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第1章 働かなくてもいい世界 〜 it's a small fairy world 〜
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世界旅行が終わった日の夜。俺は旅行中も日課にしていた瞑想に励んでいた。セミルとヒメちゃんは久しぶりに自宅のベッドに入るとすぐに眠ってしまった。旅行中も仮宿の布団やベッドで休んいでいたはずだが、慣れ親しんだ寝床だとやはり違うのだろう。
バイダルさん衝撃の告白後のできごと。
コトの発端であるパイルさんは呆然としながらも師匠の恋の成就を祝福した後、グレンさんとどこかへ行ってしまった。彼と一緒に修行し、さらなる高みを目指すとのこと。師匠を倒すまでは脇目を振らず頑張るのだそうだ。
そのため告白の返事は保留となったが、「一緒に修行。これすなわち、一緒に暮らすこと!」とグレンさんは喜んでいた。それでいいのかとグランとマッドが突っ込んだのだが、彼がとてもうれしそうにしていたので結局は二人とも強くは言わなかった。
ひとりぶーたれていたのは、コトの顛末を野次馬していたシズさん。「えー、私いろいろ頑張ったのにぃ。いつのまにかクリスタも幸せになってるし、ふーんだ! 自宅に戻っていっぱい気持ちいいことするんだからー!」と言って去っていった。ちなみに、彼女の自宅は大陸中央にある例のムラにあるそうだ。
バイダルさんとクリスタは二人だけの世界をつくるため新天地へと旅立っていった。おそらく、コロシアムのムラで二人が住む家を探すのだろう。バイダルさんはコロシアムの管理者は辞めないようだし。「趣味が合いそうなヒトが見つかって嬉しい」とクリスタは言っていた。ときどき服をはだけさせていたバイダルさんを見て、そう思ったのだろうけど、バイダルさんは露出狂じゃないはずだ。すぐに別れそうに思えてならない。
グランはグレンさんの恋沙汰が一段落したので、これから本格的にリューエンを鍛えるらしい。「少なくともマー坊なんかより見どころがあるぞい。もうランキング100位に入ったしな」と笑いながらマッドに告げていた。なお、その言葉に当のリューエンは顔色を悪くしており、マッドはリューエンに妙に優しくなった。
グランはヒメちゃんも一緒に修行しないかと誘っていたが、ヒメちゃんは「疲れたので寝たい」と拒否。ずっと移動をし続けていたので無理もない。いつでも待っとるぞいと、グランは言って去っていった。
マッドとノーコちゃんはマダム屋敷にしばらく滞在するそうだ。マッドを教祖と奉るあのムラに戻る気はさらさら無いようで、どこか落ち着けるところを探すとのこと。マダムも彼らの滞在を許可していた。
そんなこんなで、世界旅行は終わった。
セミルとヒメちゃんは疲れからかぐっすりと眠っている。大分疲れていたようだ。俺は疲れを感じない身体なので、いつものように瞑想をする。
ここ数ヶ月続けたおかげで、自己の客観視は意識しなくともできるようになった。イメージ的には、自分の後ろ斜め上から自身を覗き込む感じ。(元の体の)後頭部あたりに意識を集中することで、俯瞰視点ができる。こうすることで、視覚、聴覚からの情報取得を継続したまま思考を走らせることができる。
さらに思考を並列に走らせることで頭の回転速度が上昇し、やがて意識せずとも半自動的に思考が継続する無我の境地へと到達するーー、するはずーー、しそうになるのだがーー、あれ、いつもなら到達しているのだが、今日はなんでだろう、そこまで行かずに思考が止まってしまうな。
(あーあー。ごほん、悪霊さん。聞こえていますかな)
(んお!?)
