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第八章:なんだか生活も変わった

仕切り直しのプロポーズ

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 どうやら、スタンフォードは私が持っていた記憶を漁っていたようで、日本、というか地球では指輪でプロポーズをすることも、どういう所でするのかもわかっていたらしい。ただ、私がどのシチュエーションが好きなのか分からなかったらしく、スタンフォード的に好きな場所に決めたようだ…

「ユウ…俺と、結婚してくれ」

 差し出された指輪は…そりゃもう王族ですもんね。ダイヤはこの世界ではよくとれるものらしく、そして値段が安いらしく…王族の色とされる水色の宝石が付いた指輪を出された。とはいえ…うっすら紫色してるから、やっぱり目の色なんだろうなと。
 …そんな事より…雄大な、切り立った岩とか、滝とか、見下ろせますけど…今いるの、断崖絶壁の一番上ですが、足元…2、3メートル位しか地面ありませんよ。確かに景色はいいですけどね!遠くの景色を見るだけならね!足元考えなければね!でもめっちゃ怖いよこれ。これがつり橋効果ってやつかとどきどきしつつ…その指輪を受け取る。すると、スタンフォードはキス魔人になって、ちゅっちゅとキスをして、指にもキスしてから指輪をつけられましたよ。
 もうこいつ、キス魔人でいいかな…

 怖いから戻りたいといえば、今度は砂浜に連れてこられた。いや、まあ…さっきの所よりはいいですけどね。
 そして、そこでもプロポーズをされた。この世界式で。こっちでは耳飾りを贈るらしく、こちらもまあ結構な大きさの宝石でしたよ…耳に付けられて、ついでとばかりにネックレスも付けられましたよ。なんか…長さ的に胸の谷間に吸い込まれそうな位置なんだけど…あ。こら、触るな。ネックレスの宝石摘まむふりして胸触るなこら!
 そのまま…景色のよく見えるレストランに連れて来られましたよ。メニューどうするんだと思ったけど、どうやらここはコースメニューであらかじめ決まっているらしく、予約の時点でもう言ってあるのだとか。
 味はすっごくおいしい。いやーこの世界に来てから食べたご飯、お城以外だと2回目だよ。

「…おいしい?」
「うん、すごくおいしい」
「よかった。流石に王都意外だと、兄も良し悪しが分からないから聞くわけにもいかなくてね」
「そうなんだ。ねえ、スタンフォード様は、どう?」

 聞けば、おいしいよと言って笑うけど…そういえばこいつ擬態上手いんだった。これじゃ本心なのかわからない。

「でも、ユウの料理の方が、俺は好きだな」

 ナチュラルにそういう事言ってくるけど、本心なのか擬態なのか…どっちなんだろうか。
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