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第3章
72 DP不足
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***アヤト視点に戻ります。***
結局迷宮は地下60階まで造り終わった。自分で言うのもなんだが中々の出来だ。
あと、ギルドに依頼を出したのが良かったのか、かなり探索者――っていうか迷宮街に冒険者が増えた。んで街自体もかなり形になってきた感じだ。もうすぐギルドみたいなものも建てる予定だったりする。
DPで向こうの料理を交換して、それを冒険者に売るなんてこともしてる。ルドゥードと似てるからか、焼きそばの売れ行きがかなりいい。
そのうち、ここでしか使えない通貨とか作りたいな。迷宮探索の状況に応じて付与されるポイント制とかも楽しそうだ。時代はキャッシュレス。
『地上2階:ゴーストのヘヴィソードが破損・修理不可』
また壊れたのか。やっぱ質の低い武器は壊れやすいみたいだ。ただこればっかりは仕方がない……上層だし。耐久のために質を上げると、武器自体も強くなっちまうからなぁ。
『武器庫より適切な武器が自動で装備されました』
オーケーオーケー。そろそろ補充しとくか。あんな質でも街の武器屋じゃかなり売れるし。100本くらいでいいかな。
『DPが不足しています。現在のDP:4,352』
……?
……待て待て待て待て。待てよ。流石に少なすぎる。新たに宿屋建てて店員のゴースト配置したのがそんなにデカかったか? 宿屋自体は15万DPとかだし、ゴーストだって魔力タンク持ちと言えど精々5,000程度だ。調子乗って色々作りすぎてたか? どーしよ。
レルアに頼んで魔物狩ってもらう……のはダメだな。狩りすぎは素因量とかにも影響するらしいし、なんか生態系の破壊とかで良くない。らしい。
だが今の探索者の質・数では使うDPをまかないきれない。確かにそれなりの数の冒険者が迷宮街を訪れるが、その全員が迷宮に挑むってワケでもなくなってきたし。
武器だけ買って帰るやつもいれば、焼きそば食って帰るやつもいる。城を遠くから見て満足するやつとかも多分いる。もっと迷宮に挑戦してくれよな! 上層は死なないんだし。……いやまぁ死なないってわかってても痛いのとか嫌なのはわかる。
報酬の旨みはそれなりだと思うんだけどな。武器は店売りの武器よりもいいものをドロップするようにしてるし、宝箱には現金も入ってる。
……かくなる上は、あの作戦を使うか。名付けてクラウドファンディング作戦。
っつっても冒険者からルナを集めるわけじゃあない。ぶっちゃけ料理とか売って稼いだルナも使い道ない。俺が必要なのはDP。
上層であればあるほど、そして弱ければ弱いほど一人あたりのDPは少なくなるが、質より量だ。
ゴーストやらゴブリンやらスライムやらは、最大数に達してから復活時間がガンガン短縮されてった。今や数秒でリスポーンする。探索者が増えても回らないことはない。まぁ回らなくなったらまた考えるが。
今街にいる冒険者がこぞって探索に来れば、多分かなりのDPが稼げる。それ次第ではレベル可視化とかもしてみたいんだよな。この世界の人間も普通はステータスとか見えないらしいし。
とりま呼び込みだ。宝箱の数を10倍にして、ドロップの内容も20階層くらいのものに設定しておく。実際に入手した冒険者が広告塔になってくれれば儲けもの。
さて、今暇してそうなやつ……レルアはダメだ。ミレイル様はプロ探索者だし。そもそも呼び込みとか向いてるタイプじゃない気がする。
リフィスト、ゼーヴェは見つかるとまずいので無理。ラビリフェアも同様。これ三騎将に頼むしかねえな。
が、アルデムはお爺ちゃんって感じだしな。アイラに頼もう。あいつ謎に接客スマイル上手いし。
(アイラ、今時間あるか?)
(今……カインと……戦ってる……とこ!)
ああ、そういやさっきカインが復活したアナウンスあったわ。にしても随分長いこと戦ってんな。前は瞬殺だったのに。
(それならカインもどうにかして連れて来れたりするか? 土鎖とかで縛って)
(わからない……けど……やって、みる)
カインとか見た目普通に冒険者だし、レアドロ騒ぐ係にうってつけな気がした。レイスに進化したメンツとパーティ組んでる風にして、街中で派手に騒いでもらうか。こういうときギルドがあれば便利なんだよな。
っと、転移の音。そしてカインのやかましい声。上手いことやってくれたみたいだな。
「……お待たせ」
「ンだオイクソマスター! 何の用だって聞いてンだよ!」
すんげえ暴れるじゃん。土鎖のお陰で被害はゼロだが。
「まぁまぁ落ち着けよ。カインが食べ逃したケーキ、リフェアにあげちゃうぜ?」
「あのクソガキか……オレを哀れむような目で見やがって」
リフェア嬢をクソガキ呼ばわりとは。ラビに聞かれたらリスキルされそうだな。
「ま、それはともかくケーキってのは美味ェらしいな。話くらいは聞いてやらねェこともねェぞ?」
「…………何様?」
「痛ってェ! アイラてめェ! 痛ェだろうがオイ! ぉ……いや……マジで痛……」
カインはそのまま鎖の中でぐったりとうなだれた。気絶したのか。え、アイラさんまさか……その手の短剣で鳩尾刺したんですか……? 血、付いてますけど……。
「……ごめん、なさい。弱い毒だし、こんなにすぐオチるとは思わなかった」
「ああ、いや、いいよ。頼みがあったのはアイラで、カインはオマケみたいなもんだし」
おっかねえ。弱い毒って嘘だろ。我が最強の異常耐性スキル・天の羽衣さん曰く、猛毒であることは確定的に明らか。
「で、頼みっていうのは呼び込みについてなんだが……」
アイラほどの実力なら、仮にレイスだと気付かれても何とかできるだろう。てか無害な感じをアピールすれば一般冒険者はアイラ側に付くと思う。何度でも言うがアイラは接客スマイルが上手い。ザ・自然な笑顔。リフェア母姿のラビと初対面のときに一瞬見ただけだが、本当に凄かった。
「うん……マスターの、頼みなら。疲れるけど……頑張ってみる」
「何それ何それ、楽しそう!」
「リフェア」
ノックもなしにお前。
「ノック忘れちゃった、ごめんなさい!」
えへ、と舌を出してみせる。あざと可愛いやつめ。
「まぁ次から気を付けてくれりゃそれでいいよ。ってか、リフェアは人前に出るのはヤバいんじゃ……」
「ううん、きっと大丈夫。アイラさんも私も黒髪だし、姉妹みたいに見えるでしょ? 私のことを影の一族だ、なんて思うのは聖騎士だけ!」
そう言うとアイラの隣に並んでみせる。確かに姉妹に見えるけど。服も白黒ゴスロリと黒ドレスで系統は似てるし。
「つっても聖騎士に会ったら即死だろ」
「あら、それは大丈夫よ。アタシが影から見ているもの」
突然目の前に現れたのはラビ。俺の部屋だっつーのにプライバシーもクソもねえぜ。ハハ。
「よしわかった。じゃあリフェアも呼び込み頼めるか?」
「もちろん! 頑張ろうね、アイラさん!」
「う……ん」
じゃあ早速行ってきてもらうか。……あ。
「あと一つだけいいか? 何か問題が起きても極力戦闘にはしないでくれ。まぁ最悪レルアに���忘却とかしてもらうが、それも大人数の前でとなると厄介だ」
「まっかせて! 嘘泣きとかラビに教わったし!」
「私は、カインとは違うから……大丈夫」
「じゃ、行こ行こ?」
リフェアがアイラの手を引っ張るようにして転移門へ走る。全然外出てないし体力有り余ってる感じだな。……にしてもラビは一体何教えてんだか。
さて、と。とりまカインは目覚めるまでこのままにしておいて――いや、傷くらいは塞いどいてやるか。
「――時遡」
これでよし。実はカインの分のケーキなんてないが、DPでいくらでも買えるからな。
ひとまずDPが増えるまで休憩しよう。そうだ、迷宮内にいた時間・いた深さに応じて報酬増量とかも面白そうだな。やっぱりポイント制の迷宮通貨を作ろう。装備やら料理なんかもそのポイントで買えるようにすればいい。
次は野営グッズでも売り出してみるか。一回出てやり直しになるのが面倒な層に売れるかもしれん。
結局迷宮は地下60階まで造り終わった。自分で言うのもなんだが中々の出来だ。
あと、ギルドに依頼を出したのが良かったのか、かなり探索者――っていうか迷宮街に冒険者が増えた。んで街自体もかなり形になってきた感じだ。もうすぐギルドみたいなものも建てる予定だったりする。
DPで向こうの料理を交換して、それを冒険者に売るなんてこともしてる。ルドゥードと似てるからか、焼きそばの売れ行きがかなりいい。
そのうち、ここでしか使えない通貨とか作りたいな。迷宮探索の状況に応じて付与されるポイント制とかも楽しそうだ。時代はキャッシュレス。
『地上2階:ゴーストのヘヴィソードが破損・修理不可』
また壊れたのか。やっぱ質の低い武器は壊れやすいみたいだ。ただこればっかりは仕方がない……上層だし。耐久のために質を上げると、武器自体も強くなっちまうからなぁ。
『武器庫より適切な武器が自動で装備されました』
オーケーオーケー。そろそろ補充しとくか。あんな質でも街の武器屋じゃかなり売れるし。100本くらいでいいかな。
『DPが不足しています。現在のDP:4,352』
……?
……待て待て待て待て。待てよ。流石に少なすぎる。新たに宿屋建てて店員のゴースト配置したのがそんなにデカかったか? 宿屋自体は15万DPとかだし、ゴーストだって魔力タンク持ちと言えど精々5,000程度だ。調子乗って色々作りすぎてたか? どーしよ。
レルアに頼んで魔物狩ってもらう……のはダメだな。狩りすぎは素因量とかにも影響するらしいし、なんか生態系の破壊とかで良くない。らしい。
だが今の探索者の質・数では使うDPをまかないきれない。確かにそれなりの数の冒険者が迷宮街を訪れるが、その全員が迷宮に挑むってワケでもなくなってきたし。
武器だけ買って帰るやつもいれば、焼きそば食って帰るやつもいる。城を遠くから見て満足するやつとかも多分いる。もっと迷宮に挑戦してくれよな! 上層は死なないんだし。……いやまぁ死なないってわかってても痛いのとか嫌なのはわかる。
報酬の旨みはそれなりだと思うんだけどな。武器は店売りの武器よりもいいものをドロップするようにしてるし、宝箱には現金も入ってる。
……かくなる上は、あの作戦を使うか。名付けてクラウドファンディング作戦。
っつっても冒険者からルナを集めるわけじゃあない。ぶっちゃけ料理とか売って稼いだルナも使い道ない。俺が必要なのはDP。
上層であればあるほど、そして弱ければ弱いほど一人あたりのDPは少なくなるが、質より量だ。
ゴーストやらゴブリンやらスライムやらは、最大数に達してから復活時間がガンガン短縮されてった。今や数秒でリスポーンする。探索者が増えても回らないことはない。まぁ回らなくなったらまた考えるが。
今街にいる冒険者がこぞって探索に来れば、多分かなりのDPが稼げる。それ次第ではレベル可視化とかもしてみたいんだよな。この世界の人間も普通はステータスとか見えないらしいし。
とりま呼び込みだ。宝箱の数を10倍にして、ドロップの内容も20階層くらいのものに設定しておく。実際に入手した冒険者が広告塔になってくれれば儲けもの。
さて、今暇してそうなやつ……レルアはダメだ。ミレイル様はプロ探索者だし。そもそも呼び込みとか向いてるタイプじゃない気がする。
リフィスト、ゼーヴェは見つかるとまずいので無理。ラビリフェアも同様。これ三騎将に頼むしかねえな。
が、アルデムはお爺ちゃんって感じだしな。アイラに頼もう。あいつ謎に接客スマイル上手いし。
(アイラ、今時間あるか?)
(今……カインと……戦ってる……とこ!)
