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1章:癒しを求めたはずが
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さて、お腹も落ち着いた頃に、先にお風呂に入る事に。昨日もスーザンさんと一緒に入ったけど、こっちの世界では、湯着という物があって、それを着てお風呂にはいるのだとか。身体を洗うのは、生活魔法で済ませて湯船に浸かるだけだとか…ある意味ハイテク…!
生活魔法については、王都に向かう道中で使えると便利ということで、スーザンさんに身体は勿論身の回りの物を綺麗にするクリーンの魔法を教えて貰いました。一応ね、使えるかどうか調べてからの方がいいって事で、昨日はかけて貰いましたよ。
そして…クリーンに関しては。
『水の精霊よ、我が身を清めたまえ』
で、終了。え、魔力の流れがどうとか、そういうのは?
「余り深く考えない方が良いわ。お風呂でゆっくりしながら話してあげるから」
という事で、さっとかけ湯だけして、お風呂湯船へ。露天風呂よ露天風呂。湯着も濃い藍色で、水着替わりな感じなので、見られても恥ずかしくないという事らしい。
それと、お湯を張るのは生活魔法で出せるからいいけれど、排水が大変という事で、外なのだとか。あとは作りやすさと管理のしやすさらしい。
「一応、精霊という高等な生物なのか、神様なのか…みえないだけで居るっていう解釈の元、魔法を使ってるんだけど…研究するのは、言葉遊びな所があるのよね。なんの言葉がどう作用してそういう現象になるのか、っていうのがさっぱり分からない魔法もあるくらいで」
すっごいふんわりしてるわね。精霊なのか神様なのかすら分からない状態で魔法が使えるとは。だからなのかな、日本人が無双してるの。これ、本当にその日本人に話を聞きたくなるわ。ただ…この世界に残る気は…ない、はず…
「魔力量が多いとか、少ないとかもあるんだけど、じゃあ多い人と少ない人は何が違うのか、とか…魔法の行使に得意不得意もあるんだけど、その違いは?とか…考えるときりがないから、私達一般人は、公表されてる呪文を考えないで使ってる所があるのよね」
不得意で、もし発動しなかったとしても暴発するとかそう言ったことはないのだとか。
ただ…過去、この世界に来て魔力を暴走させて爆発させたのは…と、考えてしまう。この世界で生まれた人でも、発生する可能性はあるけれど、ただその前にストッパーが利くのだとか。
この世界の何もかもを恨んでいればまた別かもしれないけれど、それでも生まれて育ったこの世界を、地域を、壊してしまっていいのか?と考えるものなのだとか。
「そう言われれば…他の世界から来たなら、躊躇しないかもしれませんね」
「そういうこと」
それでも、人の命を奪う事を考えたら留まれそうなんだけど…日本人には無理。いや、私には無理。他の人は分からないしね、うん。
お風呂を上がって、着替えてから食堂へと向かった。キルギスさんが、あの所長さんと一緒になにやら飲んでいたようで、テーブルにはお酒のボトルに、摘まみなのかナッツやチーズ、サラミ…なんかもある。
スーザンさんに言われるままにキルギスさんの隣へと座る。夕食はうどんがあったから、少なめにしてもらった。
「風呂に入ってから来たのか。髪が少し濡れてるな…」
「っ、ありがとうございます」
隣へと座れば、キルギスさんに頭に手を翳されたかと思ったら…ふわり、と温かい風が吹いて、髪が乾いた…みたい。こういうのすら魔法なのか。
「今のも生活魔法の一種なんですか?」
「こいつの場合は膨大な魔力にものいわせて魔法をコントロールしているだけだよ」
「所長、それはちょっと違うと何度も言っているでしょう」
んん…ただ呪文を唱えるだけではない、と?スーザンさんを見れば、困ったように笑ってる。
「たまにこういう、研究者気質の人間もいてね…思いもつかない事をするやつもいるんだよ…」
そう言って、遠い目をしてしまうスーザンさんと、その所長さん。
「感覚的なもので、人に教える事が難しくて…」
あれか、やったらできちゃった、っていうタイプなのか、元々天才的ななにかなのか、どっちだろうか。
生活魔法については、王都に向かう道中で使えると便利ということで、スーザンさんに身体は勿論身の回りの物を綺麗にするクリーンの魔法を教えて貰いました。一応ね、使えるかどうか調べてからの方がいいって事で、昨日はかけて貰いましたよ。
そして…クリーンに関しては。
『水の精霊よ、我が身を清めたまえ』
で、終了。え、魔力の流れがどうとか、そういうのは?
