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宮殿での生活
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それから、というもの…ラクシュ様と一緒に、お茶を淹れる為に給湯室へと行ったり、一緒に料理を取りに行ったりとそういった事も付いて回る様になった。驚いたのが、料理を取りに行った時。
「すみません、前菜の料理人、変わりました?」
と、出された料理をカートへと乗せているとそんな事を言う。料理人がどうかしたのかしら?と思ったら、料理を出してきてくれた人がものすっごく慌てて真っ青になるから、こっちが焦ってしまう。
「いつもの者が急にお休みになりまして、今日は急遽、」
「そうですか。ただルーヴェリア様が苦手な食材が入っていただけですので、安心してください。お皿」
「は、はいっ」
すぐに出されたお皿だけれど、そこへと盛り直しているラクシュ様。残されたものは、緑色の粉状の物が掛かったポテトサラダ。パセリに似た香りなんだけれど、パセリより強い香りがするのよね。色どりが綺麗だしそれがわたくしは好きだけれど…ルーヴェリア様は苦手なのね。
「さっきの方、真っ青になってましたけれど…お叱りになるのですか?」
料理を全て載せ終えて、食事のお部屋へと向かいながら聞けば、そんな事はないと笑う。
「苦手な食材に関しては、まあうっかり間違える事もありますからいいんですが…薬を盛られた場合、その場で捕まえますので」
捕まえたその先が恐ろしいけれど、何となく予想できてしまう。取り調べ、といえばまだいい方でしょうけれど…拷問とかあるのかしら。
「場合によっては紹介者を罰する事もありますので、そうすると人員をどうするのかという問題がでますのでね。一度うちの者を入れたこともありました」
「…料理もシェフ並みに出来る方がいらっしゃるのですか?」
「シェフ並みかどうかは分かりませんが、まあ…少しの間でしたら何とかなりますね」
「そう、なのですね…」
様々な問題が起きた時に対処できるように、という事だけれど…凄いわね。
「ルーヴェリア様は香りが強い物が苦手でして。焼き菓子に入れられる果物やハーブ等も好き嫌いございますので、外で召し上がられる場合はメニューを一任される事もございまして」
困ったものです。と、ラクシュ様は笑うけれど…全然困ったように見えないわよ。逆に楽しんでいる様にも見えるわよ。
「ああ、そうだ。ネルアはもちろんジョセフィーヌ嬢にも苦手食材の一覧を後程お渡しいたします。もし手作りのお菓子を作られた場合に、苦手な物が入っていて食べられないなど、あってはならないですからね」
「あの、ジョセフィーヌ様はわかりますけれど…わたくしの作った物を、ルーヴェリア様へなんて、恐れ多い事、」
「私に作ってくださらないのですか?」
「そ、それは、あの、お作りしてもよろしければ」
ぐりん、と身体ごとわたくしの方を向いて聞いてくるから、怖いわよ。というか、
「あの、それがなぜルーヴェリア様と関係するのですか」
「自慢して食べさせたいじゃないですか」
十中八九食べさせろと言ってきますが。と言われますが…
「恥ずかしいですし、ルーヴェリア様…王族の方に召し上がっていただくなど、」
「私のネルアが作ったお菓子を食べられる栄誉を授けてあげるのです。感謝していいとおもいます」
いやいやいや、ちょっと、それはどうなの!?まだキッチンの使い方とか分かってないから、まだ料理やお菓子を作れるのは先の話だけれど、失敗できないじゃない!?
「すみません、前菜の料理人、変わりました?」
と、出された料理をカートへと乗せているとそんな事を言う。料理人がどうかしたのかしら?と思ったら、料理を出してきてくれた人がものすっごく慌てて真っ青になるから、こっちが焦ってしまう。
「いつもの者が急にお休みになりまして、今日は急遽、」
「そうですか。ただルーヴェリア様が苦手な食材が入っていただけですので、安心してください。お皿」
「は、はいっ」
すぐに出されたお皿だけれど、そこへと盛り直しているラクシュ様。残されたものは、緑色の粉状の物が掛かったポテトサラダ。パセリに似た香りなんだけれど、パセリより強い香りがするのよね。色どりが綺麗だしそれがわたくしは好きだけれど…ルーヴェリア様は苦手なのね。
「さっきの方、真っ青になってましたけれど…お叱りになるのですか?」
料理を全て載せ終えて、食事のお部屋へと向かいながら聞けば、そんな事はないと笑う。
「苦手な食材に関しては、まあうっかり間違える事もありますからいいんですが…薬を盛られた場合、その場で捕まえますので」
捕まえたその先が恐ろしいけれど、何となく予想できてしまう。取り調べ、といえばまだいい方でしょうけれど…拷問とかあるのかしら。
「場合によっては紹介者を罰する事もありますので、そうすると人員をどうするのかという問題がでますのでね。一度うちの者を入れたこともありました」
「…料理もシェフ並みに出来る方がいらっしゃるのですか?」
「シェフ並みかどうかは分かりませんが、まあ…少しの間でしたら何とかなりますね」
「そう、なのですね…」
様々な問題が起きた時に対処できるように、という事だけれど…凄いわね。
「ルーヴェリア様は香りが強い物が苦手でして。焼き菓子に入れられる果物やハーブ等も好き嫌いございますので、外で召し上がられる場合はメニューを一任される事もございまして」
困ったものです。と、ラクシュ様は笑うけれど…全然困ったように見えないわよ。逆に楽しんでいる様にも見えるわよ。
「ああ、そうだ。ネルアはもちろんジョセフィーヌ嬢にも苦手食材の一覧を後程お渡しいたします。もし手作りのお菓子を作られた場合に、苦手な物が入っていて食べられないなど、あってはならないですからね」
「あの、ジョセフィーヌ様はわかりますけれど…わたくしの作った物を、ルーヴェリア様へなんて、恐れ多い事、」
「私に作ってくださらないのですか?」
「そ、それは、あの、お作りしてもよろしければ」
ぐりん、と身体ごとわたくしの方を向いて聞いてくるから、怖いわよ。というか、
「あの、それがなぜルーヴェリア様と関係するのですか」
「自慢して食べさせたいじゃないですか」
十中八九食べさせろと言ってきますが。と言われますが…
「恥ずかしいですし、ルーヴェリア様…王族の方に召し上がっていただくなど、」
「私のネルアが作ったお菓子を食べられる栄誉を授けてあげるのです。感謝していいとおもいます」
いやいやいや、ちょっと、それはどうなの!?まだキッチンの使い方とか分かってないから、まだ料理やお菓子を作れるのは先の話だけれど、失敗できないじゃない!?
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