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第167話 第6階層へ
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第5階層は広いが、それほど複雑な構造にはなっていないらしい。
分岐があってもすぐ合流してしまったり、片側の道が行き止まりだったり。ほとんどが一本道に収束するような構造となっているのだ。
探索する上では、第4階層のほうが苦労したくらいだ。
その後も何度か竜に襲われることがあったが、比較的若く小さい竜であったり、翼竜であったりと、あの赤竜ほどの敵はいない。
休憩時には『ドラゴン三兄弟』にと保存した赤竜の肉を解凍して食べていく。
今回のメニューは、竜のテールとスネのシチュー。
「ところで一条先生、なんだか、あたし調子が良いっていうか……みんな、すごく強くなっていってません?」
自分の分を平らげてから、紗夜は不思議そうに、みんなを見渡した。
「あ、それユイも、思った。ユイの新装備、結構重かったんだけど、今はそんなに重くない、気がする……」
「魔物を食べて、魔素が体に満ちてる分、強くなっているだけではないの?」
ロザリンデの問いには、吾郎が首を振る。
「違うな、この感覚は一時的なもんじゃねえ。レベルそのものが高くなってる感じだ」
丈二も顎に手をやって唸る。
「もともと魔物料理は、普通の人が魔素活用できる体に変化するのを促進させる効果がありました。その魔物の最高峰である竜ならば、その効果も絶大……ということなのでは?」
その推測に、フィリアも推測を重ねる。
「風間様は生まれつき魔素による体質変化を受けやすいお体でしたが、竜を食することで、わたくしたちも後天的に同様の体を得られるということなのでしょうか」
「そうだとしても、たぶん、ただの竜じゃなくて、あの赤竜みたいに、魔法を自在に操れるほどに成長した竜の肉じゃないとダメなんじゃないかな」
ロザリンデは、それらの推測に目をぱちくりさせた。
「ねえ、つまりは……竜の肉を食べ続けて、ハヤトみたいな合成生物化手術を受ければ、長命が得られるということ?」
「はい、その可能性があります」
ロザリンデは希望に満ちた目で丈二を見上げる。
「ジョージ……。あなたが望めば、わたしたち、同じ時間を生きられるようになるかもしれないわ」
丈二は喜びも、うろたえもしない。すでに隼人の一件で、ロザリンデとともに、どう生きるか考えていたのだろう。
「私も長命には興味があります。この世に生きている限り、見たいアニメも、やりたいゲームも、どんどん生まれてくるでしょう。私はそれらをずっと、あなたと一緒に楽しんでいきたい」
「じゃあ――」
しかし、丈二は首を縦に振らない。
「しかし合成人間になるかどうかは、すぐには答えが出せません。人として生きてきた私が、人を捨てること……それは本当に最後の手段であるべきだと思うのです」
「……そうね。わたしも、人でなくなったときの気持ちは知っているもの」
そのままロザリンデは視線を下ろして黙り込む。
「……どちらにせよ、あまり食べ過ぎるのは良くないかもしれないな。竜を追う者は竜になるという言葉もある。過ぎた力を持ったことで、破滅することだってある」
「斎川様のように、ですね」
おれたちは赤竜の肉を食べるのはほどほどにして、次からは遭遇した翼竜や若い竜の肉を食べてみることにした。
案の定、赤竜の肉のような効果はなかった。
そしていよいよ、おれたちは第5階層の最深部に到達したようだった。
第6階層へ続くと思われる下り坂を発見したのだ。
一旦そこで、全員の状態を確認して、意見を募る。
赤竜の肉でレベルアップしているのもあり、みんなまだ余裕がある。意見も一致していた。
すなわち、このまま第6階層へ向かうべき、と。
数々の竜を退けてきたのだ。恐れるような魔物は、もういないと考えていいはずだ。
こうして、おれたちは第6階層へ足を踏み入れた。
目の前に現れたのは、険しい山岳だ。
おそらく第2階層と同じく、空間が歪んでいる。