「余り深く考えない方が良いわ。お風呂でゆっくりしながら話してあげるから」
という事で、さっとかけ湯だけして、お風呂湯船へ。露天風呂よ露天風呂。湯着も濃い藍色で、水着替わりな感じなので、見られても恥ずかしくないという事らしい。
それと、お湯を張るのは生活魔法で出せるからいいけれど、排水が大変という事で、外なのだとか。あとは作りやすさと管理のしやすさらしい。
「一応、精霊という高等な生物なのか、神様なのか…みえないだけで居るっていう解釈の元、魔法を使ってるんだけど…研究するのは、言葉遊びな所があるのよね。なんの言葉がどう作用してそういう現象になるのか、っていうのがさっぱり分からない魔法もあるくらいで」
すっごいふんわりしてるわね。精霊なのか神様なのかすら分からない状態で魔法が使えるとは。だからなのかな、日本人が無双してるの。これ、本当にその日本人に話を聞きたくなるわ。ただ…この世界に残る気は…ない、はず…
「魔力量が多いとか、少ないとかもあるんだけど、じゃあ多い人と少ない人は何が違うのか、とか…魔法の行使に得意不得意もあるんだけど、その違いは?とか…考えるときりがないから、私達一般人は、公表されてる呪文を考えないで使ってる所があるのよね」
不得意で、もし発動しなかったとしても暴発するとかそう言ったことはないのだとか。
ただ…過去、この世界に来て魔力を暴走させて爆発させたのは…と、考えてしまう。この世界で生まれた人でも、発生する可能性はあるけれど、ただその前にストッパーが利くのだとか。
この世界の何もかもを恨んでいればまた別かもしれないけれど、それでも生まれて育ったこの世界を、地域を、壊してしまっていいのか?と考えるものなのだとか。
「そう言われれば…他の世界から来たなら、躊躇しないかもしれませんね」
「そういうこと」
それでも、人の命を奪う事を考えたら留まれそうなんだけど…日本人には無理。いや、私には無理。他の人は分からないしね、うん。
お風呂を上がって、着替えてから食堂へと向かった。キルギスさんが、あの所長さんと一緒になにやら飲んでいたようで、テーブルにはお酒のボトルに、摘まみなのかナッツやチーズ、サラミ…なんかもある。
スーザンさんに言われるままにキルギスさんの隣へと座る。夕食はうどんがあったから、少なめにしてもらった。
「風呂に入ってから来たのか。髪が少し濡れてるな…」
「っ、ありがとうございます」
隣へと座れば、キルギスさんに頭に手を翳されたかと思ったら…ふわり、と温かい風が吹いて、髪が乾いた…みたい。こういうのすら魔法なのか。
「今のも生活魔法の一種なんですか?」
「こいつの場合は膨大な魔力にものいわせて魔法をコントロールしているだけだよ」
「所長、それはちょっと違うと何度も言っているでしょう」
んん…ただ呪文を唱えるだけではない、と?スーザンさんを見れば、困ったように笑ってる。
「たまにこういう、研究者気質の人間もいてね…思いもつかない事をするやつもいるんだよ…」
そう言って、遠い目をしてしまうスーザンさんと、その所長さん。
「感覚的なもので、人に教える事が難しくて…」
あれか、やったらできちゃった、っていうタイプなのか、元々天才的ななにかなのか、どっちだろうか。
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