ああ、そういやさっきカインが復活したアナウンスあったわ。にしても随分長いこと戦ってんな。前は瞬殺だったのに。
(それならカインもどうにかして連れて来れたりするか? 土鎖とかで縛って)
(わからない……けど……やって、みる)
カインとか見た目普通に冒険者だし、レアドロ騒ぐ係にうってつけな気がした。レイスに進化したメンツとパーティ組んでる風にして、街中で派手に騒いでもらうか。こういうときギルドがあれば便利なんだよな。
っと、転移の音。そしてカインのやかましい声。上手いことやってくれたみたいだな。
「……お待たせ」
「ンだオイクソマスター! 何の用だって聞いてンだよ!」
すんげえ暴れるじゃん。土鎖のお陰で被害はゼロだが。
「まぁまぁ落ち着けよ。カインが食べ逃したケーキ、リフェアにあげちゃうぜ?」
「あのクソガキか……オレを哀れむような目で見やがって」
リフェア嬢をクソガキ呼ばわりとは。ラビに聞かれたらリスキルされそうだな。
「ま、それはともかくケーキってのは美味ェらしいな。話くらいは聞いてやらねェこともねェぞ?」
「…………何様?」
「痛ってェ! アイラてめェ! 痛ェだろうがオイ! ぉ……いや……マジで痛……」
カインはそのまま鎖の中でぐったりとうなだれた。気絶したのか。え、アイラさんまさか……その手の短剣で鳩尾刺したんですか……? 血、付いてますけど……。
「……ごめん、なさい。弱い毒だし、こんなにすぐオチるとは思わなかった」
「ああ、いや、いいよ。頼みがあったのはアイラで、カインはオマケみたいなもんだし」
おっかねえ。弱い毒って嘘だろ。我が最強の異常耐性スキル・天の羽衣さん曰く、猛毒であることは確定的に明らか。
「で、頼みっていうのは呼び込みについてなんだが……」
アイラほどの実力なら、仮にレイスだと気付かれても何とかできるだろう。てか無害な感じをアピールすれば一般冒険者はアイラ側に付くと思う。何度でも言うがアイラは接客スマイルが上手い。ザ・自然な笑顔。リフェア母姿のラビと初対面のときに一瞬見ただけだが、本当に凄かった。
「うん……マスターの、頼みなら。疲れるけど……頑張ってみる」
「何それ何それ、楽しそう!」
「リフェア」
ノックもなしにお前。
「ノック忘れちゃった、ごめんなさい!」
えへ、と舌を出してみせる。あざと可愛いやつめ。
「まぁ次から気を付けてくれりゃそれでいいよ。ってか、リフェアは人前に出るのはヤバいんじゃ……」
「ううん、きっと大丈夫。アイラさんも私も黒髪だし、姉妹みたいに見えるでしょ? 私のことを影の一族だ、なんて思うのは聖騎士だけ!」
そう言うとアイラの隣に並んでみせる。確かに姉妹に見えるけど。服も白黒ゴスロリと黒ドレスで系統は似てるし。
「つっても聖騎士に会ったら即死だろ」
「あら、それは大丈夫よ。アタシが影から見ているもの」
突然目の前に現れたのはラビ。俺の部屋だっつーのにプライバシーもクソもねえぜ。ハハ。
「よしわかった。じゃあリフェアも呼び込み頼めるか?」
「もちろん! 頑張ろうね、アイラさん!」
「う……ん」
じゃあ早速行ってきてもらうか。……あ。
「あと一つだけいいか? 何か問題が起きても極力戦闘にはしないでくれ。まぁ最悪レルアに���忘却とかしてもらうが、それも大人数の前でとなると厄介だ」
「まっかせて! 嘘泣きとかラビに教わったし!」
「私は、カインとは違うから……大丈夫」
「じゃ、行こ行こ?」
リフェアがアイラの手を引っ張るようにして転移門へ走る。全然外出てないし体力有り余ってる感じだな。……にしてもラビは一体何教えてんだか。
さて、と。とりまカインは目覚めるまでこのままにしておいて――いや、傷くらいは塞いどいてやるか。
「――時遡」
これでよし。実はカインの分のケーキなんてないが、DPでいくらでも買えるからな。
ひとまずDPが増えるまで休憩しよう。そうだ、迷宮内にいた時間・いた深さに応じて報酬増量とかも面白そうだな。やっぱりポイント制の迷宮通貨を作ろう。装備やら料理なんかもそのポイントで買えるようにすればいい。
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