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番外編
子供の成長は十人十色?
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スタンフォードの子煩悩ぶりは、他にもあって。子供が5歳位になると…
「体を動かす物は駄目だが、魔術や学術的な事ならなんでも聞け」
と、いう事で…学校に行かずとも、きちんとした勉強の面倒を見てくれる。研究とかいいのか?と思ったけど、特に今研究したい事もないし、頼まれた物もないからいいらしい。
身体を動かす…武術とかはシルヴさんに教えてもらってる。シルヴさん、血を見るのは嫌だけど、技術的な物はちゃんと一族の人に叩きこまれているそうで。
ちなみにこの世界では、学校はある。あるけど、貴族は勿論王族になると、家庭教師なんてものがいる訳で。ただ、スタンフォードの勉強の仕方は、本を読んで分からない所があったら聞く、という方式らしい。その方が早いのだとか。なので、子供の教育もその方法らしく。
「お父様。これ…魔術の発動呪文なんだけど、『権限せよ』と、『力を示せ』の二通りあるのはなんで?」
「いい着眼点だ。この場合は、人によるとしか言えないんだが、魔力を流す時に、どの言い方の方がイメージしやすいか、魔力を流しやすいかという様々な理由で変わったりする。自分に合ったやり方ではなく、師に言われるがままに苦手な言い方でやって、威力が下がってたなんて事もあるからな」
へぇ、そうなんだ。と、まだ小さい子に絵本を見せながらスタンフォード達の話を聞く。謎知識で勉強してた時は…ああ、最適化されていたと。なるほど…さすが謎知識だ。
スタンフォードが子供達に用意した魔術の本は、学校でお世話になった先生が書いた物だとか。ただこの先生、シルヴさんの一族の人でものすんごい魔術馬鹿らしく…そういう様々な呪文や陣を集めてまとめた物らしい。
ちゃんとした基本的な本とかもちゃんとあるけどね。そういう、変な物も中にはあるのよ。
「おかあさま~これおいしそう。たべてみたい」
おっと。声を掛けられて絵本を見れば、食事風景だけれど。
「はいはい。これ?こっちじゃなくてこっち?」
「うん、すごいワイルド!」
今絵本を読んでる子は、女の子なのに…どうして、ケーキやクッキーなんかのデザート系ではなくて、マンガ肉とも言える骨付き肉にかぶりついている図に興味を示すのか…
「ん、どうした、ユウ」
「いや、骨付き肉が美味しそうって…」
「どれだ。…ああ、なるほど。なんなら食べてみるか?」
「え、たべられるの!?たべたい!」
え、こんな巨大なマンガ肉、あるの??
「流石に今日は無理だぞ。シルヴに言って、森でピクニックだな」
ああ…魔物の肉ですか。なるほど。ちょいちょいスタンフォードが素材を獲りに行く時について行ったりもしたけど、巨大な鹿とか、羊、牛…っぽい何かもいたから、実現できるのかも。今までは、その魔物がその後どうなったのか全く見なかったからなぁ…
まあ、買った覚えのない肉があったりしたから、何となく察してはいたけれど。
後日、丁度いいから魔物の解体方法も教える事に。なんでだ。
「流石に人体の構造なんかを最初に教えるよりは健全っすからぁ」
おい…なんだ人体って。なんで人体という単語が出て来るんだ。
「シルヴ。あの技術教えるのか?」
「あー流石にスタンフォード様のお子様には教えないっす。ただまあ、解体方法、調理方法なんかは覚えておいた方がいいっすね。どこででも生きていけるっすから」
「あー…まあ、そうだな。そこら辺は任せる」
「了解っす」
と、まあ…そんな会話がされて、サバイバル能力しっかり付けられました。魔術が使える子は、本来であれば火起こしの必要がないんだけど、万が一魔術が使えなくても良い様にとしっかり教えられましたよ。一緒になって私も教わった。なんか楽しそうだったから。