突如、頭の中に中性的な声が響く。いつもの「聞こえる」とはまた違う感覚に、思わず変な声が出てしまう。
(私は■■■■と申すものです。死神■■■■■の上司です。いま、神のお告げを行っております。あ、そちらの声はこっちに聞こえないので、喋らなくて結構ですよ。耳だけ傾けてください)
え、えっと、よく聞き取れないところもあったけど、死神さんの上司? が、俺に神のお告げをしている、のか? なんだろう、話の内容が神のお告げっぽくない。一方的な電話という感じしかしない。
(いつも■■■■■がお世話になっております。先の報告で、なんでも、■■■■■があなたに声を掛けるときは、前もって連絡が欲しいということだったので、お告げでお伝えさせていただきます。もうしばらくしたら、■■■■■が声を掛けると思いますので、そのときはよろしくお願い致します。それでは、お告げは以上となります。今後とも、ミッションのほうをよろしくお願いします)
……。
神のお告げは終わった。
というか、業務連絡かよ。神様の世界はいったいどうなってるんだ。それにしても、前もって連絡が欲しいなんて、俺言ったかな。言ってないと思うけど……。
「あ、悪霊さん。どうも、お久しぶりです。死神です」
死神さんが壁の向こうから姿を現した。
(死神さん、お久しぶりです。さっきのあれは何ですか? いきなり神のお告げって……)
「ああ。私、頑張ったんですよ! 悪霊さんが、『声をかけるなら前もって言ってください』なんて言うもんですから、上司にかけあって『お告げ』をしてもらったんです。どうです? 褒めてくださってもいいんですよ?」
(いや、俺、そんなこと言いましたっけ?)
「へ? 言いましたよ」
(そうですか? 全然記憶にないんですが)
驚愕の表情をする死神さん。
「い、言いました言いました! 高い塔のあるムラで会ったときに言いました! ほら、証跡もありますよ」
そう言って書類を見せつけてくる死神さん。書類は俺の監察記録報告らしいが、文字が読めないのでよく分からない。
「とにかく、言ったんですよ。せっかく頑張っていいタイミングでお告げしてもらったのに……」
しょんぼりする死神さん。褒めてもらえると思っていたのだろう。
(えっと、よく覚えてなくてごめんなさい。死神さんが俺を気遣ってくれたのはよく分かりました。ええと、あのときは確かいきなり声をかけられてビックリした記憶はあります。だから、驚かさないように声をかけていただければ、次からはお告げはなくても大丈夫ですよ)
「え、本当ですか?」
本当です。
「じゃあ次からそうしますねー」
ちょっと笑顔になる死神さん。よかった、機嫌が戻ったようだ。
(そういえば死神さん。さっきから大きな声を出してますけど、前みたいに移動しなくて大丈夫なんですか?)
「大丈夫です。いま、お告げの效果で時間が止まってますから」
は? え、お告げすると時間止まるの?
「はい。お告げ対象以外の時間が停止します。お告げは終わったんですがまだその効果は続いてますので、もうしばらくは大声で話してもセミルさんたちには気づかれませんよ」
俺への気遣いで世界の時が凍るのか。ヤバイな。こういうところは神様してるのに、なんで言葉遣いとなると事務的になるのだろう。不思議でならない。
「ところで悪霊さん。ミッション達成おめでとうございます! とうとう、友達20人達成ですね!」
(ありがとうございます)
シズさんとクリスタ。気がついた二人が友達認定されていた。確認したのが師弟対決の後だから、それまでに友だちになっていたらしい。ミッション達成が分かっていたので、ひとりになったら死神さんが出てくるもんだと思っていたが、いきなり上司のお告げが始まるんだもん。驚いたというより困惑したよ。
「というわけで、次の世界に行きたいと思うんですけど、準備はいいですか?」
(あ、そのことなんですけど、お別れの時間をもらっていいですか? いきなり俺が居なくなったら、みんなびっくりすると思うので)
