キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

4章：偽装結婚を提案されました

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　私の両親への挨拶が済んで、今度は松田さんのご両親、なんだけれど…北海道という事で距離が離れてるから一泊二日で行けるわけもなく…仕事を辞めてから行くことに。一応松田さんが、結婚したい人がいる事と、挨拶は長期休みの時か、退職してからという話をしてもらっている。
　とはいえ、ご両親はどうやってそんな離れた子と知り合ったのかとめちゃくちゃ詰められたらしい。出会いとかは、仕事の関係で東京に出た時に一目ぼれしてっていう事で濁してるんだけどね。どっちが、とかどうやってアタックして付き合う事になったのか、とか…一目ぼれって性格やら相性はどうなのとか…まあ、色々聞かれたらしいけど。そこは私の両親にも話した内容で濁してるけど…偽装とはいえ段々ルシーさんに引け目を感じると松田さんに言えば。

「なんか高梨さんって、同郷の仲間って感じなんだよね～友達感覚っていうか、パーティーメンバーというか。だから助け合いだと思ってもらえれば」
「助け合い…最近ご両親から聞かれて困ってるとは言ってましたけど…」
「そうなんだよね～最近は独身のままっていうのも多くなってるけど、それはそれって感じだからね。だから高梨さんの存在がラッキーだなって。これさえ乗り切ればあとは会社を退職するだけだし…理由は転職するとかでもいいと思うしね。退職するまで籍入れなくてもいいし」

　あーそっか、会社ならそれもありなのか。趣味のワークショップを開くとか、やったことない仕事をやりたいとかも理由としてあるもんね。
　そうだ、以前考えたことを聞いておこう。そう考えて、向こうでハロワっぽい所はあるのかを聞けば。

「うーん、そういう所はないかな。どっちかっていうと働きたい所に直接打診したり、あとは口利きが多いかな。親の知り合いで～とか、いつも行ってる店で人足りてないから～とか。あとはハンターギルドとか、薬師ギルドとか…ギルドが斡旋かな。ある意味ハロワで業種を狭めた感じになるのかな」
「なるほど、結構大変ね…」
「ハンターギルドが結構広い範囲でカバーしてる感じだけどね～お手伝いとか荷運びなんかも依頼来たりするよ」
「え、ハンターっていうから、てっきり獣退治とか採集系とばかり思ってましたけど」
「まあでも、薬師ギルドに荷運びとか困りごとを持ち込むよりはおかしくないでしょ。たまーに薬を運ぶための人員募集とかが薬師ギルドに依頼があるらしいけど、ハンターギルドに回して来るよ」

　薬師ギルドでそのような依頼を受ける人はいないだろうと判断して、ハンターギルドに流れてくるのだとか。と、すると、どんなギルドがあるのか聞いた方がいいのかな。
　
「ちなみにギルドって他にもあるんですか？」
「あ、そうだね。ハンターギルド、薬師ギルド意外だと、商業ギルド、海運ギルド、建築ギルド…他にもあったかな…キルギスさんに確認してみるといいけど、こう上げると結構あるねぇ」

　専門技術のギルドがそれぞれある感じかな？どんな仕事があるのか確認は必要だけど、ある意味ハロワだなぁ。これなら仕事探すのも困らないかもと、少しだけほっとした。だって、貰うばかりで返せないのは、嫌だからね。