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第3部 第1章 魔王の技術 -武装工房車-
第143話 わたしたちの赤ちゃんです
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「ソフィア! お疲れ様……ありがとう。体は、大丈夫?」
「はい……大丈夫です。それより、わたしたちの赤ちゃんです。男の子ですよ……」
「うん……元気に泣いてる。瞳の色が、君と同じだ」
「目元はショウさんの雰囲気があります……」
「おれ……これからもっと頑張るよ。この子や、後から産まれてくる子供たちのためにも、もっと幸せを作りたい。いい物作りをして、今よりいい世界を手渡してあげるんだ」
「はい。ショウさん……この子の名前は、考えてくれていましたか?」
「うん。みんなからは不評だけど……ヴィグドルンなんてどうかな?」
「……いいですね」
「えっ、本当?」
「なんちゃって」
「あ、やっぱり? 格好良すぎてしっくりこないよね……。おれの名前のときみたいに、君が決めてくれないか、ソフィア」
「はい……。そう思って、ちゃんと考えておきました……。この子の名前は――」
◇
「――ハルト。これ、君が作ったのかい?」
「はい、そうです」
おれは五歳になった息子の所業に驚いていた。
おれやソフィアが作ってあげたおもちゃを分解して、まったく違う物に組み立てていたのだ。
「凄いよ、ハルト! 君は天才に違いない! 将来はソフィアより凄い職人になるかも」
「かんたんでしたよ?」
「簡単だったんなら、なおさらだよ」
抱き寄せて、よしよしと頭を撫でてあげる。青みがかった銀髪はさらさらと柔らかい。
「ぼく、職人さんより勇者さまになりたいです」
「えー、勇者のどこがいいのかな?」
「かっこいいです! 魔王をやっつけて、みんなをたすけるんですよ」
「魔王がいたのは大昔だよ。勇者なんて、意外と面白くないと思うけどなぁ」
「パパも勇者さまだったのでしょう? 剣のつかいかた、おしえてください」
「おれは剣は得意じゃないんだ」
でも、そろそろ武器の扱いは教えてもいい頃だ。本当は自分で教えてあげたいが、継続的には難しいだろう。誰に任せるか考えておかないと。
「パパは、もしかして強くないのですか?」
「そうだよ。大したことない。強くなくてもいいんだ」
「ふぅん……」
ハルトは離れる。わかったような、わかってないような微妙な顔をしている。
「ハルト様、お父上は謙遜なさっているだけですよ。本当はとても強く、賢い、みなの尊敬を集める凄いお方です」
ハルトの教育係が諭すように口にする。
「けんそん、ってなんですか?」
教育係は丁寧に、謙遜の意味を教えていく。
おれは次の予定のため、ハルトの部屋から立ち去る。ハルトに手を振ったら、笑顔で振り返してくれるのは嬉しい。
おれは宮廷の廊下を歩きながら、ハルトの教練役の候補者を頭の中で絞っていく。
始めは迷いに迷った広い宮廷も、住み始めて一年も経てばだいぶ慣れた。
かねてより話に挙がっていた、セレスタン王との養子縁組が成ったのは去年のことだ。
今のおれの身分は、メイクリエ王国第六王子。最下位ながら、王位継承権までもらってしまっている。それで家族揃って宮廷で暮らすことになったのだ。
元は冒険者の成り上がり者だと蔑まれることもあったが、これまでの功績やセレスタン王やサフラン王女、その他多くの王侯貴族の助けもあって、今はそんな声はとんと聞かない。
「アリシア、いるかい?」
扉をノックして部屋に入ると、すぐ目に入ったのはウルフベアのマロンだった。
そしてマロンの背中には、金髪の幼児がまたがっている。アリシアとの間にできた息子だ。
「ロイド。またマロンを連れ込んで……お掃除が大変なのに」
「ごめんなさい」
「アリシアはお仕事中だよ。ハルトと遊ぶんじゃダメだったのかい?」
「ママとマロンもいっしょがいいんだもん」
「ママに似て甘えん坊さんだなぁ」
そっと抱き上げてあげると、ロイドはぎゅっと密着してくる。
アリシアは微笑みながら、その様子を見ていた。目の下にはクマができていて、非常に疲れているのがよくわかる。
「どうやら手が空かないみたいだね?」
「ああ……すまない。明日の朝までに仕上げないといけないんだ」
アリシアのやっている仕事は、なんと文筆業だ。
三年ほど前、シュフィール家が支援していた事業で、活版印刷という技術が発明された。
これまで本を複製するには手や魔法で書き写すしか手段がなかったが、この技術によって簡単に大量に本を作れるようになった。
これは王国を挙げての事業となり、識字率の上昇を目的として多くの教育本が作られた。
やがて娯楽として物語が求められるようになったとき、吟遊詩人が歌う内容が本にまとめられた。その中でもアリシアの恋愛歌が好評だったのだが、どこからか、アリシアが自分で物語を書いていることが知られ、それを出版するよう命を受けた。
結果、大好評であり、次々に続刊を求められる状況に陥ったのである。
「それなら今日は欠席だね。ロイドはおれが面倒見てようか?」
それを聞いて、ロイドはいやいやと首をふる。
「いや、ロイドがいると気が紛れる。ここに置いていて欲しいな」
「わかった。じゃあ、ロイド。大人しくね。マロンを走らせちゃダメだよ」
「はぁい」
そっとマロンの上に乗せてあげて、おれは部屋を出た。
いよいよ、予定の部屋へ向かう。
「ショウさん、お待ちしていましたよ」
そこでソフィアは赤ちゃんを抱いてあやしていた。耳が尖っていて、肌は小麦色。ノエルとおれの娘――リムルだ。異種族間は妊娠率が低く、できるまで時間がかかってしまった。
一方、ノエルは通信魔導器の準備をしてくれている。
「アリシアはやっぱり欠席ね? じゃあ揃ったし、始めるわよー」
ノエルが魔力を集中させると、相手方の魔導器と通信が繋がる。
通信魔導器から、ぼんやりと相手の姿が浮かび上がる。
「おお、凄いな。姿まで見える……!」
新型魔導器の機能に驚く相手に、おれたちは一斉に声を上げる。
「婚約おめでとう、バーン! 聖女様!」
「はい……大丈夫です。それより、わたしたちの赤ちゃんです。男の子ですよ……」
「うん……元気に泣いてる。瞳の色が、君と同じだ」
「目元はショウさんの雰囲気があります……」
「おれ……これからもっと頑張るよ。この子や、後から産まれてくる子供たちのためにも、もっと幸せを作りたい。いい物作りをして、今よりいい世界を手渡してあげるんだ」
「はい。ショウさん……この子の名前は、考えてくれていましたか?」
「うん。みんなからは不評だけど……ヴィグドルンなんてどうかな?」
「……いいですね」
「えっ、本当?」
「なんちゃって」
「あ、やっぱり? 格好良すぎてしっくりこないよね……。おれの名前のときみたいに、君が決めてくれないか、ソフィア」
「はい……。そう思って、ちゃんと考えておきました……。この子の名前は――」
◇
「――ハルト。これ、君が作ったのかい?」
「はい、そうです」
おれは五歳になった息子の所業に驚いていた。
おれやソフィアが作ってあげたおもちゃを分解して、まったく違う物に組み立てていたのだ。
「凄いよ、ハルト! 君は天才に違いない! 将来はソフィアより凄い職人になるかも」
「かんたんでしたよ?」
「簡単だったんなら、なおさらだよ」
抱き寄せて、よしよしと頭を撫でてあげる。青みがかった銀髪はさらさらと柔らかい。
「ぼく、職人さんより勇者さまになりたいです」
「えー、勇者のどこがいいのかな?」
「かっこいいです! 魔王をやっつけて、みんなをたすけるんですよ」
「魔王がいたのは大昔だよ。勇者なんて、意外と面白くないと思うけどなぁ」
「パパも勇者さまだったのでしょう? 剣のつかいかた、おしえてください」
「おれは剣は得意じゃないんだ」
でも、そろそろ武器の扱いは教えてもいい頃だ。本当は自分で教えてあげたいが、継続的には難しいだろう。誰に任せるか考えておかないと。