「え、お別れの時間ですか? うーん。あげられないこともないですけど、あんまり長い時間は駄目です。そうですね……1日ならいいですよ。明日の夜のこの時間に、次の世界に向かいます」
うーん、1日か。
(えー、もう少し駄目ですか? 可愛い可愛い死神さん)
「あ、その手には乗りませんよ。煽てても時間は伸びませんからね。残念ですけど、一日が限度です」
ちぇー、残念。
「それじゃあ、また明日、会いましょう。それでは」
そう言って死神さんは透明になって消えてしまった。
次の世界へ移動するまであと1日か。時間が伸びなかったのは仕方ないが、少しでも猶予を貰えたので良しとしよう。明日までに少なくともセミルとヒメちゃん、それにマダムとは別れを済ませておきたい。明日の朝、セミルが起きたらこのことを話そう。
ただ、神様の存在を気付かれないようにしないといけないんだよな。どうしようか。
バイダルさん衝撃の告白後のできごと。
コトの発端であるパイルさんは呆然としながらも師匠の恋の成就を祝福した後、グレンさんとどこかへ行ってしまった。彼と一緒に修行し、さらなる高みを目指すとのこと。師匠を倒すまでは脇目を振らず頑張るのだそうだ。
そのため告白の返事は保留となったが、「一緒に修行。これすなわち、一緒に暮らすこと!」とグレンさんは喜んでいた。それでいいのかとグランとマッドが突っ込んだのだが、彼がとてもうれしそうにしていたので結局は二人とも強くは言わなかった。
ひとりぶーたれていたのは、コトの顛末を野次馬していたシズさん。「えー、私いろいろ頑張ったのにぃ。いつのまにかクリスタも幸せになってるし、ふーんだ! 自宅に戻っていっぱい気持ちいいことするんだからー!」と言って去っていった。ちなみに、彼女の自宅は大陸中央にある例のムラにあるそうだ。
バイダルさんとクリスタは二人だけの世界をつくるため新天地へと旅立っていった。おそらく、コロシアムのムラで二人が住む家を探すのだろう。バイダルさんはコロシアムの管理者は辞めないようだし。「趣味が合いそうなヒトが見つかって嬉しい」とクリスタは言っていた。ときどき服をはだけさせていたバイダルさんを見て、そう思ったのだろうけど、バイダルさんは露出狂じゃないはずだ。すぐに別れそうに思えてならない。
グランはグレンさんの恋沙汰が一段落したので、これから本格的にリューエンを鍛えるらしい。「少なくともマー坊なんかより見どころがあるぞい。もうランキング100位に入ったしな」と笑いながらマッドに告げていた。なお、その言葉に当のリューエンは顔色を悪くしており、マッドはリューエンに妙に優しくなった。
グランはヒメちゃんも一緒に修行しないかと誘っていたが、ヒメちゃんは「疲れたので寝たい」と拒否。ずっと移動をし続けていたので無理もない。いつでも待っとるぞいと、グランは言って去っていった。
マッドとノーコちゃんはマダム屋敷にしばらく滞在するそうだ。マッドを教祖と奉るあのムラに戻る気はさらさら無いようで、どこか落ち着けるところを探すとのこと。マダムも彼らの滞在を許可していた。
そんなこんなで、世界旅行は終わった。
セミルとヒメちゃんは疲れからかぐっすりと眠っている。大分疲れていたようだ。俺は疲れを感じない身体なので、いつものように瞑想をする。
ここ数ヶ月続けたおかげで、自己の客観視は意識しなくともできるようになった。イメージ的には、自分の後ろ斜め上から自身を覗き込む感じ。(元の体の)後頭部あたりに意識を集中することで、俯瞰視点ができる。こうすることで、視覚、聴覚からの情報取得を継続したまま思考を走らせることができる。
さらに思考を並列に走らせることで頭の回転速度が上昇し、やがて意識せずとも半自動的に思考が継続する無我の境地へと到達するーー、するはずーー、しそうになるのだがーー、あれ、いつもなら到達しているのだが、今日はなんでだろう、そこまで行かずに思考が止まってしまうな。
(あーあー。ごほん、悪霊さん。聞こえていますかな)
(んお!?)
突如、頭の中に中性的な声が響く。いつもの「聞こえる」とはまた違う感覚に、思わず変な声が出てしまう。
(私は■■■■と申すものです。死神■■■■■の上司です。いま、神のお告げを行っております。あ、そちらの声はこっちに聞こえないので、喋らなくて結構ですよ。耳だけ傾けてください)
え、えっと、よく聞き取れないところもあったけど、死神さんの上司? が、俺に神のお告げをしている、のか? なんだろう、話の内容が神のお告げっぽくない。一方的な電話という感じしかしない。
(いつも■■■■■がお世話になっております。先の報告で、なんでも、■■■■■があなたに声を掛けるときは、前もって連絡が欲しいということだったので、お告げでお伝えさせていただきます。もうしばらくしたら、■■■■■が声を掛けると思いますので、そのときはよろしくお願い致します。それでは、お告げは以上となります。今後とも、ミッションのほうをよろしくお願いします)
……。
神のお告げは終わった。
というか、業務連絡かよ。神様の世界はいったいどうなってるんだ。それにしても、前もって連絡が欲しいなんて、俺言ったかな。言ってないと思うけど……。
「あ、悪霊さん。どうも、お久しぶりです。死神です」
死神さんが壁の向こうから姿を現した。
(死神さん、お久しぶりです。さっきのあれは何ですか? いきなり神のお告げって……)
「ああ。私、頑張ったんですよ! 悪霊さんが、『声をかけるなら前もって言ってください』なんて言うもんですから、上司にかけあって『お告げ』をしてもらったんです。どうです? 褒めてくださってもいいんですよ?」
(いや、俺、そんなこと言いましたっけ?)
「へ? 言いましたよ」
(そうですか? 全然記憶にないんですが)
驚愕の表情をする死神さん。
「い、言いました言いました! 高い塔のあるムラで会ったときに言いました! ほら、証跡もありますよ」
そう言って書類を見せつけてくる死神さん。書類は俺の監察記録報告らしいが、文字が読めないのでよく分からない。
「とにかく、言ったんですよ。せっかく頑張っていいタイミングでお告げしてもらったのに……」
しょんぼりする死神さん。褒めてもらえると思っていたのだろう。
(えっと、よく覚えてなくてごめんなさい。死神さんが俺を気遣ってくれたのはよく分かりました。ええと、あのときは確かいきなり声をかけられてビックリした記憶はあります。だから、驚かさないように声をかけていただければ、次からはお告げはなくても大丈夫ですよ)
「え、本当ですか?」
本当です。
「じゃあ次からそうしますねー」
ちょっと笑顔になる死神さん。よかった、機嫌が戻ったようだ。
(そういえば死神さん。さっきから大きな声を出してますけど、前みたいに移動しなくて大丈夫なんですか?)
「大丈夫です。いま、お告げの效果で時間が止まってますから」
は? え、お告げすると時間止まるの?
「はい。お告げ対象以外の時間が停止します。お告げは終わったんですがまだその効果は続いてますので、もうしばらくは大声で話してもセミルさんたちには気づかれませんよ」
俺への気遣いで世界の時が凍るのか。ヤバイな。こういうところは神様してるのに、なんで言葉遣いとなると事務的になるのだろう。不思議でならない。
「ところで悪霊さん。ミッション達成おめでとうございます! とうとう、友達20人達成ですね!」
(ありがとうございます)
シズさんとクリスタ。気がついた二人が友達認定されていた。確認したのが師弟対決の後だから、それまでに友だちになっていたらしい。ミッション達成が分かっていたので、ひとりになったら死神さんが出てくるもんだと思っていたが、いきなり上司のお告げが始まるんだもん。驚いたというより困惑したよ。
「というわけで、次の世界に行きたいと思うんですけど、準備はいいですか?」
(あ、そのことなんですけど、お別れの時間をもらっていいですか? いきなり俺が居なくなったら、みんなびっくりすると思うので)
「え、お別れの時間ですか? うーん。あげられないこともないですけど、あんまり長い時間は駄目です。そうですね……1日ならいいですよ。明日の夜のこの時間に、次の世界に向かいます」
うーん、1日か。
(えー、もう少し駄目ですか? 可愛い可愛い死神さん)
「あ、その手には乗りませんよ。煽てても時間は伸びませんからね。残念ですけど、一日が限度です」
ちぇー、残念。
「それじゃあ、また明日、会いましょう。それでは」
そう言って死神さんは透明になって消えてしまった。
次の世界へ移動するまであと1日か。時間が伸びなかったのは仕方ないが、少しでも猶予を貰えたので良しとしよう。明日までに少なくともセミルとヒメちゃん、それにマダムとは別れを済ませておきたい。明日の朝、セミルが起きたらこのことを話そう。
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