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第2章 恋のキューピッド大作戦 〜 Shape of Our Heart 〜
諸月の時期10
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人混みをかき分けるようにして、初老の男性が玄関から出てきた。男性は軍人が集まる場所に一目散にかけて行く。
「皇帝陛下、姫様、お待たせして、申し訳ありませぬ」
息も絶え絶えの様子だ。慌てて出てきたのだろう。彼が医者のようだ。
「ごめんね、ジィ。置いてきたりして」
「いえいえ。それより患者はどこですか?」
「ここと、向こうじゃ。向こうに行こうかの」
皇帝は軍人に抱かれた子供を撫でていた。そしてジィと呼ばれた男性を認めると、そう言ってこちらに歩き出した。彼の目はレイジーちゃんを捉えている。彼女が怪我をしていることに気づいていたようだ。
多くの軍人を引き連れた皇帝が向かってくる。その様子に気づいた俺たちの周りの避難民は、場所を空けるように数歩下がった。
レイジーちゃんの目の前で皇帝は立ち止まる。
「怪我の具合はどうかな?」
「平気だよ」
笑顔で尋ねる皇帝に、レイジーちゃんも笑顔で答える。
「まあ! ひどい怪我よ! あなた、どうして平気な顔をしているの!? ジィ、診てあげて」
「承知ですじゃ」
青色の左腕を見てお姫様が大声を出す。
「大丈夫。すぐ治るから」
「そんな訳無いでしょう!」
「はっはっは。気丈な娘じゃの。元気があるのは何よりだが、一時的に痛みがないだけかもしれん。ちょっと触るぞ? 痛かったら言いなさい」
そう言って医者はそっと彼女の患部付近を触る。
「どうじゃ?」
「痛くないよ」
「ここは?」
「全然」
「さすがにここは痛いじゃろ」
「ーーはは、くすぐったい」
レイジーちゃんはちょっとだけはにかみ、ジィさんは目を見張る。
「なんじゃ、この娘。神経がないのか?」
「ねえ、もういいでしょ。くすぐったい」
そう言って彼女は腕を引っ込めてしまった。
「ミヤナギ。どういうことだ?」
「私にもさっぱりです。ですが、さっきから彼女はこんな様子で全く痛みを感じていないようです。左腕から肩も含めて骨折しているとは思うのですが……」
隊長の質問にミヤナギさんが答える。
「肩? 肩はなんともないように見えるが……」
「え? 冗談はよしてください先生。肩どころか肋骨まで痣が残って……。そんな。痣が消えてる!?」
ミヤナギさんは回り込んで再びレイジーちゃんを観察し、驚きの表情を浮かべた。
「ねえクリス。もう帰ろう?」
「こらこら待たんか。この腕でどこに帰るつもりじゃ。即入院じゃよ」
「そういえば君。彼女の知り合いだったよね。君も見たよね、少なくとも脇まで痣があったよね。何? 彼女はなんなの? どうしてこんなに早く痣が消えてるの? 君は知ってるの? 知ってるんでしょ? ねえ、ねえ、ねえ」
「ーーえっと、それは、で、す、ね……」
レイジーちゃんとミヤナギさんに詰め寄られるクリスくん。
「……あんな饒舌なミヤ姉さん初めて見ますね」
「俺も初めて見たわ。貴重だから覚えておけよラインハルト」
「はい。……実は俺も怪我人ーー」
「お前は最後だ」
「あっはい」
金髪とラインハルトはこそこそと内緒話をしていた。
「えー、もうなにー? 怪我が治らないと帰れないの?」
「当たり前じゃ」
「そうです! そんな重傷で!」
レイジーちゃんの様子にぷんぷんと怒り出す医者と姫様。
「早く治れー早く治れー。ん~」
「はっはっは。念じて治ったら医者は要らん。大方、ミヤナギは見間違えでもしたんじゃ、ろ、お、おおおお!?」
「ですよねー、え、ええええ!?」
目を瞑って念じるヒメちゃんの腕は、末端へと向かってじょじょに肌色へと戻っていく。その様子を目撃したジィさんとソフィさんは驚きを隠せず叫びだした。
「よし! 治った!」
ぐしゃぐしゃになっていた手をグッパーするレイジーちゃん。見た目にはもうすっかり元通りになってしまった。
「嘘。まさか、本当に……?」
ミヤナギさんも異常なまでの回復速度を目の当たりにして固まってしまう。
「よし、クリス帰ろう。私、クリスの家に行ってみたかったんだー」
「あ、ちょっ」
レイジーちゃんはそう言ってクリスくんの手を取り引っ張る。
「まあ、待ち給え」
一瞬のうちにクリスくんとレイジーちゃんを軍人が取り囲む。それと同時に隊長が二人に声をかける。
「もう少し話を訊かせてーー。陛下?」
問いただそうとする隊長を止めたのは皇帝であった。隊長の前に出て、手で制すように彼を止める。皇帝はレイジーちゃんではなく、クリスくんを見ていた。
「クリストファー・レイネットくん、じゃな? オスカーの息子の」
