辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐

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第7章:未来への学びと絆

第172話「発表会の余波と新たな課題」

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発表会が終わり、学院内はまだ興奮冷めやらぬ雰囲気に包まれていた。特にエルヴィンたちの発表は、多くの講師や生徒に衝撃を与え、彼らの名は学院内で一躍注目の的となっていた。

発表の翌日、エルヴィンたちは研究の正式な評価を受けるために、カレドリア学院の学術評議会室へと足を運んでいた。評議会には、学院の主要な講師陣が集まり、発表された研究成果について改めて審議が行われる。

ライエン教授が、書類に目を通しながら静かに口を開いた。

「君たちの研究は、魔力供給の効率化において非常に興味深い成果をもたらした。特に魔力の分岐制御技術と、透過結晶を用いた新しい伝導方式には、実用化の可能性が十分にあると見ている。」

他の講師たちも頷きながら、それぞれの意見を述べていく。

「ただし、今の段階では、実験環境下での成功に留まっているのも事実だ。仮に実用化を目指すのであれば、より過酷な環境下での耐久試験や長期運用試験を行う必要がある。」
アラン教授が、少し厳しい口調で指摘する。

「そうですね。今回の実験は、ある程度安定した条件下で行われていますが、現場での変動や長時間運用に対する耐性は未知数です。」
エルヴィンは冷静にそれを受け止め、すぐに次の提案を述べた。

「そこで、僕たちは次のステップとして、長期運用試験と環境変化への適応性を検証する計画を立てています。学院内の施設を利用し、より負荷のかかる条件で試験を行いたいと考えています。」

「なるほど。では、君たちの研究は次の段階へ進むに値するものと判断する。」
ライエン教授が満足げに頷く。

「ただし、王立魔道研究所にも研究成果を報告する必要があるな。正式に学院から推薦を出せるよう、手続きを進めておこう。」

こうして、エルヴィンたちの研究は学院公認の研究課題として認められることになった。

研究が学院公認となったことで、エルヴィンたちの知名度はますます高まった。授業の合間や実験室の前では、同級生たちから質問を受けることが増え、時には他の学科の生徒までもが彼らの研究に興味を示すようになった。

「エルヴィン様、本当にすごいですわね。学院全体が貴方の研究に注目していますわ。」
カトリーヌが誇らしげに微笑む。

「いや、僕一人の成果じゃないよ。みんなが協力してくれたからこそ、ここまで来られたんだ。」
エルヴィンは謙虚に応えた。

そんな中、レオンがニヤリと笑いながら肩をすくめる。
「まあな。けど、これで俺たちも学院の有名人ってわけだ。」

「研究はまだまだこれからですけれど、こうして注目されるのは……少し緊張します。」
リヴィアが控えめに呟くと、カトリーヌが優しく微笑みながら肩を叩いた。
「大丈夫ですわ。リヴィア様も私たちと一緒に進んでいるのですから、自信を持ってくださいませ。」

正式な評価を受けたエルヴィンたちは、次なる試験に向けて研究をさらに進めることになった。

「次の試験では、魔力供給の安定性と長時間運用の耐性を重点的に検証したい。具体的には、学院の魔道炉を用いて、実際の運用環境に近い条件で負荷テストを行うのが理想的だ。」

エルヴィンが研究室の黒板に計画を書き込むと、レオンが頷きながら言った。
「なるほどな。実際の環境でどれだけ持つかを試すってことか。」

「はい。そして、より強い負荷をかけた際の挙動も確認したいです。」
リヴィアが真剣な表情でメモを取りながら答える。

「なるほど、では私は試験データの整理を担当しますわ。」
カトリーヌが計画書を確認しながら申し出る。

「じゃあ俺は実験装置のメンテナンスをやるよ。」
レオンが意気揚々と腕をまくる。

こうして、エルヴィンたちは次なる課題への挑戦に向けて動き出した。
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