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第8章
202 レイレス
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「どうした、聞いたことのない魔術に驚いたか? 知識の足らない魔王様に教えてやろうか?」
いいや、俺はこれを知ってる。ラビが使う古代魔術に似た詠唱、そして素因の動き。
ただ一つ違うのは――
「っ、遅延!」
――やたら威力が高い。筋力、魔力がどうとかいう話じゃない。あいつが軽く刃を振るうだけで、凄まじい衝撃波が飛んでくる。
その対象を俺に限定しているわけでもないらしい。庭のあちこちが悲惨なことになってるからな。
「どうした、魔王の力はこんなもんか? なあ?」
「くっ……そ!」
接近されたので斬撃を剣で受ける――腕がへし折れたんじゃないかと思った。流石は邪竜剣ってだけあって、剣の方は刃こぼれ一つしてないが。
このまま攻撃を受け続けてても始まらない。どこかのタイミングで反撃に転じたいが、隙も何もありゃしない。多少危険でも仕掛けるしかないか。
「――破空!」
大量の破空を、あえて空中で弾けさせる。まずはこれで視界を奪う。
「なんだ今のは? 今のが魔王の術か? 笑わせんじゃねえよ!」
……破裂前に全部叩き切られた。聞いてないぞそんなの。
「――置換」
ひとまずこれで距離をとる。さてどうするか――
「ちょこまか逃げ回りやがってよ、俺様から座を奪い取った奴とは思えねえよなあ?」
咄嗟に剣でガードする、が、鎖骨の辺りを抉られた。痛ってえ。
まさか置換の移動先を読まれるとは思わなかった。視線か、魔力の流れか、どちらにせよまずいことに変わりはない。
「圧空!」
地面を巻き込むようにして圧空、巻き上がった土に隠れるように物陰まで走る。
「ひ、時遡……」
傷は浅い方だと思ったがかなり出血が酷いな。太い血管でも切れたか。
「――我に従え!」
少し遠くでレイレスの詠唱が聞こえた。まだこっちには気付いてなさそうだ。今のうちに治して次の一手を考える。
……傷が中々塞がらない。いや、それどころか、まるで、
「こんなとこに隠れてやがったか、おい!」
「っ、穿空!」
「撃てるじゃねえか、そういう殺意のこもった魔術もよ!」
時遡を途切れさせた瞬間、先程よりも更に出血が激しくなる。間違いない、こいつが俺の血を操ってやがる。
「どうした? 立ってるのもやっとって感じだなあ?」
「――起動せよ!」
白煙で再び視界を奪う。だが大して時間は稼げないだろう。そもそもあいつに向かっていく血で場所がバレる。
ふらついてきた。時遡にすら集中できない。
ああそういえば瞬間増血剤があったよな。震える手でなんとかDPショップを開く。文字を打つのにも一苦労だ。焦りのせいで誤タップするし、そのせいで余計に焦る。
有能システムのことだから音声入力も高い精度でやってくれそうだな、なんて気付いたときにはもう入力が終わっていた。
『瞬間増血剤(五粒):1,000DP』
購入。出てきた赤黒い粒を全部まとめて飲み込む。ちょっとオーバーにドーズった気もするが、このままぶっ倒れるよりマシだ。
いや嘘。早くも気持ち悪くなってきた。つーか手足が痺れて自由に動かない。羽衣で無効化できないタイプのデバフか。時遡しようにも腕が鉛みたいだ。
「……そろそろか」
煙を掻き分けてぬっと現れたのはレイレス。とりあえず破空でも撃っとくか、と思ったら口は動かないし声も出ない。
ギリギリ動くのは目ん玉くらいか。頑張れば瞬きもできる。だがいくら踏ん張っても、もう指一本動かせない。
「はは、必死だな。だが無駄だ、てめーの体の主導権は既に俺に移った。お仲間と同じように吊るしてやるよ。すぐには死なねえから安心しろ、そういう風に命令してる」
うわっ体が浮いてる。どうなってんだこれ。
「はあ、なんでてめーみたいなのが魔王になったんだかな。最初から俺様がなってればラルザだって死ぬことはなかった」
そう話しながら例の黒い槍を作り出すレイレス。待てよ、落ち着けって、話せば分かる。
「……!! ……!!!!!!!!」
痛っっっっっっっっっっってえ!!!!!!!!!!
痛覚そのまんまかよ!
ああもう尋常じゃなく痛え。気絶寸前。腹に風穴空いてるって言われても信じるね。いや実際空いてるのか。とにかく、こいつが内臓掻き回してくるような変態じゃなくて助かった。そんなことされてたら生まれてきたことを後悔することになる。
こうやって何か思考を巡らせてても痛みに意識がいく。何とかならないのか、これ。拷問だろ。拷問ならせめて何か聞けよ。いやさっきなんか聞いてたな。じゃあ答えられるようにしとけよ。それとも何か? どうしたいって聞いといて返事はいらないって言うタイプか? お前は。
「迷宮外に運ぶのも面倒だ。直に迷宮の所有権も俺に移る、それまで――」
「楽しそうなことしてんじゃねェか! なァマスターァ!」
きた! カインきた! これで勝つる!
「マスターの前じゃ負けてばっかだからなァ、悪ィが勝たせてもらうぜェ?」
……いや本当に大丈夫か? カインには対強制の魔術結晶を渡してない。つまり斬り合いに入る前に勝負が終わる。
ダメじゃん。詰みじゃん。今の俺には、どこぞのタラコみたいに目をパチパチさせることしかできない。何か伝えるなんて到底無理だ。
「てめーに興味はねえよ。魔王が釣れたんだ、もう俺様に力を使わせるな」
「そうはいかねェんだよなァ、お前はオレに負けなきゃなんねェ」
「……話も通じねえ馬鹿か。ならいい。問答するだけ時間の無駄だ」
まずい、まずいぞカイン! そいつは強制を使う!
こうなったら瞬きでモールス信号でも送ってみるか。絶対気付かれないしそもそも伝わらない。正しく送れる自信もない。あいつがアイラならまだ可能性はあったかね。
とか考えてる間にレイレスがカインに向かって手のひらを突き出す。終わりだ。
「シルヴァ! どうだァ、そっちは!」
「ちょうど終わりました! 起動します!」
っと、シルヴァの返事と同時に素因が大きく揺れた。結界が展開される感覚。
「誰だか知らねえが、まとめて死にやがれ――死ね!」
……何も起こらない。
何も起こらなかった。レイレスは確かに強制を発動したはずなのに。
「何だと? てめーら、何をした?」
「さァなァ!」
シルヴァの張った結界か? だが強制を無効化するものなんて今までなかったはずだし、相手の魔力波を観測したのも今さっきだ。その間に強制を無効化する結界を作り出したっていうのか?
「たかが強制一つ封じただけで! いい気になってんじゃねえぞ馬鹿が!」
レイレスが血の剣を持って駆け出し、カインに打ち込む。カインの得意な斬り合いだ。これなら勝機がある。
しかも何だか知らないが、さっきより斬撃の威力が落ちてる。あれも強制で上げてただけだってのか?
「どうしたァ、動きが鈍いんじゃねェか?」
「クソ弱え異界人が……俺様を舐めてんじゃねえぞ!」
レイレスは剣を地面に突き立て、吼える。魔力が流し込まれる感覚があった。
直後、剣を中心にして亀裂が走り、俺が磔になってる壁と槍が揺れた。痛い痛い痛い!
「我、土の精霊に命ず! 力を貸せ!」
盛り上がった地面は、土の巨人となってレイレスの背後に立ち上がった。細かい振動で傷が広がっていく気がする。いっそ気絶できりゃ楽なんだが。
「これがてめーと俺様の差だ! 異界人!」
来たる巨大な揺れに備えて目を固く瞑る。歯すら食いしばれないってどういうことだよ。最悪だ。
「悪ィな息子さんよォ。差ってのは分からねェが、お前ァここで終わりだ」
「馬鹿……な……!?」
急いで目を開ける。土の巨人は拳を振り上げた状態で止まっていた。
そして、カインがレイレスの首筋に短剣を当てていた。
「じゃァな」
「待――!」
鮮血と共に、レイレスの首が落ちた。うおお、やった、カインのやつ、やりやがった。
デカい歓声を上げて全力で手を叩きたいとこだが、生憎そのどっちもできない。その奇妙な静けさを破ったのはカインだった。
「ひょォ! やったぜマスターァ! 見てたか今の!? 見てたよなァ!」
ああバッチリ見てた。最高だよお前は。
「あとアイラァ! どうだったよ今の縮地ィ! 完璧に仕上がってただろォ!?」
そういやカインはアイラに色々教わってたんだっけ。縮地の方は見れなかったな。惜しいことをした。
「ああ、いけない! 今リフィスト様を呼んできますね!」
