119 / 162
第2部 第4章 再会と再開
第119話 女心がわかってない
しおりを挟む
いよいよ分かれ道に差し掛かり、バーンだけがおれたちと違う道を行こうとする。
別れ際、聖女セシリーはバーンと向き合っていた。
「待っていてくださいね。必ず、また会いに行きますから」
「ああ、是非来てくれ。みんな喜ぶ」
バーンの返答に、セシリーは不服そうだ。
「あなたは? 喜んでくれないのですか?」
「俺はスートリア信徒じゃないからな。他のみんなほど喜ぶとは言えねえかな」
「そうですかぁ……」
「悪いな。どうにも聖女様って呼ばれてる割には、他の連中が言うほど神聖って感じがしなくてよ」
「それってどういう意味ですか?」
「どうって……あんまりにも普通の女って感じで、崇めようとは思えねえっていうか……いや、聖女様をそんな風に言うんじゃ、リックに怒られちまうか」
「普通だと思ってくれるのなら、聖女様ではなくセシリーと呼んでくれませんか」
「ん、わかったよ。セシリー様」
セシリーは目を細めて、唇を尖らせる。
「様ぁ~?」
バーンは困ったように咳払いする。
「……セシリー」
「はいっ。そう呼んでくださいね。ふふっ」
にこりと笑うセシリーに、バーンは頭をかく。
「なにが、そんなに嬉しいんだ」
「私を普通の女の子として扱ってくれる人、初めてですから」
「そうか。でもさすがに信徒が集まってるところじゃ、呼び捨てにはできねえぞ?」
「たまにでいいです。たまにだけ、普通でいさせてください」
「ああ、わかったよ」
それから名残惜しそうな視線を交わし、バーンは背を向ける。
「それじゃあ、またな」
「……待て、バーン」
エルウッドに呼び止められて、バーンは振り返る。
「どうした?」
「オレも行く」
「えっ!」
言われたバーンよりも、聞いていたラウラのほうが驚いていた。
「ちょっと、エルウッド。急になに言ってるの」
「オレとしては、そう急でもない。このところずっと考えてたんだ。もともとオレは、ソフィアさんの代役だった。彼女が戻ってきた以上、オレはもういなくてもいいんじゃないかってな」
「エルウッド、おれはそうは思わない。人手があれば、それだけ助かるんだ」
おれの言葉を、エルウッドは否定しない。
「オレもそう思う。だから、バーンの話を聞いてて思ったんだ。より人手が必要なのは、診療所のほうなんじゃないかってよ」
バーンは小さく首を横に振る。
「資材が無いんじゃ、せっかく来てくれても活かせねえよ」
「それはシオンがなんとかしてくれる。それにな、無いなら調達すりゃいい。魔物はいい素材になる」
「魔物素材の使い方なんて、俺にゃわからねえよ」
「オレがわかってる。師匠に仕込まれたし、実績もある。この国の魔物は強いが、お前とオレとラウラでなら、どうとでもなるレベルだ」
急に名前を出されて、ラウラはさっきにも増して驚いていた。
「ちょっとちょっと、なんであたしも行くことになってるの?」
「来てくれないのか?」
純粋な眼差しで問うエルウッドに、ラウラの勢いは削がれる。
「いや、まあ、行ってもいいけど……。なんであたしなのよ。あたし、それこそ魔物退治の手伝いくらいしかできないのよ。材料調達が済んだら、なんの役にも立てないし……」
「ただ来て欲しいから、ってのは理由にならないか?」
「えっ、えっ。それって、どういう意味で言ってるの?」
少しばかり頬を染めながら問うラウラ。エルウッドは、じっと彼女を見つめ続ける。
「シオンやソフィアさんの幸せそうな様子とか、バーンたちのもどかしい感じを見てたらな。オレもここらでハッキリさせておきたくなったんだ。ラウラ、オレは――」
「わああ! ちょっと待って! 一緒に行くから、ちょっと待って!」
ラウラは顔を真っ赤にしながら、両手をばたばたさせる。
「なんでだ」
「雰囲気! ムード! 情緒ぉ! そんなついでみたいなノリで言われたくなぁい!」
