無気力最低ニートが、スキル『一日一回何でも願いがかなう』を取得しても、世界を思いのままにするとか、考えないからニートなんです!

さかなで/夏之ペンギン

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宗教はじめました

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旅は続いてます。

それはニートにとっては辛いものです。なぜなら、泊るところを探したり、なければ野宿をしたり、食べ物を調達もしなけりゃならないし、そしてそれを調理しなければならないのですから。ああ、こんなことならおとなしく騎士団にいればよかったな。

「って何ぼやいてんのよ!野宿の支度から料理までみんな精霊のあたしがやってんじゃん!」
「あたしは狩りに宿屋の下見。マジこき使われてるっていうのに、あんたなんにもしないで一日中ぼやいてばっかしじゃないのよ」

そう言ってふたりはなんかばっちいものを見るような目でぼくを見ました。いやそれがニートの本分ですから、って言っても二人は理解しませんね、きっと。

「そういえばもうお金も残り少なくなってきたし、しょうがない、ぼくも何かするか」
「それもう五十回くらい聞いたー」

精霊ミローネはまったく遠慮というものが欠如しています。それに誇大癖があるようです。ぼくはまだ四十三回しか言ってません。

「でもあんた、働くってなにすんのよ?あんたの本来の目的を忘れてるんじゃないわよね?ダルメシアに潜入して工作活動するっていう」

ラフレシアさん、いまその話題を持ち出さないでくれないかな。気分落ち込むから。せっかくやる気になってるんだからね。夏休みの宿題をはじめようとして、いきなり親に勉強しろって怒鳴られる、そういう気持ちわかる?

「ふふふ、君たちは何か勘違いをしているようだね?」

ぼくの荘厳なるニート辞典に、働くという言葉はないのだ。何かするか、と言ったのだ。労働を提供して対価を稼ぐ?そんな非効率的なこと出来っか!働かざる者ほど食うべきなのだ!

「あんたの心の声が駄々洩れよ。いっそひとおもいにって思わせるような心の声がね」
「ラフレシアさん、それがそうではないのだよ。あれを見給え!」

村があった。まあ大きくはないが小さくもない。けっこう裕福そうでもある。これならいけるだろう。

「まさか盗賊でも?あんた本当に地に落ちたわね」
「勝手に変なこと言うなよ。誰がそんな非生産的なことするか」

ぼくはかまわずどんどん村の中に入っていった。村人たちが不思議そうにぼくらを見ている。

「あのー、あんたがたは?」

はーい、出ました村人一号さん。ゲームや物語じゃ、たいてい村長。

「ぼくは西のはずれからきましたトム・ヤムと申します。どうか気さくにトムヤムくんとお呼びください」

ここは偽名な。

「はあ…わたしはこの村の村長でバルーレと申します。旅のお方とお見受けしますが、この村に何か御用でも?あいにく宿屋はありませんので、お泊めすることは…」
「そうじゃありません。ぼくは方々で人助けをしているのです。ですからみなさまの何かお役に立とうと。もちろんボランティアですからご心配なさらずに」

なにそれ、という目をラフレシアとミローネがしている。まあぼくに任せろ。

「それはご奇特な。しかしこの村に困ったことなど…」

村長はマジ困った顔をしている。ふうん、なんかあるんだな?

「何でもおっしゃってください。ぼくにできないことはありませんから」

ひとごろし以外はね。

「それが実は…村にいくつかある井戸が、その…近ごろ急に水量が減り、畑にまく水どころか飲み水まで…」
「それはお困りでしょう!ではぼくが何とかしましょう」
「ほ、ほんとうでございますか?そ、そんなことできるんでしょうか?」

ふつうならできないけどね。まあぼくならできる。

「ミローネちゃんちょっと」
「なによ」

ぼくらは馬車の陰でひそひそ話を始める。村長が不審そうに見ているけど、かまうもんか。

「きみならわかるっしょ?」
「なにがよ」
「話聞いてなかった?」
「水不足なんて知らないわよ。あたしにそんな力ないもん」
「そうじゃなくて、水脈とか」

ああ、という顔をミローネがした。

「そういうことなら任せてよ。ちょっと調べてくる」

急にミローネは消えて、すぐに現れた。

「見てきたけど絶望ね」
「どういうこと?」
「どうやら数日前にここら辺、地震があったみたい。それで地下の水脈がせき止められたって感じかな。もうこの村お終い」
「近くに川とかは?」
「こんな高台の村に?おとといきやがれよ」