「パパは、もしかして強くないのですか?」
「そうだよ。大したことない。強くなくてもいいんだ」
「ふぅん……」
ハルトは離れる。わかったような、わかってないような微妙な顔をしている。
「ハルト様、お父上は謙遜なさっているだけですよ。本当はとても強く、賢い、みなの尊敬を集める凄いお方です」
ハルトの教育係が諭すように口にする。
「けんそん、ってなんですか?」
教育係は丁寧に、謙遜の意味を教えていく。
おれは次の予定のため、ハルトの部屋から立ち去る。ハルトに手を振ったら、笑顔で振り返してくれるのは嬉しい。
おれは宮廷の廊下を歩きながら、ハルトの教練役の候補者を頭の中で絞っていく。
始めは迷いに迷った広い宮廷も、住み始めて一年も経てばだいぶ慣れた。
かねてより話に挙がっていた、セレスタン王との養子縁組が成ったのは去年のことだ。
今のおれの身分は、メイクリエ王国第六王子。最下位ながら、王位継承権までもらってしまっている。それで家族揃って宮廷で暮らすことになったのだ。
元は冒険者の成り上がり者だと蔑まれることもあったが、これまでの功績やセレスタン王やサフラン王女、その他多くの王侯貴族の助けもあって、今はそんな声はとんと聞かない。
「アリシア、いるかい?」
扉をノックして部屋に入ると、すぐ目に入ったのはウルフベアのマロンだった。
そしてマロンの背中には、金髪の幼児がまたがっている。アリシアとの間にできた息子だ。
「ロイド。またマロンを連れ込んで……お掃除が大変なのに」
「ごめんなさい」
「アリシアはお仕事中だよ。ハルトと遊ぶんじゃダメだったのかい?」
「ママとマロンもいっしょがいいんだもん」
「ママに似て甘えん坊さんだなぁ」
そっと抱き上げてあげると、ロイドはぎゅっと密着してくる。
アリシアは微笑みながら、その様子を見ていた。目の下にはクマができていて、非常に疲れているのがよくわかる。
「どうやら手が空かないみたいだね?」
「ああ……すまない。明日の朝までに仕上げないといけないんだ」
アリシアのやっている仕事は、なんと文筆業だ。
三年ほど前、シュフィール家が支援していた事業で、活版印刷という技術が発明された。
これまで本を複製するには手や魔法で書き写すしか手段がなかったが、この技術によって簡単に大量に本を作れるようになった。
これは王国を挙げての事業となり、識字率の上昇を目的として多くの教育本が作られた。
やがて娯楽として物語が求められるようになったとき、吟遊詩人が歌う内容が本にまとめられた。その中でもアリシアの恋愛歌が好評だったのだが、どこからか、アリシアが自分で物語を書いていることが知られ、それを出版するよう命を受けた。
結果、大好評であり、次々に続刊を求められる状況に陥ったのである。
「それなら今日は欠席だね。ロイドはおれが面倒見てようか?」
それを聞いて、ロイドはいやいやと首をふる。
「いや、ロイドがいると気が紛れる。ここに置いていて欲しいな」
「わかった。じゃあ、ロイド。大人しくね。マロンを走らせちゃダメだよ」
「はぁい」
そっとマロンの上に乗せてあげて、おれは部屋を出た。
いよいよ、予定の部屋へ向かう。
「ショウさん、お待ちしていましたよ」
そこでソフィアは赤ちゃんを抱いてあやしていた。耳が尖っていて、肌は小麦色。ノエルとおれの娘――リムルだ。異種族間は妊娠率が低く、できるまで時間がかかってしまった。
一方、ノエルは通信魔導器の準備をしてくれている。
「アリシアはやっぱり欠席ね? じゃあ揃ったし、始めるわよー」
ノエルが魔力を集中させると、相手方の魔導器と通信が繋がる。
通信魔導器から、ぼんやりと相手の姿が浮かび上がる。
「おお、凄いな。姿まで見える……!」
新型魔導器の機能に驚く相手に、おれたちは一斉に声を上げる。
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