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第2章
48 『敗北』
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「こんにちは」
「あら、貴女は?」
「マスターの――ここの主の使い魔です」
レルアの言葉に、ラビと呼ばれた漢女は眉を顰めた。
「でもアナタ、天使でしょう? それが何故こんな場所で使い魔なんてやってるのかしら?」
「天使? はてさて、なんのことやら」
「アラ、隠したって無駄よ。アタシにはちゃーんと、わかってるんだから」
レルアは少し考え、そして光り輝く剣を抜いた。待て待て、話し合いはどこいった。
(この二人は危険です。ここで処理します)
(いや、おーい、レルア?)
ダメだこれ。まぁなんとなくヤバいのはわかるが。レルアが天使ってのを知ってんのもそうだし。
「天使様はアタシたちとヤり合いたいのかしら? ソソるわね。――現出せよ」
ラビがどこからか黒い剣を取り出す。隣の少女の手が紅く光り始めた。
「リフェア、隙を見てアレをお願いね」
「任せて」
「――隙など」
レルアは一瞬にしてラビの懐に入り、その勢いのまま横に凪ぎ払った。
が、その剣は空を切る。
「……!」
レルアは急ぎ身体を捻り、背後に剣を突き出した。
金属による衝撃音がした後、ラビが姿を現す。
「流石天使様。なかなかヤるじゃない」
今度はラビが切りかかり、激しい打ち合いが始まった。
互いに隙らしい隙もなく、勝負が付きそうにない。
と、レルアが再び突きを放ち、ラビが後方に跳ぶ。
「そろそろ飽きたわ。我――」
「っ、聖盾!」
ラビの詠唱に呼応するように地面に魔法陣が広がっていく。
「――崩壊を望む!」
凄まじい轟音と共に壁と地面が吹き飛ぶ。だが、先程の魔術よりかは威力が低そうだ。
神殿は跡形もなく消え去ったが、真っ白な世界にまではなっていない。
そのとき、レルアの聖盾が砕け散った。
砕け散った。
「――防御結界」
「随分と脆い盾なのね。アナタもしかして、こちらに来て間もないのかしら?」
「風衝!」
風の衝撃波を地面に当て、強引に距離を取る。
「風で勝負? 良いわよ。――我、風の精霊に命ず。黒風を起こせ!」
「っあ!」
爆風でレルアが壁に叩きつけられた。
嘘だろ? レルアが……敗ける?
(マ……スター。どうか、今のうちに……お逃げ下さい)
(いや、俺も――)
俺も戦うのか? 俺が戦って勝てる相手か?
邪竜にすら効かなかったような遅延はまず使い物にならない。置換を使っても普通に着地される。強制送還の罠を設置するには時間が足りないし、そもそも発動したのを気付かれて無効化される気がする。
ああクソ、あの無限に暇だった期間にレベル上げとくべきだったのか。レルアがボロボロになってんのも、俺に立ち向かう術がないのもレベルが低いせいだろ。
「アラ、もう終わり? 興醒めね、下級天使だったのかしら」
「……お戯れを。上級天使の力、ご覧に入れましょう――土鎖、大聖浄!」
レルアがボロボロになって戦ってるのに俺は見てることしかできない。悔しい。
地価17階に干渉出来れば爆裂罠とか凶悪な罠大量に置けるんだが。
魔物は何配置しても即死だろうし、謎の魔術で全部吹き飛ばされる前に何とかしないと。
「――幽世の詩人は十二画の裡を睨む」
……あれ、これって?
「――湖面の月に吠えし獣は土塊と化して尚踊る――」
間違いない、俺が貸したラノベの中の魔術だ。効果は確か――冥府の炎に灼かれて死ぬ、とかだったか。
「――億の瞳の前に無力を嘆け! 第五深淵魔術――堕獄の儀」
詠唱が終わると共にラビの身体が紫の炎に包まれる。
断末魔の叫びは聞こえない。が、隣の少女は助けに入る様子もない。というか欠伸してる。
……やった、のか?
「――今のは少し熱かったわね。火傷するところだったじゃない」
炎を振り払って出てきたラビは、無傷だった。
「いよいよ終わりみたいね。リフェア!」
「はーい」
リフェアがレルアに駆け寄る。ヤバい。殺される。レルアが死ぬ。嘘だろ、おい。やめろ。
「くっ、やめ…………!?」
……!?
何が起こってるんだ? まぁ待て、落ち着け、冷静に。深呼吸――今リフェアは何をした?
――レルアの唇を奪った。要するにキッス。これしかも濃厚なやつだ。なんか可愛い声漏れてるし。ふーん、えっちじゃん。
つーかマジで何が起こってるんだ。レルアが可愛すぎて襲わずにはいられないってか? 急に? 殺す前に? そっち系? 百合の花ですか?
