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第1.5章
43 解析
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「……あー、レイスって?」
「んと、死者の怨念? みたいなのが実体化した魔物で、同系統のゴーストよりも強いらしい。見た目は人間だけど、勇者なら気配で大体わかるんだってさ!」
つまり解析するまでもないってことだ。ただの解析者は要らないってのは、こういうことか。
「なんか大したことなさそうって顔してるな? Bランク魔物は強いらしいぜ! Bランクの冒険者が、ちゃんとしたパーティを組んでギリギリ勝てるくらいだとか――」
Bランクがどの程度の強さなのかわからないから何とも言えない。でも、一つわかるのは僕も龍牙も武器の扱いについては初心者もいいとこってことだ。そんな初心者でもどうにかなる相手なのかな。
「……なるほどね。で、そのレイスは一体どこに?」
「荒れ放題になってる墓場のあたりだってさ。目撃された場所とは違うらしいんだけど、先代の神父さんが亡くなってからゴーストが増えたとか。ゴーストの処理もしたら報酬も増えるらしいぜ!」
いきなり荒れ放題の墓場か。僕は野原でスライムと戯れたりとかの方がいいけど、勇者はそんなにのんびりもしてられないのかな。
龍牙の話では、丁度街のはずれから墓場の近くの村まで行く馬車みたいなものがあるらしい。
いつか商人の護衛ついでに乗せてもらう、みたいなものもやってみたいな。それで襲い来る盗賊を倒して――いや、僕には無理か。
馬車のようなものでの旅は思った以上に快適だった。揺れはするし、少し酔いそうにもなったけど、何より速い。
馬車といっても、速さが馬とは段違いだ。僕らを運んだのはエクィトスっていう魔物で、白い身体に一本の角、水色の鬣……馬ってよりは、幻獣のユニコーンみたいな見た目だ。実際に見たことがあるわけじゃないけど。
そんなこんなで村に着いた。聞いてた通り寂しい場所だ。人気もまばらだし。
「墓場は――こっちか!」
降りた瞬間また龍牙が走り出す。今度こそ言わないと。
というか、なんで創造者のくせにそんな足速いんだ。羨ましい。
「龍牙、そんなに走らないでくれると助かる。僕は君ほど足が速くない」
「お、じゃあ丁度いいな! さっきの移動中に基礎の魔術を教わったんだ。そん中に足が速くなる魔術もあったはずだぜ」
「……魔術? 魔法じゃなくって?」
「あー、あれ? あのおっさん確か魔術って言ってた気がするんだけどな。まーいいや、物は試しだ!」
「いや、待て待て待て! そんな怪しいものは魔物で試せばいいだろ?」
まだ魔物に会ってもいないのに、魔術だかなんだかの実験台にされて死ぬなんてまっぴらごめんだ。
そもそもこの世界で死んだらどうなるんだろう。やっぱりあの世行きかな。ゲームじゃないし召喚された場所に戻るとかはなさそうだ。
「大丈夫だって! よーし、動くなよ――加速!」
「ちょ、待――」
龍牙の手から僕の身体に水色の靄が流れ込んでくる。思わず目を瞑ったけど何も変わらない……いや?
「身体が、軽くなってる」
「おー、成功だ! なんか足が速くなりそーなイメージしてみたんだよな! んじゃ走ろうぜ!」
相変わらず凄い速度で駆けていく龍牙。が、僕もその速度について行けるようになっていた。
加速、素晴らしい魔術だ。風を切って走ることがこんなに楽しいなんて。
村の前の森を抜けて少し走った先に、荒れた墓場はあった。
そして、徘徊する大量の人……もしやあれがレイスなのかな。
そうだ。
「龍牙、少し待っててくれるかな」
「? おう」
僕は解析士。今解析しないでいつするのかって話だ。
「――解析!」
魔力が減っていく感覚。Bランクの魔物ってだけあって、僕にはまだ荷が重かったのかな。
でもこれだけ力を込めてるんだ。手に入る情報はさぞ豪華なものに――
【ゴースト】
頭の中にそう文字が浮かんだ。
……
…………
え? まさかそれだけ? しかもゴースト? レイスじゃなくて?
