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結婚式準備
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ピクニック、基、魔物狩りに行くという話だけれど、
「魔術も使えますのでね。結界で安全性は確保します」
と、ラクシュ様がおっしゃるので、それなら、という事で行く事に。レイの結界も目の当たりにしていたから、ね。
ルーヴェリア様の妃様達も、みなさん参加するそうで、翌朝早くからお弁当を用意したわ。いろんな料理をみなさんで作ったから、ちょっと楽しかったわ。
料理をしながら、魔物狩りをしている間、わたくしたちはどうするのか、という話になったわ。だから、わたくしはレース編みか、縫物を。ジョセフィーヌ様は絵を描く道具を持って行く事に。剣が得意なお妃様も、魔力量が少ない物の、魔術が得意なお妃様もいらっしゃるから、参加したいとうずうずしてらっしゃいましたね。
「式を控えていますし…聞いてみてからの方がよいでしょうね」
「なんか悔しい…」
「まぁまぁ。妃になったら諦めなければならないと分かっていたでしょう」
「確かにそうだけどー!」
そう言って、ぷっくりと頬を膨らませているのは、第3妃のファミーユ=グスト=ケイヴスト様。領地が辺境にあるのでいつ隣国から攻められるか分からないという事で、剣を習っていたそうだ。結構な腕前、という話だったのだけれど、城の騎士に搦め手で負けてから、自信がなくなったそうで。
だから、腕試しもかねて魔物狩りに参加したいという事の様ですが…腕試しで魔物狩りって、ちょっと無謀かと思うのですが。人と違って、手加減してくれるものではないもの。
大き目の馬車2台と、馬に乗った騎士、と言ってもラクシュ様の一族だけれど、それらに囲まれて向かった。ギルドの人員は、荷物を運ぶ馬車というか荷車3台と、それを操る御者、その馬車を守る人員として10人程、後ろからついてくるけれど…
「随分装備がしっかりしている人達だったな」
と、第3妃のファミーユ様が言う。ルーヴェリア様と、ラクシュ様、わたくしたち…妃達がひとまとめに乗っています。もう一台は、メイドと言う名の護衛達が乗ってるのよ。
「確かにそうだな。あれランクは分かるか?」
「ランク、といいますか…王都で随一の規模を誇るパーティーですね。SSランクが3名と、Aランクが5名、後は知りませんが、まあ小間使いの様なものでしょう」
ルーヴェリア様が、ファミーユ様の言葉に反応して、ラクシュ様へと聞けば、するすると回答が得られるとか…そこら辺まで熟知しているの…
「王宮からも、何か魔物の被害があった場合に要請する様な所ですので、まあ安心してもいいのではないですかね。ただ…何かあったら処しますがそれはよろしいので?」
「勘違いで殺すなよ」
「勘違いさせるような行動を起こさなければいいのですよ」
処すってなにかしら、と思ったら…ルーヴェリア様、はっきりいわないでくれますか。
「兄上が言うには、素材の荷物運びに要請したっていう話だったし…前には出てこないだろ」
「それでは、うちのやつらにある程度…馬車の近くまでは運ばせましょう。そう、通達もさせます」
「ん。好きにしろ。お前がやりやすい様にしていい」
荷物運びに王都で随一の規模を誇るパーティーに要請するとか、普通では考えられないわね…これが王族というものなのかしら。
「魔術も使えますのでね。結界で安全性は確保します」
と、ラクシュ様がおっしゃるので、それなら、という事で行く事に。レイの結界も目の当たりにしていたから、ね。
ルーヴェリア様の妃様達も、みなさん参加するそうで、翌朝早くからお弁当を用意したわ。いろんな料理をみなさんで作ったから、ちょっと楽しかったわ。
料理をしながら、魔物狩りをしている間、わたくしたちはどうするのか、という話になったわ。だから、わたくしはレース編みか、縫物を。ジョセフィーヌ様は絵を描く道具を持って行く事に。剣が得意なお妃様も、魔力量が少ない物の、魔術が得意なお妃様もいらっしゃるから、参加したいとうずうずしてらっしゃいましたね。
「式を控えていますし…聞いてみてからの方がよいでしょうね」
「なんか悔しい…」
「まぁまぁ。妃になったら諦めなければならないと分かっていたでしょう」
「確かにそうだけどー!」
そう言って、ぷっくりと頬を膨らませているのは、第3妃のファミーユ=グスト=ケイヴスト様。領地が辺境にあるのでいつ隣国から攻められるか分からないという事で、剣を習っていたそうだ。結構な腕前、という話だったのだけれど、城の騎士に搦め手で負けてから、自信がなくなったそうで。
だから、腕試しもかねて魔物狩りに参加したいという事の様ですが…腕試しで魔物狩りって、ちょっと無謀かと思うのですが。人と違って、手加減してくれるものではないもの。
大き目の馬車2台と、馬に乗った騎士、と言ってもラクシュ様の一族だけれど、それらに囲まれて向かった。ギルドの人員は、荷物を運ぶ馬車というか荷車3台と、それを操る御者、その馬車を守る人員として10人程、後ろからついてくるけれど…
「随分装備がしっかりしている人達だったな」
と、第3妃のファミーユ様が言う。ルーヴェリア様と、ラクシュ様、わたくしたち…妃達がひとまとめに乗っています。もう一台は、メイドと言う名の護衛達が乗ってるのよ。
「確かにそうだな。あれランクは分かるか?」
「ランク、といいますか…王都で随一の規模を誇るパーティーですね。SSランクが3名と、Aランクが5名、後は知りませんが、まあ小間使いの様なものでしょう」
ルーヴェリア様が、ファミーユ様の言葉に反応して、ラクシュ様へと聞けば、するすると回答が得られるとか…そこら辺まで熟知しているの…
「王宮からも、何か魔物の被害があった場合に要請する様な所ですので、まあ安心してもいいのではないですかね。ただ…何かあったら処しますがそれはよろしいので?」
「勘違いで殺すなよ」
「勘違いさせるような行動を起こさなければいいのですよ」
処すってなにかしら、と思ったら…ルーヴェリア様、はっきりいわないでくれますか。
「兄上が言うには、素材の荷物運びに要請したっていう話だったし…前には出てこないだろ」
「それでは、うちのやつらにある程度…馬車の近くまでは運ばせましょう。そう、通達もさせます」
「ん。好きにしろ。お前がやりやすい様にしていい」
荷物運びに王都で随一の規模を誇るパーティーに要請するとか、普通では考えられないわね…これが王族というものなのかしら。
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