「ーーはい。そうです」
『オスカーの息子』。その一言が皇帝の口から出た瞬間、取り囲む軍人たちが一瞬動揺した。
「レイジーと言ったかな? 君は彼女のこの様子に心当たりはあるかい?」
「……はい。あります」
「それを説明してくれないか?」
「……私の口からは駄目です。機密に関わります」
「では、話せる者に心当たりは?」
「カール・マグヌス。エイビス研究所生命環境部のカール・マグヌス准教授です」
「そうか。では、彼に訊くとしよう。君たちはもう帰って構わなーーああ。まだ避難勧告が解除されてなかったな。それまではここにいなさい。少なくとも他所よりは安全だからね」
そう言って皇帝はクリスくんとレイジーちゃんの頭を撫でると、軍人の囲みから抜け出した。皇帝についていくように、クリスくんたちを囲んでいた軍人も移動する。
「ジィ。この子の様子はどうじゃ?」
「……ああ、この子も酷いですね。衰弱しています。すぐに点滴を打ちましょう」
黒虎に咥えられていた子供を診て、ジィさんはすぐに進言する。
「そうか。私も行こう。ラインハルトも来なさい。ガゼフ、月見は終いじゃ。戻るぞ。ソフィはどうする?」
「……ハッ」
「ハッ」
「私は……もう少しここに残ります」
レイジーちゃんを見て、お姫様はそう言った。「そうか」と頷くと、皇帝は医者と子供と何人かの軍人を引き連れて居城へと戻っていった。人混みがモーセのように自然と分かたれる。ラインハルトが振り返ってクリスくんのほうを見ていたが、クリスくんが視線に気づくとすぐに視線を逸らしてしまった。英雄の息子であるクリスくんのことが気になるのだろうか。
「クリスの部屋に行けないの?」
「そうだね。もう少し待ってて」
首を傾げるレイジーちゃんにクリスくんは答える。
「ねえ、手を触らせて貰えないかしら」
「おやめください姫様。危険やもしれません」
お姫様はレイジーちゃんに声を掛け、お付きの軍人に窘められていた。
「ねえ、クリス」
「この娘と」
「「どういう関係なの?」」
アンナとケイトは興味津々にクリスくんに詰めより、
「……ありがとう! 君は俺の命の恩人だ!!」
今まで呆けていたアルは全力でレイジーちゃんに感謝の土下座をする。
そんな俺達の様子を避難民は遠巻きに眺めていた。
(恋の夏風)
特に出番が無かった俺は、姫様のスカートをめくろうと恋の夏風を放ってみた。だが彼女のスカートは微動だにしない。俺の起こした微風は、そのまま帝都の夜空へと消えていった。モンスターを迎撃する大砲の音が、風に乗って聞こえた気がした。
「皇帝陛下、姫様、お待たせして、申し訳ありませぬ」
息も絶え絶えの様子だ。慌てて出てきたのだろう。彼が医者のようだ。
「ごめんね、ジィ。置いてきたりして」
「いえいえ。それより患者はどこですか?」
「ここと、向こうじゃ。向こうに行こうかの」
皇帝は軍人に抱かれた子供を撫でていた。そしてジィと呼ばれた男性を認めると、そう言ってこちらに歩き出した。彼の目はレイジーちゃんを捉えている。彼女が怪我をしていることに気づいていたようだ。
多くの軍人を引き連れた皇帝が向かってくる。その様子に気づいた俺たちの周りの避難民は、場所を空けるように数歩下がった。
レイジーちゃんの目の前で皇帝は立ち止まる。
「怪我の具合はどうかな?」
「平気だよ」
笑顔で尋ねる皇帝に、レイジーちゃんも笑顔で答える。
「まあ! ひどい怪我よ! あなた、どうして平気な顔をしているの!? ジィ、診てあげて」
「承知ですじゃ」
青色の左腕を見てお姫様が大声を出す。
「大丈夫。すぐ治るから」
「そんな訳無いでしょう!」
「はっはっは。気丈な娘じゃの。元気があるのは何よりだが、一時的に痛みがないだけかもしれん。ちょっと触るぞ? 痛かったら言いなさい」
そう言って医者はそっと彼女の患部付近を触る。
「どうじゃ?」
「痛くないよ」
「ここは?」
「全然」
「さすがにここは痛いじゃろ」
「ーーはは、くすぐったい」
レイジーちゃんはちょっとだけはにかみ、ジィさんは目を見張る。
「なんじゃ、この娘。神経がないのか?」
「ねえ、もういいでしょ。くすぐったい」
そう言って彼女は腕を引っ込めてしまった。
「ミヤナギ。どういうことだ?」
「私にもさっぱりです。ですが、さっきから彼女はこんな様子で全く痛みを感じていないようです。左腕から肩も含めて骨折しているとは思うのですが……」
隊長の質問にミヤナギさんが答える。
「肩? 肩はなんともないように見えるが……」
「え? 冗談はよしてください先生。肩どころか肋骨まで痣が残って……。そんな。痣が消えてる!?」
ミヤナギさんは回り込んで再びレイジーちゃんを観察し、驚きの表情を浮かべた。
「ねえクリス。もう帰ろう?」
「こらこら待たんか。この腕でどこに帰るつもりじゃ。即入院じゃよ」
「そういえば君。彼女の知り合いだったよね。君も見たよね、少なくとも脇まで痣があったよね。何? 彼女はなんなの? どうしてこんなに早く痣が消えてるの? 君は知ってるの? 知ってるんでしょ? ねえ、ねえ、ねえ」
「ーーえっと、それは、で、す、ね……」
レイジーちゃんとミヤナギさんに詰め寄られるクリスくん。
「……あんな饒舌なミヤ姉さん初めて見ますね」
「俺も初めて見たわ。貴重だから覚えておけよラインハルト」
「はい。……実は俺も怪我人ーー」
「お前は最後だ」
「あっはい」
金髪とラインハルトはこそこそと内緒話をしていた。
「えー、もうなにー? 怪我が治らないと帰れないの?」
「当たり前じゃ」
「そうです! そんな重傷で!」
レイジーちゃんの様子にぷんぷんと怒り出す医者と姫様。
「早く治れー早く治れー。ん~」
「はっはっは。念じて治ったら医者は要らん。大方、ミヤナギは見間違えでもしたんじゃ、ろ、お、おおおお!?」
「ですよねー、え、ええええ!?」
目を瞑って念じるヒメちゃんの腕は、末端へと向かってじょじょに肌色へと戻っていく。その様子を目撃したジィさんとソフィさんは驚きを隠せず叫びだした。
「よし! 治った!」
ぐしゃぐしゃになっていた手をグッパーするレイジーちゃん。見た目にはもうすっかり元通りになってしまった。
「嘘。まさか、本当に……?」
ミヤナギさんも異常なまでの回復速度を目の当たりにして固まってしまう。
「よし、クリス帰ろう。私、クリスの家に行ってみたかったんだー」
「あ、ちょっ」
レイジーちゃんはそう言ってクリスくんの手を取り引っ張る。
「まあ、待ち給え」
一瞬のうちにクリスくんとレイジーちゃんを軍人が取り囲む。それと同時に隊長が二人に声をかける。
「もう少し話を訊かせてーー。陛下?」
問いただそうとする隊長を止めたのは皇帝であった。隊長の前に出て、手で制すように彼を止める。皇帝はレイジーちゃんではなく、クリスくんを見ていた。
「クリストファー・レイネットくん、じゃな? オスカーの息子の」
「ーーはい。そうです」
『オスカーの息子』。その一言が皇帝の口から出た瞬間、取り囲む軍人たちが一瞬動揺した。
「レイジーと言ったかな? 君は彼女のこの様子に心当たりはあるかい?」
「……はい。あります」
「それを説明してくれないか?」
「……私の口からは駄目です。機密に関わります」
「では、話せる者に心当たりは?」
「カール・マグヌス。エイビス研究所生命環境部のカール・マグヌス准教授です」
「そうか。では、彼に訊くとしよう。君たちはもう帰って構わなーーああ。まだ避難勧告が解除されてなかったな。それまではここにいなさい。少なくとも他所よりは安全だからね」
そう言って皇帝はクリスくんとレイジーちゃんの頭を撫でると、軍人の囲みから抜け出した。皇帝についていくように、クリスくんたちを囲んでいた軍人も移動する。
「ジィ。この子の様子はどうじゃ?」
「……ああ、この子も酷いですね。衰弱しています。すぐに点滴を打ちましょう」
黒虎に咥えられていた子供を診て、ジィさんはすぐに進言する。
「そうか。私も行こう。ラインハルトも来なさい。ガゼフ、月見は終いじゃ。戻るぞ。ソフィはどうする?」
「……ハッ」
「ハッ」
「私は……もう少しここに残ります」
レイジーちゃんを見て、お姫様はそう言った。「そうか」と頷くと、皇帝は医者と子供と何人かの軍人を引き連れて居城へと戻っていった。人混みがモーセのように自然と分かたれる。ラインハルトが振り返ってクリスくんのほうを見ていたが、クリスくんが視線に気づくとすぐに視線を逸らしてしまった。英雄の息子であるクリスくんのことが気になるのだろうか。
「クリスの部屋に行けないの?」
「そうだね。もう少し待ってて」
首を傾げるレイジーちゃんにクリスくんは答える。
「ねえ、手を触らせて貰えないかしら」
「おやめください姫様。危険やもしれません」
お姫様はレイジーちゃんに声を掛け、お付きの軍人に窘められていた。
「ねえ、クリス」
「この娘と」
「「どういう関係なの?」」
アンナとケイトは興味津々にクリスくんに詰めより、
「……ありがとう! 君は俺の命の恩人だ!!」
今まで呆けていたアルは全力でレイジーちゃんに感謝の土下座をする。
そんな俺達の様子を避難民は遠巻きに眺めていた。
(恋の夏風)
特に出番が無かった俺は、姫様のスカートをめくろうと恋の夏風を放ってみた。だが彼女のスカートは微動だにしない。俺の起こした微風は、そのまま帝都の夜空へと消えていった。モンスターを迎撃する大砲の音が、風に乗って聞こえた気がした。
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