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終話:結婚式をして、それから
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レイから、いつもの食事をとる部屋へ行く様に言われてそうしたけれど…部屋に入れば、軽い飲み物や食べ物が用意されていたわ。
「これ…」
「ええ。パーティー会場でご用意している物です。多少時間はかかりますが…ルーヴェリア様達もこちらへ来てゆっくりなさるそうなので」
そう言われれば、そうよね。すぐ下がるとラクシュ様が言ってたものね。でも…
「パーティー会場と比べたら、寂しくないかしら…」
「そこはぬかりありません。料理は温かい物もございますので、いらっしゃいましたらご用意しますし、一族が王都に揃っていますので、楽団や曲芸を披露できますし、なんなら当主に演奏してもらえばいいのでは」
言われてみればそうね。一度だけ少し聞かせていただいたけれど、なんだかんだで夜しか二人っきりにならないものだから機会がなくて。
「そういえばルーヴェリア様は何か楽器はなさるのかしら」
「………」
なによその何とも言えない笑い顔は。ひきつったような、笑い方と言うかね。
「一応、当主と同じようにフルートをなさるのですが…楽譜を無視して吹くので」
下手とはまた違うらしい。きちんと楽譜通りに吹けば、上手いらしいけれど…勝手に変えてしまうから、皆と合わせられないのだという。ただ…
「それでも上手い事合わせてしまう当主がいるので、矯正できずにいまして」
もうほんと、ラクシュ様は…と、感心するべきか呆れるべきか迷うわね。
料理は手を付けず、飲み物だけ飲みながら、楽団や曲芸を出来る人達がどれくらいでこれるのか、どういったものを演奏、披露できるのかを聞いた。流石にピアノや、大型の楽器だと運ぶのが難しいという事で、フルートやクラリネット、バイオリン辺りだという。曲芸はなんでも大丈夫という事だったけれど。
「ピアノは確かに難しいけれど…運べる物でもだめなんですの?」
「それらを演奏できる者でしたら、パーティー会場にいっていますね。後は私共の様にメイドや侍従等で潜むものばかりなので」
邪魔になります。と、にこりと笑ってレイは言う。邪魔って…随分とぶっちゃけた言い方するわね。
「ただ…ルーヴェリア様がこちらへ呼ぶ事は可能ではあるのですが」
「何か問題でもございますの?」
「正式に要請すれば可能、という理由ですので…手続きをする手間が。当主が先んじて申請していればいいのですが」
わたくしの結婚式の準備で分からないという。分かりそうな人がいればいいのですが。とレイが零すけれど、ドアがノックされて、ラクシュ様の傍付の人が入って来たわね。
「ルーヴェリア様達が会場から下がられましたので、そろそろこちらへと参りますので」
料理や飲み物に不足がないか見に来たのだという。そういえばワインやお酒の類がないけれど、それらもこれから用意するのだとか。ラクシュ様から、わたくしがもし間違えて飲んでしまったら、酔って眠ってしまうと困るという話らしい。
「…間違えて飲むかしら」
「逃げる口実にはできますね。ただ…私共が後程当主から叱られますが」
叱られ…それは流石にかわいそうだわ。それに…きちんと、ジョセフィーヌ様達にお祝いを言いたいもの。
「これ…」
「ええ。パーティー会場でご用意している物です。多少時間はかかりますが…ルーヴェリア様達もこちらへ来てゆっくりなさるそうなので」
そう言われれば、そうよね。すぐ下がるとラクシュ様が言ってたものね。でも…
「パーティー会場と比べたら、寂しくないかしら…」
「そこはぬかりありません。料理は温かい物もございますので、いらっしゃいましたらご用意しますし、一族が王都に揃っていますので、楽団や曲芸を披露できますし、なんなら当主に演奏してもらえばいいのでは」
言われてみればそうね。一度だけ少し聞かせていただいたけれど、なんだかんだで夜しか二人っきりにならないものだから機会がなくて。
「そういえばルーヴェリア様は何か楽器はなさるのかしら」
「………」
なによその何とも言えない笑い顔は。ひきつったような、笑い方と言うかね。
「一応、当主と同じようにフルートをなさるのですが…楽譜を無視して吹くので」
下手とはまた違うらしい。きちんと楽譜通りに吹けば、上手いらしいけれど…勝手に変えてしまうから、皆と合わせられないのだという。ただ…
「それでも上手い事合わせてしまう当主がいるので、矯正できずにいまして」
もうほんと、ラクシュ様は…と、感心するべきか呆れるべきか迷うわね。
料理は手を付けず、飲み物だけ飲みながら、楽団や曲芸を出来る人達がどれくらいでこれるのか、どういったものを演奏、披露できるのかを聞いた。流石にピアノや、大型の楽器だと運ぶのが難しいという事で、フルートやクラリネット、バイオリン辺りだという。曲芸はなんでも大丈夫という事だったけれど。
「ピアノは確かに難しいけれど…運べる物でもだめなんですの?」
「それらを演奏できる者でしたら、パーティー会場にいっていますね。後は私共の様にメイドや侍従等で潜むものばかりなので」
邪魔になります。と、にこりと笑ってレイは言う。邪魔って…随分とぶっちゃけた言い方するわね。
「ただ…ルーヴェリア様がこちらへ呼ぶ事は可能ではあるのですが」
「何か問題でもございますの?」
「正式に要請すれば可能、という理由ですので…手続きをする手間が。当主が先んじて申請していればいいのですが」
わたくしの結婚式の準備で分からないという。分かりそうな人がいればいいのですが。とレイが零すけれど、ドアがノックされて、ラクシュ様の傍付の人が入って来たわね。
「ルーヴェリア様達が会場から下がられましたので、そろそろこちらへと参りますので」
料理や飲み物に不足がないか見に来たのだという。そういえばワインやお酒の類がないけれど、それらもこれから用意するのだとか。ラクシュ様から、わたくしがもし間違えて飲んでしまったら、酔って眠ってしまうと困るという話らしい。
「…間違えて飲むかしら」
「逃げる口実にはできますね。ただ…私共が後程当主から叱られますが」
叱られ…それは流石にかわいそうだわ。それに…きちんと、ジョセフィーヌ様達にお祝いを言いたいもの。
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