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第5章
142 傲慢
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「あらイヴェル、ごきげんよう――あなたのこともついでに探すつもりでしたの。手間が省けて良かったですわ」
「……単刀直入に言うけど、大罪と手を切ってほしい。今ならまだ大丈夫だ、国にバレそうなら遠くに逃げればいい!」
「おかしなことを言いますのね。これは私のためであると同時に、イヴェルのためでもありますのよ」
なるほど、まずは話し合いで解決を試みるってわけか。だがそう簡単にいくかね。
「おかしい、君はそんなことを言う奴じゃなかったはずだ! 大罪に操られてるだけで、きっと――」
「お黙りなさい。私の道を阻むのであれば、例えイヴェルであっても許しませんわ」
おっと会話が通じないタイプか? イヴェルに聞いてたのと随分印象が違うな。大罪に操られてるっつっても、性格まで変わるもんなんだろうか。
「大方、精神操作系の術であろうな」
「ええ、アタシもそう思うわ。大罪の中に精神汚染を使うのは二人……だけど、面倒事が嫌いな子がこんなことをするとは思えないし……''傲慢''かしら」
傲慢か。なんで彼女と契約したんだろうな。他にもっと適役がいたような気もするが……。
ある程度なら変えられるしってことで、雰囲気で選んでるのかね。まあ詳しいとこは本人に聞かなきゃ分からないが。
「だからといって引き下がるわけにもいかない――来い!」
イヴェルの足元に黒と紺の二重の魔法陣が展開される。よしよし、召喚制限の解除は上手くいったみたいだな。
「……あら、もしかして戦うおつもりですの? 私も随分と甘く見られましたわね」
「――よせ愚民、大罪と戦うなど無謀の極みだと理解していないのか?」
おおっと誰だ――自問するまでもない。大罪だな。灰色の生地で襟元に軽く金の刺繍、上品な感じのトレンチコート的な何かを羽織ってる。うっすら魔力を感じるし、魔術に耐性があるタイプと見た。
空中からイヴェルを見下ろす奴は、いかにも傲慢って感じの嫌な表情だ。顔自体は普通にイケメンなのがなんか腹立つ。
「グァハハハハ! 何やら異様な匂いがするなあ我が友よ!」
「ロロトス!」
階層中に響き渡る笑い声。ロロトスお前喋れたのか! こいつもゴースト的な、元人間の使い魔なのかね。
重そうな黒鎧をまとって、肩に両手剣を担ぐ姿はまさに歴戦の騎士。かっけえ。
今回は馬ごと召喚じゃなかったみたいだが、それは場所のことも考えてだろうな。そう広いスペースがあるわけでもないし、馬がいたらかえって邪魔になりかねない。
「あくまで歯向かうつもりか、愚民が」
「全く、お仕置きが必要ですわね」
「我々を愚民呼ばわりとは笑止千万! 王にでもなったつもりか、ええ?」
おお言い返した。あの雰囲気に飲まれてないのは凄いな。俺なら萎縮してなんも言えねえ。
「���つもりではない。正しく王であり、そして私こそが絶対の神だ」
「王であり神と申すか! グァハハハ、その座を騙る器か、貴様が?」
「愚民め、発言には気をつけることだな。やれ、下僕」
「言われずともそのつもりですわ」
っておい、そんだけ言っといて自分は上で見てるだけかよ。まあ俺も似たようなもんではあるんだが。
「私の主を侮辱した罪、その身をもって償っていただきます――氷界――氷弾」
セシリアの体が宙に浮き、周りを大量の魔法陣が取り囲む。溢れ出した冷気が、地面を白く塗り潰した。
ああ、これで罠も全部躱したのか。凍らせた上に浮いてるとなっちゃ検知のしようもない。これは対策が必要だな。
イヴェルたちは、広がった魔法陣から高速で発射される氷塊を躱すので精一杯って感じだ。大罪バフで魔力量がバグってやがる。
「己は戦わんのか、神とやら! 逃げてばかりでは負け犬と変わらんなあ!」
ロロトスが''傲慢''を見上げて声を張り上げる。
まあ笑い飛ばされて終わりだろうと思ったが、意外というかなんというか、''傲慢''は端正な顔を歪めて叫んだ。
「黙れ、黙れ黙れ黙れッ! 貴様ごとき私が手を汚す程でもないということだ、身の程を知れ!」
急にキレんなよビビるだろ。煽り耐性カイン以下か? ひょっとして憤怒も兼ねてたりするか?