だから、と言っては何だけど…あのマンガ肉食べたいと言った子なんかは、のちのち冒険者というか…いろんな所へと行ってサバイバル生活を楽しんでたわよ。どうしてこうなった。
「体を動かす物は駄目だが、魔術や学術的な事ならなんでも聞け」
と、いう事で…学校に行かずとも、きちんとした勉強の面倒を見てくれる。研究とかいいのか?と思ったけど、特に今研究したい事もないし、頼まれた物もないからいいらしい。
身体を動かす…武術とかはシルヴさんに教えてもらってる。シルヴさん、血を見るのは嫌だけど、技術的な物はちゃんと一族の人に叩きこまれているそうで。
ちなみにこの世界では、学校はある。あるけど、貴族は勿論王族になると、家庭教師なんてものがいる訳で。ただ、スタンフォードの勉強の仕方は、本を読んで分からない所があったら聞く、という方式らしい。その方が早いのだとか。なので、子供の教育もその方法らしく。
「お父様。これ…魔術の発動呪文なんだけど、『権限せよ』と、『力を示せ』の二通りあるのはなんで?」
「いい着眼点だ。この場合は、人によるとしか言えないんだが、魔力を流す時に、どの言い方の方がイメージしやすいか、魔力を流しやすいかという様々な理由で変わったりする。自分に合ったやり方ではなく、師に言われるがままに苦手な言い方でやって、威力が下がってたなんて事もあるからな」
へぇ、そうなんだ。と、まだ小さい子に絵本を見せながらスタンフォード達の話を聞く。謎知識で勉強してた時は…ああ、最適化されていたと。なるほど…さすが謎知識だ。
スタンフォードが子供達に用意した魔術の本は、学校でお世話になった先生が書いた物だとか。ただこの先生、シルヴさんの一族の人でものすんごい魔術馬鹿らしく…そういう様々な呪文や陣を集めてまとめた物らしい。
ちゃんとした基本的な本とかもちゃんとあるけどね。そういう、変な物も中にはあるのよ。
「おかあさま~これおいしそう。たべてみたい」
おっと。声を掛けられて絵本を見れば、食事風景だけれど。
「はいはい。これ?こっちじゃなくてこっち?」
「うん、すごいワイルド!」
今絵本を読んでる子は、女の子なのに…どうして、ケーキやクッキーなんかのデザート系ではなくて、マンガ肉とも言える骨付き肉にかぶりついている図に興味を示すのか…
「ん、どうした、ユウ」
「いや、骨付き肉が美味しそうって…」
「どれだ。…ああ、なるほど。なんなら食べてみるか?」
「え、たべられるの!?たべたい!」
え、こんな巨大なマンガ肉、あるの??
「流石に今日は無理だぞ。シルヴに言って、森でピクニックだな」
ああ…魔物の肉ですか。なるほど。ちょいちょいスタンフォードが素材を獲りに行く時について行ったりもしたけど、巨大な鹿とか、羊、牛…っぽい何かもいたから、実現できるのかも。今までは、その魔物がその後どうなったのか全く見なかったからなぁ…
まあ、買った覚えのない肉があったりしたから、何となく察してはいたけれど。
後日、丁度いいから魔物の解体方法も教える事に。なんでだ。
「流石に人体の構造なんかを最初に教えるよりは健全っすからぁ」
おい…なんだ人体って。なんで人体という単語が出て来るんだ。
「シルヴ。あの技術教えるのか?」
「あー流石にスタンフォード様のお子様には教えないっす。ただまあ、解体方法、調理方法なんかは覚えておいた方がいいっすね。どこででも生きていけるっすから」
「あー…まあ、そうだな。そこら辺は任せる」
「了解っす」
と、まあ…そんな会話がされて、サバイバル能力しっかり付けられました。魔術が使える子は、本来であれば火起こしの必要がないんだけど、万が一魔術が使えなくても良い様にとしっかり教えられましたよ。一緒になって私も教わった。なんか楽しそうだったから。
だから、と言っては何だけど…あのマンガ肉食べたいと言った子なんかは、のちのち冒険者というか…いろんな所へと行ってサバイバル生活を楽しんでたわよ。どうしてこうなった。
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