辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐

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1巻

1-2

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 ◇


 市場での多機能型調理魔道具の反響は予想以上だった。
 この魔道具が調理や保温に使われる様子を見た人々からは、「これがあれば家事がもっと楽になる!」などと、驚きと感嘆かんたんの声が上がった。
 そんな市場での評判を耳にして、僕の胸に新たな挑戦への情熱が湧き上がる。

「もっと画期的なものを作らなきゃな……!」

 次にどんな道具を作るべきか、作業場で考えを巡らせていると、ロバートが扉をノックした。

「坊ちゃま、ハインツ氏から新しい依頼が届いております」

 ロバートに手渡された手紙には、ハインツの感謝の言葉と共に、新しい魔道具への要望が記されていた。
 ――エルヴィン様の便利な道具によって、市場の活気が増しました。その中で、飲食系以外の店舗からも何か役に立つものを作ってもらえないかと要望が出ています。

「もっと汎用的なものが必要なのか……」

 僕は手紙を読みながら、次なる挑戦の方向性を考え始めた。
 作業場でアイデアをノートに書き込みながらデザイン案を練っていると、アレクシス兄さんが訪ねてきた。

「エルヴィン、何を考えているんだ?」
「次は業種を限らずに市場全体に役立つようなものを作れないかと思って……でも、それがなんなのかまだ決まらなくて」

 兄さんはしばらく僕のノートを見つめたあと、静かに言った。

「市場全体を便利にするなら、物流に目を向けるのはどうだ?」
「物流?」
「物資の運搬うんぱんや管理だよ。市場の活気を維持するためには、物が効率的に運ばれる仕組みが必要だろう」

 兄さんの提案に、僕の中で新たなアイデアが形になり始めた。
 前世では物流のインフラは当たり前に整備されていたから意識していなかったけれど、この世界でどうやって品物が運ばれているのか、僕は知らない。
 そこにヒントがあるかもしれない。


 翌朝、僕はロバートと共に市場を訪れた。実際に現場を観察することで、どんな機能が求められているのかを調査するためだ。
 朝の市場では、商品の搬入のために大きな荷物を抱えた人が慌ただしく行き交っていた。
 若い男性の商人はともかくとして、老人や女性、あるいは幼い子供が苦労しながら重い荷物を運んでいる姿が目に入る。
 中には手押し車みたいなものを使っている人もいるが、それでも動かすのに力がいりそうだし、人が多い市場内で小回りがきかなくて扱いづらそうだ。

「坊ちゃま、このような大型の荷物が運ばれる際に、効率的な道具が求められるようです」
「それなら、運搬用の軽量で頑丈なカートを作るのはどうかな……!?」

 ロバートの説明を聞きながら、僕は市場の各所で作業をしている人々の様子をメモに書き留めた。


 作業場に戻ると、僕は早速新しいカートの設計に取り掛かった。
 必要なのは、軽量化、耐久性、そして魔力を使った補助機能だ。
 設計段階では、魔力を利用して荷物を軽く持ち上げる仕組みを取り入れることにした。
 さらに、車輪の動きを滑らかにする魔道文字を彫り込み、耐久性を高めるために特別な合金を使用する。

「これなら、どんな重い荷物でも楽に運べるはずだ!」

 試作品の完成までには、予想以上の時間がかかった。
 しかし、出来上がったカートを見たときの達成感は格別だった。


 ◇


 早速カートの試作品を複数台用意して市場に持ち込んで試してもらったところ、効果は抜群だった。
 重い荷物を運んでいた商人たちが次々と驚きの声を上げた。
 このカートがあれば、もっと重い物や多くの物資を楽に運べると、市場での評判は上々だったようだ。
 改めて自分の発明が人々の役に立っていることを実感しながら、僕は次なるアイデアを書き留めるためにノートを開いた。
 しばらくあれこれ考えていると、ロバートが作業場に入ってきた。その手には青白く輝く金属片と、何枚かの紙束を持っている。

「坊ちゃま、こちらの素材に関する資料をご覧ください」

 ロバートが慎重な口調で差し出したのは、遠方の鉱山で採掘された『エルメタル』という珍しい金属のサンプルと資料だった。
 資料によると、どうやらこの金属には魔力を効率的に通す特性があるらしい。

「エルメタル……こんな素材があったなんて! これを使えば、もっとすごいものが作れそうだ!」

 その青白く輝く金属片は不思議と軽く、触れると冷たさとかすかな振動を感じた。
 この振動が魔力の流れを通す際の反応だと分かり、僕の心は興奮でいっぱいになる。
 設計に取り掛かる前に、ロバートが慎重な口調で僕に忠告した。

