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4章:偽装結婚を提案されました
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あの後も、魔法が得意であればそれを活用した仕事もあるとも言われたけど、まず魔法をどうやって発動するのか、そのあたりも習わないといけないだろうし。という事で、ひとまず日本に戻ってきました。
「そういえばまだ松田さん式魔法の発動の仕方とか、あっちに転移する時の座標の出し方とか、色々聞かなきゃいけないこともあるんだよなぁ」
と、つぶやいてしまう。松田さん式魔法の発動の仕方とは、イメージ力だ!とか原子がどうとかそういう話を詳しく聞く事なんだけど…さすがに勝手に魔法を発動してケガしたら怖いのと、周りの被害がどうなるかわからないという事から、先延ばしになってる。
松田さん式は…キルギスさんが少し、被害の方を知ってる位で、どうして発動するのかなんかは伝えていないのだそうで、だから機関では魔法の話ができないらしい。だから日本で話すか、許可をもらったうえで、機関のあの部屋で結界を張って完全に外から見えない聞こえない状態にするしかないらしいけど…キルギスさんが怖いから、日本でするしかないらしい。
とはいえ、通話も怖いから実際会って話す方がいいとの事。一応事務所用意するとか言ってたけど、いつになるやら。
と、考えていたら。
「結婚しよう」
と、言われてぽかんとしてしまった。いや、事務所をどうするかっていう話のはずでは?と、つっこめば。
「ごめん、端折りすぎた。前もちらっと言ったと思うんだけど、偽装結婚しよう。そして家を買うなり借りるなりすればいいかなって。俺のこっちでの仕事は通話とネット回線あればなんとでもなるしね。東京でもいいし、北海道でもいいし…先々を考えると海外のほうがいいかなぁ」
「えっと…まったくもって理解できてないんですけど」
「いや、ほら、高梨さんもご両親からなんか言われない?」
うーん。なくはないけど、そこまでじゃないなぁ…って、そういう事じゃなくてね。
「海外って、どういうことなんですか?」
「だってさ、考えてみなよ。もし向こうでキルギスさんと結婚するとしてさ」
「…するとは言ってませんけど」
「まあ、ほら、そこは置いといて」
…まあ、可能性はなくはないからいいけども。
「結婚して子供ができたとして、妊娠中に転移とか影響どうなのかわからないし、おそらく子供は転移できないと思うんだよね。そうすると向こうで産むことになるんだけど…下手に日本だと向こうにいる間に家に押しかけ…っていうのも変だけど、まあ遊びに来たとか行くとかそういう事が発生するかなーって考えるとさ。まあ、それを言ったら海外だって行こうと思えば行けるわけだけど、頻度はさすがに、ねぇ?」
ううむ。確かにそれは言えてる…
「まあ、こっちで俺と偽装結婚したとして、子供は作らない方針とか言ってごまかせばいいし。妊娠中は向こうにずっといればいいし、忙しいからとか言って文字のやり取りだけにすればなんとかごまかせるかなって。まあ、文字のやり取りを俺が覚えて高梨さんに伝えるっていう大仕事になる訳だけど、こればっかりはしょうがない。だんだんフェードアウトできればいいんだけどね」
うーん。特に両親とべったりってわけでもないけど、いきなり話せなくなるというのもちょっとなぁ。とは思うし。まあ、小説なんかだといきなり転移してとか、死んでとかあるみたいだから、幸いな事なんだろうけども。
「ということで、結婚して家借りるか買うかしよう」
…うん、理解できたけどぶっとびすぎて何も言えなくなるよね。
「そういえばまだ松田さん式魔法の発動の仕方とか、あっちに転移する時の座標の出し方とか、色々聞かなきゃいけないこともあるんだよなぁ」
と、つぶやいてしまう。松田さん式魔法の発動の仕方とは、イメージ力だ!とか原子がどうとかそういう話を詳しく聞く事なんだけど…さすがに勝手に魔法を発動してケガしたら怖いのと、周りの被害がどうなるかわからないという事から、先延ばしになってる。
松田さん式は…キルギスさんが少し、被害の方を知ってる位で、どうして発動するのかなんかは伝えていないのだそうで、だから機関では魔法の話ができないらしい。だから日本で話すか、許可をもらったうえで、機関のあの部屋で結界を張って完全に外から見えない聞こえない状態にするしかないらしいけど…キルギスさんが怖いから、日本でするしかないらしい。
とはいえ、通話も怖いから実際会って話す方がいいとの事。一応事務所用意するとか言ってたけど、いつになるやら。
と、考えていたら。
「結婚しよう」
と、言われてぽかんとしてしまった。いや、事務所をどうするかっていう話のはずでは?と、つっこめば。
「ごめん、端折りすぎた。前もちらっと言ったと思うんだけど、偽装結婚しよう。そして家を買うなり借りるなりすればいいかなって。俺のこっちでの仕事は通話とネット回線あればなんとでもなるしね。東京でもいいし、北海道でもいいし…先々を考えると海外のほうがいいかなぁ」
「えっと…まったくもって理解できてないんですけど」
「いや、ほら、高梨さんもご両親からなんか言われない?」
うーん。なくはないけど、そこまでじゃないなぁ…って、そういう事じゃなくてね。
「海外って、どういうことなんですか?」
「だってさ、考えてみなよ。もし向こうでキルギスさんと結婚するとしてさ」
「…するとは言ってませんけど」
「まあ、ほら、そこは置いといて」
…まあ、可能性はなくはないからいいけども。
「結婚して子供ができたとして、妊娠中に転移とか影響どうなのかわからないし、おそらく子供は転移できないと思うんだよね。そうすると向こうで産むことになるんだけど…下手に日本だと向こうにいる間に家に押しかけ…っていうのも変だけど、まあ遊びに来たとか行くとかそういう事が発生するかなーって考えるとさ。まあ、それを言ったら海外だって行こうと思えば行けるわけだけど、頻度はさすがに、ねぇ?」
ううむ。確かにそれは言えてる…
「まあ、こっちで俺と偽装結婚したとして、子供は作らない方針とか言ってごまかせばいいし。妊娠中は向こうにずっといればいいし、忙しいからとか言って文字のやり取りだけにすればなんとかごまかせるかなって。まあ、文字のやり取りを俺が覚えて高梨さんに伝えるっていう大仕事になる訳だけど、こればっかりはしょうがない。だんだんフェードアウトできればいいんだけどね」
うーん。特に両親とべったりってわけでもないけど、いきなり話せなくなるというのもちょっとなぁ。とは思うし。まあ、小説なんかだといきなり転移してとか、死んでとかあるみたいだから、幸いな事なんだろうけども。
「ということで、結婚して家借りるか買うかしよう」
…うん、理解できたけどぶっとびすぎて何も言えなくなるよね。
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