キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

新条 カイ

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5章:2つの結婚式

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 キルギスさんは、行く採集ポイントを決めると先に向かってポイント周辺の害獣や邪魔な木材を採って場を整えてくれる。そこに私が日本から転移して結界を張ってからそのまま採集を始めるという訳。
 私が日本にいる日はフェンデル領の機関に戻って活動報告をしているらしい。そして私が次に来る時に続けて採集をするのであれば、そのポイントに向かって移動する。採集せずにギルドへ納品をするのであれば、そのまま機関にとどまるという行動パターンになってるんだけど…いいのかそれで。機関って異世界の物や人を保護するのが仕事じゃないのか。
 と、松田さんに聞いたらこれが普通だから大丈夫だと太鼓判を押された。保護した人物のサポートも仕事って確かに言ってたけど、めちゃくちゃべったりでいいのか?いいの?あ、そう…

 燻製肉にスープが出来上がり、パンはキルギスさんの用意してくれた物を私が食べて、日本の総菜パンや菓子パンをキルギスさんへ渡す。食べ物類なら地球固有の食材でなければ作れるからと、松田さんから許可貰った物を持ち込んでるのよ。
 でも万が一見られたら困るから、出したらすぐ食べて証拠隠滅してるけどね。ただ…

「ユカ、このパンはすごく甘いが、中の…チョコレートと合っていてすごくいいな」
「中にジャムが入った物もありますけど、食べてみます?」
「ああ、そうだな。食べ終わったら次はそれにしよう」

 意外と甘い物もいけるキルギスさんに、この世界で流通させていいかも兼ねてるのよね。物価とか分からないから金額的に貴族向けとか庶民向けとか決めてもらってる。
 レシピもネットを探せばいくらでも出て来るけど…今渡してるのは日本のパン屋さんが作ったやつだからなぁ。そりゃおいしいでしょ。

「ユカはこういう…パン屋じゃなくてもいいが、店をやるのは考えていないのか?」
「私が作ったんじゃ、きっとこのおいしさにはならないと思いますよ?」
「いや、こちらの職人を紹介して店を作ってもいいんだが」

 ああ、なるほど…誰かに作ってもらおうとは思ってたけど、自分でお店をやってもいいのか。伝手がないからどうしようかとは思ったけど、世界は違えど職人だし、出来るのかな?一応イーストっぽい物もあるらしいし。キルギスさんが言いたいのは、レシピ提供して試作して良ければ販売、売り上げから何パーセントか貰えばいいとそういう事だろう。

「この…ジャムも、こちらの果物で作った物で合う物があれば色々な種類が作れそうだが」
「確かにそれはそうですけど…もしかして食べてみたいんですか?」

 もう一つのジャムが入った物を食べるとそう提案してくるキルギスさんだけど…もしやと思って言えば照れながらだめだろうか。なんて言って来る。
 それがなんだかかわいくて、だめじゃないと叫びそうになってしまった。あぶないあぶない。

ーーーーーーーーー

某流行病で死んでました。更新止まってしまってすみません(@_@)
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新作はじめました。過去作の主人公の男二人がなんかいちゃいちゃするやつです。片方女として転生してますけども。↓↓↓
TS転生∞:何度も生まれ変わり、能力を求められるのは

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