「愚民の分際でこの私を苛立たせたな……致し方ない……私の手で消してやる! 疾く死ね! ――滅槍!」
金色に光る槍が一本、ロロトスに向かって放たれた。
これ神力によりてなんちゃらって詠唱のやつだよな。マジで神の魔術使っちゃうのは反則だぜ。
「ぐっ……ぬ……」
「ロロトス!」
「そうだ、これでいい! 神である私の前では全て等しく雑魚、雑魚、雑魚だ!」
っととまずいぞ。なんとか直撃は避けたっぽいが、鎧の脇腹の辺りが大きく抉れてる。幸い血とかは出てないが、確実に小さくないダメージが入ってるな。
「マスター!!」
「! おおアイラ、目が覚めたか――」
「私は大丈夫。それよりイヴェルはどこ? 早急にイヴェルを保護して、さもないと」
「まあ落ち着け餅つけ。起きたばっかだしもう少し安静にだな」
凄い勢いでノックもせずに部屋に突撃してきたアイラだったが、調子は万全ってわけじゃなさそうだった。むしろ具合が悪そうにも見える。
「そんなことしてる場合じゃない。イヴェルが死ぬと私たちも全員死ぬの。まさか、もう帰してしまったの?」
「いや、まだ迷宮内にいるっちゃいるが」
「ならまだ間に合う――レルア様とリフィスト様、そして私で救助に向かわせて」
鬼気迫るって感じだな。まあ救助するならそれでもいいんだが……
「大罪の方はどうする?」
「大罪? ……まさか!」
アイラはモニターを覗き込み、苦々しい顔で呟く。
「遅かった……!」
「その通り。最早あの領域は下僕のもの、貴様ら愚民が立ち入って良い場所ではない」
すぐ後ろから''傲慢''の声がした。
なんでいるんだ、お前が、ここに。
「何を不思議がる? 私は神であるぞ。私が従えと言えば従い、開けと言えば開くのだ」
小脇に抱えていた何かを投げ捨てる――って、
「カイン!」
「……あ……あー……」
死んではない、が、とても会話できる状態じゃなさそうだ。こいつはカインを使ってここまで来たのか。許せねえ。
「相変わらず小狡いわね。あの子だって、どうせ弱みに付け込んでの契約でしょう」
「何を言うか。下僕が私の崇高な理想に感激し、自ら同行を願ったのだぞ。このような地下に隠れている方が余程小狡いと思うがな」
「さて、それはどうかしら。元はああではなかったようだけれど……?」
(まずいわね、マスター。今の私たちでは強制への対抗策がない)
(……参ったな。聖魔術で一気に片をつけるってのは?)
(ここにいる全員が聖騎士と同程度のものを使えれば、可能性くらいはあったでしょうけど……)
「相変わらず口の減らぬ老耄よ――平伏せよ」
何か強烈な力で押さえ付けられるようにして、膝と腕の自由が効かなくなった。……首もだ。
全身が土下座みたいな格好をしたがってるのを感じる。強制ってのはこれほどの力なのか。勝ち目がない。
「悪くない眺めだ。この城、そして街は今より私のものとする。ここを拠点としてシレンシアを落とす」
畜生その玉座は俺のだぞ。好き勝手させてたまるか。相手が油断してる間に、何か策を考えないと。
「……単刀直入に言うけど、大罪と手を切ってほしい。今ならまだ大丈夫だ、国にバレそうなら遠くに逃げればいい!」
「おかしなことを言いますのね。これは私のためであると同時に、イヴェルのためでもありますのよ」
なるほど、まずは話し合いで解決を試みるってわけか。だがそう簡単にいくかね。
「おかしい、君はそんなことを言う奴じゃなかったはずだ! 大罪に操られてるだけで、きっと――」
「お黙りなさい。私の道を阻むのであれば、例えイヴェルであっても許しませんわ」
おっと会話が通じないタイプか? イヴェルに聞いてたのと随分印象が違うな。大罪に操られてるっつっても、性格まで変わるもんなんだろうか。
「大方、精神操作系の術であろうな」
「ええ、アタシもそう思うわ。大罪の中に精神汚染を使うのは二人……だけど、面倒事が嫌いな子がこんなことをするとは思えないし……''傲慢''かしら」
傲慢か。なんで彼女と契約したんだろうな。他にもっと適役がいたような気もするが……。
ある程度なら変えられるしってことで、雰囲気で選んでるのかね。まあ詳しいとこは本人に聞かなきゃ分からないが。
「だからといって引き下がるわけにもいかない――来い!」
イヴェルの足元に黒と紺の二重の魔法陣が展開される。よしよし、召喚制限の解除は上手くいったみたいだな。
「……あら、もしかして戦うおつもりですの? 私も随分と甘く見られましたわね」
「――よせ愚民、大罪と戦うなど無謀の極みだと理解していないのか?」
おおっと誰だ――自問するまでもない。大罪だな。灰色の生地で襟元に軽く金の刺繍、上品な感じのトレンチコート的な何かを羽織ってる。うっすら魔力を感じるし、魔術に耐性があるタイプと見た。
空中からイヴェルを見下ろす奴は、いかにも傲慢って感じの嫌な表情だ。顔自体は普通にイケメンなのがなんか腹立つ。
「グァハハハハ! 何やら異様な匂いがするなあ我が友よ!」
「ロロトス!」
階層中に響き渡る笑い声。ロロトスお前喋れたのか! こいつもゴースト的な、元人間の使い魔なのかね。
重そうな黒鎧をまとって、肩に両手剣を担ぐ姿はまさに歴戦の騎士。かっけえ。
今回は馬ごと召喚じゃなかったみたいだが、それは場所のことも考えてだろうな。そう広いスペースがあるわけでもないし、馬がいたらかえって邪魔になりかねない。
「あくまで歯向かうつもりか、愚民が」
「全く、お仕置きが必要ですわね」
「我々を愚民呼ばわりとは笑止千万! 王にでもなったつもりか、ええ?」
おお言い返した。あの雰囲気に飲まれてないのは凄いな。俺なら萎縮してなんも言えねえ。
「���つもりではない。正しく王であり、そして私こそが絶対の神だ」
「王であり神と申すか! グァハハハ、その座を騙る器か、貴様が?」
「愚民め、発言には気をつけることだな。やれ、下僕」
「言われずともそのつもりですわ」
っておい、そんだけ言っといて自分は上で見てるだけかよ。まあ俺も似たようなもんではあるんだが。
「私の主を侮辱した罪、その身をもって償っていただきます――氷界――氷弾」
セシリアの体が宙に浮き、周りを大量の魔法陣が取り囲む。溢れ出した冷気が、地面を白く塗り潰した。
ああ、これで罠も全部躱したのか。凍らせた上に浮いてるとなっちゃ検知のしようもない。これは対策が必要だな。
イヴェルたちは、広がった魔法陣から高速で発射される氷塊を躱すので精一杯って感じだ。大罪バフで魔力量がバグってやがる。
「己は戦わんのか、神とやら! 逃げてばかりでは負け犬と変わらんなあ!」
ロロトスが''傲慢''を見上げて声を張り上げる。
まあ笑い飛ばされて終わりだろうと思ったが、意外というかなんというか、''傲慢''は端正な顔を歪めて叫んだ。
「黙れ、黙れ黙れ黙れッ! 貴様ごとき私が手を汚す程でもないということだ、身の程を知れ!」
急にキレんなよビビるだろ。煽り耐性カイン以下か? ひょっとして憤怒も兼ねてたりするか?
「愚民の分際でこの私を苛立たせたな……致し方ない……私の手で消してやる! 疾く死ね! ――滅槍!」
金色に光る槍が一本、ロロトスに向かって放たれた。
これ神力によりてなんちゃらって詠唱のやつだよな。マジで神の魔術使っちゃうのは反則だぜ。
「ぐっ……ぬ……」
「ロロトス!」
「そうだ、これでいい! 神である私の前では全て等しく雑魚、雑魚、雑魚だ!」
っととまずいぞ。なんとか直撃は避けたっぽいが、鎧の脇腹の辺りが大きく抉れてる。幸い血とかは出てないが、確実に小さくないダメージが入ってるな。
「マスター!!」
「! おおアイラ、目が覚めたか――」
「私は大丈夫。それよりイヴェルはどこ? 早急にイヴェルを保護して、さもないと」
「まあ落ち着け餅つけ。起きたばっかだしもう少し安静にだな」
凄い勢いでノックもせずに部屋に突撃してきたアイラだったが、調子は万全ってわけじゃなさそうだった。むしろ具合が悪そうにも見える。
「そんなことしてる場合じゃない。イヴェルが死ぬと私たちも全員死ぬの。まさか、もう帰してしまったの?」
「いや、まだ迷宮内にいるっちゃいるが」
「ならまだ間に合う――レルア様とリフィスト様、そして私で救助に向かわせて」
鬼気迫るって感じだな。まあ救助するならそれでもいいんだが……
「大罪の方はどうする?」
「大罪? ……まさか!」
アイラはモニターを覗き込み、苦々しい顔で呟く。
「遅かった……!」
「その通り。最早あの領域は下僕のもの、貴様ら愚民が立ち入って良い場所ではない」
すぐ後ろから''傲慢''の声がした。
なんでいるんだ、お前が、ここに。
「何を不思議がる? 私は神であるぞ。私が従えと言えば従い、開けと言えば開くのだ」
小脇に抱えていた何かを投げ捨てる――って、
「カイン!」
「……あ……あー……」
死んではない、が、とても会話できる状態じゃなさそうだ。こいつはカインを使ってここまで来たのか。許せねえ。
「相変わらず小狡いわね。あの子だって、どうせ弱みに付け込んでの契約でしょう」
「何を言うか。下僕が私の崇高な理想に感激し、自ら同行を願ったのだぞ。このような地下に隠れている方が余程小狡いと思うがな」
「さて、それはどうかしら。元はああではなかったようだけれど……?」
(まずいわね、マスター。今の私たちでは強制への対抗策がない)
(……参ったな。聖魔術で一気に片をつけるってのは?)
(ここにいる全員が聖騎士と同程度のものを使えれば、可能性くらいはあったでしょうけど……)
「相変わらず口の減らぬ老耄よ――平伏せよ」
何か強烈な力で押さえ付けられるようにして、膝と腕の自由が効かなくなった。……首もだ。
全身が土下座みたいな格好をしたがってるのを感じる。強制ってのはこれほどの力なのか。勝ち目がない。
「悪くない眺めだ。この城、そして街は今より私のものとする。ここを拠点としてシレンシアを落とす」
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