バチィンッ、とラウラの張り手がエルウッドの尻を襲った。エルウッドは微動だにしない。
「そういうものなのか?」
おれは苦笑する。
「うん、今のは君が悪いよ。女心がわかってない」
「ショウさんがそれを言うのですか……?」
「鈍感、勘違い、すれ違いの前科者なのにね~」
「人をその気にさせて本人は無自覚なあのショウが、よくもまあ」
「うぐ……っ」
妻と婚約者たちから総ツッコミを受けてなにも言えなくなる。
とりあえずエルウッドは納得したようだった。
「なら告白はまた今度にする。ラウラ、一緒に来てくれるなら嬉しいぞ」
「いやもう、そのセリフがさー、もうさー……」
ぼやきながらも、満更でもないラウラだった。
そんなラウラに、ノエルが挙手しつつ声をかける。
「それならラウラさん、患者さんに魔法教えてみたらどうかな?」
「魔法を?」
「そうそう、アタシがラウラさんに教えてたみたいに。手足の代わりにはならないけど、簡単な魔法が使えれば、少しは生活の補助になるでしょ?」
「ああ、なるほど。それならあたしでも役に立てそう。やってみるわ!」
こうしてバーンたち三人は、おれたちと別れて診療所へ向かうこととなった。
「すまねえ、ふたりとも。また世話になる」
エルウッドとラウラに頭を下げるバーンの真摯な姿に、おれは彼らの行く先に幸あることを確信するのだった。
三人を見送ってすぐ、ノエルがおれの腕に絡みついてきた。豊かで柔らかい胸の感触が久しぶりで、どきりと心臓が跳ねる。
「ああいうの見てるとアタシも……、って気持ちになっちゃうなぁ。ソフィアも戻ってきたわけだし、これまで遠慮してた分、甘えちゃうわよ~?」
「抜け駆けはずるいよ」
反対側では、アリシアがそっと袖を掴む。
「…………」
左右ともに塞がれたソフィアは、黙っておれの胸に、ぽふっ、と背中を預けてきた。
「まあ。両手に花とは言いますけれど、ショウ様は両手に抱えきれませんのね」
サフラン王女に笑われて、おれは大いに照れた。
別れ際、聖女セシリーはバーンと向き合っていた。
「待っていてくださいね。必ず、また会いに行きますから」
「ああ、是非来てくれ。みんな喜ぶ」
バーンの返答に、セシリーは不服そうだ。
「あなたは? 喜んでくれないのですか?」
「俺はスートリア信徒じゃないからな。他のみんなほど喜ぶとは言えねえかな」
「そうですかぁ……」
「悪いな。どうにも聖女様って呼ばれてる割には、他の連中が言うほど神聖って感じがしなくてよ」
「それってどういう意味ですか?」
「どうって……あんまりにも普通の女って感じで、崇めようとは思えねえっていうか……いや、聖女様をそんな風に言うんじゃ、リックに怒られちまうか」
「普通だと思ってくれるのなら、聖女様ではなくセシリーと呼んでくれませんか」
「ん、わかったよ。セシリー様」
セシリーは目を細めて、唇を尖らせる。
「様ぁ~?」
バーンは困ったように咳払いする。
「……セシリー」
「はいっ。そう呼んでくださいね。ふふっ」
にこりと笑うセシリーに、バーンは頭をかく。
「なにが、そんなに嬉しいんだ」
「私を普通の女の子として扱ってくれる人、初めてですから」
「そうか。でもさすがに信徒が集まってるところじゃ、呼び捨てにはできねえぞ?」
「たまにでいいです。たまにだけ、普通でいさせてください」
「ああ、わかったよ」
それから名残惜しそうな視線を交わし、バーンは背を向ける。
「それじゃあ、またな」
「……待て、バーン」
エルウッドに呼び止められて、バーンは振り返る。
「どうした?」
「オレも行く」
「えっ!」
言われたバーンよりも、聞いていたラウラのほうが驚いていた。
「ちょっと、エルウッド。急になに言ってるの」
「オレとしては、そう急でもない。このところずっと考えてたんだ。もともとオレは、ソフィアさんの代役だった。彼女が戻ってきた以上、オレはもういなくてもいいんじゃないかってな」
