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兄と妹
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「ふん、ふん、ふーん♪ ……うわ! びっくりしたー。浅兄何やってるの?」
「……萌葱か?」
「そりゃ、見たら分かるでしょーーって、ソファに突っ伏してるんじゃ分かんないか。もう、うっかり座っちゃうところだったじゃんか。制服来たまま平べったーくなってるからさ、母さんがソファを模様替えしたのかと思ったよ」
もう、と彼女は口を尖らせる。
茜の告白後、うまく働かない頭で、浅葱は何とか帰宅した。そして彼は自室へも行かず、カバンを床へ放り出し、ソファへと突っ伏して心身を休めていた。そんなところを妹の萌葱に発見されたのである。
彼女はリビングにあるもうひとつのソファに座る。一人掛け用のリクライニングのできる優れものソファだ。キッチンから拝借してきたお菓子と湯気の立つマグカップをテーブルの上に置く。長ソファを占拠する黒い物体は、その間微動だにしなかった。
「どしたのー、兄ちゃん。なんか、学校で嫌なことでもあった?」
「……」
「だから、学校なんて行かないほうが良いんだって。言ったでしょ? あそこは行くだけ時間の無駄なんだから。私みたく、引きこもってたほうがリソースを自由に使えて人生の為になるってもんだぜ」
はっはっはと、萌葱は大袈裟に笑う。彼女の言葉は半分冗談で半分本気だ。事実、彼女は現在、引きこもりの真っ最中であり、中学校には通っていない。
「……」
「おーい、聞いてるー?」
ばりっとお菓子の袋を空けながら彼女は言う。心配半分、興味半分といった態度である。
「……なあ、萌」
「お、やっと返事が返ってきたね。何だい兄ちゃん」
首を90度捻って、浅葱は言う。
「浅葱は誰かに告白されことってあるか?」
「……バリバリ」
リビングにはしばらく、お菓子の割れる音しかしなかった。
「……ゴクン。……そりゃあ、あるよ。ありますとも。中学三年生ともなれば、クラスの女子のーー、あ、元クラスか。元クラの女子の半分くらいは告白されてるんじゃ、ないかな? よく知らないけど」
わざわざ元クラスと萌葱は訂正する。
「よく知らないのか。でも、お前は告白されたこと、あるんだな?」
「うん」
「それで、返事はどうした?」
「え、何、どうしたのお兄ちゃん。妹の恋路に急に興味津々になっちゃって。妹に欲情でもしちゃった? いやー、参るね。モテる妹は」
萌葱はニヤニヤ笑みを隠すように口元に手を当てる。
「するか馬鹿。それで、結局返事はどうしたんだ? 付き合うことにしたのか? それとも、断ったのか?」
「断ったよ。あまり、好きなタイプじゃなかったし、話してて面白くも無かったし、頭悪そうだったし」
「そ、そうなのか……」
辛辣な言葉が萌葱の口から飛んできて、浅葱は同調するので精一杯であった。
「あ、お兄ちゃんは大丈夫だよ。むしろセーフ。最低でも、お兄ちゃんくらい頭がよくないと、ダメかなーって思ってるから」
「そ、そうなのか……」
真意の読めない笑みを妹は浮かべ、兄は諾了するので精一杯であった。
「それで、何て言って断ったんだ? まさか、その本音を一言一句そのまま伝えたわけじゃないだろうな」
「へ? もちろん、一言一句そのまま伝えたよ。相手の本音に本音で答えないなんて、そっちのほうが失礼でしょ」
さも当然とばかりに彼女は言い放つ。妹に告白した勇気ある人物に対して、兄は心から合掌した。
「それで、妹にわざわざそんなことを訊くなんて、お兄ちゃん、学校で告白でもされたの?」
「うぐ……」
図星を刺された衝撃に、思わず浅葱の口から言葉が漏れる。
「あ、当たり? 当たり? ……沈黙ってことは当たりね! ねー、誰に告白されたのー?」
「お、俺はまだ何も言ってないぞ」
「誰かなー。知ってる人かなー。ーーあ、もしかして茜姉?」
「ぐはっ!」
妹の言葉は急所に当たり、浅葱は心中で喀血していた。
「おー、やっぱり茜姉か。ついに告白したんだー。やっとだなぁ。随分と長かった。でもまあ、これでようやく思いが実ったんだね。良かった良かった。よっし、これで遠慮なく茜姉にケーキを焼いてくれるよう強請れるようになったぞ。やったね」
「こらこら、やったねじゃないよ。何をひとり納得しているんだお前は」
早合点する妹に兄は突っ込む。
