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魔女の倒し方
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真夜中なので陽の光はない。だがぼくにはあることに気づいていた。ただそれよりもっと心配なことがある。
「なあ、ぼくがあいつを倒したら、それって殺人になっちゃうのかな?」
しごく当たり前の話だ。魔女と言ってももとは人間だ。悪魔と契約し、その力を得ているだけだ。つまりそれを殺せば殺人になる。ぼくは人殺しどころかペット虐待も天国契約で禁止されているんだ。
「あんたが直接手を下さなけりゃ、そういうことにはならないんじゃない?」
さすがミローネ。ワルよのう。
「でもそれって教唆ってことで、罪は発生するよ?」
「教唆?」
「そそのかすってこと」
「ではとどめはわたしがさそう」
ニャンコのクロスがそう言ってくれた。じゃあ魔女を虫の息にして、あとはニャンコに任せるのか。まあそれって虐待だけど、ペットじゃないからいいのかな。
「じゃあ仕方ない。やっぱ気は進まないがやるかな」
「なんかやる気ないないわねー。あたしのために頑張るんじゃなかったの?」
「う、がんばります」
「早よやれ」
ぼくは魔女に向かって行った。魔女はすっごい恐ろしい形相でぼくを睨んだ。
「小癪なガキめ!今すぐ殺してやる」
「ぼくに魔法も呪いも毒も効かないよ?」
「バカが!あたしのこの牙で嚙み殺してやるんだよっ!」
うわあ、そういう恐ろしい方法、ありなんですか?こりゃヤバイ。
「う?」
魔女の動きが止まった。強力な磁石のせいだ。魔女の血液はきっと特殊なんだ。血液のヘモグロビンにはヘムという成分がある。鉄原子を中心とした化合物で、これで酸素を運ぶ。酸素を持っていない血液は弱い磁力がある。魔女はこの力が強く、これで魔法を操作するのだろう。だから強力な磁力を当てるとそれが狂うのだ。
「な、なにをした?」
「いえ、肩こりをほぐそうと」
嘘です。とんでもない磁力なら普通の人間に影響与えるけど、磁石程度の磁力じゃ何の影響もありません。まして血行が良くなるなんてありえないのです。でもー、魔女はどうかな?
「か、身体が…おかしい…暑い…燃えるようだ」
酸素を持った血液、つまり鉄原子が酸化した状態では磁力がなくなる。錆びた鉄に磁石が効かないのと一緒だ。それはつまりその鉄原子には自由電子が存在しない。そこは電場になる。難しい話になったが要は簡単だ。電場に強い磁場…電磁波が発生する。つまり電子レンジだね。魔女の体の中はいまレンチン状態なんだ。これも特殊な血液のおかげさ。まあこの程度じゃ死なないようだけど。
「暑いなら水で冷やせば」
「いやあああああっ!」
聖水にどんな効果があるかはぼくは知らない。でも少なくてもこの魔女には効果あるみたいだ。皮膚がただれている。これって『水アレルギー』ていう皮膚炎だ。聖水には魔物や魔女の抗体に特異反応する抗原、いわゆるなにかのアレルゲンが含まれているんだろうね。
「これはひどい。ほっとくと化膿しちゃうよ?薬はないけど殺菌には塩だね」
魔女のひどい皮膚のただれに塩を振りかけてあげた。いやあ、塩って水分を吸収するんだね。表皮の消失した魔女の身体から水分が抜けていく。まあ干物になっても魔女って死なないんですね。ある意味すごい。
「おのれええええええっ」
「いや怖いっ!」
マジ怖え。干物のおばさんに追いかけられる!悪夢じゃん、まるでこれって!
