゃないみたい。ドレスも白で控えめの物にしたけど、イラストと実物じゃ、全然違う!
「すごい綺麗。ありがとうございます」
「いえいえ。とても磨きがいがございました」
と、ものすごくいい笑顔で言われました。磨きがい…まあ、ここまで変化してればねぇ。というかこれ、私だってわかるんだろうかと不安になってしまう。
まだ開始まで時間があるという事で、スカートに変な皺が付いたり折れ曲がったりしない様に椅子に座って待つ。少しすると、ノックの音とともに、キルギスさんと、スーザンさんが入ってきた。うわ、イケメンがきっちり正装するともう破壊力すごすぎ。どこの王子様よっていう。
「ユカ、すごく似合ってる。綺麗だ。まるで女神の様だ…」
「ありがとうございます。キルギスさんも格好いいです。でも、言いすぎじゃないですか」
「そんな事ないですよ、タカナシさん!ドレスの白に、髪色の黒がすっごく合ってます。肌も白いからかしら?」
スーザンさんが言葉でめちゃくちゃほめてくれるけど、キルギスさんはさっきほめてくれた後から百面相してる。喜んでるのは分かるけど、なんでしかめっ面?
「キルギスさん、しかめっ面してますけど、何かおかしなところありますか?」
「あ、いや…すまない、このユカの姿を他の人に見せたくなくて」
「そこはどうだ俺の嫁綺麗だろう!って自慢するとこですよ」
「うぅーん」
それはそれで恥ずかしいんだけども。でも、まあ…そういう話はよくあるわよね。うん、読み物とか創作の話で。そんな、二人があーでもないこーでもないと話しているのを時々口を挟みつつ時間をつぶす。
そうそう、この国では結婚式は二人で入場するのだとか。だからキルギスさんがここにいて、スーザンさんは私たちの後ろについてドレスの裾が引っかかったり、ドアに挟まれたりしない様に見ていてくれる係だそうで。
あっちだと…ベールガールやベールボーイがそれにあたる…のか?でもそもそもこちらはベールがないのよね…だからそうなっているんだと思うけど。
そうしてノックされて、お時間ですと外から声が掛かる。いよいよか…と、気合を入れれば…すっと目の前に手を差し出される。
「絶対に君を幸せにする」
「はい。期待してますね」
ありがとうとお礼を言うのもおかしいし、あと…キルギスさんて尽くしたい系入ってる気もするから、こう返したんだけど…あたりだったみたいですんごくいい笑顔でまかせろとか言われたら…顔がすっごく熱い。入場までに収まってくれるといいんだけど。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
176
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる