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2章:日本へ戻ってきました
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『実は俺、あっちで結婚してて』
と、爆弾発言に一瞬頭が真っ白になったわ。
「結婚…」
『ちゃんとキルギスさん公認だから、問題ないよ。道具屋の娘なんだけど、たまたま仕入れに出てたおやじさんを助けたのがきっかけでさ。金髪碧眼で、そばかすがあるけどそこがまた可愛くて』
惚気が始まりました…立地が余りよくなくて、知る人ぞ知る、というお店だったらしい。品揃えも品質もいいのに、それが災いして経営がカツカツで、おやじさん自ら仕入れにしかないといけなかったのだとか。
その偶然の出会いと、お店までおやじさんを送ったその場でひとめぼれしたそうで。おい、ひとめぼれってNGワードじゃないのか。
『いや、ほんと、大丈夫だって。ちゃんとキルギスさんに報告して、問題ないって言われたから!』
ハニートラップではないというお墨付きなら、いいのかな。
『だからまあ、モノ自体はいいからさ。自分が使う物はそのお店で揃えるのは当然として、他の知り合いと一緒に行動した時に、なんていうの、宣伝みたいな事してこっそり助けてた。…後はもう、ものすっごくアタックした。キルギスさんにも身分保障して貰ったりしてさぁ』
向こうの世界では、ハンターとして活動しているそうで、そのアタックするようになった時期はそこそこ名前が知れ渡るようになっていた事も良かったのだという。
『まあ…おやじさんの心証もよかったってのもあるけどね。ほら、助けたから』
しかも困った人を助ける精神を発揮したらしく、それもよかったんだろうと笑う。
『民宿やってた影響もあるんだろうねぇ。小さいながらも手伝ってたから、愛想よくするのが板についてるっていうか。あとそうやってるとお客さんからお小遣いもらえるしね~』
…確かに、子供に愛想よく身の回りの事して貰ったら、お小遣い上げたくなるだろう。おもてなしってやつか…
『そんな訳で、あっちではいいんだけど…こっちでは結婚しろとか言われる訳で』
「…言われるでしょうね」
『でもほら、あっちで結婚してるとは言えない訳で』
「そうですね」
『ということで、もしキルギスさんと結婚するなら、こっちで偽装結婚すればいいんじゃないかなーと』
おいいいぃ!?話が飛躍しすぎじゃないですかね!?
「キルギスさんと結婚したいとは一言も言ってませんが!?」
『あ、うん。そうだね。ただほら、優良物件だし』
「向こうにまた行くとは言ってませんが」
『魔法とか全く興味なし?』
「あると便利だなとは思いますけど…不自由してませんし」
あのレベルの男性とお知り合いになる機会なんて、今後もないとは思う。もったいないとは思うけど…キルギスさんの仕事柄、どこに行くか分からないしね。うぅ…あの環境は無理…
『高梨さんのスキル活用すれば、すっごく助かると思うんだよね』
バレるとやばいけど。って、その一言が怖いんじゃない!
『キルギスさんの仕事って、山の中とか海とか行く訳じゃない?で、さ。言われてないかもしれないけど、俺たちって、こっちからあっちに行く時って、結構場所選べるんだよね』
「はい?」
『あ、やっぱり言われてないか。俺が見つけたんだけどね』
向こうの世界で魔法を使っていて、気が付いたのだとか。その法則はキルギスさんにも伝えたらしいけど…
『こっちの人間て、地図を経度緯度で表す…のは、分かる?』
「一応は…」
『あっちでもそれが使えるっていうか…魔法陣覚えさせられたでしょ。あれ。その経度緯度を示す文言なんだよ』
だから、その経度緯度がどこなのか分かれば、どうにでも出来る、という事らしい。
『一度こっちに戻らないといけないから一手間掛かるけど、転移し放題なんだよ、俺たち』
「…それ、危険なのでは」
『うん、キルギスさんにも他には言うなって口止めされたね♪』
…か、軽いな、おい…だから、キルギスさんの力になれれば助かるんじゃないかな。と言われるけど、うーん。
『そうそう、あっちの世界、意外と魔法の概念が、俺からすると結構緩んだよね…恐ろしい位に』
やろうと思えば、魔王になれちゃうよ。と、恐ろしい事言わないで欲しい。
と、爆弾発言に一瞬頭が真っ白になったわ。
「結婚…」
『ちゃんとキルギスさん公認だから、問題ないよ。道具屋の娘なんだけど、たまたま仕入れに出てたおやじさんを助けたのがきっかけでさ。金髪碧眼で、そばかすがあるけどそこがまた可愛くて』
惚気が始まりました…立地が余りよくなくて、知る人ぞ知る、というお店だったらしい。品揃えも品質もいいのに、それが災いして経営がカツカツで、おやじさん自ら仕入れにしかないといけなかったのだとか。
その偶然の出会いと、お店までおやじさんを送ったその場でひとめぼれしたそうで。おい、ひとめぼれってNGワードじゃないのか。
『いや、ほんと、大丈夫だって。ちゃんとキルギスさんに報告して、問題ないって言われたから!』
ハニートラップではないというお墨付きなら、いいのかな。
『だからまあ、モノ自体はいいからさ。自分が使う物はそのお店で揃えるのは当然として、他の知り合いと一緒に行動した時に、なんていうの、宣伝みたいな事してこっそり助けてた。…後はもう、ものすっごくアタックした。キルギスさんにも身分保障して貰ったりしてさぁ』
向こうの世界では、ハンターとして活動しているそうで、そのアタックするようになった時期はそこそこ名前が知れ渡るようになっていた事も良かったのだという。
『まあ…おやじさんの心証もよかったってのもあるけどね。ほら、助けたから』
しかも困った人を助ける精神を発揮したらしく、それもよかったんだろうと笑う。
『民宿やってた影響もあるんだろうねぇ。小さいながらも手伝ってたから、愛想よくするのが板についてるっていうか。あとそうやってるとお客さんからお小遣いもらえるしね~』
…確かに、子供に愛想よく身の回りの事して貰ったら、お小遣い上げたくなるだろう。おもてなしってやつか…
『そんな訳で、あっちではいいんだけど…こっちでは結婚しろとか言われる訳で』
「…言われるでしょうね」
『でもほら、あっちで結婚してるとは言えない訳で』
「そうですね」
『ということで、もしキルギスさんと結婚するなら、こっちで偽装結婚すればいいんじゃないかなーと』
おいいいぃ!?話が飛躍しすぎじゃないですかね!?
「キルギスさんと結婚したいとは一言も言ってませんが!?」
『あ、うん。そうだね。ただほら、優良物件だし』
「向こうにまた行くとは言ってませんが」
『魔法とか全く興味なし?』
「あると便利だなとは思いますけど…不自由してませんし」
あのレベルの男性とお知り合いになる機会なんて、今後もないとは思う。もったいないとは思うけど…キルギスさんの仕事柄、どこに行くか分からないしね。うぅ…あの環境は無理…
『高梨さんのスキル活用すれば、すっごく助かると思うんだよね』
バレるとやばいけど。って、その一言が怖いんじゃない!
『キルギスさんの仕事って、山の中とか海とか行く訳じゃない?で、さ。言われてないかもしれないけど、俺たちって、こっちからあっちに行く時って、結構場所選べるんだよね』
「はい?」
『あ、やっぱり言われてないか。俺が見つけたんだけどね』
向こうの世界で魔法を使っていて、気が付いたのだとか。その法則はキルギスさんにも伝えたらしいけど…
『こっちの人間て、地図を経度緯度で表す…のは、分かる?』
「一応は…」
『あっちでもそれが使えるっていうか…魔法陣覚えさせられたでしょ。あれ。その経度緯度を示す文言なんだよ』
だから、その経度緯度がどこなのか分かれば、どうにでも出来る、という事らしい。
『一度こっちに戻らないといけないから一手間掛かるけど、転移し放題なんだよ、俺たち』
「…それ、危険なのでは」
『うん、キルギスさんにも他には言うなって口止めされたね♪』
…か、軽いな、おい…だから、キルギスさんの力になれれば助かるんじゃないかな。と言われるけど、うーん。
『そうそう、あっちの世界、意外と魔法の概念が、俺からすると結構緩んだよね…恐ろしい位に』
やろうと思えば、魔王になれちゃうよ。と、恐ろしい事言わないで欲しい。
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