キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

4章：偽装結婚を提案されました

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　そうして休みの今日はリュリュクスへと来ている。キルギスさんに各ギルドの仕事内容と、実際働くとしたらどうしたらいいかを聞けば。

「そう、だな。受付はよく女性がやっていたりするが…計算が得意であれば、受付内容の金額を決めたり、ギルドの収支を算出する事も出来そうだが…こちらとあちらで書式や計算方法が違う可能性もある」
「計算方法はもちろんですが、数字の…文字が違う可能性もあるんですよね。その辺りも教えていただかないといけないのと…そもそも、あちらの世界ですと計算機とかそういう便利な道具があるので…」

　そこなのよね～PCなんてもちろんないだろうし。そういう機械的な物がもしかしたらあるかもしれないけど、扱い方を学ばないといけないし、簡単にはいかないわよね。そういう事も分かったうえで、聞いてみたけど難しそうな顔をしてる。

「最初は受付から初めて、徐々に移行する事も出来るんだが…」
「受付だと、時々変な人もいるんですよね…」
「変な人、ですか？」

　スーザンさんが言う変な人というのは、ハンターギルドなら討伐証明部位だけ受付で提示すればいいのに、死体まるまる出す人がいたりするらしい。薬師ギルドだと、専門的な知識が必要でその知識を延々話す人とか。海運や建築だと、荒々しい人が多いとか。

「一応そういう者に対応する専門もいるが、すぐに対応を変わって貰えるかわからんし、俺としては心配だからあまりおすすめしたくはない」
「そう、ですか…大変なんですね」

　そこらへんは日本でも似たようなものだとは思うけども…こっちの世界の荒々しいがどんな感じなのかわからないし。

「まずはハンターギルドに登録へ行こう。しばらく俺が付いているし、簡単な物から試していこう」
「はい…お願いします」

　うーん、どっちにしろ最初はおんぶにだっこ状態になるのは仕方ないか。日本とこっちでは常識も違うしね…この年になってから新たな常識や生活様式を頭に入れることになるなんて普通思わないわよ。


　ということで、ハンターギルドへと登録に来ました。が、細かい説明はキルギスさんがするというので、本当に登録だけ…名前と所在地、私の場合保護者としてキルギスさんは勿論、領主様の名前までキルギスさんの手で書き込まれましたけど。
　ハンターギルドから機関へと戻る途中のカフェで、軽食とお茶を取りながら説明をしてくれるとの事で、パスタを頼みましたけど。味付けは塩だけだけど、ベーコンとキノコが入っているそうで楽しみ。お茶は無難に紅茶にしました。ハーブティーもあったけど、味が想像つかなかったから。

「さて…まず、どうして両親の名前を書いたかなんだが…何かあった時の後ろ盾はあった方がいい。俺でもいいんだが少し弱いしな。あと、登録時に書いておいた方がギルドもユカを侮ったりしないだろうからな」
「侮るって…そんな事あるんですか？」
「人によってはな。女性はな、力がないからと依頼受諾させてくれないとかな」

　えぇ…それだけで？？あーでも、女性軽視があるってことか。後は、能力が分からない、実績がないという事で最初は侮られるのは仕方ないのだとか。それらを表すのが、ランクという物らしい。とはいえ、戦闘能力がある事を示すと多少は優遇してくれるそうで、戦闘試験を受けるのも一つの手だそうで。

「松田は…一応魔法の矯正が済んだらすぐさま試験を受けてたがな」
「え、そうなんですね。結果はどうだったんですか？」
「結界でがっちりガードした上で、攻撃魔法を放って試験官を愕然とさせていたよ…」

　松田さん～～～！本当になにしてるんですか！