なんかむかつく、こいつ。

「じゃあ井戸が復活したり、川を利用ってことはできないんだね?」
「まあ無理でしょうね。だからお終いって言ってんじゃないの」
「それはしめしめだ」
「はあ?」

ぼくは急ぎ村長のところに戻った。

「いま手下の者に調べさせましたが…」
「だれが手下よ」
「うっさい」

ミローネを睨みつけて黙らす。

「えー、この村にもう水はありません」
「な、なんですと!」
「でもご安心ください。ぼくが何とかします」
「し、しかしそんな…そんな奇跡みたいなこと、本当にできるんでしょうか?」

などと言っているそばから村人たちが駆けつけてきた。

「村長!大変です!ついに井戸が枯れてしまいました。わたしたちは明日から、いえ、今日からどうしていいか」
「なんということだ…ほんとうに…この人の言う通りに…」

村長は祈るような目でぼくを見た。いっししししし。いいでしょう!奇跡をご覧に入れましょう!

「さあてと」
「ちょっと、なにするつもり?まさかいい加減なことしてこの村の人たちだますんじゃないでしょうね?」
「ラフレシアくん、あのね、ぼくがそんなやつに見える?」
「見えるから言ってんじゃないの」
「あそ」

まあ当たってるけどね。でもだますんじゃない。奇跡は起こします。

「なにするの?」
「馬車から離れてくれたまえ、ミローネくん」
「なに勿体ぶってんのよ。バッカみたい」
「みたいは余計だよ、じゃなかったバカは余計だよこんちきしょう」
「はいはい」

ぼくは馬車の荷台に手をかざした。するとどうであろう!あらこんなところに水道の蛇口?

「なにこれ」
「ラフレシア、これが奇跡、さ」
「はあ?この金属のおかしなものが奇跡?あんた脳わいちゃってるよ?」
「ぼくの頭はヤカンか!いいか、これは蛇口と言ってな、まことにありがたいシロモノなのだ」
「どうありがたいのよ?」

まあ見たことないから仕方ないか。まったくこの原始人どもめが。これはぼくのぶっ壊れスキル『一日一回何でも願いがかなう』で願ったものなんだぜ?何でも願いがかなうんだから、ここの蛇口から水がでてもおかしくないだろ。

「それはこうします」

ぼくが蛇口のバルブを開けると、なんと水が出た。まあぼくのいた世界じゃ当たり前だけどね。え?水道管とかどうしたかって?そんなことは知らない。だってうちじゃ壁からこれが出てるだけで、その先のことなんか知らなくても水出たもん。

「おおおおおおおお」

村人たちは超驚いたみたいだ。さっそく桶を持ってきやがった。いいよいいよどんどん持ってきなさい。なんか災害時に救援に来た自衛隊みたいだね。

こうしてぼくは村を救った。もちろんボランティア。ただです。お金は一切受け取りません。

「ちょっと、どうなってんのよ?」
「ああ?」
「なんであんなところから水が出んのよ」

まああれは錬金術で作った蛇口だ。そこからスキルで水を出してんだけど、これは秘密にしてあるからな。精霊使いしかこいつは知らない。

「それは精霊の力です」
「え、あたし?」

ミローネがきょとんとした顔してる。

「あのあたし…」
「黙りなさい、精霊チョモランマ」
「あたしそんなおかしな名前じゃないわよ!」
「あんたなに言ってんのよ」
「きみも黙りなさい、騎士ニッコウ・ケゴンノターキーよ」
「なにそれ!もはや名前ですらないじゃない!」
「これが奇跡、なのでーす」
「意味わかんない!」

きみたちにわかんなくてもいいの。村人はちゃーんと理解、してますからねー。ということで…。

「あー、おなかすいちゃったなー」

村人に聞こえるように言った。

「あ、あの、よかったら果物でも。とれたてでおいしいですよ」
「もらえるの?」
「い、いえ、一個銅貨一枚です」
「あそ。じゃあみなさんまたね。お幸せに―」
「え?」

ぼくらは馬車に乗り込んだ。

「さあ、馬くん、そしてチョモランマくん、馬車を出すんだ」
「え?」
「ちょっとあんたなに考えてんのよ!馬車出したら村人困るんじゃないの?」
「え?そうかなあ。果物いっぱいあるし、ね」
「あんた意外に根に持つタイプね」

そうはいってもこっちも商売だ。じゃなかった、これも目的のためだ。目的?それは秘密です。

「あ、あの、お待ちください!わたしたちが間違っておりました!これ!果物を!」
「すいませんでしたー!」
「やだなあ、なにこれ?まるでぼくがねだったみたいじゃないかー」

ねだる。漢字で書くと強請る。ゆする、とも読む。なんちゃって。

「そ、そんなことはありません!これはれっきとした対価でございます!」
「それ違うよ」
「え?」

そこんとこ間違わられちゃ困る。あとあとの計画にも響く。

「これはみなさまの気持ち、です。なぜならぼくは働いていないからです。あなたたちのために畑を耕したり、高速道路を建設したりしたわけではありません」
「高速道路ってなんだ?」
「そこ黙って。ぼくがしたのはあなたたちへ祈ったことです。ただそれだけです」

嘘は言ってない。嘘をついたり人をだましたりすると天国契約が破棄されるからね。え?さんざん嘘ついてるって?それは物を取る目的でのそれですよ。誰も困らないならそれは嘘ではありません。愛と言い換えてもいいでしょう。
愛ある嘘、なんちゃってね。

「な、なんとご奇特な方だ…わ、わたしはあなたが神さまに見えます」
「残念ながらぼくは神ではない。ですが、神に近いとだけ、申し上げておきます」
「おおお!」

だって本当だもーん。

それからは果物や、いやありとあらゆるものがぼくのところに運ばれてきた。ぼくはただ馬車の荷台で寝っ転がっているだけでいい。いやまさにこれぞニートライフ!

「なんかおかしいわね」

ラフレシアはしきりに頭をひねっている。まあいい、放っておこう。さあ、いよいよ計画の第二段階だ。いよいよ次の日。

「村人のみなさーん!ハーイ、集合!」

なんじゃなんじゃとみな出てきた。

「な、なにかありましたかな?」
「えー、大変言いにくいことですが、ぼくたちはもう村を去らなくてはなりません」
「なんですとー!」

ふふふ、おどろいてるおどろいてる。幸せが永遠と続くと思ったら大間違いだぞ。

「そ、それでは水が…もう手に入らなくなるので?ああ、村終わった!」
「あーんしんしてください、みなさん!これをごらんなさい!」

ぼくはもうひとつ、水道の蛇口を取り出した。もちろん錬金術で作った。ラフレシアの剣と等価交換でね。ラフレシアは嫌がったが、かわりに町でもっといい剣を買ってやると納得させた。そしてこれも水が出せる。今日の分使ったからね。アレ。

「これを取り付けるとどこからでも水が出せます」
「な、なんと!」
「これをあなたたちにお譲りしましょう」
「そ、それはお高いのでしょうね…?」

にっしっしっし、まさか。ぼくの壮大な計画はそんなちっぽけなもんじゃありません。

「これは奇跡です。奇跡に値段などありません」
「ではただで?」
「もちろんです。まあ、あなたたちが気持ちよく使いたいのなら、そのお気持ちだけでもいただいてもいいかなーと」
「も、もちろんです」
「ただーし!」

こっからが本番。

「昨日のように穀物とかだと困ります。腐るからです。なぜ腐ると困るかというと、ここには年に一回ほどしか来られないからです」

まあぼくが来るんじゃないけど。

「ではどのように?」
「穀物は売ってお金に換えといてください。年に一回誰か取りに来させます」
「だれか、とは?」
「教団のものです」
「教団?」
「そうです。われわれ蛇口教団のものです」

ホントは徴税官って言うんだけどね。まあお布施ってことでよろしく。

「蛇口教…」
「そしてそのシンボルこそこの奇跡の蛇口!みなこの絵を描き、家の一番いい場所に貼るといい。そうすれば家内安全、無病息災、安産祈願、交通安全などなどご利益だらけですぞ!」
「おおおおお!」
「交通安全てなんだ?」
「そこうるさい」

まあこれでいい。

「ではみなさま、くれぐれも秘教にしちゃダメよ。みんなに広く知らせてね。ひとりでも多くの人にね。みんなで幸せになりましょう!」

布教って言うんだけどね、それ。


いやあ、思ったとおりやっぱ宗教いいわあ。名言『働かざる者こそ食うべし』はスタートしました!



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