人嫌いと獣人

リュウセイ

文字の大きさ
上 下
7 / 32

7

しおりを挟む
「それと、レィーミさん……貴方は感情で勝手に魔法が発動する体質ですね。」

確かに言われてみれば無意識で
発動していた。

ジルさんの問に頷いて、ジルさんを見た。

「良い事では無いです。暴走しかねませんから、なので訓練も必要です。」

確かに……
危険な状態では、あるよね。

では、これからどうするの?

ヨルは、優しいし……嫌な感じはしない。

でも、裏切られるのでは?

……でも、作らないと奴隷落ち。

……よし!気持ちは後からでもなんとかなるかな?

頼れるのはヨルしかいないし!!

レィーミは、決心して
ヨルを見上げた。

「……ヨル」


「どうした?」


「……旦那になって」



「…………えっ!?」


ヨルは、顔を赤くしながら
驚愕して首を横に降っていた。

「お、俺なんて不細工の部類だぞ!?
俺なんかよりも下にいたゾルリックさん
とかの方がカッコイイだろ!?」

……ん?ゾルリックさん?!?

……イノシシでお腹が少し出てた。ぽっちゃり系獣人

あれが、カッコイイ部類!!!???

「……ちょっと待って、カッコイイ部類ってジルさんやヨルの事だよね?」

「……いや、俺とジルさんは不細工の部類だぞ!ここのギルドは、不細工ギルドって別名もあるぐらいだぞ?」


……つまり、逆転してるのか!?
あ~ッ!!?

神様!?これは、面倒です!
やっぱり私、単細胞にしてください!

細胞以下でも可能ですから~(ㅠ-ㅠ)

それよりも、どう伝えればいいんだ!?

タイプですって言えばいいのかな?

そもそも、タイプって通じるのかな?

……好み、うん、好みってことにしょう!!


「……でも、ヨルじゃないとそれに私の好みの顔立ちだし?」

疑問形になってしまったけど、
ヨルは、興奮し過ぎて気にしてなさそう……。

「好み、お、俺が……レィーミの好み。」

……ヨルは、どこかに行ってしまった。笑

ジルさんは、呆れ顔でレィーミとヨルを
眺めていた。

「あ、そういえばヨルの年齢聞いてない。」


「!?!お、俺は25だ!男は奴隷落ちとかは売られない限りないんだ!!」


へぇ~、と思いながら
ジルさんも見た。

ジルさんは、首を傾けながら
レィーミを見ていた。

……ジルさんは、わかんないから保留だよね……うん、頑張ってい、生きよう……

あぁ、ミジンコになりたい。

……この世界ではスライムか?


「……とりあえず、ヨルを旦那にする。
ジルさん……登録用紙とかあるんですか?」


「んー、ありますけど……ヨルはいいんですか?」


「……拒否する理由が無い」


確かにと、ジルさんは頷き
後ろの棚から用紙を取り出し机の上に置いた。

「ここの欄に名前を書いてください。
そして、カードを上にかざしてください」

私はジルさんから、ペンを受け取り
名前を描き、ヨルに渡した。

ヨルも名前を描きカードを出した。

2人同時にカードを上にかざした。

カードが光、色が赤と青そして、
ヨルの目の色と同じマリンブルーの色が
カードの端に色付いた。

これが、既婚の印なのかな?

不思議にカードを眺めていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~

m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。 書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。 【第七部開始】 召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。 一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。 だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった! 突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか! 魔物に襲われた主人公の運命やいかに! ※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。 ※カクヨムにて先行公開中

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

私の番はこの世界で醜いと言われる人だった

えみ
恋愛
学生時代には多少恋愛経験を積んできたけど、社会人になってから仕事一筋でアラサーになっても恋人が出来なかった私は、恋人を作ろうと婚活パーティに行こうとしたところで交通事故にあって死んでしまった。 生まれ変わった世界では、私は人間だったけど、獣人や人間が共存している世界。 戦争などが無く、平和な世の中なため、獣人も人化した時にはマッチョはあまり美しく思われないという美的感覚に、マッチョ好きの私は馴染めないのでやはり恋人はなかなかできない。 獣人には番だとかそういうものがあるみたいだけど、人間の私にはそういう感覚があまりよく分からないので、「この世界でも普通に仕事一筋で生きていこう。また死にたくないし。」 とか思っていたら、さっそく死亡フラグが舞い込んできました。 しかも、死ぬか恋愛するかって、極端すぎるわ…! 結構あっさり終わらせる予定です。 初心者なので、文章がおかしいところがあるかもしれません…

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果

てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。 とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。 「とりあえずブラッシングさせてくれません?」 毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。 そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。 ※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。

【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~

tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。 番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。 ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。 そして安定のヤンデレさん☆ ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。 別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。

異世界の美醜と私の認識について

佐藤 ちな
恋愛
 ある日気づくと、美玲は異世界に落ちた。  そこまでならラノベなら良くある話だが、更にその世界は女性が少ない上に、美醜感覚が美玲とは激しく異なるという不思議な世界だった。  そんな世界で稀人として特別扱いされる醜女(この世界では超美人)の美玲と、咎人として忌み嫌われる醜男(美玲がいた世界では超美青年)のルークが出会う。  不遇の扱いを受けるルークを、幸せにしてあげたい!そして出来ることなら、私も幸せに!  美醜逆転・一妻多夫の異世界で、美玲の迷走が始まる。 * 話の展開に伴い、あらすじを変更させて頂きました。

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

処理中です...