だけど、いくら待ってもそれ以上の情報は得られなかった。
「おーい、もういいかー?」
「う、うん。取り敢えず、あの鍬を担いだ男性はゴーストで良さそうだね」
「もしかして解析してくれてたのか? わざわざサンキュな!」
解析が僕の仕事だ。だけど、たかだかゴースト如きにこの時間のかかりよう、さらには碌に情報も得られないとなると……ヘコむなぁ。
低級の魔物でこれだ。レイスなんてモノクルがあっても解析できるかわからないな。
「――炎弾!」
龍牙はゴーストに次々と火球を撃ち込んでいた。適当に撃ち込んでいるように見えるけど、きっと冒険者とゴーストの区別がはっきりついているんだろう。
僕に気を遣って言わなかったんだろうけど、やっぱり解析なんて要らなかったに違いない。
僕は必要ないのかな……いや、解析が要らないなら戦闘で少しでも役に立てばいいだけだ。
「――解析!」
【ゴースト】
近くで解析を始めたにもかかわらず、彼女は僕に気付いてないみたいだ。
ならば気付かれる前に殺す!
「食らえ――」
腰の短剣を抜いてその背中に刺そうとした……が、刺せなかった。
ゴースト? 見た目は完全に人間じゃないか。
僕は人殺しにはなりたくない。僕は、僕は勇者だぞ。勇者っていうのはもっと……
「――――!!」
「誠、危ない!」
眼前に迫る果物ナイフ。が、横から飛んできた火球によって、女性は……いやゴーストは、消えた。
叫び声も上げず。表情も変わらず。灰すら残さずに。
「おーい、大丈夫か? 怪我は?」
「ないよ。ありがとう」
「礼なんていいって! 誠は無理して戦わずに、ヤバかったら呼んでくれよな!」
殺意と共に果物ナイフを向けられても尚、僕は豪華な短剣を握ってつっ立っていただけだった。
何もできなかった。解析も要らない。戦闘でもやはり役に立たない。
「だから言っただろう。貴様に戦闘は不可能だ。大人しく解析の腕でも磨いておけば良いものを」
ルイン。僕はこいつが苦手だ。なんでこんな奴を選んだんだろう。
「なんだよ。どうやって磨けば良かったんだ」
「その程度の答えすら私に求めるか。勇者が聞いて呆れるな」
「……答える気がないなら帰ってくれ」
ルインは失笑と共に消えていった。本当に苦手だ。
解析の腕、か。片っ端から解析していけばいいのかな。
「――解析……!?」
身体中の力が抜ける。気付けば僕は、地面に両膝をついていた。
誰に言われずともわかる。この感覚は多分、魔力切れだ。
たった三回の解析で魔力切れ、か。僕は本当に勇者なんだろうか?