「エルウッド、おれはそうは思わない。人手があれば、それだけ助かるんだ」
おれの言葉を、エルウッドは否定しない。
「オレもそう思う。だから、バーンの話を聞いてて思ったんだ。より人手が必要なのは、診療所のほうなんじゃないかってよ」
バーンは小さく首を横に振る。
「資材が無いんじゃ、せっかく来てくれても活かせねえよ」
「それはシオンがなんとかしてくれる。それにな、無いなら調達すりゃいい。魔物はいい素材になる」
「魔物素材の使い方なんて、俺にゃわからねえよ」
「オレがわかってる。師匠に仕込まれたし、実績もある。この国の魔物は強いが、お前とオレとラウラでなら、どうとでもなるレベルだ」
急に名前を出されて、ラウラはさっきにも増して驚いていた。
「ちょっとちょっと、なんであたしも行くことになってるの?」
「来てくれないのか?」
純粋な眼差しで問うエルウッドに、ラウラの勢いは削がれる。
「いや、まあ、行ってもいいけど……。なんであたしなのよ。あたし、それこそ魔物退治の手伝いくらいしかできないのよ。材料調達が済んだら、なんの役にも立てないし……」
「ただ来て欲しいから、ってのは理由にならないか?」
「えっ、えっ。それって、どういう意味で言ってるの?」
少しばかり頬を染めながら問うラウラ。エルウッドは、じっと彼女を見つめ続ける。
「シオンやソフィアさんの幸せそうな様子とか、バーンたちのもどかしい感じを見てたらな。オレもここらでハッキリさせておきたくなったんだ。ラウラ、オレは――」
「わああ! ちょっと待って! 一緒に行くから、ちょっと待って!」
ラウラは顔を真っ赤にしながら、両手をばたばたさせる。
「なんでだ」
「雰囲気! ムード! 情緒ぉ! そんなついでみたいなノリで言われたくなぁい!」
バチィンッ、とラウラの張り手がエルウッドの尻を襲った。エルウッドは微動だにしない。
「そういうものなのか?」
おれは苦笑する。
「うん、今のは君が悪いよ。女心がわかってない」
「ショウさんがそれを言うのですか……?」
「鈍感、勘違い、すれ違いの前科者なのにね~」
「人をその気にさせて本人は無自覚なあのショウが、よくもまあ」
「うぐ……っ」
妻と婚約者たちから総ツッコミを受けてなにも言えなくなる。
とりあえずエルウッドは納得したようだった。
「なら告白はまた今度にする。ラウラ、一緒に来てくれるなら嬉しいぞ」
「いやもう、そのセリフがさー、もうさー……」
ぼやきながらも、満更でもないラウラだった。
そんなラウラに、ノエルが挙手しつつ声をかける。
「それならラウラさん、患者さんに魔法教えてみたらどうかな?」
「魔法を?」
「そうそう、アタシがラウラさんに教えてたみたいに。手足の代わりにはならないけど、簡単な魔法が使えれば、少しは生活の補助になるでしょ?」
「ああ、なるほど。それならあたしでも役に立てそう。やってみるわ!」
こうしてバーンたち三人は、おれたちと別れて診療所へ向かうこととなった。
「すまねえ、ふたりとも。また世話になる」
エルウッドとラウラに頭を下げるバーンの真摯な姿に、おれは彼らの行く先に幸あることを確信するのだった。
三人を見送ってすぐ、ノエルがおれの腕に絡みついてきた。豊かで柔らかい胸の感触が久しぶりで、どきりと心臓が跳ねる。
「ああいうの見てるとアタシも……、って気持ちになっちゃうなぁ。ソフィアも戻ってきたわけだし、これまで遠慮してた分、甘えちゃうわよ~?」
「抜け駆けはずるいよ」
反対側では、アリシアがそっと袖を掴む。
「…………」
左右ともに塞がれたソフィアは、黙っておれの胸に、ぽふっ、と背中を預けてきた。
「まあ。両手に花とは言いますけれど、ショウ様は両手に抱えきれませんのね」
サフラン王女に笑われて、おれは大いに照れた。
26
お気に入りに追加
1,333
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる