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第4章
113 毒
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「 アリー? おいアリー!」
「ぅ……あ……?」
アリシアは既に半ば意識を失っていた。痛み故か、それとも毒の効果か。
「どうした、どこが痛む!?」
「……ぅ…………」
「お、おい!」
声が聞こえているのかいないのか、アリシアは焦点の定まらない目でアレンを見つめる。
「っ、慈悲深き我らが天使リフィストよ――」
アレン、どうやら詠唱してる暇はなさそうだぞ。
「な!?」
マンティの凶悪な爪がアレンに背後から襲いかかる。アレンはアリシアを抱きかかえて移動する、が、両手が塞がってるせいで反撃ができない。
そんな状態のアリシアをあんまり揺らすのも危ない気がする。俺なら遅延とかでなんとかできるが、サポートをアリシアに頼ってるパーティだしな。
と、何やらアレンがアリシアの鞄を漁り始めた。かってにそんなことしたら怒られるぞ。
「――あった、借りるぜアリー! ――起動せよ!」
マンティに向かって投げられたそれは、空中で明るく光って砕け散る――マンティは爪を振り上げた状態で硬直していた。
魔術結晶だ。今のは麻痺か? それとも石化みたいな別の効果の魔術かね。
「食らいやがれ――銀狼双斬!」
アレンは岩陰にアリシアを寝かせると、ぶっ倒れたマンティに向かって切りかかる。背中に一発腹に二発、最後に首を叩き切って終わりだ。まずは一体。
にしても魔術結晶ってボスにも効くんだな。かなりの壊れ性能だ。
粘着矢の方の個体は網から抜けるのにしばらくかかりそうだし、レイの方で決着が付けばこの階層はクリアか。
マンティは毒針っていう状態異常に加えてパワーもある、それに加えて三体だ。かなり強いと思ったが、実際は大したことなかったな。
確かに、パーティの相性次第で完封される魔物ではある。今まで来たパーティだと大体開幕で胴体吹き飛んだりして死んでる奴がいたし、その攻撃がアリシアに向かってたら同じ結末だったかもしれない。流石に咄嗟に庇えないだろうからな。粘着矢がない状態で二人しか残ってなければジリ貧だっただろ。
十八人もいたら足止めやら麻痺やら色々使える奴がいるだろうし、まあ攻略は楽そうだ。
「アリー、今治してやるからな! 慈悲深き我らが天使リフィストよ、汝が僕、アレン・フィルスティアが願う! 彼の者を癒せ――治癒!」
アリシアの体を光が包み込む。治癒も必要だろうが、まず浄化の方がいいんじゃないか?
つっても初見だし毒針かどうかわからないのか。だが早くしないと毒が回って手遅れになるぞ。……つーか既に若干怪しい。アリシア生きてるか?
「アリー……?」
アリシアは目を閉じたまま微動だにしない。とっくに傷は塞がっている。元から小さい傷だ。
だがアレンが呼べども揺すれども、アリシアが反応を返すことはなかった。
傷はないし眠っているだけ、にも見える……が、これは恐らく……。
「――アレン! 魔物は全て片付けた。アリシアの具合は?」
「それが、目を覚まさねえんだ。治癒はした、もう出血もねえ」
「変だな、大した傷でもないと思ったが……――っ!」
アリシアの体が消えていく。迷宮内の魔物と同じ消え方だ。
つまり、アリシアは死んだ。すぐ上で復活するけどな。地下50階より下行かない限りは安心安全だ。
「お、おい! アリー、待てよ、なあ」
「落ち着けアレン、この階層なら死んでも大丈夫だ。アリシアは今頃地上に戻っているはずだ」
「なんでそんな冷静でいられるんだ! 仲間が、仲間が死んだんだぞ!」
「だが死んではいない。もう一度言うが、落ち着け。アレンたちがここに来たのは、上層なら生き返るって確信を持てたからだ。そうだろ?」
アレンが思った以上に動揺している。それもそうか。アレンとアリシアは長い付き合いっぽかったしな。
アリシアの体はもう指の一本も残っていなかった。服も鞄もその中身も、全部地上に送られたようだ。先手を取られたにしてはほぼ完璧な動きに見えたが、まさか死人が出るとはな。
強いて言うなら、アレンが真っ先に浄化を入れなかったのが痛い。が、そもそも認知度の低い魔物なのかもしれない。魔界にしかいないとか、大昔に滅んでるとか。
さっきは大したことないとか言ったが、訂正しよう。マンティは強かった。
その巨躯に目を取られがちだが、恐らくあいつらの真の強みは尾の毒針にある。多分毒で弱らせた獲物を安全に狩るタイプの魔物なんだろう。情報が出回るまで、初見は何人か持ってかれるボスになりそうだ。
