テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ【更新停止中】

雪月夜狐

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第3章:冒険と成長

第15話 新しい挑戦!冒険者ギルドに初登録

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ある朝、ヨウはいつものようにログインし、牧場でのんびりとした時間を楽しんでいた。ぷに、ふわり、ムームー、そしてもふ――それぞれが愛らしい仕草でヨウの周りをうろうろと歩き回り、今日も一日が始まることを祝福しているようだった。

「みんな、おはよう!今日はちょっと新しいことに挑戦しようと思うんだ」

「ぷにっ!」「ふわっ!」「もこっ!」「もふっ!」

四匹はヨウの言葉にそれぞれの声で応え、興味津々な表情で彼を見上げた。そんな仲間たちに見守られながら、ヨウはふと心を決めた。これまでは牧場での生活を中心に楽しんできたが、少しずつ新しいことにも挑戦してみたくなっていたのだ。

「実は、村に『冒険者ギルド』っていう施設があるって聞いたんだ。登録すれば、いろいろなクエストに挑戦できるらしい」

冒険者ギルドは、村の冒険者たちが集まり、様々な依頼やクエストを受けられる場所だと聞いている。普段はスローライフを満喫しているヨウだが、四匹と一緒に新しい世界を少しずつ広げていくのも悪くないと思ったのだ。

ヨウは四匹を連れて、グリーンリーフ村の中心にある冒険者ギルドへ向かった。ギルドは大きな木造の建物で、入り口には「冒険者ギルド」と書かれた看板が掲げられている。中に入ると、既に多くの冒険者が集まっており、にぎやかな雰囲気が漂っていた。

「すごいな、こんなに人が集まっているんだ」

ギルド内には、受付カウンターがあり、プレイヤーや村の住人たちがそれぞれの目的に合わせてクエストを受けている。ヨウは少し緊張しながらも、カウンターの前に立った。

受付嬢のリナリーがヨウに微笑んで声をかけてくれた。

「いらっしゃいませ!こちらで冒険者登録を行いますか?」

「はい、お願いします!」

リナリーは手際よく手続きの書類を渡し、ヨウは必要事項を記入していく。テイマーとしてのスローライフを楽しんでいた彼だが、正式に「冒険者」として登録されることに少しワクワクしている自分がいた。

「お連れのモンスターたちも可愛らしいですね!特にそのスライムとヒツジ型モンスター、まるで家族みたいです」

「ありがとう、みんな仲良しなんですよ」

リナリーの言葉にヨウが微笑むと、彼の周りでぷにやふわり、ムームー、もふが嬉しそうに跳ねたり鳴いたりしている。その様子に、受付嬢のリナリーも微笑みながら続けた。

「さて、登録が完了しましたので、初心者向けのクエストをいくつかご紹介しますね。最初は、村の周りで安全にこなせる依頼がいいかもしれません」

ヨウはリナリーが見せてくれたクエスト一覧を眺め、その中で「薬草の採取」クエストに目を止めた。村の近くに自生している薬草を集め、ギルドに納品するだけのシンプルな依頼だが、テイマーとして初めての冒険にはちょうど良さそうだ。

クエスト:薬草の採取
【目的】:村近くの森で薬草を10株採取
【報酬】:回復ポーション×5
【難易度】:★☆☆☆☆(初心者向け)

「よし、これならみんなと一緒に楽しみながらできそうだな」

ヨウはこのクエストを選び、リナリーに受注の手続きを済ませてもらった。四匹も嬉しそうに跳ねたり、体を揺らしたりして、これから始まる冒険に興奮している様子だ。

「じゃあ、行こうか!薬草集めを始めよう!」

「ぷにっ!」「ふわっ!」「もこっ!」「もふっ!」

四匹がそれぞれ元気に応え、ヨウは早速、村の外に広がる森へと向かった。

森の中は静かで、朝の陽射しが木々の間から差し込み、穏やかな雰囲気に包まれている。ヨウは四匹と一緒に歩きながら、地面を見つめて薬草を探し始めた。ぷには跳ね回りながら、近くの小さな草むらを覗き込んでいる。ふわりは軽く羽ばたき、ヨウの頭上から森の様子を見渡している。

「ふわり、上から薬草が見つからないか探してくれるか?」

「ふわっ!」

ふわりはヨウの指示に応えて、羽ばたきながら森の奥を見渡している。そして、ふわりが見つけた場所をヨウに知らせてくれたおかげで、彼は無事に薬草の群生地を見つけることができた。

「ありがとう、ふわり!よし、みんなで集めよう!」

ヨウが薬草を摘み始めると、もふがくんくんと薬草の匂いを嗅ぎ、興味津々な表情でヨウの手元を見ている。ムームーはふわふわした体で薬草の葉をそっと踏まないように気をつけながらヨウに寄り添い、ぷにはヨウの手元に集めた薬草を丁寧に並べる手伝いをしている。

「みんなのおかげで順調だな。これならすぐに集まるぞ」

薬草を無事に集め終え、ヨウは四匹と一緒にギルドへ戻った。リナリーが出迎えてくれて、薬草を丁寧にチェックし、報酬として「回復ポーション」を手渡してくれた。

「ありがとうございます!これで初めてのクエストも無事に達成ですね」

ヨウはリナリーからポーションを受け取り、四匹に見せて微笑んだ。

「みんな、今日はありがとうな。お前たちのおかげで無事にクエストが達成できたよ」

「ぷにっ!」「ふわっ!」「もこっ!」「もふっ!」

四匹はヨウの言葉にそれぞれ元気に応え、嬉しそうにヨウの周りで跳ね回っている。彼らの存在がヨウにとっての支えであり、楽しさの源だと改めて実感する瞬間だった。

その夜、ヨウは牧場に戻り、焚き火を囲んで四匹と過ごしていた。新たに手に入れた回復ポーションを見ながら、彼はふと、これからも四匹と一緒に色々なクエストに挑戦し、成長していきたいという思いが湧き上がってきた。

「これからも一緒に、少しずつ新しいことに挑戦していこうな」

ヨウがそう呟くと、ぷにが膝の上に寄り添い、ふわりは肩にちょこんと乗って甘えてくる。ムームーもふわふわの体でヨウに寄り添い、もふはヨウの手の中でくるくると体を丸めて眠り始めていた。

「おやすみ、みんな。また明日も楽しい一日にしような」

静かな夜風が牧場を包み込み、星々が彼らの穏やかな夜を優しく見守っていた。
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