「この野郎、さんざん好き勝手やりやがって!」
「いやみんなあんたのために」
「わけわかんない言い訳すんなっ!」
「きゃー」
「デリアっ」
魔物騎士たちが干物おばさんを止めようとするけど、腐っても、いや干からびても魔女だ。蹴散らされている。まあ仕方ない。逃げるのも疲れた。もうそろそろいいだろう…。
「おばさん、なかなか楽しかったけど、もう時間切れだ。お別れだよ」
「やっと観念したかい?お前の命の時間切れに」
「いや、時間切れなのはおばさんの方」
「なに?」
「はい、日の出、です」
「バーカ、いまは真夜中だ、ぼんくら!」
「ひどい」
もう容赦しません。はい、スキル発動です。一日一回。え?さっき使ったろって?あれは昨日。もう十二時過ぎたからね。こいつは今日の分。
まあさすがに自然の摂理を無視していきなり日の出なんか起こせません。まあそれに代わるものだろうけど。つまり近所の宇宙で超新星爆発ですね、あれ。まあ、太陽みたいに眩しいわあ。
「ひいいいいいいっ体が灰にいいいいっ」
叫びながら魔女は空中に魔法陣を描いた。逃げるつもりだ。
「させるか!」
ニャンコが飛び掛かり、首筋に嚙みついていた。魔女はそれ以上動けず、やがてゆっくりと灰になっていった…。
「おわった…の?」
ラフレシアが肩の力を抜きながら、そうため息交じりに言った。
「みたいだね」
「ふん、魔法陣を残して死んだ。よくやった、デミル、みんな」
ニャンコに褒められた。うれしくない。
「これがケイオスの印?」
「そうだ。これこそが魔王アラキスの契約陣なのだ」
「これどうすんの?」
「破壊する。だがなまじの力では破壊できん。相当な魔力でもない限りな」
「えーと」
ぼくはアーザスの剣で突っついてみた。するととんでもない放電現象とともにそれは破壊され、消えた。
「あちゃちゃちゃちゃちゃ!か、感電したっ!」
「す、すごいな小僧、ケイオスの印を完全破壊したぞ!」
「感電するなら最初から言ってよ!」
「知らんがな」
あー痛かった。これ鎧つけてなきゃ死んでたんじゃないか?うわあ、髪の毛逆立ってるー。
「ぶわっはっはっはっは!」
「おまえら笑うな!」
「だってその頭!」
「イガね。栗のイガよ!ウケる!」
どうやらぼくの髪型はいまパンクヘアーになっているらしい。鎧着てっからヘビメタだな。
「そら、報酬だ」
「え?最初にもらったよ?」
「あれは手付だ。ここに来るまでに死なれては意味がないんでな。今後は達成するごとにやるから、まあがんばれ」
「こんどはどこ?」
「ここより北。アストレア火山のふもと。こんどはちと手ごわいぞ。火焔竜だ」
「聞くんじゃなかった」
こうして再び、ぼくらの旅が始まった。もうやだ。
「なあ、ぼくがあいつを倒したら、それって殺人になっちゃうのかな?」
しごく当たり前の話だ。魔女と言ってももとは人間だ。悪魔と契約し、その力を得ているだけだ。つまりそれを殺せば殺人になる。ぼくは人殺しどころかペット虐待も天国契約で禁止されているんだ。
「あんたが直接手を下さなけりゃ、そういうことにはならないんじゃない?」
さすがミローネ。ワルよのう。
「でもそれって教唆ってことで、罪は発生するよ?」
「教唆?」
「そそのかすってこと」
「ではとどめはわたしがさそう」
ニャンコのクロスがそう言ってくれた。じゃあ魔女を虫の息にして、あとはニャンコに任せるのか。まあそれって虐待だけど、ペットじゃないからいいのかな。
「じゃあ仕方ない。やっぱ気は進まないがやるかな」
「なんかやる気ないないわねー。あたしのために頑張るんじゃなかったの?」
「う、がんばります」
「早よやれ」
ぼくは魔女に向かって行った。魔女はすっごい恐ろしい形相でぼくを睨んだ。
「小癪なガキめ!今すぐ殺してやる」
「ぼくに魔法も呪いも毒も効かないよ?」
「バカが!あたしのこの牙で嚙み殺してやるんだよっ!」
うわあ、そういう恐ろしい方法、ありなんですか?こりゃヤバイ。
「う?」
魔女の動きが止まった。強力な磁石のせいだ。魔女の血液はきっと特殊なんだ。血液のヘモグロビンにはヘムという成分がある。鉄原子を中心とした化合物で、これで酸素を運ぶ。酸素を持っていない血液は弱い磁力がある。魔女はこの力が強く、これで魔法を操作するのだろう。だから強力な磁力を当てるとそれが狂うのだ。
「な、なにをした?」
「いえ、肩こりをほぐそうと」
嘘です。とんでもない磁力なら普通の人間に影響与えるけど、磁石程度の磁力じゃ何の影響もありません。まして血行が良くなるなんてありえないのです。でもー、魔女はどうかな?
「か、身体が…おかしい…暑い…燃えるようだ」
酸素を持った血液、つまり鉄原子が酸化した状態では磁力がなくなる。錆びた鉄に磁石が効かないのと一緒だ。それはつまりその鉄原子には自由電子が存在しない。そこは電場になる。難しい話になったが要は簡単だ。電場に強い磁場…電磁波が発生する。つまり電子レンジだね。魔女の体の中はいまレンチン状態なんだ。これも特殊な血液のおかげさ。まあこの程度じゃ死なないようだけど。
「暑いなら水で冷やせば」
「いやあああああっ!」
聖水にどんな効果があるかはぼくは知らない。でも少なくてもこの魔女には効果あるみたいだ。皮膚がただれている。これって『水アレルギー』ていう皮膚炎だ。聖水には魔物や魔女の抗体に特異反応する抗原、いわゆるなにかのアレルゲンが含まれているんだろうね。
「これはひどい。ほっとくと化膿しちゃうよ?薬はないけど殺菌には塩だね」
魔女のひどい皮膚のただれに塩を振りかけてあげた。いやあ、塩って水分を吸収するんだね。表皮の消失した魔女の身体から水分が抜けていく。まあ干物になっても魔女って死なないんですね。ある意味すごい。
「おのれええええええっ」
「いや怖いっ!」
マジ怖え。干物のおばさんに追いかけられる!悪夢じゃん、まるでこれって!
「この野郎、さんざん好き勝手やりやがって!」
「いやみんなあんたのために」
「わけわかんない言い訳すんなっ!」
「きゃー」
「デリアっ」
魔物騎士たちが干物おばさんを止めようとするけど、腐っても、いや干からびても魔女だ。蹴散らされている。まあ仕方ない。逃げるのも疲れた。もうそろそろいいだろう…。
「おばさん、なかなか楽しかったけど、もう時間切れだ。お別れだよ」
「やっと観念したかい?お前の命の時間切れに」
「いや、時間切れなのはおばさんの方」
「なに?」
「はい、日の出、です」
「バーカ、いまは真夜中だ、ぼんくら!」
「ひどい」
もう容赦しません。はい、スキル発動です。一日一回。え?さっき使ったろって?あれは昨日。もう十二時過ぎたからね。こいつは今日の分。
まあさすがに自然の摂理を無視していきなり日の出なんか起こせません。まあそれに代わるものだろうけど。つまり近所の宇宙で超新星爆発ですね、あれ。まあ、太陽みたいに眩しいわあ。
「ひいいいいいいっ体が灰にいいいいっ」
叫びながら魔女は空中に魔法陣を描いた。逃げるつもりだ。
「させるか!」
ニャンコが飛び掛かり、首筋に嚙みついていた。魔女はそれ以上動けず、やがてゆっくりと灰になっていった…。
「おわった…の?」
ラフレシアが肩の力を抜きながら、そうため息交じりに言った。
「みたいだね」
「ふん、魔法陣を残して死んだ。よくやった、デミル、みんな」
ニャンコに褒められた。うれしくない。
「これがケイオスの印?」
「そうだ。これこそが魔王アラキスの契約陣なのだ」
「これどうすんの?」
「破壊する。だがなまじの力では破壊できん。相当な魔力でもない限りな」
「えーと」
ぼくはアーザスの剣で突っついてみた。するととんでもない放電現象とともにそれは破壊され、消えた。
「あちゃちゃちゃちゃちゃ!か、感電したっ!」
「す、すごいな小僧、ケイオスの印を完全破壊したぞ!」
「感電するなら最初から言ってよ!」
「知らんがな」
あー痛かった。これ鎧つけてなきゃ死んでたんじゃないか?うわあ、髪の毛逆立ってるー。
「ぶわっはっはっはっは!」
「おまえら笑うな!」
「だってその頭!」
「イガね。栗のイガよ!ウケる!」
どうやらぼくの髪型はいまパンクヘアーになっているらしい。鎧着てっからヘビメタだな。
「そら、報酬だ」
「え?最初にもらったよ?」
「あれは手付だ。ここに来るまでに死なれては意味がないんでな。今後は達成するごとにやるから、まあがんばれ」
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