「坊ちゃま、このエルメタルは非常に繊細せんさいな素材でございます。加工時に魔力を流しすぎると破損する恐れがあり、さらに急激な温度変化にも弱いとされています。ですので、作業環境には十分な配慮が必要です」
「ありがとう、ロバート。その注意を踏まえて進めてみるよ」

 ロバートの説明を聞き、僕は作業場の環境を確認した。
 窓を閉め、気温が安定するように暖炉を調整する。さらに、魔力を少量ずつ送り込むテストも繰り返し行って、エルメタルの反応を慎重に観察した。
 それから、僕はエルメタルを使った新しい魔道具の設計に取り掛かる。
 まずエルメタルの特性を試すために、小さな板状に切り出すところから始めた。切断には専用の工具を使い、慎重に力加減を調整する。
 硬さと繊細さを兼ね備えたこの素材は、少しでも力を入れすぎるとひび割れてしまうため、僕は息を詰めながら作業を進めた。

「ここまで来たら、次は魔力を流すテストだな……」

 切り出したエルメタルの板に魔道文字を慎重に彫り込む。
 ぷにぷにとした手で彫刻刀を持ち、丁寧に線を刻むたびに細かい粉が舞い上がる。粉塵ふんじんを吸い込むといけないので、その都度息を止め、線が歪まないように集中を維持した。
 次に、魔力を通すための基盤を組み立てた。
 エルメタルの板を木製のフレームの中心に固定し、回路を接続していく。

「これで光が出るはずだけど……ちゃんと動作するかな」

 いよいよ試作品が形になり、魔力を流し込む準備が整った。
 指先に意識を集中させ、少しずつ魔力を送り込むと、エルメタルが青白く光り始めた。

「やった……! ちゃんと光った!」

 その後も試行錯誤を繰り返し、エルメタルの特性を活かした魔道具が完成した。
 軽量で持ち運びしやすく、耐久性も兼ね備えたライトだ。光の指向性を上げてより遠くを照らせるように、ランタンとは形を変えてある。
 このライトはエルメタルを基盤にして、魔力を効率よく光に変換する仕組みを取り入れている。
 繊細な性質のエルメタルを保護するために、表面に特別なコーティングをほどこし、防水性能と耐久性を向上させた。
 また、部品の接合部分にも撥水性はっすいせいの素材をシールにしてって、雨や湿気の侵入を防ぐ工夫を加えている。
 最後に全体を高温で乾燥させてコーティングを定着させることで、どんな天候でも使える頑丈なものに仕上げた。

「これなら、どんな環境でも使いやすいはず……! 冒険者みたいな人たちが使うのにもいいかもしれないな」

 僕はあまり関わりがないけれど、この世界には魔物退治や迷宮探索などを請け負う冒険者という職業の人たちがいるらしい。
 このライトなら荷物にならないし、戦闘の邪魔にもならないだろう。
 僕は早速ハインツに連絡をとって、冒険者に渡して試してもらうことにした。



 ■王都への道のり


 ハインツの推薦すいせんもあって、僕の作ったライトは暗闇の中でも安心して使えると、冒険者たちの間で瞬く間に評判になった。
 商品に関する問い合わせも複数入っている。
 物流カートとエルメタルを使ったライトの成功が評判を呼ぶ中、父上から突然の呼び出しがあった。

「エルヴィン、今度の王都にはお前も同行してもらう」

 突然の話に、僕は思わず首をひねる。

「王都ですか? 何をしに行くんですか?」
「商談や会合に加え、お前が発明した魔道具を紹介する場を設けた」

 父上の言葉に驚きつつも、胸が高鳴った。
 王都で自分の発明を紹介できるなんて、夢のような話だ。

「エルヴィン、王都での商談はお前の魔道具を広める良い機会になる。しっかりと準備を整えておくように」

 父上の声には、期待と共に少しの緊張感が含まれているようだった。

「はい、父上。今回の発明をしっかり説明できるように準備します!」
「王都では多くの貴族や商人が集まる。お前の魔道具がどれだけ注目を集めるか、楽しみにしているぞ」

 父上は手元の書類に目を通しながらそう続けた。
 王都行きの話を聞いた僕は、その後すぐに準備に取り掛かった。
 初めてのことで勝手が分からないのもあって、ロバートを呼んで手伝ってもらう。

「ロバート、王都に行くにはどんな服がいいかな?」
「坊ちゃま、王都では格式が重んじられますので、子供であってもきちんとした礼服が良いでしょう。ただし、移動の際などは負担にならないように、動きやすさも考慮した軽装を別途ご用意いたします」