「へ? だって、茜姉が告白したんでしょ。で、それを浅兄がokして、晴れてカップルになったと。で、将来的には私のお義姉ちゃんになるわけだから、今のうちに甘えとこうかなーって思ったんだけど……」
「待て待て。そもそも、なんで茜が告白したって分かったんだ?」
「なんでも何も、そんなの見てて丸わかりだよ。誰がどう見たって茜姉は兄ちゃんにラブラブだったじゃん。気づいてないのは兄ちゃんだけだよ」
「隠されてたってことか?」
「いやー? 多分、お兄ちゃんが鈍いだけだと思うなー」
「まじか」
首を傾げつつ妹は呟き、兄はソファでため息をつく。浅葱はそんなこと気づきもしなかった、という面持ちだ。
「まあ、過程は置いておいて、これで晴れてカップルにーー」
「いや、なってない」
「なーー。え?」
「なってない」
萌葱が呆けたように浅葱を見る。
「茜から告白されたのは事実だが、俺の返事としてはーー」
「はあー!? 断ったの!? 何で? 茜姉の何が不満なの!? 可愛いし、性格いいし、おっぱい大きいし!」
萌葱は立ち上がり、たい焼きの如く平べったい浅葱に詰め寄る。
「待て待て落ち着け。あとおっぱい言うな」
「これが落ち着いて居られるか! 私のケーキがかかってるんだぞ!」
「己の欲望丸出しじゃないか! そうじゃなくて、断ったわけでもないんだ」
「ーーは?」
萌葱は真顔で首を傾げる。そのまま彼女はテーブルの上に座る。
「意味わかんない。説明して?」
「分かった。説明しよう。萌。俺は今高校の何年生か知ってるか?」
「知ってるよ。2年でしょ」
だからどうしたというように、萌葱は早口で言う。
「そうだ。高校2年ともなると、受験が控えているのは分かるよな。一世一代の、大切な受験だ」
「そうね。でも、お兄ちゃんなら、どこの大学でも余裕でしょ?」
「そうだな。まあ、俺は受験するかどうかも分からないんだが……」
「え、何?」
後半は妹に聞こえないくらいぐらいの声量で彼は言う。
「いや、なんでもない。まあ、俺にとっては受験なんて屁でもないが、茜に至ってはそうではない。あいつはヤバイ。頭の中が中学生以下だ。正直、高校受験すら危ういと思っている。今日だって、あいつが受験の相談をしたいというから遅くまで付き合ってたんだ。そんなときに告白されてみろ。どうするのがいいかぐらい、分かるだろ?」
「……それで、乙女の一世一代の告白を、断ったの?」
「断ってはいない。保留にしたんだ」
「何て言ったの?」
「『ごめん。今は付き合えない』」
「そんなもん! 断ったのも同じだー!!」
萌葱はキレた。キレて、ぺちゃんこになった兄の身体を無理やり起こそうとする。だが、引きこもりの筋肉は悲しいほど弱く、鍛え抜かれた兄の身体は少しだけ起こされて停止した。
「……萌ちゃん、何がしたかったの?」
「萌ちゃん言うな! 電話しろ! 今すぐ茜姉に電話しろ! さっきのは間違い。すぐに付き合うって言え、この唐変木!」
「でもーー」
「いいから、さっさと、ほら携帯出せ」
妹の剣幕に押された兄は身体を起こすと、ポケットからスマホを出す。勝手知ったるかの如く、暗証番号何のその、兄のスマホを素早く操作すると、彼女は画面を浅葱に向けて突き出した。
画面は、東堂茜を呼び出し中だ。
「ほら、さっさと出る」
「ーー分かったよ」
浅葱は意を決して携帯を受け取ると、耳に近づける。電話の奥で、コール音が鳴り響いていた。十秒……三十秒……一分……。コール音は無限に続く。
「出ないんだけど」
「振られた相手だからかも。私がかけてみる」
萌葱は自分のスマホを取り出して茜に電話する。しかし、浅葱のときと同じく、東堂茜が呼びかけに答えることは無かった。
「また、後ででも……」
「いや、こういうのは時間が経つほど駄目なの。ちょっと家電してみるね」
言うが早いが、萌葱は東堂茜の家に電話する。
「あ、もしもし、おばさまですか? 西川です。萌葱ですー。……はい、はいー。それで、茜姉なんですけど、今そちらにいらっしゃいますでしょうか? ーーえ、まだ帰ってない? ーーそうですか。ーーあ、いえ大丈夫です。それではー」
萌葱は電話を切る。
「まだ、帰ってない」
「そうか……」
じっと、妹は兄を見る。
「どうした、妹よ」
「どうした、じゃないでしょ? さっさと出て行け! 茜姉が見つかるまで帰ってくんな! 心当たりがあるところから探してこい!」
荒々しい剣幕の妹に、兄は家から追い出された。
いつの間にか、外は雨が振っている。
