75 / 148
第二幕
5.虎に耽溺⑥*
しおりを挟む
「なんっ、やかましわぼっ……ボケっ、あっい、やっ、そこっ」
舐められる前から指で責められていた胎内が、気持ちいい場所を引っかかれるのを心待ちにしていたように、景虎の指を締め付けた。
ローションを足され、指を二本に増やされ、本格的に責められはじめると、庄助の足の指が布団をシーツごと躙るように、きつく踏みしめた。
「はあっあ……うぐ、ふっ……う、ぎっ」
布団の端を握りしめる手が汗で滑る。先月はまだ肌寒い日が数日あった気がするのに、こんなことで夏の到来を感じるなんて。
東京に来て初めての夏だというのに、こんなことになってしまったのは、何もかも景虎のせいだ。
行為が進むにつれて部屋の空気が茹だってきて、皮膚が熱くなる。シーツの背中に触れる部分が濡れている。
今日はほぼ乳首と尻しか触られていない。
いつも半勃ち状態で皮を剝かれて、そこから嫌と言うほど扱かれるペニスも、今日はなぜか放ったらかしだ。
そのわりに丁寧に愛撫してくる。いつもよりずっと優しく触れてくるから、焦れて焦れてたまらない。
「カゲぇ……ああっ、もうぅ」
はやく達したかった。いつもみたいに、余すことなく性感帯全部を攻められてドロドロにされて、圧倒的な快楽の波に攫われたかった。
たまらず陰茎に伸ばそうとした手を掴まれてそっと制されると、腰の熱がいっそう重くなる。
尻の穴とそこに満ちるローションが、指の抜き差しにより空気を含み、あられもない音を立てた。
「柔らかいな、マンコみたいになってきた」
「だまれ……! んぉっ、あ、ぃあ」
前立腺を胎内から指で押し、外側から親指で会陰を圧迫すると、しこりが指の間に挟まれて、内外から逃げることのない圧がかかる。
「あぎゅ……!」
庄助の背中のうぶ毛が逆立つ。強い快感が胎内から、下半身を中心に広がってゆく。
景虎が指の力を緩めると、じわりと波が引いてゆくものの、甘い熱は身体のあちこちに滞留してゆき、今にも堰を切って飛び出しそうだった。
「や、イキ……たァいっ」
よだれが出た。景虎に気持ちよくされると、穴という穴が緩んでだめになる。
庄助はすんすんと鼻をすすった。
「いいぞ。ケツの穴だけでイッてみろ」
「むりっ……むり……ぁああ~!」
そう言ってまた押される。ぎゅっと性感が集まって痺れ、離すとじわっと散ってゆく。
イケるわけない、もっと直接的な強い刺激がほしい。そう思っていたけれど、指が圧迫と緩和を繰り返すたびに、骨盤の裏に蓄積していく感覚があることに気付いた。
「うン……あぇっ?」
最初は微かで、気のせいかと思っていた。なのに、いつの間にかその感覚は大きく膨らみ、もう無視できなくなっている。
「あひ……!?」
いつもセックスのときに触れられてはいるけれど、ここまで指でしつこく解されたのは初めてで、腸から脳をじわじわと侵す、知らない快感に混乱する。
ペニスへの刺激で得られるものとは違うそれが、腹に溜まってだんだん制御できなくなってゆく。身体のどこに力を入れても散らせなかった。
舐められる前から指で責められていた胎内が、気持ちいい場所を引っかかれるのを心待ちにしていたように、景虎の指を締め付けた。
ローションを足され、指を二本に増やされ、本格的に責められはじめると、庄助の足の指が布団をシーツごと躙るように、きつく踏みしめた。
「はあっあ……うぐ、ふっ……う、ぎっ」
布団の端を握りしめる手が汗で滑る。先月はまだ肌寒い日が数日あった気がするのに、こんなことで夏の到来を感じるなんて。
東京に来て初めての夏だというのに、こんなことになってしまったのは、何もかも景虎のせいだ。
行為が進むにつれて部屋の空気が茹だってきて、皮膚が熱くなる。シーツの背中に触れる部分が濡れている。
今日はほぼ乳首と尻しか触られていない。