ざっと地形を見て、おれは確信する。
「この場所、知ってる」
その一言に、みんながおれに注目する。丈二が真っ先に口を開いた。
「どういうことです、一条さん?」
「おれが以前、攻略した場所と同じなんだ。さすがに時間が経ってて風化してる部分もあるけど、ここから見える景色も、道も、あのときのままだ。間違いないよ」
「それは、つまり?」
「異世界の一部が切り取られて、迷宮に組み込まれているんだ。第2階層や第4階層もそうだと思っていたけど、やっと確信が持てた」
「偶数の階層は、異世界だった。なら、奇数の階層は?」
「たぶんだけど、この島にもともとあった洞窟が、他の階層の影響を受けて変化したものなんじゃないかな」
それから、ふと浮かんだ推論をおれは口にする。
「生配信でのコメントでは、第2と第4階層の揺れが強くて、他はそこまで大きくないみたいだった。その差は、異世界の一部を組み込んだか、そうじゃないかの違いなんじゃないかな」
「確かに一致していますが、それがどのような意味を持つのか、まだわかりませんね」
「なら、ちょっと相談してみよう。ここがおれの知ってる土地なら、今も友達が住んでいるはずだ。案内するよ」
「タクト様、しかし、貴方のお友達ということは、200年以上も前の方なのでは?」
フィリアの疑問に、おれは笑顔で答える。
「ああ、でも彼ならきっと200年経ってても生きてるはずさ」
おれの案内で、山岳を順調に登っていく。
非常に複雑な地形で、本当なら攻略にひと月やふた月はかかるところだが、攻略済みのおれの記憶を頼りにすれば、大して時間はかからない。たぶん、富士山登頂くらいの難易度だ。
やがて、山頂からやや離れた位置にある広いドーム状の洞窟に踏み込む。おれは声を張り上げた。
「バルドゥイン! いるんだろう、バルドゥイン! 姿を見せてくれ!」
洞窟の暗闇の奥で、ふたつの瞳が光り輝いた。
「――まさか、お前とはな。『破滅を払う者』よ」
どしん、どしん、と大地を揺らしながら現れたのは、山そのものと錯覚するほどの巨体。
竜種の中でも最長老と言われる、賢竜バルドゥインである。
分岐があってもすぐ合流してしまったり、片側の道が行き止まりだったり。ほとんどが一本道に収束するような構造となっているのだ。
探索する上では、第4階層のほうが苦労したくらいだ。
その後も何度か竜に襲われることがあったが、比較的若く小さい竜であったり、翼竜であったりと、あの赤竜ほどの敵はいない。
休憩時には『ドラゴン三兄弟』にと保存した赤竜の肉を解凍して食べていく。
今回のメニューは、竜のテールとスネのシチュー。
「ところで一条先生、なんだか、あたし調子が良いっていうか……みんな、すごく強くなっていってません?」
自分の分を平らげてから、紗夜は不思議そうに、みんなを見渡した。
「あ、それユイも、思った。ユイの新装備、結構重かったんだけど、今はそんなに重くない、気がする……」
「魔物を食べて、魔素が体に満ちてる分、強くなっているだけではないの?」
ロザリンデの問いには、吾郎が首を振る。
「違うな、この感覚は一時的なもんじゃねえ。レベルそのものが高くなってる感じだ」
丈二も顎に手をやって唸る。
「もともと魔物料理は、普通の人が魔素活用できる体に変化するのを促進させる効果がありました。その魔物の最高峰である竜ならば、その効果も絶大……ということなのでは?」
その推測に、フィリアも推測を重ねる。
「風間様は生まれつき魔素による体質変化を受けやすいお体でしたが、竜を食することで、わたくしたちも後天的に同様の体を得られるということなのでしょうか」
「そうだとしても、たぶん、ただの竜じゃなくて、あの赤竜みたいに、魔法を自在に操れるほどに成長した竜の肉じゃないとダメなんじゃないかな」
ロザリンデは、それらの推測に目をぱちくりさせた。
「ねえ、つまりは……竜の肉を食べ続けて、ハヤトみたいな合成生物化手術を受ければ、長命が得られるということ?」
「はい、その可能性があります」
ロザリンデは希望に満ちた目で丈二を見上げる。
「ジョージ……。あなたが望めば、わたしたち、同じ時間を生きられるようになるかもしれないわ」
丈二は喜びも、うろたえもしない。すでに隼人の一件で、ロザリンデとともに、どう生きるか考えていたのだろう。
「私も長命には興味があります。この世に生きている限り、見たいアニメも、やりたいゲームも、どんどん生まれてくるでしょう。私はそれらをずっと、あなたと一緒に楽しんでいきたい」
「じゃあ――」
しかし、丈二は首を縦に振らない。
「しかし合成人間になるかどうかは、すぐには答えが出せません。人として生きてきた私が、人を捨てること……それは本当に最後の手段であるべきだと思うのです」
「……そうね。わたしも、人でなくなったときの気持ちは知っているもの」
そのままロザリンデは視線を下ろして黙り込む。
「……どちらにせよ、あまり食べ過ぎるのは良くないかもしれないな。竜を追う者は竜になるという言葉もある。過ぎた力を持ったことで、破滅することだってある」
「斎川様のように、ですね」
おれたちは赤竜の肉を食べるのはほどほどにして、次からは遭遇した翼竜や若い竜の肉を食べてみることにした。
案の定、赤竜の肉のような効果はなかった。
そしていよいよ、おれたちは第5階層の最深部に到達したようだった。
第6階層へ続くと思われる下り坂を発見したのだ。
一旦そこで、全員の状態を確認して、意見を募る。
赤竜の肉でレベルアップしているのもあり、みんなまだ余裕がある。意見も一致していた。
すなわち、このまま第6階層へ向かうべき、と。
数々の竜を退けてきたのだ。恐れるような魔物は、もういないと考えていいはずだ。
こうして、おれたちは第6階層へ足を踏み入れた。
目の前に現れたのは、険しい山岳だ。
おそらく第2階層と同じく、空間が歪んでいる。
ざっと地形を見て、おれは確信する。
「この場所、知ってる」
その一言に、みんながおれに注目する。丈二が真っ先に口を開いた。
「どういうことです、一条さん?」
「おれが以前、攻略した場所と同じなんだ。さすがに時間が経ってて風化してる部分もあるけど、ここから見える景色も、道も、あのときのままだ。間違いないよ」
「それは、つまり?」
「異世界の一部が切り取られて、迷宮に組み込まれているんだ。第2階層や第4階層もそうだと思っていたけど、やっと確信が持てた」
「偶数の階層は、異世界だった。なら、奇数の階層は?」
「たぶんだけど、この島にもともとあった洞窟が、他の階層の影響を受けて変化したものなんじゃないかな」
それから、ふと浮かんだ推論をおれは口にする。
「生配信でのコメントでは、第2と第4階層の揺れが強くて、他はそこまで大きくないみたいだった。その差は、異世界の一部を組み込んだか、そうじゃないかの違いなんじゃないかな」
「確かに一致していますが、それがどのような意味を持つのか、まだわかりませんね」
「なら、ちょっと相談してみよう。ここがおれの知ってる土地なら、今も友達が住んでいるはずだ。案内するよ」
「タクト様、しかし、貴方のお友達ということは、200年以上も前の方なのでは?」
フィリアの疑問に、おれは笑顔で答える。
「ああ、でも彼ならきっと200年経ってても生きてるはずさ」
おれの案内で、山岳を順調に登っていく。
非常に複雑な地形で、本当なら攻略にひと月やふた月はかかるところだが、攻略済みのおれの記憶を頼りにすれば、大して時間はかからない。たぶん、富士山登頂くらいの難易度だ。
やがて、山頂からやや離れた位置にある広いドーム状の洞窟に踏み込む。おれは声を張り上げた。
「バルドゥイン! いるんだろう、バルドゥイン! 姿を見せてくれ!」
洞窟の暗闇の奥で、ふたつの瞳が光り輝いた。
「――まさか、お前とはな。『破滅を払う者』よ」
どしん、どしん、と大地を揺らしながら現れたのは、山そのものと錯覚するほどの巨体。
竜種の中でも最長老と言われる、賢竜バルドゥインである。
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