 ロバートの助言に従って礼服を選ぶ。その最中も、王都で何を見て、どんな人に会うのかを想像するだけで胸がおどった。

「坊ちゃま、道中には山道もございますので、こちらのブーツもお持ちください」
「ありがとう、ロバート。これで準備は万全だね!」

 こうして期待に胸を膨らませながら、僕は王都への旅支度を整えた。


 王都への旅は約十日間。馬車に揺られながら、僕は外の景色をじっと見つめていた。
 街道沿いには広大な草原が広がり、ぽつりぽつりと小さな村が点在している。村の屋根の煙突から立ち上る白い煙や、畑を耕す人々の姿が目に入り、穏やかな空気に心がいやされた。
 旅も終盤に差し掛かったその日、同行しているロバートが優しく声をかけてきた。

「坊ちゃま、お疲れではありませんか?」

 水筒と軽食を差し出すその手には、旅慣れた余裕が感じられる。

「ありがとう、ロバート。長旅で少し疲れるけど、王都に着くのが楽しみだよ」

 ロバートは微笑みながら頷いた。

「王都には多くの職人や商人が集まる場所もございます。坊ちゃまにとって新しい刺激になることでしょう」

 ロバートの言葉に頷きながら、僕は窓の外の景色に再び目をやったのだった。


 その日の夕方、馬車は宿場町に到着した。
 宿場の喧騒と温かい灯りが、旅の疲れをやわらげてくれる。

「エルヴィン、ここでの宿泊は重要だ。しっかり休んで明日に備えろ」

 父上は食事の場でも、僕の準備状況を確認するように視線を向けてきた。僕はパンを一口かじりながら、笑顔で頷く。

「はい、父上。魔道具の説明内容も整理しておきます」

 父上は満足そうに頷き、ロバートに「明日の出発時間をしっかり調整しておくように」と伝えた。
 宿では温かいスープと焼きたてのパンが出され、久しぶりの温かな食事に心がほっとした。

「坊ちゃま、明日は山道を越えていきます。早めにお休みください」

 ロバートの助言に従い、僕は早々にベッドに入った。
 馬車の振動がない静けさに包まれて、僕はいつの間にか深い眠りに落ちていた。


 翌朝、冷たい空気がほおを刺す中、馬車は山道に入った。
 カーブが多くけわしい道に体が振られるが、王都への期待が疲れを忘れさせてくれる。
 昼過ぎ、馬車の窓から巨大な城壁が見えてきた。その向こうには壮麗そうれいな建物の陰が揺らめいている。

「坊ちゃま、あれが王都の城壁でございます」

 ロバートが指差す先には、堂々とそびえる城壁が広がっていた。

「すごい……本当に大きいんだな……」

 その光景に圧倒され、僕の胸は高鳴った。
 こんな場所で自分の発明した魔道具がどんな評価を受けるのか、期待と緊張が入り混じる。
 馬車はゆっくりと王都の門を通り抜け、中央広場へと向かう。
 壮大な城壁に囲まれた王都の街並みは、これからの冒険を予感させる活気に満ちていた。
 通りにはさまざまな商人や職人が行き来して、威勢の良い声が飛び交っている。
 王都の壮麗な街並みに圧倒されているうちに、馬車は中央広場へと到着した。
 僕たちはここで馬車を降りて、広場を見て回ることにした。
 一足先に下車したロバートが、馬車の扉を開けながら僕に案内を続ける。

「坊ちゃま、こちらが中央広場です。多くの商人がここで商品を売り買いしています」
「すごい……いろんなものがある」

 広場には地方から運ばれた珍しい品々が並べられており、見るもの全てが新鮮だった。
 その様子を見ていると、父上がとなりで口を開いた。

「エルヴィン、広場だけでなく王都の構造全体をよく見ておけ。発明の役に立つ何かを見つけられるかもしれない」
「はい、父上。いろいろ見て回ります!」

 父上の助言に感謝しながら、僕は広場を歩き始めた。
 広場に面した店舗や露店を見ながら散策していると、一人の若い職人が目に留まった。彼は精巧せいこうな装飾を施した小さな彫金具を手にしており、その細やかな作業に僕は思わず見入ってしまった。

「坊ちゃま、興味をお持ちですか?」

 ロバートの問いに頷き、僕は職人に近づく。

「すごいですね! こんなに精密な彫金ができるなんて」

 声をかけると、職人はにっこり笑って作業の手を止めた。

「ありがとうございます。この道具を使えば細かな模様も簡単に彫れるんです」

 彼が見せてくれたのは、魔道具を応用した特殊な彫金ツールだった。
 先端には魔力を流すための小さなエルメタル片が組み込まれており、正確な彫り込みが可能になっているという。

「この技術は魔道具の小型化に活かせるかもしれない……!」

 職人との会話で新たなアイデアが浮かび、僕はその技術の可能性に興奮を覚える。
 その後も、広場を歩きながらさまざまな職人や商人と出会った。
 中にはカレドリア学院の研究者が出店しているブースもあって、そこでは最新の魔道技術が紹介されており、僕の興味を引きつけてやまなかった。

「エルヴィン、これはどうだ?」

 父上が手にしたのは、『マギステライト』と呼ばれる『魔力触媒まりょくしょくばい』だった。研究者の説明によると、この触媒は魔力を効率よく集中させる特性を持ち、内部に組み込まれた微細な魔道文字がエネルギー消費を最適化しているという。また、マギステライトは魔力の流れを安定させるため、過剰な魔力の流入による道具の損傷を防ぐ効果もあるとのことだった。

「すごい……これを使ったら、魔道具の耐久性を上げられそうです!」

 目を輝かせる僕に満足そうに微笑みながら、父上はロバートに触媒を購入するように指示した。
 その後父上が商談に向かうため別行動になり、僕はロバートと共に王都の職人街を訪れることにした。

「坊ちゃま、職人街では貴重な素材や道具が見つかることもございます。慎重にご覧になってください」

 ロバートの助言を受けながら、僕は職人街を歩く。
 職人街は、中央広場とはまた違う活気に満ちていた。路地裏に並ぶ小さな工房では、それぞれの職人が得意な技術を披露している。
 その中で特に目を引いたのは、魔力を通す線細工を専門とする職人の店だった。彼が手がける細工はどれも繊細で美しく、僕の魔道具にも応用できる可能性を感じた。

「これは……どんな技術で作られているんですか?」

 職人に質問すると、彼はうれしそうに道具を見せながら説明してくれた。

「この細工は、エルメタルを極細に加工し、魔力を効率よく通すように設計されています。これを組み込めば、魔道具の精度が大幅に上がりますよ」
「すごい! ぜひ一つ購入させてください!」

 僕はその場で購入を決め、さらなる改良の可能性に胸を躍らせた。


 夕方、広場や職人街をさんざん歩き回って疲れた僕たちは、宿に戻ることにした。
 宿は王都でも有名な格式高い場所で、広い窓からは街全体を見渡せる。
 しばらくすると父上が戻ってきた。商談が成功したらしく上機嫌だ。
 食事の席では、父上がその日の出来事を振り返りながら語りかけてきた。

「エルヴィン、今日見たものをどう活かすか考えているか?」
「はい、特に彫金の技術やマギステライトが印象に残りました」

 僕が答えると、父上は満足そうに微笑んで、続きをうながす。

「私が商談に行った後は、どうしていたのだ?」
「はい、職人街を回って、新しい技術を見つけました。それらを使って、魔道具の改良を進めようと思います!」
「そうか。それなら、この機会に王都で実績を残してみせろ。お前の発明がどのように評価されるか、楽しみにしているぞ。チャンスは自分でつかむものだ。王都での時間を有意義に過ごせ」

 父上の言葉を胸に刻み、僕は新たな挑戦への情熱を燃やした。
 宿の自室に戻った僕は、すぐにスケッチブックを開いて設計案を練り始めた。

「マギステライトをどう組み込めば一番効率が良いだろう……?」

 まずは冒険者向けライトの改良案を考えた。現在のエルメタルを基盤にした設計に、マギステライトを組み込むことで、さらに長時間の使用と安定性を実現できそうだ。

「触媒を魔力の流入口に配置して、エネルギー効率を高める……いや、もっと安定した配置が必要だな……」

 そこで僕は、職人街で手に入れた線細工のことを思い出した。
 これ使って設計を見直してみよう。
 細工をマギステライトの近くに配置し、魔力をより効率的に流す仕組みを考えた。

「これなら、安定性も向上するはず……!」

 さらに、触媒であるマギステライトと線細工を組み合わせることで、魔道具全体のサイズを小型化できる可能性にも気づいた。

「小さくて使いやすい魔道具なら、もっと多くの人に使ってもらえる!」

 設計がまとまったところで、僕は早速試作に取り掛かることにした。
 父上の期待に応えるべく、僕の挑戦はさらに熱を帯びていった。


 ◇


 翌日は丸一日試作品の製作にあてて、さらにその次の日。
 朝から父上に連れられて宿を出た僕は、王都の貴族や商人がつどう屋敷の大広間に向かった。
 今日は父上の商談の一環で、僕の魔道具を披露する場が設けられていた。

「エルヴィン、お前の発明がどれだけ評価されるか見せてみろ」

 父上の一言に、僕は気持ちを引き締めた。
 大広間の中央に設置したテーブルには、僕が作ったライトや、新たに改良を加えた試作品が並んでいる。その周囲ではきらびやかな衣装に身を包んだ貴族や商人がするどい視線を注いでいた。

「これが私の息子、エルヴィンの手による発明品だ。どうぞお手に取ってご覧いただきたい」

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