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魔女狩りの日
作戦会議1
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「貴様の街、見させてもらったぞ」
「それは光栄です。ご感想は?」
「ごちゃごちゃして下品な街じゃ」
「ははは、これは手厳しい」
テンはローズを連れて、地下街のマギーの屋敷に戻ってきていた。
そこの応接間で、マギーとローズは久しぶりに顔を合わせている。
「まさかあなたに協力していただけるとは、これで百人力。フェスターも必ず助けられるでしょう」
「ふん……貴様のおべんちゃらなど聞き飽きたわ。それより貴様、なぜ小娘たちをわしのもとへ送り込んだ?舐めているのか?」
「まさか、彼女たちはフェスターの仲間で信頼できるからですよ。それに私も彼の救出のために色々やることがあったもので」
「何が色々じゃ。どうせまたわしにびびったのじゃろ」
「あなたに抱いているのは恐怖ではありません、敬意です。私は1度たりとも、あなたに無礼を働こうと思ったことはありませんよ。彼女たちを交渉に赴かせたのも、あなたを説得できると信じていたからです」
「これじゃからな、上辺ばかり繕いおって」
「ま、まぁまぁローズそう不機嫌にならないで。マギーさんも手を尽くしてくれてたんだよ」
同じ応接間にいるテンがローズを窘める。
だが当のローズは不服そうだ。
「わしはこいつが気に入らん」
「どうして?」
「裏から手を回すばかりで自分では何もしないヘタレエルフだからじゃ」
「き、きついなぁ」
「ナヨナヨした男は嫌いじゃ」
「ふふふ、私はあなたのこと好きですよ?」
「口から下痢が出るわ。喋るな」
あまりにもツンツンした態度に、流石のマギーも苦笑いだ。
「それでどうするんだ?フェスターの救出は」
コトネはマギーに尋ねた。
マギーは頷き、本題に入る。
「準備は整っている。傭兵も大人数雇ったし、彼が囚われている場所もわかった」
「どこなんですか?」
「ああ、モリーナ魔術学園に魔女エレノアはいるらしい。厄介なところだ」
「それなら私も知っているぞ。魔術師を育成する場所だったはずだ」
オスカーは眉間に皺を寄せながら言った。
彼女の表情は暗い。
「それは光栄です。ご感想は?」
「ごちゃごちゃして下品な街じゃ」
「ははは、これは手厳しい」
テンはローズを連れて、地下街のマギーの屋敷に戻ってきていた。
そこの応接間で、マギーとローズは久しぶりに顔を合わせている。
「まさかあなたに協力していただけるとは、これで百人力。フェスターも必ず助けられるでしょう」
「ふん……貴様のおべんちゃらなど聞き飽きたわ。それより貴様、なぜ小娘たちをわしのもとへ送り込んだ?舐めているのか?」
「まさか、彼女たちはフェスターの仲間で信頼できるからですよ。それに私も彼の救出のために色々やることがあったもので」
「何が色々じゃ。どうせまたわしにびびったのじゃろ」
「あなたに抱いているのは恐怖ではありません、敬意です。私は1度たりとも、あなたに無礼を働こうと思ったことはありませんよ。彼女たちを交渉に赴かせたのも、あなたを説得できると信じていたからです」
「これじゃからな、上辺ばかり繕いおって」
「ま、まぁまぁローズそう不機嫌にならないで。マギーさんも手を尽くしてくれてたんだよ」
同じ応接間にいるテンがローズを窘める。
だが当のローズは不服そうだ。
「わしはこいつが気に入らん」
「どうして?」
「裏から手を回すばかりで自分では何もしないヘタレエルフだからじゃ」
「き、きついなぁ」
「ナヨナヨした男は嫌いじゃ」
「ふふふ、私はあなたのこと好きですよ?」
「口から下痢が出るわ。喋るな」
あまりにもツンツンした態度に、流石のマギーも苦笑いだ。
「それでどうするんだ?フェスターの救出は」
コトネはマギーに尋ねた。
マギーは頷き、本題に入る。
「準備は整っている。傭兵も大人数雇ったし、彼が囚われている場所もわかった」
「どこなんですか?」
「ああ、モリーナ魔術学園に魔女エレノアはいるらしい。厄介なところだ」
「それなら私も知っているぞ。魔術師を育成する場所だったはずだ」
オスカーは眉間に皺を寄せながら言った。
彼女の表情は暗い。
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