キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

新条 カイ

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1章:癒しを求めたはずが

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「おい、どうした。大丈夫か?」
「あ、いえ…モンダイナイデス」

 いまだに目の前にアイテムボックスというウインドウ出てますけど。握りしめたままの枝を、そのウインドウへ入れれば、一瞬で消えて、ウインドウへ『木の枝×1』とでましたよ…まさかと思おうけど、その日本人もこのタイプなのか…?だからさっきのあの説明だったのか?

「無事収納出来たようだが…どうした。茶が入ったから、飲め」
「アリガトウゴザイマス…いえ、想像より驚いてしまったもので」

 遠い目をしていたのだろう。心配そうにカップを渡されて、お茶を口にする。もうね、なんていうか、考えるだけでウインドウ出て来るから邪魔でしょうがない。考えない様にしよう。うん。
 …スキル、日本でも使えるって言ってた…よね。日常生活で、このウインドウ出てきたら叫びそう。いや、そもそも日本に戻ったら、存在自体忘れるかもね。今までそんなモノなかったわけだし。

「…問題なく収納出来たようだし、今度は取り出せるかどうかなんだが、出来そうか?」
「ええ…このように」

 アイテムボックスというウインドウだから、インベントリではなくアイテムボックスという単語を考えれば、ウインドウが表示される。そこから『木の枝×1』に触れるようにすれば、木の枝が出る。それを確認したキルギスさんは、問題ないな。と満足そうに笑う。

「では、預かっていたあのバックを返そう。今ここには人の気配はないが、出来ればすぐにしまって欲しい」

 見た目がこの世界にはない物なのだと言う。万が一見られたとしても、異世界から落ちて来た物だとしてもいいらしいけれど。そうなると、私に返すことができなくなるからだと言う。
 キルギスさんが出したそのリュックを、すぐさまアイテムボックスへと収納して、『高梨由香所有マジックバック×1』となっているのを確認…ぇ…

「………」
「なんだ、どうかしたか?」
「イエ、ナンデモナイデス」

 事案が発生している様な気がしないでもない。アイテムボックスにマジックバックが収納されているっていうか、なんでマジックバックとかいう名称がついているのよ!?
 聞いた方がいいんだろうけど、なんかこれ、帰れなくなる可能性高いから黙っておこう。なんだったら、日本に帰ってから、その日本人に聞けばいいし。うん、強引に連れていけないはず。普通は持ち物とか持ち込めないって言ってたもんね!

「ちなみに、かなり大きな荷物だったかと思うんだが…どこかへ行く途中だったのか?」
「そ、そうですね…キャンプに」
「キャンプ…」

 ちょっとこのままでいると気になってしょうがないから、キャンプとはなんぞやという話から、せっかくなのでこの世界でのやり方なんかを見せて貰う事にした。
 うん、知らぬ存ぜぬで行きます。
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新作はじめました。過去作の主人公の男二人がなんかいちゃいちゃするやつです。片方女として転生してますけども。↓↓↓
TS転生∞:何度も生まれ変わり、能力を求められるのは

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