いつも半勃ち状態で皮を剝かれて、そこから嫌と言うほど扱かれるペニスも、今日はなぜか放ったらかしだ。
そのわりに丁寧に愛撫してくる。いつもよりずっと優しく触れてくるから、焦れて焦れてたまらない。
「カゲぇ……ああっ、もうぅ」
はやく達したかった。いつもみたいに、余すことなく性感帯全部を攻められてドロドロにされて、圧倒的な快楽の波に攫われたかった。
たまらず陰茎に伸ばそうとした手を掴まれてそっと制されると、腰の熱がいっそう重くなる。
尻の穴とそこに満ちるローションが、指の抜き差しにより空気を含み、あられもない音を立てた。
「柔らかいな、マンコみたいになってきた」
「だまれ……! んぉっ、あ、ぃあ」
前立腺を胎内から指で押し、外側から親指で会陰を圧迫すると、しこりが指の間に挟まれて、内外から逃げることのない圧がかかる。
「あぎゅ……!」
庄助の背中のうぶ毛が逆立つ。強い快感が胎内から、下半身を中心に広がってゆく。
景虎が指の力を緩めると、じわりと波が引いてゆくものの、甘い熱は身体のあちこちに滞留してゆき、今にも堰を切って飛び出しそうだった。
「や、イキ……たァいっ」
よだれが出た。景虎に気持ちよくされると、穴という穴が緩んでだめになる。
庄助はすんすんと鼻をすすった。
「いいぞ。ケツの穴だけでイッてみろ」
「むりっ……むり……ぁああ~!」
そう言ってまた押される。ぎゅっと性感が集まって痺れ、離すとじわっと散ってゆく。
イケるわけない、もっと直接的な強い刺激がほしい。そう思っていたけれど、指が圧迫と緩和を繰り返すたびに、骨盤の裏に蓄積していく感覚があることに気付いた。
「うン……あぇっ?」
最初は微かで、気のせいかと思っていた。なのに、いつの間にかその感覚は大きく膨らみ、もう無視できなくなっている。
「あひ……!?」
いつもセックスのときに触れられてはいるけれど、ここまで指でしつこく解されたのは初めてで、腸から脳をじわじわと侵す、知らない快感に混乱する。
ペニスへの刺激で得られるものとは違うそれが、腹に溜まってだんだん制御できなくなってゆく。身体のどこに力を入れても散らせなかった。
22
お気に入りに追加
332
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
犬用オ●ホ工場~兄アナル凌辱雌穴化計画~
雷音
BL
全12話 本編完結済み
雄っパイ●リ/モブ姦/獣姦/フィスト●ァック/スパンキング/ギ●チン/玩具責め/イ●マ/飲●ー/スカ/搾乳/雄母乳/複数/乳合わせ/リバ/NTR/♡喘ぎ/汚喘ぎ
一文無しとなったオジ兄(陸郎)が金銭目的で実家の工場に忍び込むと、レーン上で後転開脚状態の男が泣き喚きながら●姦されている姿を目撃する。工場の残酷な裏業務を知った陸郎に忍び寄る魔の手。義父や弟から容赦なく責められるR18。甚振られ続ける陸郎は、やがて快楽に溺れていき――。
※闇堕ち、♂♂寄りとなります※
単話ごとのプレイ内容を12本全てに記載致しました。
(登場人物は全員成人済みです)
首輪 〜性奴隷 律の調教〜
M
BL
※エロ、グロ、スカトロ、ショタ、モロ語、暴力的なセックス、たまに嘔吐など、かなりフェティッシュな内容です。
R18です。
ほとんどの話に男性同士の過激な性表現・暴力表現が含まれますのでご注意下さい。
孤児だった律は飯塚という資産家に拾われた。
幼い子供にしか興味を示さない飯塚は、律が美しい青年に成長するにつれて愛情を失い、性奴隷として調教し客に奉仕させて金儲けの道具として使い続ける。
それでも飯塚への一途な想いを捨てられずにいた律だったが、とうとう新しい飼い主に売り渡す日を告げられてしまう。
新しい飼い主として律の前に現れたのは、桐山という男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる