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第六章:あれ。雰囲気変わった?

命令を聞く必要はなくなりました

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 善は急げとばかりに、すぐにその処置をしてもらった。最初に…この世界に、魂だけ呼ばれてホムンクルスの身体で起きた、あの部屋でそうするのだというから、そこに二人で行って。

「…どうだ?違和感は?おかしな所は?」
「多分、大丈夫」
「立てるか?めまいとかは?」
「特には。違和感とかもないし、めまいもしない。感覚も…変わらない、かな。…あの…服…」
「あ。ああ、すまない…」

 身体の神経と言う神経…スタンフォード曰く、神経というより魔力回路とか言っていたけれど…それらを調整する必要があるとかで、裸で横になったのよ…まあ、台の上に寝たらあっという間に意識がなくなって、今気が付くまで覚えがないから…なんかこう、機械みたいにシャットダウンしたとかそういうやつかも?
 布を渡されて、以前の様にスタンフォードが手を振れば、さっき着ていたワンピースになっていた。本当に魔術便利。

「これで、お前はもうホムンクルスの習性に引きずられる事はないから、安心しろ」
「…私が何かいっても、黙らせたりしない?」
「しないというか…強制的にはできない、だな」
「…じゃあ、怒る事は怒るのね」
「………」

 無言て。殴られたりとか、そういう暴力的なのは…今までなかったけど。ただ、今まで強制的に黙らせられた手段がとれなくなったらどうなるかわからない、よねぇ。それはそれで嫌なんだけど…

「場合と状況によっては、怒るかもしれない。ただ、手を上げたりは、ない、はずだ。ただ…金切り声だけは、やめてくれ。あとは、おそらく問題ないはずだ」
「わかったわ。それと…エッチは、どうするの」
「っ…」

 なんでそこで赤くなるのよ。聞いたコッチが恥ずかしくなるじゃない。
 いや、聞く私もどうかとは思うけどね…だって、ほぼ毎日と言っていいほどされてるのよ。今更じゃない?しかも日本で生きてきた…40年と言う月日もあるわけだし。
 そういえば、スタンフォードの年齢知らないわ…世捨て人してると結構年いってそうなんだけど、この顔だと若いのよね…まさか10代とか…いわない、わよね…

 その後…なんとかスタンフォードから、毎日部屋に来るのは続けて欲しいと言われた。エッチは、嫌ならしないとも。ただ…嫌だって言ったらどうするつもりなんだろ。我慢とか、男の人はできないって聞くけど。
 まあ…スタンフォードとするのは、嫌じゃないから、いいけど…でもなんかそういう身体だけの関係って、今までなかったから…もやもやするというか。
 それから…子供ってどうなのっていう。さんざんしてるのに今更とか言わないで。いつも勝手に強制的にされてるんだから。ただ、聞いたらなんともまあ…便利なものだと思った。性欲処理として使われるホムンクルスには、排卵というモノがないのだと。けれど…その機能を付ける事も…そもそも、人と同じような身体にすることもできるそうで。ただ、調整に時間が掛かるし、必要な触媒を用意する必要があるからすぐにはできないと言われたけれど…触媒と聞いて、移植かと聞いたらそうではないらしく、ほっとした。魔術で作るって言われて、ほんと魔術って便利だなとおもったけれども。

 そういえば、スタンフォードの年齢、21歳でした…若いな!!!精神?魂?の年齢40の私にはなんか…ツラいものがあるよ…
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