「……龍牙!」
「ん? って、おい、どうした!?」
「ごめん、魔力切れみたいでさ。立ち上がれないから、肩を貸してくれるかな」
龍牙は火のベールのようなものでゴーストを一斉に焼き払うと、一瞬で僕の元まで来てくれた。
肩に手を回し、なんとか立ち上がる。
「あっちの教会で休んどくか?」
「……うん、そうさせてもらうよ。ごめん、足引っ張って」
「気にすんなって。レイスが見つかりにくいのが悪りー」
レイスがいたところで、最初から全力で解析を使ったところで、成功するとも思えないけど。
「あ、そうだ。魔力切れってのに効くかはわかんねーけど、元気になる魔術思い出したからかけとくぜ――鼓舞!」
今度は赤い靄だ。身体に入った瞬間、なんだかあったかくなってきた。力が湧き出てくる感じっていうか。
「ありがとう。僕はこっちで色々聞き込みをしておくよ」
「おー、まぁ安静にしとけよ?」
ああ、情けない。聞き込みなんて普通の冒険者でも出来る。僕である必要がない。むしろ、普通の冒険者の方が戦える分まだ僕よりマシだ。
教会の扉が、やけに重く感じた。
「んと、死者の怨念? みたいなのが実体化した魔物で、同系統のゴーストよりも強いらしい。見た目は人間だけど、勇者なら気配で大体わかるんだってさ!」
つまり解析するまでもないってことだ。ただの解析者は要らないってのは、こういうことか。
「なんか大したことなさそうって顔してるな? Bランク魔物は強いらしいぜ! Bランクの冒険者が、ちゃんとしたパーティを組んでギリギリ勝てるくらいだとか――」
Bランクがどの程度の強さなのかわからないから何とも言えない。でも、一つわかるのは僕も龍牙も武器の扱いについては初心者もいいとこってことだ。そんな初心者でもどうにかなる相手なのかな。
「……なるほどね。で、そのレイスは一体どこに?」
「荒れ放題になってる墓場のあたりだってさ。目撃された場所とは違うらしいんだけど、先代の神父さんが亡くなってからゴーストが増えたとか。ゴーストの処理もしたら報酬も増えるらしいぜ!」
いきなり荒れ放題の墓場か。僕は野原でスライムと戯れたりとかの方がいいけど、勇者はそんなにのんびりもしてられないのかな。
龍牙の話では、丁度街のはずれから墓場の近くの村まで行く馬車みたいなものがあるらしい。
いつか商人の護衛ついでに乗せてもらう、みたいなものもやってみたいな。それで襲い来る盗賊を倒して――いや、僕には無理か。
馬車のようなものでの旅は思った以上に快適だった。揺れはするし、少し酔いそうにもなったけど、何より速い。
馬車といっても、速さが馬とは段違いだ。僕らを運んだのはエクィトスっていう魔物で、白い身体に一本の角、水色の鬣……馬ってよりは、幻獣のユニコーンみたいな見た目だ。実際に見たことがあるわけじゃないけど。
そんなこんなで村に着いた。聞いてた通り寂しい場所だ。人気もまばらだし。
「墓場は――こっちか!」
降りた瞬間また龍牙が走り出す。今度こそ言わないと。
というか、なんで創造者のくせにそんな足速いんだ。羨ましい。
「龍牙、そんなに走らないでくれると助かる。僕は君ほど足が速くない」
「お、じゃあ丁度いいな! さっきの移動中に基礎の魔術を教わったんだ。そん中に足が速くなる魔術もあったはずだぜ」
「……魔術? 魔法じゃなくって?」
「あー、あれ? あのおっさん確か魔術って言ってた気がするんだけどな。まーいいや、物は試しだ!」
「いや、待て待て待て! そんな怪しいものは魔物で試せばいいだろ?」
まだ魔物に会ってもいないのに、魔術だかなんだかの実験台にされて死ぬなんてまっぴらごめんだ。
そもそもこの世界で死んだらどうなるんだろう。やっぱりあの世行きかな。ゲームじゃないし召喚された場所に戻るとかはなさそうだ。
「大丈夫だって! よーし、動くなよ――加速!」
「ちょ、待――」
龍牙の手から僕の身体に水色の靄が流れ込んでくる。思わず目を瞑ったけど何も変わらない……いや?
「身体が、軽くなってる」
「おー、成功だ! なんか足が速くなりそーなイメージしてみたんだよな! んじゃ走ろうぜ!」
相変わらず凄い速度で駆けていく龍牙。が、僕もその速度について行けるようになっていた。
加速、素晴らしい魔術だ。風を切って走ることがこんなに楽しいなんて。
村の前の森を抜けて少し走った先に、荒れた墓場はあった。
そして、徘徊する大量の人……もしやあれがレイスなのかな。
そうだ。
「龍牙、少し待っててくれるかな」
「? おう」
僕は解析士。今解析しないでいつするのかって話だ。
「――解析!」
魔力が減っていく感覚。Bランクの魔物ってだけあって、僕にはまだ荷が重かったのかな。
でもこれだけ力を込めてるんだ。手に入る情報はさぞ豪華なものに――
【ゴースト】
頭の中にそう文字が浮かんだ。
……
…………
え? まさかそれだけ? しかもゴースト? レイスじゃなくて?