「悪い、ちょっと取り乱した」
「仮とは言え、現実に近い形で――それも目の前で仲間を喪ったんだ。仕方ない。……落ち着いたなら、俺は軽く買い物を済ませて先に進もうと思うが。アレンはどうする?」
「す、進むのか? アリーもいないんだぜ? 一回戻って立て直さねえか?」
少し驚いたような顔のアレン。ごもっともな反応だな。この先の階層は魔物も更に強くなる。三人でもかなり厳しいだろうにそれを二人で? しかもこんな上層で一人欠けるようなパーティだぞ。それも代えがきかない補助役を。
ついでに、地下31階からは火山洞窟、地下41階からは海中モチーフでレイとの相性も悪い。地下50階まで辿り着くのはまず無理だろうな。てか行かれたら難度の調整を考える。
悪いことは言わんから今回は帰れ。別に俺もゼーヴェも逃げやしないぞ。
「いや、俺は行く。俺はこの迷宮の最深部に用がある」
ああ、もしかしてレイは地下39階で終わると思ってんのか。地上をあんだけ発展させといて地下がそのままなわけないだろ。
つってもこれは俺にも責任があるな。元々ここにいたせいで勘違いしてる部分もある。カインは地下50階に投入する予定だったが、必要なら地下40階に変更しよう。
「……一つ教えてくれ。何をそんなに急ぐ? 俺たちに何を隠してる? 前までのレイなら、ここで引き返したはずだ」
「時間がないんだ。詳しいことは言えないが、突入時とは事情が変わった。この回で決着を付けないと、俺は死んでも死にきれない」
大罪の契約者は基本短命だと聞く。力を使えば使うほど、その寿命は縮まるとか。
レイは元々不完全なゴーストだし、体も結晶化してるしな。地上に戻って悠長に再攻略してる暇はないんだろう。
「……そうか。わかった。俺も行こう。一人よりは二人の方がいいはずだ」
「ありがとう。この先は俺が後衛を務める。慣れない双剣で大変だろうが、アレンは引き続き前を頼む」
「任せろ!」
「勿論、怪我をしたらすぐに引いてくれ。治癒の間は俺が前に出る」
レイが後衛か。マナポーションも無限にあるわけじゃないし、遠距離攻撃ができない状態で後衛が務まるのか?
それとも、単に後ろを警戒しつつ別の方向から魔物を狙うだけか。どちらにせよ、一気にバランス悪いパーティになったもんだな。
「ぅ……あ……?」
アリシアは既に半ば意識を失っていた。痛み故か、それとも毒の効果か。
「どうした、どこが痛む!?」
「……ぅ…………」
「お、おい!」
声が聞こえているのかいないのか、アリシアは焦点の定まらない目でアレンを見つめる。
「っ、慈悲深き我らが天使リフィストよ――」
アレン、どうやら詠唱してる暇はなさそうだぞ。
「な!?」
マンティの凶悪な爪がアレンに背後から襲いかかる。アレンはアリシアを抱きかかえて移動する、が、両手が塞がってるせいで反撃ができない。
そんな状態のアリシアをあんまり揺らすのも危ない気がする。俺なら遅延とかでなんとかできるが、サポートをアリシアに頼ってるパーティだしな。
と、何やらアレンがアリシアの鞄を漁り始めた。かってにそんなことしたら怒られるぞ。
「――あった、借りるぜアリー! ――起動せよ!」
マンティに向かって投げられたそれは、空中で明るく光って砕け散る――マンティは爪を振り上げた状態で硬直していた。
魔術結晶だ。今のは麻痺か? それとも石化みたいな別の効果の魔術かね。
「食らいやがれ――銀狼双斬!」
アレンは岩陰にアリシアを寝かせると、ぶっ倒れたマンティに向かって切りかかる。背中に一発腹に二発、最後に首を叩き切って終わりだ。まずは一体。
にしても魔術結晶ってボスにも効くんだな。かなりの壊れ性能だ。
粘着矢の方の個体は網から抜けるのにしばらくかかりそうだし、レイの方で決着が付けばこの階層はクリアか。
マンティは毒針っていう状態異常に加えてパワーもある、それに加えて三体だ。かなり強いと思ったが、実際は大したことなかったな。
確かに、パーティの相性次第で完封される魔物ではある。今まで来たパーティだと大体開幕で胴体吹き飛んだりして死んでる奴がいたし、その攻撃がアリシアに向かってたら同じ結末だったかもしれない。流石に咄嗟に庇えないだろうからな。粘着矢がない状態で二人しか残ってなければジリ貧だっただろ。
十八人もいたら足止めやら麻痺やら色々使える奴がいるだろうし、まあ攻略は楽そうだ。
「アリー、今治してやるからな! 慈悲深き我らが天使リフィストよ、汝が僕、アレン・フィルスティアが願う! 彼の者を癒せ――治癒!」
アリシアの体を光が包み込む。治癒も必要だろうが、まず浄化の方がいいんじゃないか?