レルアの目がトロッとしてきた。てか焦点が合ってない。魂とかを抜き取られたって感じだ。なんか寝取りに遭った気分になってきたな。くそっ。
「んっ……ねぇラビ、そろそろ大丈夫?」
「えぇ、もう十分だわ」
レルアからリフェアにやたら粘性の高そうな唾液が糸を引いた。冗談じゃない。俺は寝取られに興奮するタイプじゃないぞ。
「それじゃ天使さん、その回路ちょっと借りるわね?」
回路ってなんだ、と思う間もなくラビがレルアの胸に腕を突っ込んだ。
「あっあああああぁ! あぁぁぁっっ!」
レルアの悲痛な叫び声。痛い痛い絶対痛いそれやめろやめろマジで死ぬマジでやめろ?
と思ったが血は出てない。なんか青白い光が出てるくらいだ。
ん? この光――
「ご機嫌よう。ええと、マスターさん?」
「や、やぁご機嫌よう……」
気付けばリフェアが俺の後ろの転移門の上に立っていた。やっぱあの光は転移のやつだ。
で、絶体絶命……と。ラビは戦闘での消耗が原因か今は姿を消しているようだが、リフェア一人でも十分死ねる。煮るなり焼くなり好きにしてくれ。あと殺るなら苦しまない方法で頼む。ってか俺に何の恨みが。
「そんな世界の終わりみたいな顔しないで。先に仕掛けてきたのは天使さんの方なのよ? 私たちは、居候させてもらえればそれでいいの」
あぁそういやそんなこと言ってたな。それにしても……
「……なんでここなんだ?」
「強力な結界が張ってあるから、かな。あと、中は複雑だから四六時中聖騎士とかの相手をしなくても良くなるじゃない」
「聖騎士? 追われてるのか?」
「……ええ、まぁ少しね。私もラビも訳アリってことよ」
――なんだかんだ殺されなくて済みそうだ。つーかレルアで敵わない奴なんていたのかよ。こんなんゴロゴロいたら俺の迷宮なんて即攻略されちまうぞ。
まぁ聖騎士が来てくれるのはありがたいな。聖騎士でもなんでも来い。とにかく探索者不足で困ってるんだ。
「レルアは無事なんだな?」
「? ……あ、天使さんのことね。それなりに本気のラビと戦り合って気絶止まりっていうのも凄いと思うわ。私の魅了も――眷族化も回路を借りたときに切れたでしょうし、本当に気絶してるだけよ」
なら良かった。レルアには死んでほしくない。ガチで。彼女が死ぬのは世界の損失だぞ。
あそこでレルアを守れるくらい強ければな。毎日魔力ギリギリまで魔術使ってるだけじゃ魔力の最大量が増えるだけだ。
魔力やらレベルやらだけが高くても意味ないし、今度外に出て魔物でも狩るか。勿論屍竜よりは弱いやつで。実戦経験は大事。
「で、結局ここに置いてくれるの? それとも命をここに置いてく?」
「まだ死にたくないんでな、部屋を用意させてもらうよ。ただ、この迷宮のやつに危害を加えるようならそのときは――」
「ああ、それは大丈夫。私たち基本平和主義だしね。それじゃ、これからよろしく」
「……あぁ、よろしくな」
『影の一族・リフェアが使い魔になりました』
『大罪・色欲のラビが使い魔になりました』
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ダメだこれ。まぁなんとなくヤバいのはわかるが。レルアが天使ってのを知ってんのもそうだし。
「天使様はアタシたちとヤり合いたいのかしら? ソソるわね。――現出せよ」
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が、その剣は空を切る。
「……!」
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金属による衝撃音がした後、ラビが姿を現す。
「流石天使様。なかなかヤるじゃない」
今度はラビが切りかかり、激しい打ち合いが始まった。
互いに隙らしい隙もなく、勝負が付きそうにない。
と、レルアが再び突きを放ち、ラビが後方に跳ぶ。
「そろそろ飽きたわ。我――」
「っ、聖盾!」
ラビの詠唱に呼応するように地面に魔法陣が広がっていく。
「――崩壊を望む!」
凄まじい轟音と共に壁と地面が吹き飛ぶ。だが、先程の魔術よりかは威力が低そうだ。
神殿は跡形もなく消え去ったが、真っ白な世界にまではなっていない。
そのとき、レルアの聖盾が砕け散った。
砕け散った。
「――防御結界」
「随分と脆い盾なのね。アナタもしかして、こちらに来て間もないのかしら?」
「風衝!」
風の衝撃波を地面に当て、強引に距離を取る。
「風で勝負? 良いわよ。――我、風の精霊に命ず。黒風を起こせ!」
「っあ!」
爆風でレルアが壁に叩きつけられた。
嘘だろ? レルアが……敗ける?
(マ……スター。どうか、今のうちに……お逃げ下さい)
(いや、俺も――)
俺も戦うのか? 俺が戦って勝てる相手か?
邪竜にすら効かなかったような遅延はまず使い物にならない。置換を使っても普通に着地される。強制送還の罠を設置するには時間が足りないし、そもそも発動したのを気付かれて無効化される気がする。
ああクソ、あの無限に暇だった期間にレベル上げとくべきだったのか。レルアがボロボロになってんのも、俺に立ち向かう術がないのもレベルが低いせいだろ。
「アラ、もう終わり? 興醒めね、下級天使だったのかしら」
「……お戯れを。上級天使の力、ご覧に入れましょう――土鎖、大聖浄!」
レルアがボロボロになって戦ってるのに俺は見てることしかできない。悔しい。
地価17階に干渉出来れば爆裂罠とか凶悪な罠大量に置けるんだが。
魔物は何配置しても即死だろうし、謎の魔術で全部吹き飛ばされる前に何とかしないと。
「――幽世の詩人は十二画の裡を睨む」
……あれ、これって?
「――湖面の月に吠えし獣は土塊と化して尚踊る――」
間違いない、俺が貸したラノベの中の魔術だ。効果は確か――冥府の炎に灼かれて死ぬ、とかだったか。
「――億の瞳の前に無力を嘆け! 第五深淵魔術――堕獄の儀」
詠唱が終わると共にラビの身体が紫の炎に包まれる。
断末魔の叫びは聞こえない。が、隣の少女は助けに入る様子もない。というか欠伸してる。
……やった、のか?
「――今のは少し熱かったわね。火傷するところだったじゃない」
炎を振り払って出てきたラビは、無傷だった。
「いよいよ終わりみたいね。リフェア!」
「はーい」
リフェアがレルアに駆け寄る。ヤバい。殺される。レルアが死ぬ。嘘だろ、おい。やめろ。
「くっ、やめ…………!?」
……!?
何が起こってるんだ? まぁ待て、落ち着け、冷静に。深呼吸――今リフェアは何をした?
――レルアの唇を奪った。要するにキッス。これしかも濃厚なやつだ。なんか可愛い声漏れてるし。ふーん、えっちじゃん。
つーかマジで何が起こってるんだ。レルアが可愛すぎて襲わずにはいられないってか? 急に? 殺す前に? そっち系? 百合の花ですか?
レルアの目がトロッとしてきた。てか焦点が合ってない。魂とかを抜き取られたって感じだ。なんか寝取りに遭った気分になってきたな。くそっ。
「んっ……ねぇラビ、そろそろ大丈夫?」
「えぇ、もう十分だわ」
レルアからリフェアにやたら粘性の高そうな唾液が糸を引いた。冗談じゃない。俺は寝取られに興奮するタイプじゃないぞ。
「それじゃ天使さん、その回路ちょっと借りるわね?」
回路ってなんだ、と思う間もなくラビがレルアの胸に腕を突っ込んだ。
「あっあああああぁ! あぁぁぁっっ!」
レルアの悲痛な叫び声。痛い痛い絶対痛いそれやめろやめろマジで死ぬマジでやめろ?
と思ったが血は出てない。なんか青白い光が出てるくらいだ。
ん? この光――
「ご機嫌よう。ええと、マスターさん?」
「や、やぁご機嫌よう……」
気付けばリフェアが俺の後ろの転移門の上に立っていた。やっぱあの光は転移のやつだ。
で、絶体絶命……と。ラビは戦闘での消耗が原因か今は姿を消しているようだが、リフェア一人でも十分死ねる。煮るなり焼くなり好きにしてくれ。あと殺るなら苦しまない方法で頼む。ってか俺に何の恨みが。
「そんな世界の終わりみたいな顔しないで。先に仕掛けてきたのは天使さんの方なのよ? 私たちは、居候させてもらえればそれでいいの」
あぁそういやそんなこと言ってたな。それにしても……
「……なんでここなんだ?」
「強力な結界が張ってあるから、かな。あと、中は複雑だから四六時中聖騎士とかの相手をしなくても良くなるじゃない」
「聖騎士? 追われてるのか?」
「……ええ、まぁ少しね。私もラビも訳アリってことよ」
――なんだかんだ殺されなくて済みそうだ。つーかレルアで敵わない奴なんていたのかよ。こんなんゴロゴロいたら俺の迷宮なんて即攻略されちまうぞ。
まぁ聖騎士が来てくれるのはありがたいな。聖騎士でもなんでも来い。とにかく探索者不足で困ってるんだ。
「レルアは無事なんだな?」
「? ……あ、天使さんのことね。それなりに本気のラビと戦り合って気絶止まりっていうのも凄いと思うわ。私の魅了も――眷族化も回路を借りたときに切れたでしょうし、本当に気絶してるだけよ」
なら良かった。レルアには死んでほしくない。ガチで。彼女が死ぬのは世界の損失だぞ。
あそこでレルアを守れるくらい強ければな。毎日魔力ギリギリまで魔術使ってるだけじゃ魔力の最大量が増えるだけだ。
魔力やらレベルやらだけが高くても意味ないし、今度外に出て魔物でも狩るか。勿論屍竜よりは弱いやつで。実戦経験は大事。
「で、結局ここに置いてくれるの? それとも命をここに置いてく?」
「まだ死にたくないんでな、部屋を用意させてもらうよ。ただ、この迷宮のやつに危害を加えるようならそのときは――」
「ああ、それは大丈夫。私たち基本平和主義だしね。それじゃ、これからよろしく」
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