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第二幕
5.虎に耽溺⑤*
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「いあっ、やめろっ! 最悪や! 絶対むりっ、やめ、あひ」
景虎を蹴り上げようとした脛を両方とも、がっしりと脇に抱き込むように掴まれて、より自由が効かなくなる。
さっきより深く尻の間に顔を埋めると、景虎はちゅぱちゅぱと音を立ててそこを舐めた。
「やっ、ちょ……! なんでなんっ!? マジでいやや、き、汚いって……!」
「風呂に入ったところなんだから、汚くないだろ」
「そういう問題とちゃう~! つか、人の尻の間で喋んなっ!」
抵抗に必死になるあまり、一瞬緩んだ孔にぐりぐりと舌をねじ込むと、今度は縮こまるように舌の先をゆるく締め付けてくる。
「う……くぅ」
気持ちいいとか悪いだとか、もはやそういう問題ではなかった。恥ずかしくてどうしようもない。
足を開かれて押さえつけられて、穢れた場所を丹念に舐められる。挿入よりもっと、ずっと恥ずかしかった。
手で尻たぶを左右に割り開くようにすると、肛門が横に一文字に伸びる。下から上に、舌を引っ掛けるように舐めあげると、ふるふると庄助の内股が震えた。
今度は指で穴を直接拡げて、少しだけ見える艶めかしい桃色の粘膜に息を吹きかける。面白いように庄助の腹筋が躍った。
「カゲっ、やっ……イヤや! やぁあ……」
目を閉じた横顔、頬から耳にかけてを真っ赤にして、庄助は泣いた。
ぐずるように訴えるのが可愛らしくて、剥き出しにした粘膜を舌でねっとりと嬲る。ぬるい唾液が小さな窄まりに溜まって、シーツと内腿をベトベトに濡らしてゆく。
「ひ……、ひいっ、ひィん……もうやめろって……!」
だんだんとほぐれてきて、誘うように口を開閉する肛門に、指先を埋めた。くぷくぷと、空気を含んだ水の音がする。下に引き下げるようにして、ほんの少しだけ空いた隙間に、景虎は舌を差し込んでゆく。
「んっ、きゅ……や、ひゃ……あかんって、後で殺すからな、クソが……! うああっ!」
生き物のような舌が入り口の粘膜を這い回るたび、もっと深く侵入されてしまうのではという不安に襲われる。
この期に及んでまだ飛び出す生意気な言葉と裏腹に、景虎に好き放題にされている身体は、しっかりと反応し始めていた。
「あ、っふ……おっ、ぉ……っ!」
柔らかくなったアナルに、舌と入れ替わりに指が入り込んでくる。当然のように腹側のしこりを押され、急速に広がる痺れにくらくらした。
「ケツの穴、舐められて勃起してるのか」
裸の下半身の中心で、指先すら触れてもらえないペニスから溢れるカウパー液が、外気に何分も晒されて冷え、ヒヤリとした感覚を庄助にもたらしていた。
「ちがう……っ」
「エロいな、最高だ。……興奮する」
景虎を蹴り上げようとした脛を両方とも、がっしりと脇に抱き込むように掴まれて、より自由が効かなくなる。
さっきより深く尻の間に顔を埋めると、景虎はちゅぱちゅぱと音を立ててそこを舐めた。
「やっ、ちょ……! なんでなんっ!? マジでいやや、き、汚いって……!」
「風呂に入ったところなんだから、汚くないだろ」
「そういう問題とちゃう~! つか、人の尻の間で喋んなっ!」
抵抗に必死になるあまり、一瞬緩んだ孔にぐりぐりと舌をねじ込むと、今度は縮こまるように舌の先をゆるく締め付けてくる。
「う……くぅ」
気持ちいいとか悪いだとか、もはやそういう問題ではなかった。恥ずかしくてどうしようもない。
足を開かれて押さえつけられて、穢れた場所を丹念に舐められる。挿入よりもっと、ずっと恥ずかしかった。
手で尻たぶを左右に割り開くようにすると、肛門が横に一文字に伸びる。下から上に、舌を引っ掛けるように舐めあげると、ふるふると庄助の内股が震えた。
今度は指で穴を直接拡げて、少しだけ見える艶めかしい桃色の粘膜に息を吹きかける。面白いように庄助の腹筋が躍った。
「カゲっ、やっ……イヤや! やぁあ……」
目を閉じた横顔、頬から耳にかけてを真っ赤にして、庄助は泣いた。
ぐずるように訴えるのが可愛らしくて、剥き出しにした粘膜を舌でねっとりと嬲る。ぬるい唾液が小さな窄まりに溜まって、シーツと内腿をベトベトに濡らしてゆく。
「ひ……、ひいっ、ひィん……もうやめろって……!」
だんだんとほぐれてきて、誘うように口を開閉する肛門に、指先を埋めた。くぷくぷと、空気を含んだ水の音がする。下に引き下げるようにして、ほんの少しだけ空いた隙間に、景虎は舌を差し込んでゆく。
「んっ、きゅ……や、ひゃ……あかんって、後で殺すからな、クソが……! うああっ!」
生き物のような舌が入り口の粘膜を這い回るたび、もっと深く侵入されてしまうのではという不安に襲われる。
この期に及んでまだ飛び出す生意気な言葉と裏腹に、景虎に好き放題にされている身体は、しっかりと反応し始めていた。
「あ、っふ……おっ、ぉ……っ!」
柔らかくなったアナルに、舌と入れ替わりに指が入り込んでくる。当然のように腹側のしこりを押され、急速に広がる痺れにくらくらした。
「ケツの穴、舐められて勃起してるのか」
裸の下半身の中心で、指先すら触れてもらえないペニスから溢れるカウパー液が、外気に何分も晒されて冷え、ヒヤリとした感覚を庄助にもたらしていた。
「ちがう……っ」
「エロいな、最高だ。……興奮する」
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