つっても初見だし毒針かどうかわからないのか。だが早くしないと毒が回って手遅れになるぞ。……つーか既に若干怪しい。アリシア生きてるか?
「アリー……?」
アリシアは目を閉じたまま微動だにしない。とっくに傷は塞がっている。元から小さい傷だ。
だがアレンが呼べども揺すれども、アリシアが反応を返すことはなかった。
傷はないし眠っているだけ、にも見える……が、これは恐らく……。
「――アレン! 魔物は全て片付けた。アリシアの具合は?」
「それが、目を覚まさねえんだ。治癒はした、もう出血もねえ」
「変だな、大した傷でもないと思ったが……――っ!」
アリシアの体が消えていく。迷宮内の魔物と同じ消え方だ。
つまり、アリシアは死んだ。すぐ上で復活するけどな。地下50階より下行かない限りは安心安全だ。
「お、おい! アリー、待てよ、なあ」
「落ち着けアレン、この階層なら死んでも大丈夫だ。アリシアは今頃地上に戻っているはずだ」
「なんでそんな冷静でいられるんだ! 仲間が、仲間が死んだんだぞ!」
「だが死んではいない。もう一度言うが、落ち着け。アレンたちがここに来たのは、上層なら生き返るって確信を持てたからだ。そうだろ?」
アレンが思った以上に動揺している。それもそうか。アレンとアリシアは長い付き合いっぽかったしな。
アリシアの体はもう指の一本も残っていなかった。服も鞄もその中身も、全部地上に送られたようだ。先手を取られたにしてはほぼ完璧な動きに見えたが、まさか死人が出るとはな。
強いて言うなら、アレンが真っ先に浄化を入れなかったのが痛い。が、そもそも認知度の低い魔物なのかもしれない。魔界にしかいないとか、大昔に滅んでるとか。
さっきは大したことないとか言ったが、訂正しよう。マンティは強かった。
その巨躯に目を取られがちだが、恐らくあいつらの真の強みは尾の毒針にある。多分毒で弱らせた獲物を安全に狩るタイプの魔物なんだろう。情報が出回るまで、初見は何人か持ってかれるボスになりそうだ。
「悪い、ちょっと取り乱した」
「仮とは言え、現実に近い形で――それも目の前で仲間を喪ったんだ。仕方ない。……落ち着いたなら、俺は軽く買い物を済ませて先に進もうと思うが。アレンはどうする?」
「す、進むのか? アリーもいないんだぜ? 一回戻って立て直さねえか?」
少し驚いたような顔のアレン。ごもっともな反応だな。この先の階層は魔物も更に強くなる。三人でもかなり厳しいだろうにそれを二人で? しかもこんな上層で一人欠けるようなパーティだぞ。それも代えがきかない補助役を。
ついでに、地下31階からは火山洞窟、地下41階からは海中モチーフでレイとの相性も悪い。地下50階まで辿り着くのはまず無理だろうな。てか行かれたら難度の調整を考える。
悪いことは言わんから今回は帰れ。別に俺もゼーヴェも逃げやしないぞ。
「いや、俺は行く。俺はこの迷宮の最深部に用がある」
ああ、もしかしてレイは地下39階で終わると思ってんのか。地上をあんだけ発展させといて地下がそのままなわけないだろ。
つってもこれは俺にも責任があるな。元々ここにいたせいで勘違いしてる部分もある。カインは地下50階に投入する予定だったが、必要なら地下40階に変更しよう。
「……一つ教えてくれ。何をそんなに急ぐ? 俺たちに何を隠してる? 前までのレイなら、ここで引き返したはずだ」
「時間がないんだ。詳しいことは言えないが、突入時とは事情が変わった。この回で決着を付けないと、俺は死んでも死にきれない」
大罪の契約者は基本短命だと聞く。力を使えば使うほど、その寿命は縮まるとか。
レイは元々不完全なゴーストだし、体も結晶化してるしな。地上に戻って悠長に再攻略してる暇はないんだろう。
「……そうか。わかった。俺も行こう。一人よりは二人の方がいいはずだ」
「ありがとう。この先は俺が後衛を務める。慣れない双剣で大変だろうが、アレンは引き続き前を頼む」
「任せろ!」
「勿論、怪我をしたらすぐに引いてくれ。治癒の間は俺が前に出る」
レイが後衛か。マナポーションも無限にあるわけじゃないし、遠距離攻撃ができない状態で後衛が務まるのか?
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