ナイスだシルヴァ、こうなっちまった以上解呪を使えるのはリフィストくらいだからな。腹の穴再生したばっかで悪いが、一発ラビに使ってもらうだけでいい。
ふう、これで一件落着か――
『時空魔術が一定レベルに達しました。時空魔法を習得しました』
いいや、俺はこれを知ってる。ラビが使う古代魔術に似た詠唱、そして素因の動き。
ただ一つ違うのは――
「っ、遅延!」
――やたら威力が高い。筋力、魔力がどうとかいう話じゃない。あいつが軽く刃を振るうだけで、凄まじい衝撃波が飛んでくる。
その対象を俺に限定しているわけでもないらしい。庭のあちこちが悲惨なことになってるからな。
「どうした、魔王の力はこんなもんか? なあ?」
「くっ……そ!」
接近されたので斬撃を剣で受ける――腕がへし折れたんじゃないかと思った。流石は邪竜剣ってだけあって、剣の方は刃こぼれ一つしてないが。
このまま攻撃を受け続けてても始まらない。どこかのタイミングで反撃に転じたいが、隙も何もありゃしない。多少危険でも仕掛けるしかないか。
「――破空!」
大量の破空を、あえて空中で弾けさせる。まずはこれで視界を奪う。
「なんだ今のは? 今のが魔王の術か? 笑わせんじゃねえよ!」
……破裂前に全部叩き切られた。聞いてないぞそんなの。
「――置換」
ひとまずこれで距離をとる。さてどうするか――
「ちょこまか逃げ回りやがってよ、俺様から座を奪い取った奴とは思えねえよなあ?」
咄嗟に剣でガードする、が、鎖骨の辺りを抉られた。痛ってえ。
まさか置換の移動先を読まれるとは思わなかった。視線か、魔力の流れか、どちらにせよまずいことに変わりはない。
「圧空!」
地面を巻き込むようにして圧空、巻き上がった土に隠れるように物陰まで走る。
「ひ、時遡……」
傷は浅い方だと思ったがかなり出血が酷いな。太い血管でも切れたか。
「――我に従え!」
少し遠くでレイレスの詠唱が聞こえた。まだこっちには気付いてなさそうだ。今のうちに治して次の一手を考える。
……傷が中々塞がらない。いや、それどころか、まるで、
「こんなとこに隠れてやがったか、おい!」
「っ、穿空!」
「撃てるじゃねえか、そういう殺意のこもった魔術もよ!」
時遡を途切れさせた瞬間、先程よりも更に出血が激しくなる。間違いない、こいつが俺の血を操ってやがる。
「どうした? 立ってるのもやっとって感じだなあ?」
「――起動せよ!」
白煙で再び視界を奪う。だが大して時間は稼げないだろう。そもそもあいつに向かっていく血で場所がバレる。
ふらついてきた。時遡にすら集中できない。
ああそういえば瞬間増血剤があったよな。震える手でなんとかDPショップを開く。文字を打つのにも一苦労だ。焦りのせいで誤タップするし、そのせいで余計に焦る。
有能システムのことだから音声入力も高い精度でやってくれそうだな、なんて気付いたときにはもう入力が終わっていた。
『瞬間増血剤(五粒):1,000DP』
購入。出てきた赤黒い粒を全部まとめて飲み込む。ちょっとオーバーにドーズった気もするが、このままぶっ倒れるよりマシだ。
いや嘘。早くも気持ち悪くなってきた。つーか手足が痺れて自由に動かない。羽衣で無効化できないタイプのデバフか。時遡しようにも腕が鉛みたいだ。
「……そろそろか」
煙を掻き分けてぬっと現れたのはレイレス。とりあえず破空でも撃っとくか、と思ったら口は動かないし声も出ない。
ギリギリ動くのは目ん玉くらいか。頑張れば瞬きもできる。だがいくら踏ん張っても、もう指一本動かせない。
「はは、必死だな。だが無駄だ、てめーの体の主導権は既に俺に移った。お仲間と同じように吊るしてやるよ。すぐには死なねえから安心しろ、そういう風に命令してる」
うわっ体が浮いてる。どうなってんだこれ。
「はあ、なんでてめーみたいなのが魔王になったんだかな。最初から俺様がなってればラルザだって死ぬことはなかった」
そう話しながら例の黒い槍を作り出すレイレス。待てよ、落ち着けって、話せば分かる。
「……!! ……!!!!!!!!」
痛っっっっっっっっっっってえ!!!!!!!!!!
痛覚そのまんまかよ!