「萌葱よ、雨がーー」
そう呟く浅葱の顔面に、萌葱の投擲した傘がヒットした。
「……萌葱か?」
「そりゃ、見たら分かるでしょーーって、ソファに突っ伏してるんじゃ分かんないか。もう、うっかり座っちゃうところだったじゃんか。制服来たまま平べったーくなってるからさ、母さんがソファを模様替えしたのかと思ったよ」
もう、と彼女は口を尖らせる。
茜の告白後、うまく働かない頭で、浅葱は何とか帰宅した。そして彼は自室へも行かず、カバンを床へ放り出し、ソファへと突っ伏して心身を休めていた。そんなところを妹の萌葱に発見されたのである。
彼女はリビングにあるもうひとつのソファに座る。一人掛け用のリクライニングのできる優れものソファだ。キッチンから拝借してきたお菓子と湯気の立つマグカップをテーブルの上に置く。長ソファを占拠する黒い物体は、その間微動だにしなかった。
「どしたのー、兄ちゃん。なんか、学校で嫌なことでもあった?」
「……」
「だから、学校なんて行かないほうが良いんだって。言ったでしょ? あそこは行くだけ時間の無駄なんだから。私みたく、引きこもってたほうがリソースを自由に使えて人生の為になるってもんだぜ」
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「……」
「おーい、聞いてるー?」
ばりっとお菓子の袋を空けながら彼女は言う。心配半分、興味半分といった態度である。
「……なあ、萌」
「お、やっと返事が返ってきたね。何だい兄ちゃん」
首を90度捻って、浅葱は言う。
「浅葱は誰かに告白されことってあるか?」
「……バリバリ」
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「……ゴクン。……そりゃあ、あるよ。ありますとも。中学三年生ともなれば、クラスの女子のーー、あ、元クラスか。元クラの女子の半分くらいは告白されてるんじゃ、ないかな? よく知らないけど」
わざわざ元クラスと萌葱は訂正する。
「よく知らないのか。でも、お前は告白されたこと、あるんだな?」
「うん」
「それで、返事はどうした?」
「え、何、どうしたのお兄ちゃん。妹の恋路に急に興味津々になっちゃって。妹に欲情でもしちゃった? いやー、参るね。モテる妹は」
萌葱はニヤニヤ笑みを隠すように口元に手を当てる。
「するか馬鹿。それで、結局返事はどうしたんだ? 付き合うことにしたのか? それとも、断ったのか?」
「断ったよ。あまり、好きなタイプじゃなかったし、話してて面白くも無かったし、頭悪そうだったし」
「そ、そうなのか……」
辛辣な言葉が萌葱の口から飛んできて、浅葱は同調するので精一杯であった。
「あ、お兄ちゃんは大丈夫だよ。むしろセーフ。最低でも、お兄ちゃんくらい頭がよくないと、ダメかなーって思ってるから」
「そ、そうなのか……」
真意の読めない笑みを妹は浮かべ、兄は諾了するので精一杯であった。
「それで、何て言って断ったんだ? まさか、その本音を一言一句そのまま伝えたわけじゃないだろうな」
「へ? もちろん、一言一句そのまま伝えたよ。相手の本音に本音で答えないなんて、そっちのほうが失礼でしょ」
さも当然とばかりに彼女は言い放つ。妹に告白した勇気ある人物に対して、兄は心から合掌した。
「それで、妹にわざわざそんなことを訊くなんて、お兄ちゃん、学校で告白でもされたの?」
「うぐ……」
図星を刺された衝撃に、思わず浅葱の口から言葉が漏れる。
「あ、当たり? 当たり? ……沈黙ってことは当たりね! ねー、誰に告白されたのー?」
「お、俺はまだ何も言ってないぞ」
「誰かなー。知ってる人かなー。ーーあ、もしかして茜姉?」
「ぐはっ!」
妹の言葉は急所に当たり、浅葱は心中で喀血していた。
「おー、やっぱり茜姉か。ついに告白したんだー。やっとだなぁ。随分と長かった。でもまあ、これでようやく思いが実ったんだね。良かった良かった。よっし、これで遠慮なく茜姉にケーキを焼いてくれるよう強請れるようになったぞ。やったね」
「こらこら、やったねじゃないよ。何をひとり納得しているんだお前は」
早合点する妹に兄は突っ込む。
「へ? だって、茜姉が告白したんでしょ。で、それを浅兄がokして、晴れてカップルになったと。で、将来的には私のお義姉ちゃんになるわけだから、今のうちに甘えとこうかなーって思ったんだけど……」
「待て待て。そもそも、なんで茜が告白したって分かったんだ?」
「なんでも何も、そんなの見てて丸わかりだよ。誰がどう見たって茜姉は兄ちゃんにラブラブだったじゃん。気づいてないのは兄ちゃんだけだよ」
「隠されてたってことか?」
「いやー? 多分、お兄ちゃんが鈍いだけだと思うなー」
「まじか」
首を傾げつつ妹は呟き、兄はソファでため息をつく。浅葱はそんなこと気づきもしなかった、という面持ちだ。
「まあ、過程は置いておいて、これで晴れてカップルにーー」
「いや、なってない」
「なーー。え?」
「なってない」
萌葱が呆けたように浅葱を見る。
「茜から告白されたのは事実だが、俺の返事としてはーー」
「はあー!? 断ったの!? 何で? 茜姉の何が不満なの!? 可愛いし、性格いいし、おっぱい大きいし!」
萌葱は立ち上がり、たい焼きの如く平べったい浅葱に詰め寄る。
「待て待て落ち着け。あとおっぱい言うな」
「これが落ち着いて居られるか! 私のケーキがかかってるんだぞ!」
「己の欲望丸出しじゃないか! そうじゃなくて、断ったわけでもないんだ」
「ーーは?」
萌葱は真顔で首を傾げる。そのまま彼女はテーブルの上に座る。
「意味わかんない。説明して?」
「分かった。説明しよう。萌。俺は今高校の何年生か知ってるか?」
「知ってるよ。2年でしょ」
だからどうしたというように、萌葱は早口で言う。
「そうだ。高校2年ともなると、受験が控えているのは分かるよな。一世一代の、大切な受験だ」
「そうね。でも、お兄ちゃんなら、どこの大学でも余裕でしょ?」
「そうだな。まあ、俺は受験するかどうかも分からないんだが……」
「え、何?」
後半は妹に聞こえないくらいぐらいの声量で彼は言う。
「いや、なんでもない。まあ、俺にとっては受験なんて屁でもないが、茜に至ってはそうではない。あいつはヤバイ。頭の中が中学生以下だ。正直、高校受験すら危ういと思っている。今日だって、あいつが受験の相談をしたいというから遅くまで付き合ってたんだ。そんなときに告白されてみろ。どうするのがいいかぐらい、分かるだろ?」
「……それで、乙女の一世一代の告白を、断ったの?」
「断ってはいない。保留にしたんだ」
「何て言ったの?」
「『ごめん。今は付き合えない』」
「そんなもん! 断ったのも同じだー!!」
萌葱はキレた。キレて、ぺちゃんこになった兄の身体を無理やり起こそうとする。だが、引きこもりの筋肉は悲しいほど弱く、鍛え抜かれた兄の身体は少しだけ起こされて停止した。
「……萌ちゃん、何がしたかったの?」
「萌ちゃん言うな! 電話しろ! 今すぐ茜姉に電話しろ! さっきのは間違い。すぐに付き合うって言え、この唐変木!」
「でもーー」
「いいから、さっさと、ほら携帯出せ」
妹の剣幕に押された兄は身体を起こすと、ポケットからスマホを出す。勝手知ったるかの如く、暗証番号何のその、兄のスマホを素早く操作すると、彼女は画面を浅葱に向けて突き出した。
画面は、東堂茜を呼び出し中だ。
「ほら、さっさと出る」
「ーー分かったよ」
浅葱は意を決して携帯を受け取ると、耳に近づける。電話の奥で、コール音が鳴り響いていた。十秒……三十秒……一分……。コール音は無限に続く。
「出ないんだけど」
「振られた相手だからかも。私がかけてみる」
萌葱は自分のスマホを取り出して茜に電話する。しかし、浅葱のときと同じく、東堂茜が呼びかけに答えることは無かった。
「また、後ででも……」
「いや、こういうのは時間が経つほど駄目なの。ちょっと家電してみるね」
言うが早いが、萌葱は東堂茜の家に電話する。
「あ、もしもし、おばさまですか? 西川です。萌葱ですー。……はい、はいー。それで、茜姉なんですけど、今そちらにいらっしゃいますでしょうか? ーーえ、まだ帰ってない? ーーそうですか。ーーあ、いえ大丈夫です。それではー」
萌葱は電話を切る。
「まだ、帰ってない」
「そうか……」
じっと、妹は兄を見る。
「どうした、妹よ」
「どうした、じゃないでしょ? さっさと出て行け! 茜姉が見つかるまで帰ってくんな! 心当たりがあるところから探してこい!」
荒々しい剣幕の妹に、兄は家から追い出された。
いつの間にか、外は雨が振っている。
「萌葱よ、雨がーー」
そう呟く浅葱の顔面に、萌葱の投擲した傘がヒットした。
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