だけど、いくら待ってもそれ以上の情報は得られなかった。
「おーい、もういいかー?」
「う、うん。取り敢えず、あの鍬を担いだ男性はゴーストで良さそうだね」
「もしかして解析してくれてたのか? わざわざサンキュな!」
解析が僕の仕事だ。だけど、たかだかゴースト如きにこの時間のかかりよう、さらには碌に情報も得られないとなると……ヘコむなぁ。
低級の魔物でこれだ。レイスなんてモノクルがあっても解析できるかわからないな。
「――炎弾!」
龍牙はゴーストに次々と火球を撃ち込んでいた。適当に撃ち込んでいるように見えるけど、きっと冒険者とゴーストの区別がはっきりついているんだろう。
僕に気を遣って言わなかったんだろうけど、やっぱり解析なんて要らなかったに違いない。
僕は必要ないのかな……いや、解析が要らないなら戦闘で少しでも役に立てばいいだけだ。
「――解析!」
【ゴースト】
近くで解析を始めたにもかかわらず、彼女は僕に気付いてないみたいだ。
ならば気付かれる前に殺す!
「食らえ――」
腰の短剣を抜いてその背中に刺そうとした……が、刺せなかった。
ゴースト? 見た目は完全に人間じゃないか。
僕は人殺しにはなりたくない。僕は、僕は勇者だぞ。勇者っていうのはもっと……
「――――!!」
「誠、危ない!」
眼前に迫る果物ナイフ。が、横から飛んできた火球によって、女性は……いやゴーストは、消えた。
叫び声も上げず。表情も変わらず。灰すら残さずに。
「おーい、大丈夫か? 怪我は?」
「ないよ。ありがとう」
「礼なんていいって! 誠は無理して戦わずに、ヤバかったら呼んでくれよな!」
殺意と共に果物ナイフを向けられても尚、僕は豪華な短剣を握ってつっ立っていただけだった。
何もできなかった。解析も要らない。戦闘でもやはり役に立たない。
「だから言っただろう。貴様に戦闘は不可能だ。大人しく解析の腕でも磨いておけば良いものを」
ルイン。僕はこいつが苦手だ。なんでこんな奴を選んだんだろう。
「なんだよ。どうやって磨けば良かったんだ」
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ルインは失笑と共に消えていった。本当に苦手だ。
解析の腕、か。片っ端から解析していけばいいのかな。
「――解析……!?」
身体中の力が抜ける。気付けば僕は、地面に両膝をついていた。
誰に言われずともわかる。この感覚は多分、魔力切れだ。
たった三回の解析で魔力切れ、か。僕は本当に勇者なんだろうか?
「……龍牙!」
「ん? って、おい、どうした!?」
「ごめん、魔力切れみたいでさ。立ち上がれないから、肩を貸してくれるかな」
龍牙は火のベールのようなものでゴーストを一斉に焼き払うと、一瞬で僕の元まで来てくれた。
肩に手を回し、なんとか立ち上がる。
「あっちの教会で休んどくか?」
「……うん、そうさせてもらうよ。ごめん、足引っ張って」
「気にすんなって。レイスが見つかりにくいのが悪りー」
レイスがいたところで、最初から全力で解析を使ったところで、成功するとも思えないけど。
「あ、そうだ。魔力切れってのに効くかはわかんねーけど、元気になる魔術思い出したからかけとくぜ――鼓舞!」
今度は赤い靄だ。身体に入った瞬間、なんだかあったかくなってきた。力が湧き出てくる感じっていうか。
「ありがとう。僕はこっちで色々聞き込みをしておくよ」
「おー、まぁ安静にしとけよ?」
ああ、情けない。聞き込みなんて普通の冒険者でも出来る。僕である必要がない。むしろ、普通の冒険者の方が戦える分まだ僕よりマシだ。
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