ああもう尋常じゃなく痛え。気絶寸前。腹に風穴空いてるって言われても信じるね。いや実際空いてるのか。とにかく、こいつが内臓掻き回してくるような変態じゃなくて助かった。そんなことされてたら生まれてきたことを後悔することになる。
こうやって何か思考を巡らせてても痛みに意識がいく。何とかならないのか、これ。拷問だろ。拷問ならせめて何か聞けよ。いやさっきなんか聞いてたな。じゃあ答えられるようにしとけよ。それとも何か? どうしたいって聞いといて返事はいらないって言うタイプか? お前は。
「迷宮外に運ぶのも面倒だ。直に迷宮の所有権も俺に移る、それまで――」
「楽しそうなことしてんじゃねェか! なァマスターァ!」
きた! カインきた! これで勝つる!
「マスターの前じゃ負けてばっかだからなァ、悪ィが勝たせてもらうぜェ?」
……いや本当に大丈夫か? カインには対強制の魔術結晶を渡してない。つまり斬り合いに入る前に勝負が終わる。
ダメじゃん。詰みじゃん。今の俺には、どこぞのタラコみたいに目をパチパチさせることしかできない。何か伝えるなんて到底無理だ。
「てめーに興味はねえよ。魔王が釣れたんだ、もう俺様に力を使わせるな」
「そうはいかねェんだよなァ、お前はオレに負けなきゃなんねェ」
「……話も通じねえ馬鹿か。ならいい。問答するだけ時間の無駄だ」
まずい、まずいぞカイン! そいつは強制を使う!
こうなったら瞬きでモールス信号でも送ってみるか。絶対気付かれないしそもそも伝わらない。正しく送れる自信もない。あいつがアイラならまだ可能性はあったかね。
とか考えてる間にレイレスがカインに向かって手のひらを突き出す。終わりだ。
「シルヴァ! どうだァ、そっちは!」
「ちょうど終わりました! 起動します!」
っと、シルヴァの返事と同時に素因が大きく揺れた。結界が展開される感覚。
「誰だか知らねえが、まとめて死にやがれ――死ね!」
……何も起こらない。
何も起こらなかった。レイレスは確かに強制を発動したはずなのに。
「何だと? てめーら、何をした?」
「さァなァ!」
シルヴァの張った結界か? だが強制を無効化するものなんて今までなかったはずだし、相手の魔力波を観測したのも今さっきだ。その間に強制を無効化する結界を作り出したっていうのか?
「たかが強制一つ封じただけで! いい気になってんじゃねえぞ馬鹿が!」
レイレスが血の剣を持って駆け出し、カインに打ち込む。カインの得意な斬り合いだ。これなら勝機がある。
しかも何だか知らないが、さっきより斬撃の威力が落ちてる。あれも強制で上げてただけだってのか?
「どうしたァ、動きが鈍いんじゃねェか?」
「クソ弱え異界人が……俺様を舐めてんじゃねえぞ!」
レイレスは剣を地面に突き立て、吼える。魔力が流し込まれる感覚があった。
直後、剣を中心にして亀裂が走り、俺が磔になってる壁と槍が揺れた。痛い痛い痛い!
「我、土の精霊に命ず! 力を貸せ!」
盛り上がった地面は、土の巨人となってレイレスの背後に立ち上がった。細かい振動で傷が広がっていく気がする。いっそ気絶できりゃ楽なんだが。
「これがてめーと俺様の差だ! 異界人!」
来たる巨大な揺れに備えて目を固く瞑る。歯すら食いしばれないってどういうことだよ。最悪だ。
「悪ィな息子さんよォ。差ってのは分からねェが、お前ァここで終わりだ」
「馬鹿……な……!?」
急いで目を開ける。土の巨人は拳を振り上げた状態で止まっていた。
そして、カインがレイレスの首筋に短剣を当てていた。
「じゃァな」
「待――!」
鮮血と共に、レイレスの首が落ちた。うおお、やった、カインのやつ、やりやがった。
デカい歓声を上げて全力で手を叩きたいとこだが、生憎そのどっちもできない。その奇妙な静けさを破ったのはカインだった。
「ひょォ! やったぜマスターァ! 見てたか今の!? 見てたよなァ!」
ああバッチリ見てた。最高だよお前は。
「あとアイラァ! どうだったよ今の縮地ィ! 完璧に仕上がってただろォ!?」
そういやカインはアイラに色々教わってたんだっけ。縮地の方は見れなかったな。惜しいことをした。
「ああ、いけない! 今リフィスト様を呼んできますね!」
ナイスだシルヴァ、こうなっちまった以上解呪を使えるのはリフィストくらいだからな。腹の穴再生したばっかで悪いが、一発ラビに使ってもらうだけでいい。
ふう、これで一件落着か――
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