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第4話 新たな仲間、ムードメーカー登場!

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セラと一緒に冒険するようになってから、アキの「エターナル・ラプソディ」の世界がより楽しくなってきた。彼女の提案で「シトリン渓谷」に挑戦することにしたアキ。渓谷には珍しい素材が豊富に眠っているらしく、どんな発見があるのか楽しみだ。

渓谷に着くと、透き通った川がゆったり流れ、太陽が岩や木々を照らしてキラキラと輝いていた。アキはその美しい景色に見とれつつ、素材探しを始める。

「まずは…クリスタル・ハーブからだな」

スキル「素材鑑定」を発動し、近くの草むらに目を凝らす。青緑色の柔らかい葉が茂っているのを発見し、アキは慎重に葉を摘み取っていく。クリスタル・ハーブは力加減を誤るとすぐに葉がつぶれてしまうため、丁寧に摘む必要がある。

「よし…こんな感じで、うまく取れた」

アイテム名:クリスタル・ハーブ
説明: 「心を和らげる香りの草。回復アイテムの素材として最適だが、香りが漏れやすいのでご注意を!」

「癒し効果があるんだな、これは使えそう」

アキは慎重にクリスタル・ハーブを袋にしまい、次に周囲を探していると、近くの茂みから急に明るい声が響いた。

「やあ、君たちも素材探してるの?」

アキが振り向くと、そこには活発そうな少年の来訪者がニコッと笑って立っていた。彼はクロウと名乗り、冒険心がありながらも、どこか無邪気な雰囲気を漂わせている。

「俺も素材探しに来たんだけど、なかなか見つからなくてさ。君たちは何かいいもの見つけた?」

「クリスタル・ハーブを見つけたところだよ。よかったら一緒に探さない?」

アキの提案に、クロウは目を輝かせて頷いた。「もちろん!君たちもよろしくね!」

アキ、セラ、クロウの3人でチームを組み、シトリン渓谷を探索しながら素材を集めていく。しばらく歩くと、川辺に陽の光を反射して輝く小石が見つかり、アキは再び素材鑑定を試してみる。

アイテム名:サンストーン
説明: 「渓谷の太陽の力を宿した石。加工すると美しい輝きを放つ装飾品に。持っていると気分が明るくなると言われている」

「これは綺麗だな。アクセサリーに加工して、お守りとしても良さそう」

アキが慎重にサンストーンを拾い上げると、クロウが横から覗き込み、目をキラキラさせている。

「わぁ、俺もその石ほしい!アクセサリー作るの得意だから、今度作って見せてあげるよ!」

クロウの明るい性格に、アキもつい笑顔が浮かんだ。

探索を進めていると、突然「ガサッ…」という音が背後から聞こえてきた。振り向くと、獰猛な牙をむき出しにした大きな狼のような魔物が、低くうなりを上げながら近づいてくる。

「気をつけて!『シャドウウルフ』よ、夜行性だけど夕暮れも行動範囲に入るの!」

セラがすばやく構え、アキもとっさに杖を握りしめた。クロウは軽やかに前に出て、素早く「ステップ」を踏んで狼の側面に回り込む。

「アキ、今のうちに距離を取って!俺が動きを引きつけるから!」

クロウは「挑発」スキルを使い、狼の注意を自分に向ける。すると狼はクロウに向かって突進してきたが、彼は素早く回避し、的確にダメージを与えていく。セラもすかさず「火の矢」を放ち、魔物の体に直撃させる。

「アキ、今だ!攻撃して!」

アキは「力」は低いものの、「火の魔法」を杖に込めてシャドウウルフに向けて放つ。炎が狼を包み、最後はクロウが仕留める形で戦闘が終わった。

「ふぅ…この狼、なかなか強かったな」

アキは手汗を拭いながら息を整えた。クロウはニコニコ笑いながら、まだ余裕の表情を見せている。

「はは、楽しかったね!これくらいの魔物なら、三人でいれば大丈夫そうだ」

セラも満足そうにうなずきながら、アキの肩を軽く叩いた。

「いい動きだったわよ。これからもっと難しい敵とも戦えるように、少しずつ力をつけていきましょう」

街に戻ると、アキはさっそくサンストーンを使ってアクセサリーを作ってみることにした。加工台にサンストーンを置き、「加工技術」のスキルを発動。石を削り、細かく形を整えていく。

サンストーンは硬いが、加工技術のスキルがあると彫刻のように思い通りの形に仕上げることができた。やがて、完成したペンダントが手のひらに輝く。

アイテム名:サンストーン・ペンダント
説明: 「光を宿したお守り。装備すると気分が晴れやかになる…らしい?」

「よし、いいお守りができたな。これでちょっとは安心できるかな」

アキがペンダントを満足げに眺めていると、隣でクロウがアクセサリー作りに励んでいる。彼もまた、サンストーンを使って独自のデザインに仕上げていた。

「ねえ、アキ!俺も作ったから見てよ!」

クロウが見せてくれたのは、小さな石が光る可愛らしいペンダント。アキはお互いにアイテムを見比べながら笑顔を交わした。

「いい感じだね、クロウ。これからの冒険で役に立ちそう」

「うん、きっと俺たちのお守りになるよ!」

こうして、仲間と共に作り上げたお守りを手に、アキの異世界での冒険が少しずつ形になっていくのを感じていた。
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